人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


黒眼鏡が参加しました。

【人】 黒眼鏡

路肩に停められていた古びた車が、がたがたと揺れる。
がたがた、がたがた。
…しばらくするとぴたーーっと止まって、がんがん、という内側から叩くような音に変わる。
がん。
何度目かの音で、扉が内側から蹴り開けられた。

「っだー、だめだめだな。やっぱ部品変えないとだめかあ」

サンダルをだらしなくつっかけた脚がだらん、と車の外に伸びてから、
下着と間違うような派手な柄の短パンが、さらに派手な花柄のシャツがぬうっと車からはみ出てくる。
狭い車内からゆっくりと顔を出すのは、この国でも珍しいくらいには長身の男だった。

「ハー。いい天気だー。ばかやろー」
(3) 2023/09/02(Sat) 0:54:26

【人】 黒眼鏡

名前:アレッサンドロ・"黒眼鏡の"・ルカーニア
性別/年齢:男/39
身長:192cm
所属ファミリー/立場・肩書:ノッテファミリー/カポ・レジーム"密輸・密売を担当"
表向きの仕事:自働車修理工場兼カフェ(自称)【Mazzetto】店長

得意武器:なし

ひとこと:「さて、どうやって持って帰るかあ…」
(4) 2023/09/02(Sat) 0:55:01
黒眼鏡は、メモを貼った。
(a1) 2023/09/02(Sat) 0:55:44

【人】 黒眼鏡

あくびをひとつこぼしながら、古びた扉を押し開ける。
海沿いの開けた道に面して建てられた、トラックがまるまる入ってしまいそうなスチール・ガレージを改装して作られた店舗。
それなりに古びていて潮による錆も無視できないが、そこは短パンとサンダル姿で表をぶらぶら出歩けるくらいには気ままな彼の城だった。

「よっと」

片手で持ち上げた大きな木製、二つ折りの看板を、店先にドカンと置く。
【Mazzetto】マツェットという味気のない店名のそばには、似合わない小さな花がセロテープで張り付けてあった。

黒い眼鏡をかけたその怪しげな男が運営するここは、自動車修理工場だ。
…本人は、カフェだと言い張っている。

「腹減ったな。ピザ買いに行くか」

営業時間も、適当だ。
(39) 2023/09/08(Fri) 21:21:35

【人】 黒眼鏡

>>65 ダニエラ

ゆらゆらと揺れる照明。
薄暗いカウンター。
ほんの少しの珈琲と、金属と油、それと海からの潮の匂い。
飾り気のない店内には、ときたま似合わない花が飾られている。
どこをとってもちぐはぐな店内に、女の声が響く。
…しばらくは無音。

だが、すぐに。
がたん、がたんと店の奥から音がして、
のっそりと長身の男が顔を出す。

「おや」

いつでも、それこそ夜中でもかけているサングラスの奥の瞳が、笑みの形に変わった。

「いらっしゃい、お嬢さん。
 コーヒーね。ミルクは? 砂糖は?」

注文を聞きながら、すでに手は動き始めている。
何を言っても、多分"今日のオススメ"が出てくるだろう。

#Mazzetto
(66) 2023/09/09(Sat) 7:37:26

【人】 黒眼鏡

>>70 ダニエラ

「はいよ、砂糖が2つ〜」

長い手足を、狭いカウンターの中で窮屈そうに動かしながらサイフォンに火をかける。
ゆったりとしているように見える動きだったが、かちゃかちゃと見えづらい作業が手際よく行われ、香りが漂い出してからは早かった。

「はい、コーヒー。
 がんばってブレンドしたからさあ、そう言ってくれると嬉しいね」

笑いながら、カウンターにカップが置かれる。
ふわり、と漂う湯気と香りの中、サングラス越しの視線女の顔で止まった。

「…見覚えある? かもしれんなあ。
 ナンパじゃないぞ。
 どちらにせよ、綺麗なお嬢さんにはサービスね」

コーヒーカップに添えるように、クラッカーの箱が置かれる。
紙箱に何袋か入っているタイプのものだが…一袋は開封済みだ。
さっきまで食べていたやつだろう。

#Mazzetto
(74) 2023/09/09(Sat) 10:01:00

【人】 黒眼鏡

>>79 ダニエラ

「いーのいーの。
 このトシになると腹膨らむものキツくなってきて」

つんつんとまばらに立った髪をかきながら、
恥ずかしそうに零す。
カウンターの内側には、半分くらいかじったホットドッグ……の、ソーセージ抜きが皿に乗っかったまま放置されている。
小食なのか、それとも食事を放り出して車でもいじっていたのだろうか。

「あ、ほんと?
 いやあ、当たって良かった。
 こういうの外すと恥ずかしいからねえ」

ビンゴだ、と指を向ける仕草は、やはり少々古臭く。

「んー? なんだろうね。
 君みたいな美しいお嬢さんSignorinaは、デザイナーかカフェ店員と相場が決まっているものだが」

顎に手をあてて考える仕草をしたあと、もう一度指を向けて。

「……新聞記者」

どう? と。首をかしげる。

#Mazzetto
(80) 2023/09/09(Sat) 12:41:41

【人】 黒眼鏡

>>86 ダニエラ

「ええー、違うのかあ。なんだろな」

その控えめな笑顔に、まるで眩しいものを見るかのように目を細めた。
額に指をあて、なんだろなー、と首を傾げて、

「ええ、そんなあ。お嬢さんうまいねぇ…!
 次、ってのに弱いんだよなあ、男っては」

降参するように、両手をひらりひらり。
口許を楽しそうにゆがめて、

「……だが、そうだなあ。
 次も来てくれたら、
 もっとサービスしちまおうかな」

しっかりと覚えてるよ、と。
カウンターに肘をつきながら、緩く微笑み。

「……あ。そういえばコレ」

と。突然思い出したように、カウンターの脇にある冷蔵庫を開ける。
中から出てきたのは、ラッピングされた小さな箱。
このサイズでもそこそこの値段がする、ブランドもののチョコレートだ。

「あげるよ」

…クラッカーをあげたあとに、あげるようなものではない。
#Mazzetto
(93) 2023/09/09(Sat) 18:35:56

【人】 黒眼鏡

>>98 ダニエラ

「言いましたとも。
 男たるもの、口にした言葉をたがえることはないぞお」

今日の海風は静かで、するとすれば古びた空調の響きくらい。
それはやる気なく放られたゴムボールのように
てんてんと軽く、気軽に弾む会話の音に遮られて、さほどの邪魔にもなりはしない。
サイフォンを片づけるかちゃりという音がときたま、
心地よい雑音として混じり込む。

「はははは。
 上手になろうとここ10年、ずっと頑張っているからな!」

あまり実を結んではい無さそうな努力を埃ながら、
無精にしているわりにひげが生えた様子のない顎に指をあてた。

「いいや?
 かわいらしいお嬢さんsignorinaにだけさ。
 みんなじゃないとも」

…これはなんとも、信頼のおける言葉なことだ。

「あ。忘れてた。おしぼりドーゾ」

今更取り出したそれを、カウンターの上にとん、と置いた。

#Mazzetto
(100) 2023/09/09(Sat) 20:50:33

【人】 黒眼鏡

>>110 ダニエラ

「かわいこちゃんは人類の宝だから、どんどん得をしてほしいモノだ」

知ったような顔で頷いて、あなたのそれに比べたら随分とひそやかな笑みを浮かべたまま。

「そーか。次来た時はもっと長居してもらえるよう、
 サービス向上に努めます」

慇懃な礼、のようなおどけた仕草。

「ああ、いくらだったかな……」

そして、相場よりずいぶんと安く、ワンコインで払える値段を提示して、それを受け取る。

「はい、まいどあり。
 車には気をつけてな」

#Mazzetto
(112) 2023/09/09(Sat) 23:43:11

【人】 黒眼鏡

教会には似つかわしくない男が教会にくれば、
それは白い布にぽつんと落ちたインク染みのように
周囲から浮き上がって見えるものだ。
特に、サングラスを外さない長身でがらの悪い男などなおさらである。

近所に散歩にでかけるようなラフな格好で、ぶらぶらとやってきたその男はしっかりと浮いている。
誰かに話しかけられることもそうそうなく、
ただ静かに礼拝の席に座っていた。

#教会
(126) 2023/09/10(Sun) 14:20:18

【人】 黒眼鏡

>>132 イレオネ

「何って」

顔をあげる。サングラス越しに開かれた目は、あなたの顔を見てもなんの躊躇いや引け目がないといいたげだ。

「『あなたがたはみな、信仰によって神の子供です』だろ?
 市民が公共バスに乗るように、
 俺もこうして祈っているだけだ。
 イレネオ・デ・マリア君」

教会の座席で、思ったよりは真摯な様子で座ったままにそう答えて。

「まあ座りな。神の元には平等だ」

そして、自分の隣の座席をぱんぱんと叩く。

#教会
(133) 2023/09/10(Sun) 16:23:22

【人】 黒眼鏡

>>139 イレネオ

「君はやっぱりいい警官のようだ」

舌打ちを飲み込む様子を見て、にんまりと口許を歪ませる。
座らなくていいの、というように姿勢を崩して、
前で揃えた膝を開いて椅子の背もたれに体を預けた。

「教会で何をすればいいのか。
 新しいネタになるかもしれないな。
 寄付金詐欺…ありきたりだなあ。
 もっときらびやかなところなら、ロザリオでも鋳つぶした方が売れるかもしれん」

指折り数えながら、冗談めいた態度を崩さない。

「なんて。
 ジョークだよ、勿論。
 教会にいるんだから、祈ってるのさ」

「その権利はあるだろ? 警官さん」

#教会
(143) 2023/09/10(Sun) 19:36:35

【人】 黒眼鏡

>>163 イレネオ

「おいおい、違うだろう。
 『罪であると裁判で認められた偽証が罪である』。
 そうだろ? ここは法治国家だ」

まるで講義するように指をたてて、悪戯っぽく「チ・チ・チ」なんて口でいって揺らす。

「俺が裁判で喰らったのは10年以上前の傷害罪くらいで、
 それも既に釈放されてる。
 だったら今の俺はなんだ? 『罪なき一般市民』だろ?」

確かに、逮捕されるような証拠は出ていない。
彼がマフィアに所属し、密輸や密売に関わっているのは99%以上事実だが、
それと逮捕権が適用できるかは別の問題だ。

「嘘くらいは、そりゃあつくさ。
 基本的人権といってもいい。
 
 それをいったら」

揺らしていた指がゆっくりと倒れて、あなたを指さす。

「警察は嘘をつかない?」

――普段、こうまで挑発してくることはあまりない。
機嫌が悪いのだろうか。
…そういった感覚は、あなたがそう気づくほど、彼に詳しければの話だが。

#教会
(164) 2023/09/11(Mon) 6:41:40

【人】 黒眼鏡

>>175 イレネオ

背もたれによりかかり、なり続ける音に耳を傾ける。
軒先から垂れる水滴のように、そこに音楽を見出そうとするかのように。
そして口元に浮かぶ笑み、軽薄に張り付いたそれをさらに深める。

「年をとると、未来ある若者との会話が楽しくてね。
 おっとこれは嘘じゃないぞ。
 まわりの年嵩のに聞いてみなさい」

隠すことでもないと、いまだ楽しそうな色はそのまま。

「だが、隠しごとか。
 なにかあったかな?
 なあイレネオくん、何か聞きたいことはあるかな。
 今ならなにか聞けるかもよ」

#教会
(177) 2023/09/11(Mon) 15:20:45