人狼物語 三日月国


241 【身内】冬の物語

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[ひゃんと、驚いたような甘い声を上げて、体勢が変わる。
受け止めるように抱きしめるが、ぐいっと埋め込まれるから]


 ぁん……んっ…っ、 っぁ…


[耳元で甘い声を上げる。
自分が入れた時とは、違う。
揺さぶられていた時とは、全然違う。
突き上げられる度に、甘い声を上げ、躰が押し付けるように跳ねてしまう。

こんな事をされたら、柊以外の事なんか考えられない。]

 
 ……んっ ………ぁぁっ、っ、ぁんっ…


[呼ばれて見つめる。
柊の事なら、どんな事も知っていた気がしていたが、こんな顔は知らない。

さらに深く、深くまでつながるようで、こんなに深くまで、自然と甘い声を上げしまう。
きっと、今の自分は、柊の知らない顔をしているのかもしれない。]


 ん…、わた…もぉ……


[それはいけないと言うのが一瞬よぎるが、それよりも欲しい…]


 しゅぅ…ちょーだい……ぜんぶ、ぜんぶ…私に……


[少しも邪な気持ちのない本能的な言葉。
それほど、感じさせられ、他は何も考えられないほど。
欲しいと、訴えるように、腰が浮いて、締め上げるように力がかかってしまう。*]

[ 雪奈は気の置けない友人だった。
誰よりも近くにいて、誰よりもお互いを理解できていた。
よき友人でありよき理解者。

雪奈の中で雄が限界を迎える。

そんな雪奈を汚している。
その想いに付け込んで、甘えて、自分の痛みを押し付けて。
雪奈はそれでも自分が付け込んでいる方だと思っているだろう。
───自分たちはお互いをよく知っている。]


 …雪奈ッ!


[ 激しく腰を振るって最後のひと突きを入れると、雪奈の中から雄を抜き出して、その白い肌を白く濁った精で汚した。]*

[柊はずっと
好き
な人。
だけど、別れて終わりになるのが怖くて、選んだのが友人。
気の置けない友人の位置。
誰よりも近くにいて、
誰よりも遠くにいた。

誰よりもお互いを理解できていたけど、
誰よりもお互いを理解できていなかった。

それでも、よき友人でよき理解者。

それを壊したのが私──。
壊してもなお、消えなかった想い。

柊に突き上げられて、真っ白になるよう。

柊と繋がっている。
弱っているところに付け込んで、想いを押し付けて、仕向けて。
柊はそれでも、私の想いに付け込んで、甘えて押し付けたと思っているだろう。
───よく知っているから。]


 ──…んっ…ぁあぁっ …っ、ぁああ


[返事をするように、強く突き入れられた事で躰を跳ねさせ、甘い声を上げる。
すぐに苦しさも何もかもが消えるかわりに、熱い、熱いものが躰にかかる。
その熱さにおかしくなりそう。震えて、息も絶え絶え。
───だけど]

 
 ねぇ…柊…………


[身体にかかった白い熱を指で自身に刷り込むように指先で一掬いする。]


 何度…でも………忘れ、させて…あげる…よっ


[ただただ、余韻に浸りたかったが、我に返ったらと思うと怖くて、その前に告げる。
微笑を浮かべるが、それを口にするのが、悲しくて苦しくもあるから。
恋人ではない…でも、ただの友人にももう戻れないから。

この一度で、忘れるとは思っていないのもある。
自分が、何度も失恋しては、やっぱり好きだと思い知らされていたから。
だから今のうちに…肉欲の幻が覚める前に。*]

[ このまま雪奈に溺れていきそう。
我に返るのが怖かった。
もうどうしたって友人には戻れない。
この夜が終わったとき、二人の関係がもはや何物でもなくなってしまう気がして。]


 ……雪奈……


[ 口付けて、ベッドに縫い付けるように押し付けて。
繋がってまた雪奈を激しく求めて。

なんと呼んでいいかわからない二人の関係。
これでも友人だと言える?それともセフレ?
いや、名前なんてどうでもいい。

今はただ雪奈に溺れて、何もかも忘れるように。
二人のことも、先輩のことも、何かも忘れて。
ただ雪奈と繋がっていることだけを感じていたい。]*

[名前を呼ばれたのは、誘惑に対しての返事とも、
そこまでするのかと言う窘めとも、
すがるような……そんないろんなものが混じっているように聞こえた。
だから、いろんな意味を込めて、微笑むのは一瞬]


 ……んっ、んぅ!?
 ぇ…… …ぁっ……ぁぁん……


[あまりの荒々しさに、驚いてしまう。
なぜ……どうして……打って変わった激しさに、そんな疑問が浮かぶが、
その先を考えさせない激しさ。

すがりたいのか、忘れたいのか…。
思うのは、ただ抱きしめたい……それだけ。
腕を回して抱き着く。
抱き着くから、揺さぶられるに合わせて、肌をこすり合わせる。

──ここにいる。ずっといると言うように。]

 
 ……しら、なぃ……しゅぅ、を…しれて……うれしー…のぉ。


[友達では知りえなかった事。
もし普通の恋人になっていたら……そうだとしても、きっと知りえなかった事。
こんな事になったから、知りえた、柊の顔、行動。
荒々しい激しさに、怖いと思うより、嬉しいのが勝ってしまうのは、やはり惚れた弱みか。]


 ……いっぱい…してっ


[耳元で、甘く囁く。
もっと、柊に溺れて、もっと、もっと、知らない柊を知りたかったから。*]

[ 必死に二人の関係の呼び方を探す。
見つからない。
失いたくないのに、都合よく扱いたくもない。
でも結局は甘えている。]


 雪奈……


[ 二の句は続かない。
側にいて欲しい?
それともまた違う何か。
自分でもわからないまま、雪奈を抱いている。]

[ 考えも想いも定まらないまま、体力が続くまで雪奈を抱いた。
駄目だと思いながらも何度も何度も、付け入るように、縋るように。]


 なあ、


[ 強い疲労感と軽い眠気。
胡乱な意識の中、だけどはっきりと伝える。]


 付き合わないか?俺たち。


[ 雪奈の顔を見れないまま。
仰向けに天井を見上げて、それは呟くように囁くように。]*

[柊の腕の中で、淫らにイキ狂うよう。
甘い声を上げ、躰を跳ねさせ……。
時折、呼ばれると見上げる。

その顔が声が、何かを探しているようで、でも見つからなく、
縋るようなものに思えるから。

何を探しているのかなんて、予想で来てしまう。
なにか…と思って、結局は何も伝えてない気がして、
伝えようにも、言葉をうまく紡げないから、せめてと、安心させるように笑いかける。]

[何度も、何度もとっくに限界を越していた。
それでも、求められるまま感じてしまい、途中からは何も考えられないほどであった。
本能的な何かなのに、縋るように抱き着いていたほど。]


 ………ん?


[身体が重い。意識が朦朧としている。
目を閉じたまま、呼ばれたら反応だけはする。
まだ一応、意識はあると。]


 ………ぅん………。 ………?
 はい!?


[何もわからぬまま、流れで返事をする。
が、すぐに何を言われたと、考え、理解すると、がばりと起き上がり、覗き込むように見つめる。]


 しゅ、しゅ、柊…何を言ったか解っている!?
 解っているから、言ったんだよね。
 嬉しいけど、良いの? ではなく、冷静になろう。


[どういう事と、混乱してしまう。
幻の余韻?それとも、責任を?とか…いろいろ駆け巡る。
意識もうろうとしていたのが、一気に覚醒させられたが、そうやって考えていると、
やはり、眠たいような、意識がふわふわとして来てしまう。]

 
 返事は…ちゃんとした時に言う……。


[夢から覚めたあとも、同じ思いを持ち続けているなら…。
やっぱりなかった事にしてもいいように、後にする。
それは、こちらを見て言わなかったからかもしれない。]

 
 あ…でも、これだけ……柊、会いたかった。


[避けていたのは自分。
それでもずっと会いたかった…。
避けないで、何事もなかったようにふるまえばよかったと思ったほど。
それにいつも通りなら、冗談にして伝えるだろう言葉だが、まだ余韻が残っているから、素直に伝える。

が…やはり身体が重い。
起き上がっているのも限界で、横になり]


 ただいま…。


[その言葉だけをつぶやいて、意識は途切れてしまうのであった。
もしかしたら、その言葉がすべての返事だったかもしれない。*]

[ その手紙は決別だった。
夜遅くに帰ってきて見つけたそれは、その半年ぶりのコンタクトは決定的な別れを告げるものだった。

半年経ってどんな大きな穴でも埋まっていくのだと。
そう確かに思えたのに。

こうしてまた心を揺さぶられる。

いつまでも。
まるで化膿した傷口のようにじゅくじゅくと。
膿んで熱と痛みを忘れさせない。]

 
 どうしろって言うんだよ。


[ 呟いた暗いひとりの部屋。
どこにも向けられない感情と、どこにも届かない言葉。
テーブルの上の手紙。
メッセージならすぐ返せるのに。
本当に返すかどうか自分でも不確かなままそんな不満を抱く。]*

[夜も、随分ふけってきた。
だから余計、思い出すのかもしれない…この部屋にいるから。

と、息継ぎをするように、ベランダに出る。
空を見上げて、隣を見つめて、会いたいなと思えば…溢れそうになって。

夜の空気を吸い込んで、気持ちを落ち着けようとするのであった。*]

[ 暫くして、ベランダに人の気配。
というより、隣の部屋の雪奈の気配。
いつもなら避けるように決して外には出ない。

けど。

こんな手紙のせい。
隣に雪奈がいることがわかっているのにベランダに出た。]


 よっ


[ 初夏の生ぬるい夜の風。
手すりに体を預けて隣の部屋の方を見た。]*

[久しぶりに聞いた声。
会いたいと思っていた人が、すぐそこにいる。
会いたいなと思っていたところだから、よけい。
夜だからはっきり見えなくても、そこにいるという事実。

驚きと、嬉しさでいっぱいになる。]


  …………っ


[何か言いたいのに、こみ上げてくるものがあるから、言葉がでてこない。

こみ上げるものを抑えるように、空を見上げて息を吸う。
落ち着かせるように、俯いて、吐き出す。
それを数度繰り返した後]


 ょ…よっ……


[同じように返すが、声をはっすると、同時に我慢できなくて、涙が落ちてしまうのであった。*]

[ ビールの缶を片手に言葉を交わす。
防火壁のせいで雪奈の姿は見えない。]


 引っ越すのか。


[ 言葉にしたのはそれだけ。
ベランダから今度は遠くを見てビールを一口。
全然美味しくない。]*

[我慢しようとしても、溢れるものが止まらない。

読んでくれた。無視されてもおかしくないのに、読んでくれた。
それだけでまた…。

息を吸い込み]


 ……その…つもり………


[何とか一言吐き出した後、がんばって声のトーンを上げる。]


 隣に住んでいるって、気にさせるかな…って思って…さ……


[何でもない事のように言ったつもりである。]

 ………ごめん。それは、建前。
 本当は、私が気にするから……。
 ここは、思い出がいっぱいだから……
 どうしても在りし日を思ってしまうの。
 隣だから、偶然とかも考えてしまう。

 それに、声を聞いただけで……。


[想いが溢れてしまう。

この場で座り込みたいが、それでは声が遠くなってしまう気がしまい、壁に寄りかかりながら]


 ………未練がましくてごめんね。
 本当はさ…あの事なんて、無かったかのように、友達して、
 また飲みに行ったり、遊んだりしたいよ。
 けど…そうするには、私の気持ちが、大きすぎるから……。


[言葉にすれば、否応にあふれ出してしまう。

目元をぬぐうが、それ以上は、言葉が出てこない。

好きと言う事も、今度こそ、さよならと言う言葉も。*]

[ 雪奈の声が震えている。
あの夜、決定的に変わってしまった二人の関係。
だけどそれは不幸なへんかだったのか。

友人という形におしこめて。
それが変わってしまうこと、変わってしまったことを恐れたのは何だったのか。罪悪感と後ろめたさにただ変わることへ怯え、びびっただけではないのか。]


 無かったことに、しなきゃ駄目なのか?


[ 問い掛ける声は雪奈に向けたものだったのか、それとも。]*

 
 ………………えっ


[口に出したのか、思っただけか、定かではないほどの驚き。]


 な、無かった事にしたくない……ううん。
 出来ないよ。
 だっ、…だって……あんな方法でも…嬉しかったから。


[ああでもしないと、関係を持つなんて事はなかったと思うから。
それでも、嬉しいだけでは終わらない。
一つの時間を手に入れたために、それ以外の…
傍に居る事すら叶わなくなった事は、後悔するほど辛かったから。]

 
 それになかった事にしたいのは、貴方の方でしょ。
 後悔したから…だから………


[だから一人で残された…と言う言葉は飲み込む。
半年も前の事だとしても、今もまだ昨日のように痛んでしまうが、それは過ぎた事。
どうにもならない過去だから。]


 無かった事にするのが良いと思ったんただよ。
 ねぇ…それを聞くと言うのは……貴方は、どうなの?


[自分は告げた…柊はどうなのか。
目元をぬぐい、ベランダの柵から身体を乗り出して、隣の…柊の部屋の方を見る。
声だけでなく、しっかりと見たいから。
でも…うっすらでも見るとこみ上げるから、唇を噛んで、答えの行方を待ってしまう。*]

 
 俺は……


[ 無かったことになんかしたくない。
後悔はあった。罪悪感もあった。
雪奈を利用した。そんな自分が嫌だった。でも。]


 雪奈にそばにいて欲しい。


[ それは恋ではないのかもしれない。
それもまた、後ろ向きになった原因だった。
でも。
恋ではないとしても、雪奈が好きな気持ちに嘘はない。それは友情の延長かもしれない。執着かもしれない。失いたくないだけなのかもしれない。
だけど、それの何が悪い?]

[ 本当に自分が嫌になる。
身勝手で、雪奈を利用して、雪奈を傷つけて、でも。]


 俺は……お前を失いたくない。


[ それは何一つ偽らざる本心だから。]*

 
 ………。


[ゆっくり、自分の気持ちを確認しているよう。
何を言われるのか…とても怖い。
怖くて逃げだしたい。

あんな言い方をするんだから、期待してしまう。
でも同時に、期待してもと、後ろ向きになっていたが…]


 ………っ


[目を丸くして、息を飲んでしまう。
そんな事を言われるとは思わなかったから。

嬉しいと同時に、どういう意味なのと浮かんでしまう。
でも……そんな事を言われたら、どんな意味だろうが、どうでもよくなる。

嬉しいから…どんな意味だとしても、そう思ってくれる事が嬉しいから。
嬉しくて、別の意味で目の前が霞む。
やはりすぐに言葉を口に出せない。それほど胸がいっぱいだから。

乗り出していた身を、引っ込めて]

 
 いるよ……傍に居る。
 私から、離れるなんて…出来ないよ。
 しないとと思って…でもずるずるできなくて、今度こそするぞって意気込んで、
 手紙を出したのも、決意と言うかけじめというか、振り払う為とか…。
 
 でも、結局最後の踏ん切りはつかなかったから…。


[大きく息を吸う。
別に今までだって、何度か口にした事であるが、初めて口にするような緊張が走るから]


 ねぇ……そっち行って…いい?
 柊に……会いたい。


[声だけのやり取りではなく、顔を、しっかりと会いたいから。*]

 
 いいよ。
 俺も……雪奈に会いたい。


[ 半年の間、避けていた。
会えない理由も、合わない理由も曖昧で定まらないまま。
だけど半年経ってみて残ったのは雪奈に会いたいということだけ。

ベランダから部屋に戻る。
それから、玄関に行って鍵を開けた。

いつでも彼女を迎えられるようにそのままそこで待っている。]*