人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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視点:


【人】 エウロパ



   魔力が完全に回復したとはまだ言えないけれど
   魔法も使えるし、怪我も回復してからのこと。

   職員室に呼ばれるのは初めてじゃない。
   お説教されるのも。

   なんでユスティが呼ばれたのかは
   分かってなかったし、
   私がこの間起こしたことで怒られるんだろう、
   今度こそ退学処分かな……と
   思っていたのだけれど。

  
(11) 2023/10/11(Wed) 16:22:26

【人】 エウロパ



   どういうこと……?>>0
   とユスティとモモイ先生を交互に見ていれば
   モモイ先生が理事会での出来事を教えてくれた。

 
(12) 2023/10/11(Wed) 16:22:48

【人】 エウロパ



   …………退学を止めてくれたんだ。
   私自身は、そうなっても文句は言えないし
   逆らうつもりはなかったんだけど。

   誰一人死なずに済んだとはいえ
   森はひどい有様で、
   中の動植物は被害を受けている。

   森には貴重な植物も自生してたらしく……
   シトゥラにどれくらい貴重なのか聞いたら
   無言で目を逸らされてしまった。
   教えてもらえなかったけど
   損失が大きいってことは伝わってきて。


   人が死ななかったのは本当に運が良かっただけ。
   私みたいな危険な生徒、
   置いておきたくないという話に
   なったとしても不思議じゃない。


  
(13) 2023/10/11(Wed) 16:24:58

【人】 エウロパ



   それなのに。
   君は理事会を相手に色々言って
   私の退学を止めてくれた。>>3

   学園側が何の役にも立たなかったというより
   ユスティとシトゥラが飛びぬけて優秀で
   私のことを大事に思ってくれたから
   出番がなかった……ってことだと思うけれどね。
   医務室の先生には、適切な応急処置と
   薬師も顔負けの薬のせいで
   私の仕事がほぼない、と言われてしまったし。
   シトゥラにそれを伝えたら
   私の薬が一番なのは当たり前だよ、って
   笑ってたから、凄いと思う。


  
(14) 2023/10/11(Wed) 16:28:47

【人】 エウロパ



   覚悟、って何の話だろう。>>4
   首をかしげていてもそれを聞く間もなく
   自信たっぷりに出来ると言い切るユスティとは
   対照的に、私はあまり自信なさそうな顔をしていた。

   あんな暴走を起こしておいて
   しかも問題を起こしたのは一度や二度ではなくて。

   それでもできると言い切れる君は強いと思う。
   私の事を信じてくれるなら
   それに応えなければ、とも。


  
(15) 2023/10/11(Wed) 16:29:20

【人】 エウロパ




   「ユスティがいっしょなら頑張れると思うし
    ……取り返しのつかない失敗をするのは嫌です。
    
    誰かを守るために、傷つけないために。
    制御の練習の機会をください。」


   ぺこりと頭を下げる。
   退学は嫌だ、じゃなくて。
   もう少しここで学ぶ機会が欲しい、と。


  
(16) 2023/10/11(Wed) 16:29:56

【人】 エウロパ


   
   モモイ先生は私達の言葉に折れたのか
   私に課題を出した。


   「あの部屋、ですか……。」


   あんまりいい思い出がない。
   というか、モモイ先生のことはちょっと苦手だ。
   生徒のためを思っているのは分かるんだけど。
   
   でも、そんな我儘を言ってる場合じゃない。
   課題は、部屋の鍵は自分で開けること、だった。


  
(17) 2023/10/11(Wed) 16:30:26

【人】 エウロパ



   魔法を使う上で大事なのは想像力。
   私に鍵を開けるように求めるのは
   そのトレーニング……ってことなのかな。

   多分、曖昧な想像じゃ開かないんだろうな。


   「分かりました。
    ユスティの力は借りずに自分で開けます。」


   意図が分かった、と自信を持っては言えないけど
   モモイ先生が私にあけるように言うなら
   自力で開けないと意味がないんだろうってことは
   想像できたから。素直に従うんだ。

  
(18) 2023/10/11(Wed) 16:31:28

【人】 エウロパ



   そのあとの忠告にびっくりして
   あれ、なんで知ってるんだろうって
   あわあわしていたんだけど。

  
(19) 2023/10/11(Wed) 16:31:53

【人】 エウロパ



   退学を止めてくれた人はユスティだけじゃなく。
   エウロパを退学処分にするより
   魔力暴走を起こすと知っていて
   エウロパに悪意をぶつけた生徒を
   退学処分にする方が先じゃないかと
   やけに素直に、企みをしおらしく白状する
   生徒二人組を突き出しながら
   直談判しに行った生徒がいたという話は
   エウロパの知らない話。*


  
(20) 2023/10/11(Wed) 16:34:35

***


   「理事会の人たちに色々言ってくれてたんだね……
    普通なら庇える範囲の問題じゃないのに
    私の味方でいてくれてありがとう。

    
腰抜け呼ばわりはどうかと思うけど…………。」


 



   ユスティ以外の誰も助けに来なかったことに
   私は何も思ってないんだ。
   だって、あの嵐の中来るなんて危ないし。

   あの時どうなってもいいと思ってたのも
   事実だし、私は助けられるほどの人じゃないし。


  



   「魔法の制御、半年でできるようになるのかな……
    ユスティがいっしょなら頑張れるけど

            
自信はない、な…………。」


 



   今までのことを考えると
   すぐに前向きになるのは難しかった。
   
   少しだけ俯いて、それでも歩くのはやめない。
   向かうのはモモイ先生が言っていた秘密の部屋。

   あの日の課外授業は今もしっかり記憶に残ってる。
   一人じゃ制御を覚えられないけど
   ユスティと一緒なのは心強いけれど。
   同時にちょっとこわくもあるんだ。

   先生に魔法をぶつけた時のことを思い出すから。
   もし、失敗してしまったら
   ユスティに怪我させてしまうかもしれない。


  



   それが怖くて、嫌で。   
   ユスティのことは信じてるけど
   私自身のことは信じられない。
   
   この意識はどうにかしないと、と思いつつ
   気づけば秘密の部屋の目の前。


  



   「………強く想像する、だっけ。

    魔法の練習がしたいんだから………。」


  

   

   広めの部屋で、魔法を当てても壊れない人形とか
   あったらいいのかな。
   あとは、何か起こっても簡単に壊れないような
   丈夫な部屋で……。


   想像を膨らませて、扉に触れる。
   扉はゆっくりと開いていく。

   以前とは全く違う部屋。
   練習用のマネキンや、教科書、
   鳥籠とか、色々使えそうなものが置いてあって。
   モモイ先生と一緒に来た時の部屋とは
   全く違うものになっていた。

  



   
「…………すごい、本当に開いた」