人狼物語 三日月国


112 【R18】アルステラのもとに婚姻を

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到着:怪力 シャオロン

【人】 怪力 シャオロン

――ちいさなおおかみのはなし――

[赤子の頃、両親が死んだ。
魔物に襲われたらしい。
まだ生まれたてだった赤子が生き残ったのは、その魔物を殺した 、、、、、、、、のが他でもない当の赤子だったからだ。

食われまいという意思すらなかっただろう。
赤子はその月齢の子どもによくあるようにぐずって手足をばたばたさせたに過ぎない。
ただその力が途方もなく強く、食おうと近づいた魔物の身体を吹っ飛ばし、石造りの家壁に叩きつけた結果、魔物は絶命したというだけだ。]
(4) 2021/12/02(Thu) 0:07:44

【人】 怪力 シャオロン

[以来、赤子は村一番の怪力として村人の多くに世話をされながら生きて来た。
あの日両親を殺した魔物は他にも村人を殺していて、それを偶然だろうが退治した赤子がそのまま野垂れ死ぬのが忍びないと思った人々が代わる代わる育ててくれたのだと言う。

おかげで二足歩行が出来るようになった頃にはもう建築現場で重宝されるようになったし、物心がつく頃にはもう一人で魔物を狩って駆除費用を稼げるようになった。

怪力は筋力増強の魔法の一種らしく、行使する時には髪が赤く染まり腕に紋様が現れる。
だから、日常生活で物を壊したり村人に怪我をさせたりといった苦労を感じたことはない。
だが、「怒らせたら殺されるかもしれない」という恐怖は村人の心の底にあるのか、食事の世話をしてくれる大人たちは周りにいたが、同年代の子とは殆ど遊ばせてもらえなかった。]
(5) 2021/12/02(Thu) 0:09:37

【人】 怪力 シャオロン

[小狼 シャオランと名づけられた赤子は――
村人の聞き間違いにより、小龍シャオロンと呼ばれるようになり、今では本人すら本当の名を知らない。

齢22歳、もう世話をされなくても一人で生活できる年齢ではあるが、ここまで育てて貰った恩義がある。
自分の力は一生この村の為に使うと決めている。**]
(6) 2021/12/02(Thu) 0:14:24
怪力 シャオロンは、メモを貼った。
(a1) 2021/12/02(Thu) 0:27:47

【人】 怪力 シャオロン


[村が望むなら、一人で魔物退治に行くことも厭わなかったし、一日中働き続けることだって出来た。
だがこのたび望まれたことだけは抵抗があった。]


 ――何で、今更……、


[族長の使いでやってきた男は、小龍に「外に住む一族の女と番え」と命じて来た。
これまで大人たちは「外」と交流することに良い顔をしなかった癖に。
それに、向こうだって此方を良く思っていないのは身をもって知っている。

幼い頃、リル族の大人たち数人に囲まれて罵倒され私刑を受けた。
ちいさなりゅうは村で「人に対して力を使ってはいけない」と言いつけられていたので、寄ってたかって暴力を振るわれてもやり返さなかったが、今となってはやられたらやり返しても良かったのではないかと思う。

何故リル族と遭遇し、何故酷い目に遭わされたのか――
怪我によって発熱し、記憶を一部失った小龍は覚えていない。

嫌悪感だけが胸にずっとある。

その一族と「番え」だと?
ふざけるな、と怒りに任せてテーブルに拳をぶつけた。
テーブルは派手な音を立てて割れた。]
(16) 2021/12/02(Thu) 8:24:22

【人】 怪力 シャオロン

――失われた記憶――

 だいじょうぶか?
 けがしてないか?


[魔物に襲われていた姿を見て、つい身体が動いていた。
渾身の力を込めて突き出した拳は魔物の腹に大きな孔を開けた。
絶命を確認してから、襲われていた方を振り返る。]


 ……おまえもまもの?


[思わず聞いたのは、その身体から獣の耳とふさふさのしっぽが生えていたからだ。**]
(17) 2021/12/02(Thu) 8:25:27

【人】 怪力 シャオロン

――婚儀の日――

[割れたテーブルはそのまま捨てた。
新しいテーブルは「新居」に用意してあると言う。
別の一族の女と卓を囲むなど気乗りがしないが。

身に着けたこともないような白い正装は村が用意してくれた。
他にもこの婚姻に選ばれた人々がいることを思えば、随分な出費になる。
それだけこの婚儀が村にとって重要なのだということがわかる。

選ばれた段階では孤児の厄介払いかと拗ねた気持ちもあったが、冷静に考えてみれば両族の和平の為にいくら年齢が適当だからとはいえ問題のある人間は選ばないだろう。
逃げ出す先もなければ引き留めてくれる恋人がいるでもなし、小龍はテーブル以外を壊すこともなく婚儀の日を迎えた。

持ち物はごく僅かの衣服と武器のみ。
それ以外は置いていく。
何時でも帰れるように。]


 ……要は、子どもが出来なきゃいいんだろ。


[大事なのは混血だ。
胤なしと言われようが構わない。
子を成せないと分かれば帰ることができるだろうと思っている。]
(31) 2021/12/02(Thu) 13:39:13

【人】 怪力 シャオロン


――失われた記憶――

 ……しゃべった。
 まものはしゃべらないらしいからな、しんじるよ。


[獣の耳と尾はあるが、人間の女の子だと判断する。
瞬いた瞳は恐怖で涙ぐんだからかきらきらと光って、「きれい」なのはそっちじゃないか、と思った。]


 おれは……ロン。


[彼女は自分よりもちいさく見えた。
その子に「シャオ」をつけられるのは何だかむず痒くて、「ロン」とだけ名乗った。

見ない顔だが、そもそも自分は村の子どもを不用意に傷つけないように遠ざけられている身だ。
その時は、彼女も同じ村の子どもだと信じて疑わなかった。]
(32) 2021/12/02(Thu) 13:39:58

【人】 怪力 シャオロン



 ひとりできたのか?
 ここはさっきみたいにまものがでるから、
 こどもだけでくるのはあぶない。


[泉で魔物の血を洗い流しながら言う。
自分だって十分子どもの風貌なのだが、子どもらしからぬ強さがあることは一撃で魔物の腹を破ったことからも明らかだろうから、棚上げに罪悪感はない。]


 なにかのようじか?
 なら、すむまでおれがみててやるよ。


[周囲に大人の目はない。
小龍が他の子といても、咎める人はいない。
尤もらしい理由で留まって、彼女と一緒に居たいのはちいさなりゅうの方だった。**]
(33) 2021/12/02(Thu) 13:40:34

【人】 怪力 シャオロン

――婚儀の日――

[小龍を見送る人はいない。
村人の多くに親切にされ、仕事も与えてもらったが、誰にも「家族」として迎えられることはなかった。
世話をしてくれた中年の女の中には旦那に内緒で、と、幾度か寝台を共にした者もいたが、それこそ見送りで旦那にばれては困ると思ったのか、顔を見せにくることもなかった。

選ばれた者たちはどちらかの一族の元に行くのではなく、まったく新しい中間地点に暮らすのだという。
和平を謳っておいて、「敵」と通じた人間を余所に追いやるのかと思わなくもないが、それこそ「敵」に放り込まれた人間が幼い自分のように虐められてはいけないという配慮なのかもしれない。]


 …………。


[嘆いている女の姿を遠目に見て>>35、まだ見ぬ自分の番も泣いているのだろうかと思う。
女は大変だ。
婚姻を結ぶだけではなく、「孕む」ことまでを強要されるのだから。]
(41) 2021/12/02(Thu) 16:46:36

【人】 怪力 シャオロン

――失われた記憶――

[獣の耳が折れている。
魔物よりも、その魔物を斃した自分の方が恐ろしいのかもしれない。
仔狐どころか人間の子どもとも碌に接したことがないから、その心を察することはできないが。

小龍は清めた腕や拳を手巾で拭った。
泉の水は冷たいが、それに臆することはない。]


 ……はな。


[そういえば、と見回した。
生活に特に必要がないものだったから意識したことはなかったが、確かにこれは「きれい」なのだろう。]


 「おかあさま」ははながすきなのか。
 おれにはいないからわからないんだ。

 でも、すきなものをおくってくれようとするやさしいこが、
 ひとりであぶないめにあってたら、しんぱいするんじゃないか。


 ……たぶん。

(42) 2021/12/02(Thu) 16:47:23

【人】 怪力 シャオロン


[自分の世話をしてくれる女たちは皆ほんとうの子どもがいて、その子どもが自分といるのは「危ない」から、遊ばせたがらない。
彼女の母親が自分のところにきてくれる内の誰かであるかは知らないが、自分と会っていたら良い顔はしないだろう。
彼女自身は「怪力シャオロン」について聞いたことがないのか、聞いていても目の前の子どもとは結び付かないのか。]


 おれはつよいからへいきだ。


[ひとりで来るしかない、なんてことは言いたくなくて強く主張したら、彼女は予想外の言動に出た。]



 ……どうやっておれがいるってわかるんだよ。
 まいにちこなきゃいけなくなるだろ……。


[この泉は森から「ちょっと覗いた」くらいの位置にはない。
彼女が次も自分がいるからと伴もなくやってくるなら、いつでもいるようにしないといけない。
口ぶりに面倒臭さを滲ませながらも、「また会える」と期待する自分がいるのは確かだった。

手に花を握らせられる。
驚きで茎を潰してしまった。]
(43) 2021/12/02(Thu) 16:48:35

【人】 怪力 シャオロン


 おれは、こんなふうにはなもぐちゃぐちゃにしちゃうぞ。


[折角くれたのに、やはり自分は「危ない」のだと離れようとしたら、手を引かれる。
やわらかくてやさしい温もり。
それに、とても良い匂いがした。]
(44) 2021/12/02(Thu) 16:49:37

【人】 怪力 シャオロン



 おれは、おまえのおかあさまのことをしらない。
 しらないひとのためにはつまない。
 おまえに――レイにあげるのなら、つむよ。


[茎が千切れてもまだ花は開いたまま残っていた。
掴まれていない方の手でひとつを摘まんで、彼女の獣耳の付け根付近の髪にそっとさした。]


 きれいだ。


[何故だかとても恥ずかしくて逃げたい気持ちになりながら、花の髪飾りをつけた女の子に不器用な微笑みを向けた。

彼女のやさしさに触れた。
あれは確かに初恋だった。**]
(45) 2021/12/02(Thu) 16:52:04

【人】 怪力 シャオロン

――失われた記憶――


[父もいないと言うと、何故か彼女の方が悲しそうな顔をした。
彼女には両親がいるのに、おかしな話だ。

悲しそうな顔が通常かと思いきや、母が彼女を心配するのではないかと言った時には自分が助けたから平気だと居直ったように断言する。]


 そりゃたまたまだろ、 ……はあ、

 あぶなっかしーなぁ、おまえ。
 ほんとにまいにちこなきゃいけなくなったじゃないか。
 そんなにまいにちはなつんでたら、いえがはなやになるぞ。


[彼女がいつ来るかわからないから備えて毎日来る、というつもりが、いつの間にか毎日会う約束をしたみたいになっている。
はしゃぐ彼女に呆れたように溜息を吐いて苦笑した。
誰かを「放っておけない」なんて思ったのは初めてのことだった。]
(57) 2021/12/02(Thu) 20:42:52

【人】 怪力 シャオロン


 はななんか、はじめてさわったし……、


[もごもごと咥内でぶつくさ言い訳を言っていると、それこそ小龍を花に見立てたかのようにやさしく触れてくる。
導かれるまま、潰れた茎を差し入れた。]


 ふーん。
 ものしりだな。


[このまますぐに枯れてしまうから、捨てるしかないと思っていた。
だから、潰したことを彼女は怒るだろうと。
こんな風にやさしく教えてもらうなんて、思ってもみなかった。]
(58) 2021/12/02(Thu) 20:43:19

【人】 怪力 シャオロン

[すぐに萎れてしまうわけではないと知った花を彼女の髪にさす。
きれいだと言った小龍以上にレイの方が頬を染めて、暫く二人とももじもじと足元を見つめていた。]


 きゅうにかぞくがふえたら、レイのおかあさまもおとうさまもこまるだろ。
 なにいってんだ。


[まだ「結婚」というシステムもわからなかった頃。
「家族になる」ということは、彼女の家族にもらわれていくことしか想像できなかった。

「なにいってんだ」と言いながらも、家に帰れば彼女が「おかえり」と迎えてくれるのを想像した。
それはとてもしあわせなことのように思えて――同時に悲しかった。
そんなことを、彼女の両親が許す筈がないと、幼心にわかっていたから。

約束、とは言わなかった。
願っても叶わなかった時、彼女はきっとまた泣いてしまうだろう。]
(59) 2021/12/02(Thu) 20:44:13

【人】 怪力 シャオロン

[「毎日来る」という約束の方は続けられた。
小龍は元々村で遊ぶことを良しとされていなかったから、泉でレイと遊ぶことにすぐに夢中になった。

最初はぐちゃぐちゃにしていた花冠も徐々に上手くなり、花の名前や知識も増えた。
小龍の方から彼女に教えられることは何もなかったが、指先ひとつで木や石を削ってみせては彼女が驚いて笑ってくれたので、引け目に感じることもなかった。]


 きれいだろ、すいしょう。
 これにこうやってまんなかにあなあけて……っと。
 レイのすきなこのしろいはなをおいて、うえからくりぬいたまるでぎゅってふたをして……


[固い石も小龍の力にかかれば粘土のようなものだ。
透明の環に白い花を閉じ込めて、力だけで溶接すると、彼女の指に嵌めた。
世話をしてくれる女たちがいつも指輪をしているのと同じ指に。


――それがどんな意味を持つのか、知るよりも前に「終わり」が訪れた。]
(60) 2021/12/02(Thu) 20:44:49

【人】 怪力 シャオロン

[怒号。痛み。彼女の泣き声。
贈ったばかりの指輪は泉に投げられ、沈んで行った。

「汚らしいヴィスのガキが」

自分を殴る誰かの声で漸く、彼女が「憎みあう一族の子」だったと知る。]


 レイ!


[声の限りに叫んだ。
その名を――その姿を――
次に目覚めた時には忘れていた。**]
(61) 2021/12/02(Thu) 20:45:15

【人】 怪力 シャオロン

[「結婚」という言葉と、その意味を知ったのは何時だっただろう。
恐らく「女」の身体を教えたどこかの家の嫁だった。
「旦那」と「結婚」しているから、こうしていることは誰にも言ってはいけないと言われた。

出て来た単語に何処か聞き覚えがあるような気がしたが、気の所為だろう。
それを知る機会など他になかったのだから。]


 レイの「だんなさま」になることが、「かぞくになる」ってことか?
 ふーん……。



[花よりもきれいに微笑んだ彼女>>65のことは、思い出せなかった。
「おうじさま」という単語は、22になった今でも他に聞く機会などないまま。>>66]
(84) 2021/12/02(Thu) 22:40:19

【人】 怪力 シャオロン

[同じ種族であることを疑わなかったけれど。
実際彼女がどの出自かなんて、関係なかった。

ただ――
きだったんだ。]
(85) 2021/12/02(Thu) 22:41:16

【人】 怪力 シャオロン

[彼女のことをすっかり忘れている小龍は、自分の番となる「澪」の文字を見ても全く心が動くことはなかった。
名前と歳だけ知っていて何になるというのだろう。
それを聞いても聞かなくても相手を変えられる訳でもなければ婚姻自体が取り止めになることもないのに。

候補者は一緒に合流地点に向かう。
似た年齢の男女とあれば、狭い村の中では幼馴染という関係であるのがふつうかもしれないが、小龍は同年代と離されていたので、近くにいる彼等のことをまるで知らない。
そして、今から知っていこうとする積極性も持ち合わせていない。

ぶすっとした顔のまま、流れに沿って移動していた。*]
(86) 2021/12/02(Thu) 22:41:35

【人】 怪力 シャオロン

[大人に混じって仕事をするようになってからは、特に同年代と遊ぶことを禁じられることはなかったが、その時には既に彼等は知り合いで、そこに入っていく社交性は残念ながら育っていなかった。
今更混血を作るための集落で他の同胞と近くに住むことになったからといって、近所づきあいを如才なくする自信はないし、したいとも思わない。
自分以外が男だろうが女だろうがそれこそどうでも良かった。

が、自分の「嫁」となる者にとっては、同性がいるというのは心強いだろう。
そこを踏まえての2:2なのか。
聞き耳を立てるつもりもなかったが、密集して移動していたらどうしても聞こえてしまう。>>90

自分も同じように同性を励ますべきなのだろうか。
荷台に登るのにも苦労していた少年のような小柄な男をチラと見遣る。>>76]


 ………………。


[嘆いている様子でもなければ怒っている様子でもない彼にどういうスタンスで声を掛けて良いかわからずに、結局口を噤んでしまった。*]
(96) 2021/12/02(Thu) 23:05:50

【人】 怪力 シャオロン

[泉に行かなくなったのは、嫌な思い出だけが頭に残ってしまったからだった。
何が理由だったのかも忘れてしまった今では、意味もなく迫害されたように感じていて、余計に大きなトラウマとなっている。

結婚するのは女の子なのだから、自分に怪我をさせた男とは違うとわかっている。
だが世話人として来ていたら――


……顔も覚えていないから無理か。**]
(111) 2021/12/02(Thu) 23:50:34

【人】 怪力 シャオロン

――新集落――

[荷物の運びだしなど、それこそ「怪力」の出番ではないかと婚礼衣装を腕まくりすると、村人たちに止められた。]


 ……じゃあ俺は、することがない。


[動いている方が気が紛れて良かったのだが、どうしても駄目だと言われると引き下がるより他はない。
所在なく、その辺をぶらぶらと歩いた。

そういえばここは、昔酷い目に遭った泉が近い。]
(141) 2021/12/03(Fri) 17:50:48

【人】 怪力 シャオロン

[大昔、アルステラの民たちが祈りを捧げていたという泉。
祈るようなことは何もないが、することもないまま広場にぽつんといるよりは幾らか落ち着く。
魔物は出るかもしれないが、自分には脅威とならない。]


 …………花、


[茎の柔らかな白い花を摘んで、何の気なしに編む。
作り方を習った記憶などないのに、それは綺麗な小さな輪になった。
まるで子供の頭に乗せるのにちょうど良いサイズを指が覚えているかのようだ。

このサイズでは――そもそも野草で作った花冠では、花嫁への土産にもならないだろう。
婚姻に前向きだと思われても困るから、これは木の根元に置いていく。

顔合わせまでには広場に戻れと言われた。
だから、顔合わせまでは広場にいなくとも良いだろうと都合よく解釈をして、適当に拾った石を指で研磨する。
水平に投げると、石は水面を(19)1d20回跳ねた。**]
(142) 2021/12/03(Fri) 17:57:48

【人】 怪力 シャオロン

――泉のほとり――

[気配>>147に気づいて顔を上げる。
婚礼衣装を着た女性。
ヴィスの一行の中にいなかったということは、リル族か。]


 ……ここ、魔物出るけど。
 一人で来たら危ない。


[見た感じ、付き添いはいない。
迷ったのだとしたら、皆が居るところに帰してやらねばならないだろうと立ち上がる。]


 それとも、ヴィスの人間が言うことは信用出来ないか?


[近寄って来ないのは、「出るかもしれない魔物」よりも、「今いる敵対一族」を警戒しているのだろうか。*]
(158) 2021/12/03(Fri) 20:49:24

【人】 怪力 シャオロン

 昔?
 前にも警告されたことがあるのにひとりで来たのか?


[彼女が思い浮かべているのがかつての自分だったことには思い至らない。]


 魔物と比べて、なら強いよ。
 もしかして、おまえも強いのか?


[とてもそうは見えないが、自分だって力を使う時以外は少年と見紛う程の風貌だ。
彼女も急に筋肉質になるのかもしれない。]
(163) 2021/12/03(Fri) 21:28:51

【人】 怪力 シャオロン

[近寄って来た彼女は、ヴィス族を警戒したり軽蔑したりする様子は見られない。
つられるように泉を見た。

何か大切なものをそこで失った気がするが、思い出せない。
彼女も泉に何か思い入れがあるのだろうか。
それとも、自分と同じように、新天地の居心地の悪さから逃れて来たのか。]


 ここに何か用事があるなら、魔物が出ないように見張るくらいはしてやるよ。


[勿論、戻るなら止めない、と付け加えた。*]
(164) 2021/12/03(Fri) 21:33:46

【人】 怪力 シャオロン

[記憶を失った小龍にとっては、この場所には苦い思い出しかない。
だが、この場所を大事だと言う人の前で水を差すようなことを言わない程度には良識が育っていたので、「そうか」と相槌を打った。>>166

危険を冒しても来たかった場所。
彼女はやはり強いという訳ではないらしい。]


 俺が助ける前提かよ。
 俺がいなくて魔物が出てたらどうするつもりだったんだ。


[その笑顔にあまりにも邪気がないから笑ってしまう。
初めて会ったのに、何故か言う事を聞いてしまいたくなる雰囲気が彼女にはあった。]
(176) 2021/12/03(Fri) 22:12:56