人狼物語 三日月国


72 【R18RP】エロトラップダンジョン村【誰歓】

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視点:


[この機構が稼働して何回めのときだったか。
 一度、失敗作の淫魔ができた。

 彼女の心は清すぎて、身体は堕落しきっていても、強い理性を残していた。
 そう、あの剣士くんみたいに。

 オレはそんな彼女に魔力を注ぎ込み、身体を淫魔として作り替えた。淫魔になれば心も変わってくれるだろうと思い込んで。

 そうしたら、彼女は壊れてしまった。
 淫魔の身体を清い心が拒んで狂い果て、身体がグズグズに崩れて正体不明の魔物になってしまった。

 壊れていても、淫魔にするつもりで膨大な魔力を注ぎ込んで作ったモノだ。始末するのには苦労した。
 なにせ、オレの殺傷力は低い。
 結局、多数の冒険者を操って立ち向かわせることになった。あのときはほんっとーに疲れたな〜……。

 同じようなことはもう起きてほしくない。
 あの剣士くんがちゃんと堕ちてくれますようにと、オレも神に祈ってみようか。淫欲の神に]**

─ 過去 ─

[男が最後に組んだパーティは、とある難関ダンジョンを踏破した後、予期せぬ強敵の出現で散り散りになった。

その上、その隙を高い戦闘力を有するならず者集団に襲われ、戦利品を全て奪われた挙句に陵辱の限りを尽くされた。

必死の思いで男が街まで戻ってみれば、ダンジョンを踏破したのはそのならず者たちということになっていた。


──なんだ。こうやって奪えばいいのか──


男はそのとき“理解”したのだった。

わざわざ危険を冒して命懸けの戦いを挑むまでもない。
持つ者から力尽くで奪い取ればいい、ただそれだけのことなのだと。

そのときの仲間たちは、2人は死体が見つかったが、3人は今も生死が知れない。

10年ほど前、ここから遠く離れた街でそんな出来事があった。取り立てて騒がれることもなく、静かに歴史の陰へ消えていった小さな出来事だった]*

[凍てつく剣を振るいながらも、
春の青白い星の名を持つ人だった。
融通のきかない、つまらない男だと思ってた。

なのに。
あまりにも率直に血の繋がらぬ"家族"への思いを述べ
自己犠牲を当然と疑わない姿に――腹が立ったから。

彼とは一生寝まい、とその日に決めていた。
いつか季節が廻って縁が切れる時に、日陰にも花は咲くんだと一度でも思ってくれたらいいと思ってしまったから。

もはやどうでもいい、そんなことが脳裏を過った]