人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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ルチアーノ! 今日がお前の命日だ!

壊れていた。

「置いていかないって言ったじゃない」

「うそつき」

そう言うだけに留めるのだ。
本気で詰ったりするつもりはないのだから。

『叩かれた』。

『殴られた』。

『泣き喚いて周りの者たちに取り押さえられる人物を、静かに見送った』。

血色に染まった指先を見ている。こんなものか。

箱の中。丸くなって眠っている。

牢獄の中でメモを書く。『L:〇 D:〇 V:u N:〇?』

「現行法ではまだ、
 死刑は採用されていなくて助かっています」

薄い暴行の痕が残りつつも、
そんな冗談を言えるくらいは元気そうだ。

「さて、今度は何でしょう。
 警察の内部事情は何も知らないと言えって言われてますが」

檻の前、ずっと俯いている。

If the sky...that we look upon...Should tumble and fall...もし僕らの見上げる空が 崩れ落ちて来ても♪」

それなりの人々が集まる#収容所 の一角で。
にぎやかとはとても言えない空気観の中、
露骨に周囲から距離を取られている男がいた。

I won't cry,I won't cry, No,I won't shed a tear...僕は泣かない、泣いたりしない、涙も流さない♪」

男は鼻歌を歌いながら、壁際でのんびりと脚を伸ばしている。
トレード・マークの黒眼鏡はさすがに持ち込めていないが、それでも彼の顔を知る者は少なくない。
にこやかに話しかけようというものも、そう多くはないだろう。

牢獄の中でメモを書く。『V:△ O:〇 c:〇 f:〇 d:△ a:A』

#収容所 に足を運ぶことも出来ない状態にある。

 フィオレ

「それについても知らぬ存ぜぬで通せと上が……」

勿論大嘘だ。一個人の好みを黙らせるほど、
有無を言わさない緘口令が敷かれてるはずはない。

「まあ、特別好きなものはありませんよ。
 甘い物から苦い物でも、なんでも食べます。

 ああでもこんなところに放り込まれてるのだから、
 活力が付くようなものが恋しいですね」

現在の収容所の管理も知れたところだから、
そうしてしゃがみこまれても気にする様子はない。
見つかったらその時はその時で上手い事やるだろう。


短い仮眠の中で見る夢。

その夢は、やはりと言うべきか、随分と静かになって。

けれど拾った声が、景色がある。

この夢に残されたものは、まだあって。
ならばやらねばならない事も、まだ残っている。

もう次は、決めている。決まっている。

これは【A.C.A.】としての決定ではなく、
N.N.として意志のない決定ではなく、
"リヴィオ・アリオスト"としてでもなく、

友人として向き合いたい一人の提案に乗った
"リヴィオ"という一個人としての決定だった。

この決定はアリソン女史にとっては不満な点かもしれないが、
Alberoはきっと、それでいいと頷いてくれるだろう。
いや、案外アリソン女史だって頷いてくれるかもしれない。

「……………終わったら、有給届を叩き付けるとしよう。
 戻ることがあればの話だが」

最初は破滅願望からの逃避だった。
──まぁ本当はそれは2つ目の理由というところで。

断れば可愛い後輩達に声をかけると口にされれば、
動かざるも得ないと言う訳だ。
ついでに、自身の目的を絡めてしまえば、
その道を進むしかない。進まざるを得ない。

脅しなら仕方がないと口にされるのは勘弁だ。

だったらこれでいい。ひとりで落ちてしまおう。
リヴィオ・アリオストという人間を
丁度終わらせたい殺してやりたいと思ったのは、嘘じゃなかった。

「…………。」

アジトのデスク。女は今日もひとり膝を抱えていた。
耳につけていたイヤホンを外す。
ふうと浅い息を吐き天を仰いだ。

…知りたくなかったなあ。


素直な気持ちをぽつりと零す。
誰に聞かれることもなく霧散した。
それでも胸の蟠りは簡単に解けてくれそうにない。

「……取り敢えずう」
「出勤、しましょおかあ。」

徹夜明けの身体を持ち上げて。
なるほど確かにこれは眠れないと、カフェインの香りを思い出していた。

疼く傷痕は、後回し。医者に向かう足はない。
午後は仕事を休むよう約束があったけど、
残念ながら、休みを取った午後は午後で忙しくなりそうだ。

頭はまだ冴えている。
思い込みだとしても、体は動くんだ。まだやれる。
今日が終わった後のことは何も分からないが、
それでもすべきことは、やり遂げなくてはならない。

「………ルチ、ルチアーノ。
 案外遠くない未来で君に会いに行ってやろう」

だから大人しく待っているといい。
きっとその時の俺は、酷いものだとは思うが。

名残惜しいと感じたあの時間を思うと、
案外、リヴィオとして生きていくのも悪くないのかもしれない。
無敵なんかじゃない、本当にただのリヴィオして。

そう思えるようになったのはきっと。
もう一人の狂犬を思い浮かべて、リヴィオは笑った。

大事な人の名を呼んだ。

 フィオレ

「何を不安になる要素があったのやら」

毒が盛られてたってこれ以上物事は悪くなるまい。

「……ふむ、ローストビーフサンド……

 気のせいでなければ、なんですが、
 ここ最近の俺の生活の周りには食がいつにも増して多い。
 まさかとは思いましたが、牢の中でまでありつけるとはね」

お菓子といいジェラテリアといい、
あるいはベーカリーといい。そういう巡りなのだろうか。

「やっぱりあげない、なんて言われたら、
 今すぐ大声を上げて係の者を呼び寄せます」

メモを貼った。

メモを貼った。

 フィオレ

「は〜あ?」

あーんとはまた別種の。
口を開けてはいるものの、食べにかかるのではなく、
デカデカと困惑と疑問を浮かべるような声が出る。

「尻尾を出したなバカめ。たった今バカなことを言ったぞ。
 何故俺があんたに食わせられなければならない」

置いていけ、と顎で示す。
手は──背に置いたまま出す様子はない。

時折動かしている様からして、
不自由というわけではなさそうだったが。

フィオレ

「……言ったでしょう。
 俺は傷つけあうような趣味は持っていない」

それは、見せれば要らぬ負担を掛けると言っていると同義であり。最大限の譲歩で、引いた線から踏み入らせないようにしている。

信用できないからではなく、
信用しているから。相手の優しさを。その危うさを。

「いいですか。
 あんたは勝手に俺の世話を焼いているんです。
 感謝なんかしてやりません。甘えもしません」

自分は、自己価値という見返りを求めていた。
花も人も、己に少しでも光を分けてくれるものだった。

けれどあんたは、他に見返りに足るものがあるのかもしれないが───今の俺にはそれが見えない。

「それを食べる前に……ひとつだけ聞かせてください。
 フィオレさんは何故。……何故なんです?」

子どもたちのために頑張るのはわかる。
けれど俺の友人として近くにいたこと。
前や、今もこうして食べ物を持ち込んだこと。

質問そのものはまとまらなかったというのに、
その理由が、はっきりとした言葉で知りたくなってしまった。

あんたもバカなことをって言ったでしょうが。

いっその事全員休んでしまえと、無責任に嘯いていた。


牢の隅。主張が下手な女だから押し出され、
気付けば人の多い地帯に押し込まれていた。

顔には叩かれたのであろう赤い痕が、
腕や足には紫色になった痣が広がるが、
まだ自分は大したことない方だと言い聞かせる。

顔色は随分と蒼白で陰鬱とした空気を身に纏っている。
時折何か呟こうと口を開く素振りはあるが、実際に声は出ず。
ただ、何をするわけでもなく静かに俯いていた。

#収容所


人間、蹲ってぐるぐる考え続けるのにも限度があるらしい。

風邪で気が弱るとか、そういうのもあったのだろう。
牢に入れられて三日目、熱が少し引いて思考がもう少し回るようになった頃。
万が一の感染症疑いが晴れた男もまた、収容所の移動に混ざるようになっていた。

  黒眼鏡

……で。

何やら聞こえてきた鼻歌に視線を彷徨わせると、周囲から露骨に避けられてる人を見つける。
姿を認めれば顔を顰め、近づいていって──唐突に鼻歌人の脛を蹴ろうとした。
じゃれ合いよりは強めに、普通にいたいかもぐらい。
当たるにせよ当たらないにせよ、蹴りに行った本人は折れてる手の骨に響いて呻いていたわけだが。情けない声が出てた。

#収容所

corposant ロメオは、メモを貼った。
(a10) 2023/09/24(Sun) 1:56:45

 アリーチェ

「おう、嬢ちゃん。冗談で言ってたのをほんとにするやつがあるかい」

静かに俯くあなたの傍に、急にしゃがみ込む男がいる。

#収容所

 ニーノ

「いって!」

ぴょんと膝が跳ねて、鼻歌が止まる。

「お。元気してるか?
 具合は?」

呻くあなたの様子に気づいているだろうに、なんだか気軽な様子。

#収容所

この男もその場にはいたはず。
隅の方で壁に寄りかかって腕を組んでいた。
その姿はほかの収容者と比べて不自然に傷がなかった。

金色の瞳は相変わらず面々の方に向けられているのだが、
突っかかっていく様子は見られない。
その辺りはそういうふうに言い含められてでもいるのだろう。
規則には従順な男のことだ。

#収容所

イチゴfragola のジェラート。
アジトに置いたバスボムを思い出す。

これ、間に合うのかなあ。
少し時間がかかるようなことを言っていたような気もしている。
…間に合うといいなあ。
そう浮かべながら、ジェラートを口へ。

 フィオレ

「この……常軌を逸するほどの物好きめ」

向こうもそう言っているだろうに。
最初から、それは示され続けていたのに。
それでも聞いてしまったなんて、焼きが回ったのだろうか。

「あの時も、今も、俺は変わっていません。
 あんたに対してさほど思入れはない。
 全部、全て、そっちが勝手にやってるだけのこと」

「それでも、貰ってしまったものは……
 少しは返さないといけないだろう。

 路辺でただただ静かに咲いていたらよかったのに」

負け惜しみのように告げて、
それから大口を開けて、差し込まれたサンドイッチを齧る。
咀嚼している間も拗ねたような表情を見せていて。

「あんたは花の内の例外です。
 俺がただ一つ愛さない、押し付けがましい毒の花」

「それでも枯れるまでは面倒を見なくてはならない。
 本当に───難儀なことだ」

きっと、その場に居なかった。

メモを貼った。



懐から月桂樹の葉をモチーフにしたブローチを取り出す。
つける勇気はなかったんだ。
だけど、お守り代わり生きる希望にはなっていたよ。
未来が、
それなりに
惜しくなるほどに。

「狡をしている気分だな……」

それだけではないとしても、破滅願望を理由にここにいる。
誰かを傷つけるように選択した人間が、
何かを掴むことなど、許されるとは思わない。

……だけど。

「…俺を甘やかす人間に文句を言って欲しいね」

冗談めかすように笑いながら、独り言ちる。
その言葉を聞く者はいないから、本当にただの独り言。

手の内でブローチを弄んで、考えるように手を止めた後、
テーブル上に置かれた小箱の中にそっと仕舞う。
お守り代わりではあったが、この先に持っていくには壊れそうだ。
家主の留守を任せるように、それは置いていくとしよう。

代わりに、彼女から最初に貰ったヘアピンで前髪を飾り、
さっさと床にでも
寝転がってしまいたい気分を抑えて立ち上がる。



「……エルにはなんて謝ろうか」

手伝うって言ったのにな。また嘘を吐いてしまった。
まぁ、彼は優秀だし上手くやるだろう。
そう思っておかないと許容範囲超えで頭がおかしくなりそうだ。

おかしくなるついでにぶっ倒れてそのまま、
最悪目を覚まさない可能性がある。
もうかなり約束からの気力だけで何とかしている。
これがアドレナリンってやつ?医者に怒鳴られそうだ。

考えるのはやめよう。頭の痛さが増してしまう。

懐から電源を落とした端末、
それから素敵な最低の先輩が渡してきたマフィアから押収した銃。
それらをもう一度確認してからスーツ内部に押し込んだ。
ポケットの中の袋も……ある。忘れ物はなさそうだ。

流石にこれを持って面会はまずいので、
午後の予定を片付けてから取りに戻るとしよう。

「………どの面下げて、という話だが」

己を慕ってくれている後輩を思い浮かべて、
深いため息が零れていく。
今更会いに行くのもそうだが、彼にも沢山嘘を吐いた。

めげないなあこの人……

血を吐き、笑う。多分、後で酷く痛む。

頭がぐちゃぐちゃになりそうだ。

黒眼鏡
「…… アレッサンドロさん。
 ……そうね、困ったわ。何をしていたかバレたら、
 それが冗談でも再逮捕されかねないわね、わたし」

少々"共犯"という響きがこの状況では不味すぎる。
それは女にもわかったのか、顔を上げて気落ちのまま笑う。

 アリーチェ

「マジで墓参りで捕まった…ワケじゃなさそうだな」

周囲から避けられているのをいいことに、
そのままあなたの隣にどすん、と座ろうとする。
その様子はなんとも軽々しく、追い返せばどっかいくだろう。

「話し相手? 懺悔室の…アー…神父? 抱き枕?
 それとも涙を拭くハンカチーフ…いやなんでもいいが。
 俺が助けになれることはあるかい」



「………考えても無駄だな」

会いに行かなくてはならない。
彼が今どうしているか、この目で見て、知りたかった。

出来ることなら、傷付いていて欲しくはないが。
そう思うならもっと、ちゃんと、会いに行くべきだった。
リヴィオ・アリオストは嘘つきだが、
けれど君を想う心は嘘じゃなかったんだ。

「………あー、ニコやルチに会いに行くのはやめておこう。
 今顔を見たらみっともなく崩れ落ちそうだ」

こちらは流石に嘘だが、全くの嘘とも言いきれない。
先に入ったニコの様子は気になるが……止めよう。
気にならない。変に怪我をしていたら逃げ出したくなる。
何なら想像だけで嫌になってきた。止めておこう。

「……言っている場合じゃないな。そろそろ行こうか」

時間もそう多くはない。
彼女のお迎えダニエラ君の検挙を思うとゆっくりしてはいられないんだ。

玄関付近にスーツの上着を置いて、
男はその日の午後、
足を運ぶことが出来なかった収容所へと向かう。

そうして夕方、彼女が仕事を終える頃────。



「……さて、最後の仕事だ」

お互いに標的とするなら
肩を組んで仲良く自首出来たらいいんだけどね。
残念ながらそう簡単には行かないのが人生ってやつだ。

「……頑張ろう、あと少し」

檻の中ならようやくまともに休めるだろうか。
出来ればゆっくりと寝かせて欲しいものだね。

俺も──……彼女も。


その行い法の施行を受けたものからすれば
到底許されるものではないかもしれないが、
等しく人間である以上、眠りというものは平等だ。
安らかすぎる眠りは御免だが、
少しくらい休めるといいなとは考えずにはいられなかった。

 

 黒眼鏡

「突然捕まるし熱出るし痛いことされるしサイアク」

むっす〜と頬膨らませて拗ねた様子。
手に響かない程度にもう一度蹴った、まあ八つ当たりだ。

「ファミリーの幹部カポにでもなれば、
 こんな状況でも鼻歌歌ってられるの?」

げし。

#収容所

 ニーノ

「体調崩したのか?
 おめー、一応拘留されてても診察受ける権利はあるぞ。
 ちゃんと看守に言えよ。
 通じるかわからんけど」

無遠慮に手を伸ばし、様子を確かめるようにべちぺたと頬や肩を叩く。

「いや、俺がスペシャルにタフガイrobustoだからだ。」

止めることも無くそのまま蹴られながら、
ハハハ、なんて笑う。

「お。なんだ、随分耳聡く・・・なったな。偉いぞ」

#収容所

自分が捕まった時、波及する人間を考える。

直属の上司。昔馴染み。
1番守りたいのはその2つなのに、それではなんの意味もない。
であれば2つとも、そしてマフィアとも何も関係のない愉快犯として捕まるのが妥当であろう。

…この法案がそれを許してくれるなら、だ。
そしてその秘密を、自分はその後絶対に守り抜き続けなければならなくなる。