シロマは、出席簿に名前を書き加えた。 (a14) 2022/07/16(Sat) 16:46:56 |
【人】 幸福 ライカ【???】 落ちて、運ばれて、どこかの何かに座らされて。 「………ん、」 優しい温度が髪を撫ぜる。心地良い話し声も聞こえる。 頭がぼんやりするけど、何だかとても良い所に居る気がする。 ─────ぱち、 月白色の眼がほのかに開いて、ゆるりと顔を上げていく。 「………あれ、」 ここ、どこだっけ。さっきまで、何してたっけ。確か、深雪が事故に遭って。後悔や悔悟を紛らわす何かを探しに、肝試しに参加して。それから─── 「──……ッ!!?」 思い出した。 飛び降りたんだ、僕W達Wは。 がば、と上体を起こす。 不思議と体のどこも痛くなくて、首を傾げては、夢だったのかと辺りを見渡す。 「……あ、あれ? 何……なんで…………?」 視界に入るは、生きていない者たち。 何が何だか、分からなくなってきた。 (11) 2022/07/16(Sat) 21:01:10 |
ユメカワは、猫島に手を振った。またね。 (a15) 2022/07/16(Sat) 23:34:04 |
夢中 ユメカワは、メモを貼った。 (a16) 2022/07/16(Sat) 23:35:29 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>11 ライカ 「──おはよ、夏彦。」 ずっと君を待っていた。 ずっと、またこうしておはようを言える日を待っていた。 もう戻らないと思っていた日々が、戻って来た。 「…調子はどう?俺、今度は上手くやれたのかな……」 ひとりの生者は去って、今は生きていない者ばかりの教室の中。 周りに広がる光景が大した事じゃないみたいに、 けど、君の様子に少しだけ気兼ねしたように。 きっといつも通りの姿で、いつも通りに君に笑い掛けた。 夢見るいろは確かにそこにあって、きっと夢ではない。 夢の中に、その先に生きる者にとっては。 今ここにある永遠こそが現実だ。 (14) 2022/07/17(Sun) 1:55:21 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/17(Sun) 11:52:08 |
ネコジマは、乾いた声でわらって、 (a19) 2022/07/17(Sun) 12:42:47 |
ネコジマは、いろんなものが綯い交ぜになったこころでわらって、 (a20) 2022/07/17(Sun) 12:45:33 |
ネコジマは、ただ、わらった。 (a21) 2022/07/17(Sun) 12:46:21 |
ネコジマは、猫島はほとんど迷っていない。道を決める要素は、あとひとつだけ。 (a22) 2022/07/17(Sun) 12:48:34 |
ネコジマは、先生の許可をもらえて、息を吐いた。緊張していた顔が少しゆるむ。よかった。 (a23) 2022/07/17(Sun) 16:46:41 |
ユメカワは、きっと笑っていた。 (a24) 2022/07/18(Mon) 4:31:51 |
ユメカワは、昔からなんにも変わらない。これまでも、これからも。 (a25) 2022/07/18(Mon) 4:32:31 |
ネコジマは、「しませんよ」 ひとこと、それだけ言っていた。 (a26) 2022/07/18(Mon) 6:00:12 |
ネコジマは、わかってもらえてうれしい。 (a27) 2022/07/20(Wed) 21:25:03 |
ネコジマは、滲んだ程度のその憐れみを、心配なのだと思った。だから、 (a28) 2022/07/20(Wed) 21:25:08 |
ネコジマは、わらって頷いて、それで先生と別れていたのだった。 (a29) 2022/07/20(Wed) 21:25:48 |
【置】 友達 ネコジマ【屋根裏】 「──そすね。長かったと思いますよ、猫島も」 「君は猫島よりも我慢がたくさんできるいい子なんですね」 「はい、考えておきます」 「考えておくだけですって」 (L2) 2022/07/20(Wed) 21:33:18 公開: 2022/07/20(Wed) 21:35:00 |
【人】 気狂 ネコジマ【みんなの教室】 と、と、と。 お骨のかんかんを抱えて、猫島は教室に戻ってきた。 教室には誰がいるだろう。誰もいないだなんてことは、きっとない。 「ただいま」 きょろ、室内を見回して。 真ん中あたりの空いてる席に缶を置く。さみしくないね。 それから教室に置いていた花火の袋を開けて、何本か缶の横に添えた。 続けて、動かない身体たちの──確か利き手だったと、 猫島が記憶している方の手に花火を持たせて。 抜き取った靴紐なんかで、落ちないように結びつけていく。 (16) 2022/07/20(Wed) 22:22:45 |
ネコジマは、笑顔で別れを告げて、みんなの教室を出て行った。 (a31) 2022/07/20(Wed) 22:27:20 |
ライカは、君を抱き寄せて、 (a33) 2022/07/20(Wed) 22:39:36 |
ライカは、口付けをひとつ。 (a34) 2022/07/20(Wed) 22:39:44 |
ライカは、「……おはよう、深雪。」 (a35) 2022/07/20(Wed) 22:39:55 |
ネコジマは、みんなの自転車を昇降口に運んだ。鍵がかかってた都会組のはちょっと大変でした。 (a36) 2022/07/20(Wed) 23:27:39 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>20 ライカ ほんのわずか、途切れた言葉には一度首を傾げかけて。 それから、続く言葉には、やっぱりどこかいつも通りの延長線上。 そっか、なんて零して、けれどほんのすこし安堵の息を吐いて。 「ん、………」 ふと視線が合わされば、懐くような腕に引かれるまま。 そっと顔を寄せ合って、触れ合う温度は確かにそこにある。 これからもずっと。 それが何であったとしても、形のないものが今もなお君を苛むなら。 これから何度だってこうして遠ざけてしまおう。 今は確かに二人こうしてここに居るのだから。 きっともう、離れ離れになる事だって無いから。 (21) 2022/07/21(Thu) 8:38:55 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>20 ライカ 「……うん」 何の憂いも無く、いつかの日々の続きを、君と一緒に居られる。 たったそれだけの事が、どうしようもなく嬉しくて。 たったそれだけの事が、あんなにも難しかったから。 やっぱり自分ってどうにも単純な人間だ、なんて思いながら。 やっぱり自分は君の事が好きで仕方ないらしい、とも思って。 今この心の内を満たす喜びを、上手に言葉にできる気はしないな。 だから、添えるように君の背に回した腕に緩く力を入れて。 もう少しだけ、擦り寄るように肩口に顔を埋めて。 微睡みの中に居るような心地良さに、息吐くように笑みを零して。 きっと暫しの間、そうしていた。 (22) 2022/07/21(Thu) 8:39:35 |
ユメカワは、しあわせだ。 (a37) 2022/07/21(Thu) 8:39:43 |
ユメカワは、離れ際。そっと君に囁いた。 (a38) 2022/07/21(Thu) 8:40:28 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a39) 2022/07/21(Thu) 13:16:31 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a40) 2022/07/21(Thu) 16:40:05 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「でもなぁ、もうすぐ花火が始まりますから」 そう言いながら、切り口をピッ。 小さく開けてあげる。 切りきらなかった端っこを、 花火を結んだ残りの紐で、 投げやすそうな木材に結んで、 屋根の穴から外に放り投げた。 できる限り、遠くへ、遠くへ──。 猫はおやつを追って飛び出すだなんて 命知らずなことはしませんから、 ただそれを見送りました。 にゃあ。 ひとつだけ鳴いて、とことこ、屋根裏を後にします。 外に落ちているおやつを少し舐めたら、 ぐいぐい引っ張って切れ端を千切って、 誰かのところに持っていくのでしょう。 (L4) 2022/07/21(Thu) 18:23:06 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 屋根から射し込む光は月明りよりも陽の光がもうほとんどで。 少しドキドキしながら、猫島は鏡にかけた布をはぎ取った。 「……ああ、なんだ」 鏡にはまた、あの日の猫島がいる。 「間に合っちゃいましたね」 間に合わなければ、それでもよかったのだけど。 (L5) 2022/07/21(Thu) 18:23:43 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「はい、いなくって」 「見つからないだけかもしれないけど」 そう思いたいけど。 「たぶん」 そうじゃないだろうから。 「だから」 猫島はもうたすかりません。 「…君が言った通りになっちゃったのは、少し癪ですけど」 そうなっちゃったんだもんな。 (L6) 2022/07/21(Thu) 18:24:53 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「嘘にしたら怒りますからね。 悪魔だって約束は守るんですよ?」 「猫島がただ単に騙されたならいいんすけど。 ……いやよくはねぇけど。 そんな揚げ足取りの話でもないでしょう」 「うん」 「しあわせじゃなくてもいいです、 しあわせだって思えていたら。 覚めたらそれでいいです。 運命がそう決まっていただけだから」 「それじゃあ」 (L7) 2022/07/21(Thu) 18:25:43 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
ネコジマは、待っている間、そんなことを送っていた。特にオチはないよ。思いついたからくらい。 (a41) 2022/07/21(Thu) 20:03:44 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a42) 2022/07/21(Thu) 20:04:45 |
ネコジマは、友達と一緒に帰りますよ。猫も一緒。 (a43) 2022/07/21(Thu) 20:51:39 |
ネコジマは、花火をちゃんと見なかった。 (a44) 2022/07/21(Thu) 20:52:57 |
【置】 気狂 ネコジマ麻弓ネエが大きい音をさせた方が勝ちとかルール作って、 栗栖ニイが当然のように受けて立って、 牧ニイも面白そうだからってやり出して。 こずネエが参加と一緒にもう少しルール整備して、 夏ニイが一回審査員にされかけたけどそれはフリだから、 雪ニイがふつうに花火持たせてくれていて。 裏ニイもこれくらいになっていたら誘われてくれて、 かなネエもなんか、もちゃ…ってしてたら引っ張られてて、 明日香ネエが最終的に審査員になっていました。 猫島も、当たり前にそこにいるんです。 (L10) 2022/07/21(Thu) 20:58:08 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a45) 2022/07/21(Thu) 20:58:32 |
ネコジマは、おそらへとんじゃった。すっとんじゃって、もうみえない。 (a46) 2022/07/21(Thu) 20:58:50 |
ネコジマは、あしたのあさにもおりてこない。 (a47) 2022/07/21(Thu) 20:58:55 |
ネコジマは、ずっと猫島! (a48) 2022/07/21(Thu) 20:59:05 |
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