人狼物語 三日月国


194 【身内RP村】賽来蓮迦-鬼ノ哭骸-

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  去れ、この山から去れ
  山を穢す者には厄災が降り掛かろう

  巫子が守った命を粗末にするな

  去れ、
去れ


  
人は天には逆らえぬ



 



[ 吹雪を起こし、松明の灯りを消していく。
  みつきが守った命ならば
  己が散らしてはならぬと加減をした。



  ─────それが人に反撃の機会を与えた。 ]


 



[ その人間達の目は虚ろ。
  ほとんどが白目を向いていました。

  まるで、操られているかのように……。
  村の人間は使い捨てということでしょうか。
  お可哀想に。

  ただ松明を持ち前進する屍のような人形。

  人間の中に呪術を使う者でもいたのでしょう。
  
呪術。まじない。


  我らに一矢報いる唯一の方法。

  
”破魔の矢”

  
  人間を盾に鬼目掛けて放たれた。
  人を目眩しにして、
人を貫きながら

  何本も、何十本も矢が鬼に刺さっていく。 ]
 

 



  
ぐっ……

  よもやここまで力があったとは


[ 矢が刺さった場所が再生しない。
  力が弱くなったとはいえ
  人間に痛みを与えられるとは考えていなかった。 ]


 




  だが、これしきで我を殺すことは出来ぬぞ

  
さあ人間、次はどうする?



 



[ それは鬼の強がりだったのか
  本当のことだったのか


  今となっては解らぬこと。



  余裕の笑みを崩さない鬼は
  まだ帰れると思っていたのでしょう。

  すぐに帰ると約束した場所へ。 ]**

 


[ あの御方ほどに慈悲があるわけがない。
  あの鳥ほどに割り切れるわけでもない。

  逃げることを許すと言いながらその実
  選択を放棄しているだけだと

           はじめから気がついていた。 ]

 


[ お前に想像付けられたとするのなら
  そいつは気が滅入ってならないことよ。
  こんな無様な面々だもの ]



   ………ちぃ、っ 気が悪い。
   人の足は鈍いな 苛立たせてくれる


[ 下っていく人の気を感覚で追いかけては
  その鈍さにゆらゆらと尻尾を揺らし
  未だ苛立った様子を見せ。

  どうして吾はこんなことをしているのだろうかと
  等しくもう1人の吾が首を傾げる。

  巫子に罪はない。人に×は××。
  狐に××はない。人に××は──。 ]*

 

 
[ 守った、つもりはなかった
  
  おごりでなく、ただ、行けと言われたから。
  それが村の為になることは知っていても、
  何も持たない自分にとっては
  最後のよすがであったのだから。

  今、どちらかを選べと言われたなら
  そんな心積りはとうにできていた。 ]

 



   嶺鬼さま………どうか、


[ 命を奪わずに争いごとをおさめようなどと
  無謀で考えのないことは云いません

  禁忌を犯したのは人の方だとしても
  私が守ったとなれば優しいあなたは
  加減してくださると
  どこかで確信を持ってしまっているから

  何人も生贄を差し出してきた程の村人が
  禁忌を犯すなど心が狂っている以外にありえないと
  薄れかけた顔と声を思い出して思うから


  私は、なによりあなたに無事でいてほしいのに ]

 



[ ────嫌な予感ばかり 的に当たってしまう ]

 
 


[ 山の麓は昔よく歩いていても
  こちら側はろくに歩いたこともない
  見つからないように

  暗い山道を駆け下りていく ]


   …………ッッ、!


[ 草木に引っかかって頬が、足元が切れ
  赤い筋を垂らしても尚
  待っていた時間を取り戻すように走った。 ]
 



   痛くない、
痛く、ない…痛くない…



[ 蹲ってしまいたくなる気を抑え
  手がかりを探して山を下った

  しばらくすればぼんやりと灯る
  たいまつの群れを見つけて立ち止まる ]
 


[ 鬼に向かって叫ぶ人間たち
  今にも山を焼かんとする火がゆらめき
  視界を何本もの矢が横切った。 ]


    あ、……………


[ ぐらりと視界が歪んだ気がした。
  土を踏みしめて駆け出す。 ]
 

 
[ 破魔の矢が何十本も突き刺さるのを
  遠くから見ているしか出来なかった

  平気なはずがないのに
  力も何も持たない自分に一体何ができるだろう

  それを考える前に足が動いて、
  たいまつを持った人の群れの中へ飛び込むよう

  破魔の矢を放つ呪術師の目の前に。 ]
 



   やめ、っ!!!

   撃たないで、
   鬼様が何をしたというのですか!

   贄の私は生きております
   村に何かすることもありませんでしたでしょう


   どうか、


   


[ そこまでいって呪術師の顔を見上げるより早く
  腕が横から複数人の村人に絡め取られて
  膝を着かされた ]
 



   W人に仇なす鬼の手先めW
   W懐柔された人など人では無いW


   W"  此奴も殺せ  "W


 



  『 謀反者も盾くらいにはなりましょう
    殺されていないだけこの贄は
    あの鬼の好みなのかもしれません 』



[ 人を貫きながら放たれる破魔の矢。
  虚ろな目をした村人たちに連れられて立たされる。
  見上げた視界に映ったのはあなたの姿だった。 ]
 



   ぁ、………りょうき、さま
   ごめんなさい
ごめんなさい…どうか


   守らなくていいのです
   人など 愚かな生き物で
   
   恩を仇で返すしか出来ない
   村人たちは 
…私も、


   だから、


 

   

   嶺鬼さま お願いです
   加減 しないでください

   死なないで
   置いて いかないで


 



   …私ごと 殺して **


 




  これ程まで未来を夢見たことはなかった




 




  
それ以上に悔しい思いをしたこともなかった



 



  今までは我が犠牲になれば解決した


[ 神格を自ら手放した時も
  鬼と成り気が変化しようとも己は己だ。

  神気が妖気となろうとも
  体に取り込まれればそれは同じ。 ]


 



[ だが、なんだこの状況は……
  この惨状はどうした。

  全ては力だったのだ
  力さえ衰えなければ
  こんな人間共にやられることもなかった。

  神は自然は本来契りなどはしない。
  だが天災によって人間が苦しむのならと
  契などをして人間を信じた結果がこれだ。

  生き物は共存出来ると信じていた。
  それはまやかしに過ぎなかったということだ。 ]



 



[ 人間は欲深い、愚かで、儚い。
  悪い者だけではないと知っていた。
  山のことを気にかけてくれる者。

  みつきのような者だっている。 ]


 




  我は、人間をどこまで信じたらよかった……?




 



  みつき、言いつけを守らない悪い子だ


[ この状況で笑える”己”がわからない。
  余裕を見せるためか、
  みつきを安心させたいが為か。
  きっとその顔はいつもと同じだっただろう。 ]



  こんなところまで来て
  我にそこまで会いたかったのか?


[ だが今の我は鬼だ。
  このいつもと変わらぬ顔が
  嬉しそうにしているその姿が
  より狂気滲みて見えるのかもしれない。 ]