人狼物語 三日月国


234 【身内】不平等倫理のグレイコード-0010-【R18G】

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視点:


トムラビ! 今日がお前の命日だ!

【見】 監察官 カーキ・アッシュ


 ◇

「……僕が提出した記録と、
 塔から検出されたデータが食い違っている……?」

バグエネミー自体はいた。
だが、ただの一体のみで、プログラムされていない行動を起こすほどの設定や拡張性は認められなかった、と。

そんなはずはない。あの時まさにグレイに襲い掛かっていたところをこの目で見た。勘違いしたりするものか。

「はあ。……この先も何もなければいいが……」

保護団体側が事情を汲んでくれたかどうかは分からないが、
これからも調査は続けてくれる、とのことらしい。

そして──塔についてだけではなく、心労が重なることがあれば是非カルナーを頼ってくれ、とも。

「……」

タブレットに映っていた電子メールの画面を消して。
──
そのアプリに触れた。
(@0) 2023/12/05(Tue) 8:56:09
ぼんやりとした様子で現れた。おはようございまス。

日課のストレスチェック。大きくストレス値は下がっていた。
掲示板のバンドッグとシングソンのメモを見て、頷いて。

「シングソンに洗濯物は出すとしテ……
 昼食はどうしましょうかネ……」

ぽやっとした様子で呟いた。

「おはようございまス、アトリ。
 あア、そうなのですネ。……ふム、串刺し焼きニ、
 興味はありますガ……私が参加するト、
 恐らく時間が足りないでしょウ。
 バランスを考えるト……そうですネ。
 私は野菜グラタンにしましょうカ」

肉とスイーツの場に野菜、参戦。

キッチンでぼんやりしながら野菜を切っている。
トマト、カボチャ、ナス、じゃがいも、
それからパプリカにブロッコリーも。

……ぼんやりしているせいで、
何度か指を切りそうになっていた。

「………………」

黙々と野菜の下ごしらえ。多くはさっと焼いて、
ジャガイモとブロッコリーは茹でて。
トマトはヘタを切り落として生で。
平たいプレート2枚に分けて野菜を乗せていく。

多めのジャガイモは軽くほぐして、
他の野菜はざっくり散らばせる。
そして塩と胡椒をぱっぱと振って。
片方のプレートには軽くピザソースを。
そして両方共にたっぷりのチーズ。
後はオーブンにお任せする事にした。
そうしてしばらくすれば出来上がりだ。

彩り野菜のチーズグラタンを2種類作った。

薄い胸を張り、褒め言葉をしっかり受け取った。

「これらに見合う夕食ガ、今から楽しみでス」

ハードルも上げた。

「……あア、そうダ。私はしばらく塔はお休みしまス。
 前回の塔で筋肉痛が発生したのデ……」

そんなものはグレイにないとは思うが、
まあどちらにせよ第二層にはいかないつもりらしい。
……実際の第二層を見れば悔しがっていただろうが。

【見】 監察官 カーキ・アッシュ


#ハノイの塔

そうだ。その監察官の返答はどうだ?
給仕用が見定めるように身体を向けたが、
暫く反応は得られない。十秒前後の無言があって。

「──あっ!ごめん、考え事をしていて……
 ……そうだな。それらのNPCは想定通りの挙動でなく、
 何らかのバグによるもので違いない、と思う」

「そしてそれらは、誰かによって隠蔽されている。
 本社側のログには一層のバグエネミーの情報さえ欠落していたことを、攻略班である君たちには知っておいてもらいたい」

声色は、以前の顔色が悪かった時に比べ、
生気を取り戻しているようには聞こえた。

「進むか戻るかは君たちに任せる。
 ……どのみち本社の援けは期待できないだろうし。
 娯楽施設でのんびりしていても誰も咎めないよ」
(@1) 2023/12/06(Wed) 17:11:10
「……」

広間のソファに座ってぼうっとしている。
夕飯まではずっとこんな状態だ。
考えごとでもしているのか、はたまた
ただ単に夕飯が楽しみで何も手につかないのかは謎。

「……おヤ、アトリ。
 ……踊るお花とゲームをするのですカ?」

ソファからそんな声を飛ばしてみるだろう。
しかしなぜダンシングフラワーを……。

「ふふッ」

うにょんにょんにょ。
愛玩用の声で踊った花に笑った。

「なるほド。私は今日はお休みですかラ、
 私でよければお花と一緒に隣を埋めましょうカ」

「えエ、ほんとでス」

花とあなたに笑いながら、ソファを立った。
そのままクッションを持って、お隣に。

「どのようなゲームをするのですカ?」

あなたと、モニターやゲーム機を眺めた。

「こうですかネ」

うにょんにょん。妙な踊りを真似ている。
見た目も相まってかなり不気味だ。というか、怖い。

「しかし中々尖ったタイトルが多いですネ」


ハイエナ村は周辺の治安が悪そうだし、
焼きそばパン屋さんシミュレータは
中々ストイックな専門店っぷりだ。売れるのか?
ウーパールーパーブラザーズは名作の予感もするが、
同時にどうしようもないほどのゆるキャラの気配もする。

「ふム……個人的にはハイエナ村物語
 が気になりますガ。アトリ、貴方はどうでス?」

うにょんにょにょ。なんらかの儀式めいた光景だ。
他のグレイが見たらドン引きするのではないだろうか。

「おヤ、いいのですカ?……ふム、ハイエナを操作。
 畑を耕シ……畑?ハイエナがですカ?
 ……村の発展??地位向上???」

宇宙点燈グレイになったが、なんやかんや始めた。
ちなみに67くらいプレイが上手い。
数字が高い程上手いのだ。