人狼物語 三日月国


114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】

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魔術師 ラヴァンドラが参加しました。

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
        ――――  現在  ――――



 少女が考えていたことをもし識れたのなら>>197
 「いや全くそんな関係じゃない」と否定し、
 胸中の罪悪感を薄めることも出来たのだろうけれど。
 魔術師と言えど人の心は読めぬもので。


  ( うぅん …… やっぱりあの子、
    妙な感じがしたような …… ? )


 その正体が何なのかは分からないし、
 魔力が過敏になっているが故の誤反応かもしれない。
 ―― ただそれでも。

 
(220) 2021/12/09(Thu) 11:45:29

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 ―― 祝祭期間は毎年色々とあるけれど、
 今年は特に、中々新鮮な驚きが散っているものだ。

 手土産代わりのパイを持って行こうかと思い、踏み止まる。
 街外れで、一見すれば何だか分からぬ店とはいえ
 祝祭期間のこの時間は来客もいよう。
 …………いや。いないかもしれないが。


 踵を返し、裏街の方を目指して足を進める。
 普通ならば好まないような色濃い影の世界であっても
 魔術師には唯の散策ルートだ。**

 
(221) 2021/12/09(Thu) 11:53:02
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。
(a50) 2021/12/09(Thu) 11:55:53

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
       ―――― 魔族の友人 ――――



  「 ふふ …… そうでしょ? 」


 魔術にも魔力にも、――この世界における事象全てには
 限度というものが付き物ではあるけれど。
 そんなこと、口に出してしまうのは面白くないから
 友人の同意には、咲って頬を緩めよう。>>231


  「 私、欲しいものも願いも、妥協しないもん。
    …………  その結果が、……  」

 
(252) 2021/12/09(Thu) 13:48:23

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 言葉の色を濁されれば、それ以上に踏み込みはしない。
 …… ただ微かに聴こえた呟きの意味も、
 彼女が黙するなら、その花を無理に咲かせることも。


  「 材料?
    ――――― …… 、そうなんだ。

    いつかリルの目的が達成出来たら
    ちゃんと私にも教えてね? 」


 魔族ほど長命では無い自分が生きているうちに、
 彼女が言うところの 材料 ≠ェ集まるかはともかく。
 恐らくは、胸中に秘める者を抱えた者同士
 約束の種くらいは、埋めたって良いだろう。

 
(254) 2021/12/09(Thu) 13:48:36

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 うん、私も。
    何だかんだでこの街は好きだよ。

           ………… ――― 」


  
(255) 2021/12/09(Thu) 13:48:43

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

  


 甘くて美味しいパイと、穏やかな天気。
 他愛ない雑談を交わし合うだけの時間は、
 緩やかに雲が流れるように、過ぎていくばかり。*


 
(256) 2021/12/09(Thu) 13:49:38

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 今まで拾った中で一番珍しいものは、と言えば
 脚のついた人魚と答えるに違いない。>>239
 倒れ伏す男の姿を見捉えた時、女は流石に双眸を見開いて
 ついに人身売買でも横行し始めたかと疑ったものだが。


  「 ひゃ、 冷た ……
    おにーさん、生きてる? 大丈夫? 」


 ひとまずは人命救助が先かと彼の頬へ触れてみれば
 寒さにやられてか、ひやりと氷のように冷たく。
 衰弱具合も、魔力不足も見て取れるとあっては
 くるりと指先で宙を混ぜた。

 
(267) 2021/12/09(Thu) 14:35:41

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 おにーさん、ちょっとだけ我慢ね 」


 幸い自分の住処はすぐ近くだ。
 魔術を編み上げ、風の力で彼をふわりと浮き上がらせる。
 ローブを脱ぎ、仄かな熱を纏わせて
 応急処置のように彼へ被せながら、家へと連れ帰って。

 そのまま家の中も魔術で暖めれば、
 流石に彼も、動ける程度には回復しただろうか。
 魔力が枯渇したままではそれ以上を望めないから、
 欲しい分だけ 魔力を分け与えることもして。

 
(268) 2021/12/09(Thu) 14:35:52

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 人魚であるという話は聞けただろうけれど
 何故陸へ上がったのか、……なんてことまでは
 話してくれたかどうか ――――

 エオスという街がどういった存在なのか、だとか
 人魚以外の種族や、人魚がどれ程稀有なものなのか
 ひとまず生きていくうえで必要であろう知識は
 彼が求めるままに差し出しただろう。


      ―――― 何せ人魚は、欲の象徴だ。>>214
      魔術や霊薬の材料にも
      富や権力の誇示にも成り得る。

 ということを、彼が理解しているかも怪しかったため
 何から何まで懇々と説明はしたに違いない。

 
(269) 2021/12/09(Thu) 14:36:27

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 暫くの間は、家で面倒を見ていたように思うけれど
 案外短い間だったかもしれない。
 方針が定まるまでここにいても良いと提案したものの、
 彼は今現在、裏街で店を構えて生活しているのだから。


  ( よりによって裏街だもんなぁ ……
    ………… 大丈夫かな  )


 裏街へ行く頻度が以前よりも増えたのは、
 生存と安否確認も兼ねている ―― なんてこと
 流石に言うつもりはないのだけれど。
 そこまで過保護にしなくても、という気持ちが半分と
 出会った時の印象が色濃い気持ちが半分だ。

 
(270) 2021/12/09(Thu) 14:36:37

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 そうして散策がてら裏街へ足を踏み入れれば、
 傘を持ち、白猫を首元へ纏わせる人魚の青年の姿。>>240
 何故首に猫が …… という疑問はさて置いて
 魔術師はにこやかに微笑み、手を振った。


  「 テレベルム、今からお出掛け?
    かわいい子連れてるね 」


 ころころと笑い声を転がし、揶揄うように眦を緩めれば
 彼からはどんな反応が返ってきただろう。*

 
(271) 2021/12/09(Thu) 14:39:14
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。
(a58) 2021/12/09(Thu) 14:40:56

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
         ―――― いつかの噺 ――――



 連れ帰った男は、世にも珍しい人魚だった。>>285
 人間に恋をした妹を探す ―― その為だけに
 尾鰭を捨て人間の両足を得、エオスまで来たという。
 まるで御伽噺の再演めいた噺だけれど、
 現実はそんなにも甘くはない。


  「 見つけられたとして …… どうするの?
    ナイフで人間の男の胸でも刺す? 」


 確か、珍しく悲劇で終わったあの御伽噺では
 それが唯一海に戻る方法だったはずだ。
 凪いだ海のような瞳は、果たして波打ったかどうか――
 
 
(293) 2021/12/09(Thu) 16:23:12

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 エオスは欲の街だよ、お兄さん
    ……でも、人魚の肉や涙を手に入れたとか、
    そんな話はまだ聞いたことはないけどね 」


 不安を煽りたい訳では無かったから、
 慰みになるかは分からずとも、ぽつりと付け加えて。
 血の気が戻っていた筈の顔が不安の色に染まるなら
 頬へ指先を伸ばし、僅かに魔力を分け与えよう。
 ―― 魔力の循環は、心の調子を保つのにも必要だ。

 そうして、ひとつ。
 ヴェールも何も纏わぬ問いかけが投げられたのなら。

 
(294) 2021/12/09(Thu) 16:23:19

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 ―――― ……  あるよ 」


 する、……と頬から手を離して小さく呟く。
 部屋の中に積まれた魔術書や実験道具、調合の材料
 ―― それらを見渡して。


  「 でも、人魚に手を出そうとは思わないな。
    不老不死も富も権力も、どうでもいいの。
    ―――――――― …… 」


 
(295) 2021/12/09(Thu) 16:23:27

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 にこ、と微笑んで
 「 だから安心していいよ 」と言葉を重ねれば
 其れは欲望の街に住む女を信用してくれる材料になったか。

 いずれにせよ、彼が住む場所を変える時が来るまでは
 何かと世話を焼いたものだ。
 ―――― 女は、捨て犬なんかを放っておけない性分故。


 
(296) 2021/12/09(Thu) 16:23:43

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
           ―――― 現在 ――――



  「 あれ、その猫迷子なんだ?
    飼い始めたのかと思っちゃった。
    丁度退屈してたし、手伝うよ 」


 寒さに耐えかねて動物で暖を ―― なんて噺では無く
 単なる迷い子であるらしい。
 まあ、猫って魚好きだもんねえ …… などと呟いて
 自分と対の色、白いローブから顔を出した猫へ微笑み
 此方も彼の方へ歩み寄る。

 可愛いとは思えども、手を伸ばそうとは思わない。
 猫と兎は、追う者と追われる者の関係性だ。
 ―― 引っ掻かれては痛い目に遭うのだし。
 
(297) 2021/12/09(Thu) 16:23:52

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 …… どうして?
    魔術があるから、普通の人よりは抵抗出来るし
    私を襲おうとする人なんて、
    今までいなかったから平気だよ 」


 確かに力技という意味でなら、自分は貧弱だろうが
 見知らぬ誰かが襲ってきたとしても、
 先程のような事故が無い限りは魔術が使える。

 傘で周囲から隠そうとしてくれる優しさだとか>>288
 すこしばかり不安そうな視線の気遣いが、
 嬉しくない訳では勿論ないのだけれど ――
 妙に気恥ずかしい、というのが、本当のところ。

 
(298) 2021/12/09(Thu) 16:24:16

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 でも、心配してくれてありがとう。
    …… 普通の人よりは強いから、大丈夫。 」


 ね、と首を傾げて微笑んだ。
 それから彼の首でぬくぬくと過ごす猫へ視線を落とし
 裏街住まいらしからぬ毛並みへ、うーん、と悩み。


  「 綺麗な子だから、飼われてる子……だよねぇ。
    あ、首輪ついてる。
    じゃあ ―― えいっ 」


 くるん、と指先で宙を混ぜるような動きと共に
 薄灯のような淡い光が、表の大通りへ伸びていく。

 
(299) 2021/12/09(Thu) 16:31:17

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 …… あっち、かな? 」


 大掛かりな捜索なんかは不得意だけれど、
 首輪に僅かだけ残っていた飼い主らしき魔力を辿り
 道標を生み出す簡易魔術。

 せいぜい落とし物をした時程度しか使い道は無いけれど、
 案外役にも立つものだ。
 少しだけ得意げにくちびるを上げた魔術師は、
 傍らに立つ男のローブを引っ張り、光の先を指差した。*

 
(300) 2021/12/09(Thu) 16:34:00
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。
(a65) 2021/12/09(Thu) 16:35:30

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 首を横へ振る姿が何故だか面白くて、肩を揺らす。>>301
 小動物に主導権を握られているようだけれど、
 相手が欲塗れのならず者でないならば安心だ。
 ―― 彼の睡眠は守られないかもしれないが。

 表向きの納得の裏、彼が矢張り気に掛けてくれているとは
 魔術師とて察せることはなく。


  「 ふふ、来てくれるの?
    いつでも待ってるよ、一人は退屈だし 」


 この齢にもなって、独りが寂しい、と宣うつもりはないが
 来てくれるというならば喜んで受け入れよう。
 自尊心に傷を付けまいというひめやかな心遣いには
 やはり気付くことなんて、出来ないのだけれど ――
 
(319) 2021/12/09(Thu) 18:41:34

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 ―― 人魚という種族が一体どんなものなのか?
 どれくらい生きて、何をし、どのように過ごすのか …
 明確に彼へ尋ねたことは一度も無い。
 変に識ってしまえば 知らなかったことには出来ないから。
 踏んだ薄氷が割れてしまえば、
 もう元に戻せないのと同じように。

 人間の一生にも似た淡い光が道を繋ぐだけの魔術へ、
 凪いだ海色が感嘆の色を向けてくれるのなら
 やや気恥ずかしそうに目線を逸らし。


          ―――― 彼の足が止まる。>>304

 
(320) 2021/12/09(Thu) 18:41:38

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 …… なれるよ 」


 あの御伽噺が悲劇で終わったのは、正しく人ではないから。
 ―――― めでたしめでたしで終わる物語は
 人間が殆どを占めている。


  「 だって、そういう 決まり ≠ナ
    そんな風に決まってるお話だもの。
    …… 人間じゃないと、…… 」


 続けざまに紡ぎかけた言葉を、は … と飲み込んで
 彼が零した謝罪には、首を横へ振ろう。
 
 
(321) 2021/12/09(Thu) 18:42:12

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 


 勇者様が魔王を倒してハッピーエンド。
 醜い獣の王子様は、美しい人間の姿へ戻り
 どれもこれも人間ばかり。

 垂れた耳に、兎族には負担でしかない多大な魔力。
 同族の中でも馴染めず 他種族にも混ざれず
 仲良く遊ぶ人間の子どもたちや、
 人では無いのに輪へ混じれる子どもたちを見ていた。


      ――――  そう、だから
      だから私は、魔術に手を出して ……

 
(322) 2021/12/09(Thu) 18:42:34

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 
 ――――― 光糸の先、小綺麗な住居へ辿り着けば
 白猫は素直に家へ帰ろうとしてくれただろうか。
 最後に一度くらい撫でてみようか、と指先を彷徨わせ
 結局撫でることなく手を引っ込めて。


  「 …… ねえ、テレベルム
    天然モノのあったかい猫マフラー、
    無くなっちゃった訳だけど。

    ―――― 行き倒れたり、しない? 」


 果たしてここから無事に帰れるのかを問う声音も顔も、
 揶揄う意図など含んではいない。
 行き倒れていた最初の邂逅を思い出し、
 やや不安がっているだけだ。*

 
(323) 2021/12/09(Thu) 18:44:10
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。
(a69) 2021/12/09(Thu) 18:45:09

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 果たして人間で有れば本当に幸せなのか?
 ―――― 曲がりなりにも、人間に変じた筈の人魚姫
 伝承上の存在である彼女が辿った悲劇のように
  変わる ≠アとは正解とは限らない。

 けれど、そうであれ、と希う心そのものが
 女の欲望そのものだ。
 そうではない、ということを識っているのに
 知らなかった頃のままでいようとする、我欲。


 
(353) 2021/12/09(Thu) 20:50:20

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 …… うん。
    猫も、触られたくないかもしれないし 」


 自分から触れと寄って来るのならともかくとして、
 女はそこまで小動物に好かれる訳でもない。
 好意で寄って来られるのではなく、大抵の場合が
 兎を獲物と見定めて近付いてくることの方が多く。
 故に手を引っ込めた。

 不必要だろう、と頭で理解していても心配してしまうのは
 余計な世話を誰にも焼いてしまうのは、
 ―――――  今はもう捨てた、嘗ての …

 
(354) 2021/12/09(Thu) 20:50:24

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

  「 ―――― ほんと?
    良かった、それなら …… 」


 白いローブに浅黒い肌の彼とは対照的に、
 黒いローブに真白の肌の己。

 魔力を分け与えた時を再演するように伸びた指先を、
 小首を傾いで受け入れる。
 厄介な体質のことも明かしているというのに、
 一切の警戒心を抱かない目が、ぱちぱちと瞬いた。

 
(355) 2021/12/09(Thu) 20:50:29

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 自分が送る立場だ、と言われてしまえば>>335
 何とも言えない表情を浮かべる。
 確かに性別の観点から見ればそうなのだろうし、
 いつ人魚誘拐事件が起こるか不安がる心は否を説く。
 人と同じ形なのに、海のようにひやりとした指先が離れ
 代わりに彼が持っていた傘の持ち手を押し付けられる。
 「え」と声を零し、彼と傘を交互に見詰め。


  「 …… っふふ、ほんとにいいの?
    ありがと、テレベルム 」


 元々雪に慣れているうえ、魔術も使える身だけれど
 知らぬわけでも無い彼がそれでも傘を、というならば
 女もその優しさを受け取ろう。

 
(356) 2021/12/09(Thu) 20:50:40

【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 それから、別れる間際
 不意に眉を下げて。


  「 さっきの ―― ……
    私は、人間になれれば幸せだ、って思うけど
    …… 貴方の妹は、また別かも

    探してくれるひとがいるのは
    人でもそうじゃなくても、幸せだと思うよ 」


 物語は、――己はそうだと思っただけで
 彼の目的と人魚の身を考えれば、考えは一方では無い。
 だからこそ慣れぬだろう人の身は大切にしてほしいのだ。
 
 
(357) 2021/12/09(Thu) 20:50:46