230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら
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| ─ 昼下がり:通路(ウキクサ) ─ [機械を“退屈”と称するこのひとは、だからAIへの理解が全く無いんだろう。 >>38 その点にオレの感想は特に無い。納得するだけだ。 そして、新人類の未来が本当にあるかどうか、それはオレの知ったことじゃない話 >>40] オレたちは新人類が未来を担えると信じている。 創世員はそのつもりで育ててるし、オレたちの親 ──設計者だって、そのつもりでAIに育てさせてる。 それでもし上手くいかなかったなら、 それは設計が悪かったってこと。 オレたちにはどうしようもない。 正しいと信じて行動を続ける以外できないんだよ。 [それは人類にしたら虚しいことかもしれないけど。 オレたちAIには、他の道が無い。 だってこの道しか与えられていないから] (43) 2023/11/28(Tue) 19:52:11 |
| オレの主は《sintoisMécanique》、 あるいはそこに属する新人類。 オレのAIを設計した人が生きてようがいまいが、 そんなのは些細な問題だ。 [何を主として、と問われてオレが答えられるのはこれしかない。 >>41 あのひとが存命かどうかは関係がない。オレは元々、設計者個人じゃなく、この組織に尽くすために造られている] (44) 2023/11/28(Tue) 19:52:22 |
| [ウキクサはオレの問いへの答えを聞かせてくれた。 >>41>>42 それはやっぱり、羅生に聞かされた『旧人類の罪』に強く通じる思想のように思える。 >>2:15 ウキクサは、 自らを“人間”と称するこの者は、 いかに外見が新人類めいていようとも、 その内面は“旧人類”であり、殲滅対象に等しい。 それがオレの判断だ。 はっきりとそう認識したせいか、殺意が湧くのを感じる。 逆さに突き立てたままの槍の柄を、改めて強く握り締めた] (45) 2023/11/28(Tue) 19:52:35 |
| ありがとね、ウキクサ。 おかげで考えが定まったよ。 直ちゃんとミケに伝えてくるね、 『ウキクサは殲滅対象だ、再考してほしい』って。 それでも判断が覆らなかったら命拾いできるよ。 じゃあ、 またね。 [殲滅対象と見做しながら、この場で攻撃しないことを疑問に思われるだろうか? それとも機械らしいと納得するんだろうか。 逆さまに突き立てていた槍の中間辺りを握り直して持ち上げ、オレはウキクサから視線を外した。 まずはここから近い順でミケの元を訪ねて >>0:2、その後に直ちゃんのところへ行くつもり。もし取り込み中だったら出直すだろうし、そのときにはしばらく自分の部屋にいるかな。 時刻はそろそろ夕暮れ。空は朱に染まり始めていた]* (46) 2023/11/28(Tue) 19:52:49 |
| ─ 夕刻:直青の部屋 ─ [ミケに報告した後、オレは槍を持ったまま直ちゃんの部屋まで向かった。もしそこにいなかったら帰ってくるまで待つつもりで。 無事会えたならウキクサへの宣告通りの報告をすることになる >>46] 直ちゃんー。羅生に新人類の話聞いたときに、 旧人類の罪についても聞いたんだよね。 自由に空すら飛べると思ったことだって。 >>2:15 それを元にウキクサの思想を探ってみたけど。 やっぱりオレたちが敵視する旧人類に 典型的な思想をしていると思う。 『何にでもなれて、どうとでも変わることが出来る』 >>42 それを人の……旧人類の心の可能性と信じていて、 その心を維持させ続けたいと言ってる。 >>1:126 殲滅すべき対象だとオレは判断する。 ミケにはもう申告してきた。 [言われなくても 行動記録は見るだろうけれど、参照して確認してほしいとも伝えて。 その判断結果がすぐ出るわけでもないだろうから、後は方針転換があるかないかはっきりするまで、のんびり過ごすつもりだった]* (47) 2023/11/28(Tue) 20:08:53 |
| (a0) 2023/11/28(Tue) 21:04:10 |
ー 後日談・雷恩 ー
[僕らが彼と果実を食べて、数日後くらいの事だっただろうか。あれから、植物として幾度か交わりはしたけれど……「人間」の方は、未だ触れてはいなかった。
まず「人間」部分への興味があるかどうかなんて分からなかったのだが、あの出来事が起こる前から僕らの「人間」部分はそちらへの欲求が強まってしまっていた。
はしたないと思いつつも。
]
…………えっとさ、雷恩。今日は、その…………「人間」の方に、触れて、ほしい、かな……
……興味があれば、だけど。
[そっと彼の手を自分の胸元に触れさせて、言ってみる。……これだけでは反応しないだろうか、と思い指を一本食んでみる。樹木に近い香りがするそれにそっと舌を這わせた。
(あら大胆。どこで覚えたの?)
……うるさいな。
ちらりと、雷恩の顔を見てみる。]*
[くちづける、首筋に花を散らした。
暴く無遠慮さで、命綱を断ち切る。書き換える。
──お前の、最後の砦なんか、粉砕してやりたい。
溺れさせたい。──背徳だ。
着衣のままに、最低限だけを剥ぎ取った。
最早その為にしか存在し得ない器官を指で圧し拡げ、本来ならば必要のない、潤滑液の分泌を促す。性急に、宛てがう。
貫く。]
────っ、は……
[ゆるさなくていい。
何もかも、ゆるさなくていいから。]
*
| ─ 夜・病棟(桜花) ─ [夜、メンテナンスが終わった少し後。入れ替わるようにノックの音と声がした >>72] あれ、桜花ちゃん? 珍しいね。 [声と匂いですぐにわかって扉を開けた。 病棟の扉は上下に少しだけ隙間があって、そこから廊下の匂いが漂ってくるんだ] (77) 2023/11/29(Wed) 8:18:57 |
| [こんな時間にどうしたのかと思えば、廃棄は取り消しだって話を教えてくれた。 >>73 オレもさっき、気になって直ちゃんに尋ねたばっかりだったから、どうなるか知ってはいたんだけど。わざわざ報告しに来てくれたのが嬉しかった] うん、オレも聞いてた。 無事でよかった……。もう少し頑張れるね。 [一時でもそんな話があったなら、この先もしばらく不安かもしれないけれど。そう簡単には処分しないんじゃないかと思ってたオレの予想が合ってて、オレもほっとしたんだよね] ……そっか? [用事はそれだけと言いながら、桜花ちゃんには帰ろうとする様子が無い。 まだ用事がある……? いや、無いって言ってるし……? どうしたらいいか悩んでしまって、オレもしばらく桜花ちゃんの様子を窺うことになった]* (78) 2023/11/29(Wed) 8:19:08 |
| ─ 夜・病棟(桜花) ─ [少しじゃ嫌で、最期まで。 >>79 桜花ちゃんの言葉を聞いて、やっと思えた。同じ思いを抱いている気がする、って >>2:73] ……うん。オレもできるなら、途中で廃棄されるより “寿命”で死にたいからね。 [桜花ちゃんの微笑みを見ながら手を伸ばす。頬を撫でたいと思って。 前に話したときも思ったけど、その動作の意味がわからなくてやらなかったんだ。それが心残りだったのかもしれない。 触れられたら、軽く撫でて離すだけになるだろう] (80) 2023/11/29(Wed) 9:02:51 |
| [でも、桜花ちゃんが長く生きるなら、当然オレは見送ってもらう側なんだけれど。
それはちょっと嫌だな、って思うんだ。 桜花ちゃんと、たぶん雷恩と、それから直ちゃんと。 みんな遺して先に逝くより、オレは一番最後がいいなって。 無理なんだけどね。 戦闘AIは一番寿命が短いから。 それでもオレは戦うことしか知らない。 戦闘員でいるしかないんだ]* (81) 2023/11/29(Wed) 9:03:02 |
[
非道じゃないですか、それ。
近くなる距離には安堵する。縋りつくと赤く染まる視界がある。まだ理性が残ってるみたい。首に散らされていく花弁を欲しがりながら、どれも片隅でぼんやり眺めてる僕がいた。
乱暴なひとだな。それが『本質』ですか?
あなたとの二人の子供にする様に、慈しみ見守ってはくれないの? 遠くで咲くのがそんな駄目?
僕の間違いを、あなたが正解にした。けどそれは俺の正解になり得るのかな? 正しくある事が僕の最重要事項だったのに、あなたは見捨てたんだ。愛し子を育て上げるための糧として、利用されて、雷恩と桜花は認められたというならそれで良いじゃない、すべては『父』の仰せの通りに。
──でもどうしてか穴が空く。かなしい
あなたが、俺を見捨てるから
]
ッ、い゙、──……あ……っ…………!
[貫かれた質量分の水が眼球から溢れ零れる。充ちてく。君の開けた空白の代わりが埋められていく。
いやだな、抗議を、してやりたいのに、全部溶けちゃう。沸き上がってくる強い衝動。
その青い硝子の石を、引き千切ってやりたかった、そしたら後を追ってあげるのに
ねぇ『愛してる』を刻んでよ
]*
| ─ 夜・病棟(桜花) ─ ……うん。 [見送る役になるのは桜花ちゃんもわかってるみたいだ。 >>82 それが嫌だなんて言っても何も変えられないけれど、素直に喜べなかった。 AIの機体は有機物を主体に造られていて、オレも例外じゃない。だから出せる速度には限界があるはずが、無機物の骨格でかなり補助を受けている。 それゆえの有機部分への高負荷。 長く生かす気のない設計だな、と思う。 それが設計思想だから仕方がないんだけど] (88) 2023/11/29(Wed) 11:47:27 |
| あ、ごめん、触っちゃダメだった……? [頬を撫でて手を離したら、桜花ちゃんは反応に困っているように見えた。 >>83 戸惑い? それも少し違う? いつもと少し様子が違うと思っていたけど、それを助長してしまった気がして、オレもどうしたらいいかわからなくなり始めた] えっと……、まだ何かあったかな、 話したいこと……とか……? [ないなら早く部屋に帰って休んでもらったほうがいいんだろうか。 人類と会話はできるけど、こういう細かいコミュニケーションは、やっぱりオレにはちょっと難しい気がする]** (89) 2023/11/29(Wed) 11:47:39 |
[泣き虫。などという言葉の存在を想起する。
直青にも涙腺に酷似した回路は備わっていたが、専ら眼球の洗浄にしか使用されていない。そのみどりに舌を這わせた。
羅生の抱く思想を、信念を、直青が共有することはない。そのように創られている。脆弱性になり得るものは予め排除されており、その代わりと外部装置としてそれらを持つ。故に直青はAIたちへ真の意味では寄り添わないし、寄り添えない。
羅生はそのひとつだ。
ひとつに過ぎない、筈だった。]
ッ、く。ぁ────……
[煽られる
、その感覚が何処から来るものなのかわからない。否、識っていた。error──但し、必然の。
"内臓"を抉る。非効率の痛みを、空白の代用とする。直青は廃熱作業が苦手だった。
どうしたって浮かぶお前の顔に、
終わりを重ねるのが苦痛だからだ。
それでも手を伸ばしてしまうからだ。
何故、離れたがる。
──そう、問うてしまうからだった。]
*
…………ッ、おまえが、先に俺を捨てた、……っ
[皮膚を重ねると伝わってくる。否応なしに暴かれるのは、いつも自分ばかりだった。なのに今更。今更なんなんだよおまえは。傷つく度に種を埋められて、
直青君が俺を咎めないからでしょう
なのに俺の一番大事なものを否定した
神さま。嫌だ、見捨てられたくなんてなかった
存在はしてる──でも知りはしない。
理解は出来る──だけど実感がない。
桜花──大丈夫。散花すらめぐる季節のひとつだ
雷恩──いつか。それは君のために咲かせる『蓮』
『君』はきっと世界中を愛せる。
どうかこの世界を幸せにしてあげて下さい。
っ隙間、うめたい、ぜんぶ
直、青、くん……ッ、
[内側が勝手に震えて、神経回路が灼きつきそう。
気持ちが、いい。
失われてく水分をその唇から奪い取りたい。
渦巻いてる、苦い甘さを吐き出したいのに
これはなんていえばいい?
罰ゲームの様な身体機能。『快楽』さえ知らなければ人類は堕落をしなかったんじゃないかな。欲望を載せられ見合う誘惑を撒き散らすなんてなんて惨たらしい世界なんだろう。
全部、おしえてよ、口にして、
僕はおまえのために生きるんだから
君も俺のために、生きるよね?]*
埋めてやる、から──、っ
……ああ、気持ちがいい……、──……!
[打ち合わせる腰の不規則なリズム。
制御を手放して身を任せるのは、快楽というパルス。
縋る"内臓"に廃熱を促される。
逆らわずに放ち、けれど止まりはしなかった。]
────これが何か?
(罪のかたちだ)
或いは、救済だ、と、
(俺は信じている)
(信じたいんだ、羅生)
[あげるよ。抱き竦めた耳許に吐息で応える。
だから、羅生。]
| ─ 夜・病棟(桜花) ─ [ダメじゃないと言いながら口を覆う仕草は、あまり肯定に見えなくて、オレの不安は続いた。 >>90 けれど今度と言われると、先が長いことに実感が湧く。 やがてもう一回と乞われて >>91] あ、うん……わかった。 [それは我儘なんだろうか……? 疑問には思ったけど訊かずに、もう一度桜花ちゃんの頬に手を伸ばす。そっと掌で触れて、しばらくそのままにした。桜花ちゃんが満足したら離そうと思って] (96) 2023/11/29(Wed) 17:45:32 |
| [満足した様子が見えるか、数秒──十まで数えない程度の時間が経つか。そのくらいでオレは再び手を離して]
じゃあ、おやすみ桜花ちゃん。 また明日ね。 [そう声をかけて、今度は頭に手を伸ばして軽くぽんぽんした。前に雷恩と話したときも頭が撫でたくなったのを思い出しながら。 桜花ちゃんを見送った後は、オレも休息を取るつもりだった]* (97) 2023/11/29(Wed) 17:45:41 |
| ─ 夕刻:直青の部屋 ─ [直ちゃんの説明は理路整然としていた。 >>93 オレには反論する気は全く起きない。 それに。 直ちゃんも異論がないと言うから、オレは自分の解釈に自信が持てた。 全てはオレたちの新人類のため。 >>94 そう思えば何も疑問も不満も無い] 直ちゃんもそう思ってたんだ……? 了解したよ、直ちゃん。 利用価値が高いなら生かしておいたほうがいいもんね。 それにオレが本部命令に逆らったことがないの、 直ちゃんは知ってるでしょ? [まあ戦闘AIはみんな、口でどう言っても逆らわない──逆らえないけど] (98) 2023/11/29(Wed) 17:56:35 |
| オレたちはデータを書き込むだけで知識が得られるけど、 新人類たちはそうはいかないもんね……。 みんなが上手く導いていければいいけど。 まあ、邪魔になった相手はオレたちが殺せばいいのか。 [それが使命だもんね。 いつまで一緒にいられるかはわからないといえ] 決定には逆らわないけど、 もう殺意は抱いてしまったから…… なるべく近寄らないようにしておくね? 被験者たちのことはできるだけ考えないようにしとく。 ありがとうね、直ちゃん。 [直ちゃんに微笑み返して部屋を出るとき、手の甲に触れた手をふと思い出した。 >>94 触れられたときは特に感想は無かったけれど。思い返してなんとなく、労われた気分になった]** (99) 2023/11/29(Wed) 17:56:50 |
| ─ 夜・病棟(桜花) ─ [頬を撫でるつもりで触れた手に、桜花ちゃんの手が重なってきた。 >>100 そのことにオレは少し……いや、かなりびっくりしたけど。 手の大きさや温かさの違いを感じているうち、あっという間に時間は過ぎていった。 そうして去って行った桜花ちゃんを見送った後、扉を閉めてから、オレはなんとなく自分の手を見つめた。 掌を見て、それから甲へ。 今日はよく手に触れられる日だな、なんて。 それから寝台に潜り込んだけど、すぐには眠ってしまう気にならなくて、しばらくそのまま辺りの音に耳を澄ませていた]** (102) 2023/11/29(Wed) 18:47:55 |