人狼物語 三日月国


112 【R18】アルステラのもとに婚姻を

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到着:御曹司 ジャヤート

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 帆船 ――

[川を遡る船がある。
船にはマストがあり白い帆が張ってある。
帆には大きく家紋が描かれており船の所有者を語っている。
船の所有者はリル族にあって豪商の家のものである。
交易によって莫大な富を築き上げている一族の船は今、風も吹いていないのにも関わらず帆に風を受け川の流れを逆行している最中である。
富と強い魔法の力を備えた一族は>>3陸を征くは性に合わぬと反発し態々と力を見せつけるが如く船を用意した。

 その船のマストに蠢くものがつり下がっている。
よくよくと見ればそれは縄で簀巻きにされた人物であり、その人物こそ此度の婚姻のために連行されている一族の跡取り息子である。
びょんびょんと跳ねているがしっかりと結われた縄は解けることはなくそのまま合流地点まで運ばれていく**]
(14) 2021/12/02(Thu) 1:42:12

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 時は少し遡る ――

[リル族の中で権勢を誇る家に生まれたジャヤートは幼き頃より英才教育を受けてきた。
その際の教育方針が褒めて伸ばすと言うもので上手に天狗にならぬよう加減され周囲からよいしょされ続けてきていた。
結果、それらが功を奏したのか次期頭領として期待され望まれるようになり、ジャヤート自身もそれに応えるかのように成長した。

 何か成功すると褒めたたえられるのだから自信に満ち溢れており齢20をしてそれは風貌にも現れていた。
顔立ちも良く魔法を使う際に身に纏う衣の様に展開される蒼い波動は神秘的でもあった。
同世代の者は知っているだろう。
ジャヤートは海原を駆ける板を操り空を翔る。
リル族に生まれた者として最初は海で泳ぐところから始まったがあれよあれよと言う間に海に潜り、海を駆け、船を駆り、気づけば蒼い空と紺碧の海の狭間を征くようになっていた。

 学を修めると家の交易を手伝い始め、交易船の邪魔をする魔獣を狩ることもしばしばであった]
(53) 2021/12/02(Thu) 20:13:06

【人】 御曹司 ジャヤート

[教育課程でヴィス族のことは聞いていたし大人たちが語る彼ら・彼女らの話も当然のように耳にしていた。
曰く、森から離れられない引きこもりたち。
女は皆芋みたいな感じで――。

 それなのに――]


『おい! 親父! ふざけるなよ!
 なんでオレが行かなきゃならんのだ!

 オレは嫌だぞ!
 海がないなら波もない!
 魚も川魚なんて泥臭ければ空も澱んで見える。

 何より芋みたいな女なんて愛せるか!
 一生を添い遂げるならまぶい子が良い!』


[ジャヤートは波乗り板を持ち出し窓を開け放つを足をかけた]
(54) 2021/12/02(Thu) 20:13:22

【人】 御曹司 ジャヤート

『あばよ!
 オレはオレで自由に生きるぜ!

 太陽と海とまぶい子がオレを呼んでいる!』


[言うだけ言うや魔力を使い蒼い波動の衣を纏わせると窓から踊り出て夜空に翔け上がっていった。
地上から見ると夜空に走る一条の蒼い軌跡が見えたことだろう。

後ろで>>21『先方からは可愛い子らしい』とか聞こえるが心の中で盛大に嘘だろと叫びつつ翔け抜けようとして。
次の瞬間、親父が放った雷に打たれて海に落ちてお縄となった]
(55) 2021/12/02(Thu) 20:13:38

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 婚儀の日 ――

 だからもう逃げねぇってだから解いてくれよ。
 頭に血が登ってるんだ。


[訴えかけても誰一人として聞いてきれない。
解いたら絶対逃走すると誰もが認識しているからである。
舌打ちをしていると作り立てのような町とも言えない村が見えはじめた。
米粒大であったそれはすぐに大きくなっていき川を遡る船は簡易の波止場に停船すると船員が縄で船を固定しはじめた。

 船で着たのには理由がある。
荷台よりも多くの荷物を運べるのだからと家財道具や当面の生活に必要なものを取り揃えて持ってきていた。
あとは婚約者の家族に渡す結納分であったりするらしいが荷は海の男たちによってどんどんと運び出され、ジャヤートもまた荷のように運ばれて邪魔にならぬ位置に置かれた。

 やはり解かれる気配はない。
かなり気落ちした表情でごろごろと、拗ねていた*]
(56) 2021/12/02(Thu) 20:13:46
御曹司 ジャヤートは、メモを貼った。
(a11) 2021/12/02(Thu) 20:19:39

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 数年前:海の上で ――

[海で見える魔物には様々なモノが居る。
元の姿をしたものもいれば異なる姿となった魔物もいる。
小さいものは魚サイズであるが大きなものになると帆船程度には大きくなる。
亀であるもの、鯨であるもの、蛸や烏賊であるもの。
どれも帆船を餌のように、遊び道具のように襲いくることが多い。

 空を翔ける一筋の蒼状。
蒼い波動を纏ったジャヤートが波乗り板に乗り空を翔ける。
軌跡を複雑に描きながら帆船の行く手を遮る鯨の魔物に向けて突進していき魔力を噴出して波乗り板を回転させはじめていく。
回転する波乗り板は波動を刻み刃とする。
弧を描く軌跡はそのまま大型の刃物となりて――]
(80) 2021/12/02(Thu) 22:33:19

【人】 御曹司 ジャヤート

 アウラァイェンスラァァァァッシュッ!!


[ジャヤートは最後に波乗り板を蹴り出すと宙に飛んだ。
波乗り板は回転する刃となったまま不気味なほどにあっさりと鯨の魔物を切り裂きブーメランのような軌跡を描いて飛んでいたジャヤートの足元まで戻りその上に降り立った。
吹きつける風に荒れた髪を指を櫛代わりに撫でつける。

 鯨の魔物は棄てる場所がほとんどない。
油は様々な使い道があるし肉は食用となり骨は材料となる。
そう、なるだけ綺麗に倒したいものなのだ。
だから稀に怒られる時、大体大技で無駄な創をつけたときであり今回もそうであった]
(81) 2021/12/02(Thu) 22:33:23

【人】 御曹司 ジャヤート

[怒られたジャヤートが陸に上がると大体向かうのは>>62コンの果物売り場だった。
何度も怒られているがこればかりは一向に直りはしない。
親父が見てなければ褒められるのとやはり見た目で格好いい倒し方の方が格好いいからだ。
怒られるのは仕方がない。
けれど気持ちが良いものでもないから新鮮な果物を食すに限る。

 手に持つ袋に鯨の油や肉、アンバーグリスを小分けにして入れて物々交換を強請るのだ。
自分たちは商人である。
港で買い付けを行い、違う港で売る。
物を作る投資はするが自分たちで物を作ることはなく。
作り手とのコネクションというものは大切にし育て作りあげる意志を高く買っていく。

 未だに商売人ではない身分。
物々交換を持ちかけてはどう返されたか。*]
(82) 2021/12/02(Thu) 22:33:31

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 婚儀の日 ――

[荷物と一緒に転がされていると>>69見知った声がした。
それは同い年で同じく学ぶこともあったレイである。
>>23真白な衣装に身を包む彼女は普段見かける時よりも大人びて見えた。

 問われた質問にぶすーと頬を膨らませる]


 知ってるだろ。
 逃げようとしてお縄だ。
 オレ自体が大きな荷物扱いだな、こりゃ。


[身体を動かしてもびくともしない。
うねうねと動くミノムシがいるだけである。

 周囲へと視線を向けて気配を探るが積み荷を卸すので忙しそうであった]
(88) 2021/12/02(Thu) 22:49:24

【人】 御曹司 ジャヤート

 なぁ。


[ひそひそと悪だくみするときの声色で語り掛ける]


 解いてくれ、後生だ。
 ヴィス族と婚姻するなんて御免だ。
 レイもそうだろう?


[ジャヤートの後生とは一体何度あるのだろうか。
恐らくは小さい頃からそれなりの回数はそうして頼み込んだことがあっただろう。
褒めて伸ばされたが怒られる時はしっかりと怒られてきている。
こうしてミノムシになったのも初めてではなかった。

 解かれれば逃げる、そうする。
ジャヤートの瞳はそう言っている。*]
(89) 2021/12/02(Thu) 22:49:28

【人】 御曹司 ジャヤート

>>100レイの視線の向きを気にしてはいなかった。
ヴィス族の女の子は皆芋だと吹き込まれ信じている。
芋な子が見えないのだから未だ到着してはいないのだろう。

 船で輸送されたために誰がこの地に着ているかを把握はしていなかった。
レイの姿が見えた以上は彼女はヴィス族の誰かの嫁となるのだろうがまさか>>107仮面のコンも一緒だとはこれも予想はしていなかった。
大切にしている果樹はどうしたのか。
顔を合わせればそれは聞いてしまいそうだ。

 それはさておき感心されると途端に表情に気が漲っていく]


 そうだろう、そうだろう。
 諦めなければいつか必ず成功するからな。
 成功するまでやれば失敗はない。


[実質失敗零と口にし実際にそうしてきたジャヤートは言う。
>>101然しながら交渉は難航しそうである。
乗り気ではない。
そして>>102確かに叱られるのは間違いない]
(112) 2021/12/02(Thu) 23:51:51

【人】 御曹司 ジャヤート

 当然だろ。


[逃げることを全肯定する]


 悪い人、良い人という問題じゃないんだ。
 オレは一生愛せるまぶい子を嫁にしたいんだぞ。
 ヴィス族はそうじゃないはずだ。

 少なくともレイくらいはまぶい子じゃないとな。
 それにほら。


[ジャヤートは大層爽やかな微笑みと白い歯を浮かべた]


 オレたち一蓮托生だろ。


[同じ年頃の男女でありながらどの口が言うのか>>101終始後生を聞いてもらっているまるで悪友だろみたいなノリで言っては突かれごろごろしている]


 ってかレイは前向きなのな。
 好きな人いるって言ってなかったか?


[悪友である理由。
>>7ある時からそれを聞いた気がしていたからである*]
(113) 2021/12/02(Thu) 23:52:57

【人】 御曹司 ジャヤート

―― これまでの日常 ――

>>106大技を放つと近場であれば空に蒼が散りばめられそれは陽の光を浴びて虹色を呈す。
或いは雷を使う者がいれば天の怒りが迸り白い閃光が走る。
討伐品は大きく船が牽引し戻れば港もまた活気づき賑わうものだ]


 ふっふん、聞いて驚け!
 今日のやつはこーんなに大きかった!


[両手を大に広げて大きさを示すが大体説明する際は同じくらいに手を広げていることは秘密である。
一しきり話終えると好きな物を遠慮なく選んでいく。
林檎よりは柑橘系を、檸檬に蜜柑、ライムがあればそれもだ。

 手にした檸檬の皮を魔法で切り剥して身だけにすると一つまるごとかぶりついた。
歯が果肉を潰すと目を瞑る程の酸っぱさが口の中に広がる。
咀嚼すればする程に頭が冷えていくかのようだ]
(119) 2021/12/03(Fri) 0:18:34

【人】 御曹司 ジャヤート

 コンのとこの果実は今日も新鮮だ!
 他のは後の楽しみにしよう。


[残りは袋に詰め、手に持つ向いた檸檬を頬張ると仮面ごしにコンを見る。
仮面をつけたままで表情は伺えないが声色だけでもある程度の判断はできる。
それに欲しいものは得られるし特に問題はないと思っていた]


 陸も遠方のものは腐らないようにされてるし。
 海の上ではこう新鮮なものは貴重だからな。
 重宝させてもらってる。

 もうちょい保存が効くと助かるんだがな。
 何か良い手はないか。


[船の上ではこうした果実は貴重でありながら必需品でもあった。
果物を扱っているものとして智慧を拝借できないかと問いかけたり、海の不思議光景スポットの話をしたりと様々と雑談をしていた。*]
(120) 2021/12/03(Fri) 0:18:43

【人】 御曹司 ジャヤート

>>122そのつもりはなくとも僅かでもよいしょされると気を良くするのがジャヤートである。
すぐ落ち込むがすぐ立ち直る割と強メンタルとも言える。

 レイが笑うとじゃあと続けようとしたが解いてはくれず失敗したと判ればすぐにこの世の終わりのような表情となり普段風の申し子のようにしているのに今は頭に金環をつけられた猿の如しである]


 ふっ、ふふ……そういうきっちりしてるとこもまぶいぜ。


[まぶい子の基準は明確にあるわけではないが厳しい海の上の交易生活環境を鑑みるにきっちりしているという点もあるようだ。

 頭を置かれている箱の上に力無く項垂れさせて訝し気な視線を>>123レイへと向けた後に清々しいまでに眩しい微笑みを向けた]


 それはないだろ。
 レイは見たことあるのか?


[よもや見たことを伝えたとは思ってもいない。
その指が結び目に伸びるのを願っていたが振った話題で止まるのを見て再び力なく頭を床面に置いた]
(126) 2021/12/03(Fri) 7:34:50

【人】 御曹司 ジャヤート

 その、ロンってやつはオレも知らないし見た事もない。
 けどレイが見たっていうなら見たんだろ。

 それだけ想ってるなら逃げちまえばいいのに。


[存在を疑う言葉を出すこともなく当たり前のように居たのだろうと口にして結び目を揺らしてアピールする。
レイが嘘を言うことはないだろう。
ジャヤートに対して虚言を用いていたなら今こうして話をしていないはずである。

 全肯定ジャヤートはレイの言葉も全肯定して。
してはいるが本人は世界の終末を迎えんとした表情である**]
(127) 2021/12/03(Fri) 7:34:58

【人】 御曹司 ジャヤート

>>128あそこと言われて視線を向ける。
>>97何やら悲壮的な表情で話しているように見えた。
少しばかり遠目に観察するとジャヤートは首を横に振った]


 彼女らは違うだろう。
 オレは皆芋みたいな娘だと聞いているぞ。
 あれはーー。


[再び視線を未だ嫁だと気づいてもいない相手に向けやはりしばし眺め]


 彼女はどちらかといえば白桃だろう。
 非常にまぶい子だな。
 あんな子が嫁ならいいのに。
 きっとヴィス族ではなく他の種族だろ。


[刷り込みとは恐ろしいもので一切信じることはなく]
(132) 2021/12/03(Fri) 13:28:51

【人】 御曹司 ジャヤート

 じゃあレイが悲しむのは、言いってのか?
 オレに人生はオレのもんだし。
 お前の人生はお前のもんだろ。


>>129縄を解かれると芋虫は羽化し羽を伸ばすように手を大きく広げて伸びをした]


 あー肩凝った。
 サンキュー助かった。
 ま、迷惑をかけるのはいいけどな。
 子どもは親に迷惑かけて育つもんだし。

 でもレイが叱られるんなら待ってるわ。


[体を起こしてあぐらをかく]
(133) 2021/12/03(Fri) 13:38:04

【人】 御曹司 ジャヤート

 よし、もしレイが夫になるやつが嫌なら逃してやる。
 んな顔で花嫁衣装着てるやつが幸せなわけねぇだろ。


[顔を挙げて覗いた晴れぬ表情に膝を打ってそう伝え。**]
(134) 2021/12/03(Fri) 13:42:33

【人】 御曹司 ジャヤート

 新しい村になるんだ。
 交易して金になるか確かめにくる奴もいる。
 見た目はオレのドストライクだがな。
 聞いているヴィス族の容姿とは似ても似つかないだろ。


>>144可愛い子という共通認識を確立した娘を見て言葉を交わす。
首をひねっているところを見るとやはり励まそうとしてくれていたのだろう。
頑なに否定したが]


 さっきもだがサンキューな。
 逃げ場なんてのは作るもんだがレイには難しいか。
 近くの村までなら送れるが生活に苦労するだろうな。


>>145人が生きていくためには様々な物が必要でそれは一人では賄いきれないものだ。
職がなければ金も得られないし金がないなら物は買えない。
ならば自分で作るしかないが作っている間に陽が暮れる。
路頭に迷うとはまさにそのことで戻ってきてしまうと思うのも無理はない。

 周囲の荷運びの者が警戒しても解かれた瞬間からジャヤートは自由である。
最早手遅れなのでという意味でも仕事に戻ったようだ]
(149) 2021/12/03(Fri) 19:19:56

【人】 御曹司 ジャヤート

 おう! オレに任せろ。
 ダチの危機に駆け付けないなんてなぁ。
 男が廃るってもんだ。


>>146白い歯を浮かばせ笑む。
レイの表情も少しばかりは晴れたようで何よりであった。*]
(150) 2021/12/03(Fri) 19:22:11

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 新居前へ ――

[レイと別れた後、ジャヤートは立ち上がると新居に向けて歩き出した。
とは言えどこが新居なのかも知らぬので荷運びをしてくれている者に尋ねていく。
広場を離れて中々途切れぬ荷運びの列に沿って歩いていると前方に>>148まぶい子を見つけた。

 後ろから見るに肩を落として気落ちしているようだ。
商売が上手くいかなかったのだろうか。
横に並べるよう歩く速度をあげると少しして追い付いた]


 初めまして、可愛らしいお嬢さん。
 元気がないようだが何かあったのか?


[そう、それはまるでナンパのような声掛けであった。*]
(151) 2021/12/03(Fri) 19:28:08
御曹司 ジャヤートは、メモを貼った。
(a22) 2021/12/03(Fri) 19:29:51

【人】 御曹司 ジャヤート

>>152声をかけただけで肩を跳ねさせてしまう。
声も緊張したものに聞こえる。

 その事にジャヤートは秘して感動を覚えていた。
家の女たちときたら男勝りであるし、大体>>0:3ばーさんも勝気であるし交易先で見かける他種族の女と比しても全然まぶくない。
それが良いと言う男もいるがジャヤートは女の子らしい女の方が好みである。

 目の前の子は見た目も好みであるし結婚するならばこう言う子が良い]


 ……ん、結婚?


[見惚れていると>>153結婚するのが怖いと聞えた気がした。
はて、と首を傾げる。
>>154リル族だと判ったのは当然だろう。
ジャヤートは全く持って芋くはない。
だが今日婚礼するのは自分たちとヴィス族のはずでヴィス族の女は芋い子であるから目の前の子は違うはずだ。

 つまり――]
(155) 2021/12/03(Fri) 20:44:06

【人】 御曹司 ジャヤート

 そうか、不安も覚えるか。
 君のように可愛い子ならば可愛がられようものだ。
 例え怖い男でも潮風の中口にする清涼の水の如し。
 その愛らしさが男の心を穏やかにしてくれるだろうさ。


[この娘は近隣の村で婚姻があるのだろう。
結論に達したジャヤートは同時に気落ちしていた。
まぶい子には皆男がいる。
流石に他人の嫁を奪うのは仁義に反する行為である。

 だが割と肩を落とした状態で目元に湛えられた水面を見ては苦笑して――布など持っていないものだから袖口を目元に触れさせ雫を奪う]
(156) 2021/12/03(Fri) 20:44:18

【人】 御曹司 ジャヤート

 リルだろうと何だろうとな。
 そう言うものに差はないんだ。


[ヴィス族を除くと心の中で付け加え、白い歯を浮かべ笑みを見せる]


 俯かないで前を見ておくことだ。
 俯けば陰りが見える。
 可愛い顔が陰っては怖くない相手でも表情が曇ってしまうぞ。


[だから空元気でも笑みを浮かべると良い。
誰でもない、自分のために。
その見本のように爽やかな夏空のような笑みを浮かべていた*]
(157) 2021/12/03(Fri) 20:44:40

【人】 御曹司 ジャヤート

>>165やはり可愛い。
恥ずかしいと言う仕草も表情も可愛い。
それだけに実に惜しい。
この娘を嫁に出来る果報者にアウライェンの斬撃をお見舞いしてやりたい程である。
何せそれと比べればジャヤートの嫁は芋い娘なのだ。
きっとコロコロとしているのだろう。

 海の上は過酷な環境だ。
未知の世界への冒険は節制と規律によって成り立っている。
その分、身に余るものによって堕落することはない。
余分な肉は堕落の象徴なのだ。

 眼前の娘は一族と比するとふくよかな方だがそれは"白桃"のようなものだ。
先ほど触れた目元も柔らかで頬はきっともっと柔らかい。
何よりも>>169浮かべた笑みは極上のものである]


 そうだ、昔ながらの知人も言っていたぞ。
 悪いやつではないかもしれない。とな。
 会ったこともない者は正直判らないだろ。


[だが、ヴィス族は別だ。
根強い擦り込みは未だ消えてはいなかった]
(183) 2021/12/03(Fri) 23:01:47

【人】 御曹司 ジャヤート

 フッ、もっと褒めると良い、このオレを。
 かわりにいくらでも褒め返してやる。


[それなりの長髪を指にかけ前髪を横に流すと見つめる視線に視線を絡める。
つまるところ礼は不要である]


 さ、良い笑顔を見せてくれた礼だ。
 これもダチが作ったものでな。美味いぞ。


>>175とレモンの砂糖漬け乾燥物を懐の小袋から取り出すと一つまみ差し出しす。

 そうこうとしている間にも荷運びの者たちの列が行きつく先へと到着すると手を振る]


 さ、オレは此処までだ。
 君の相手が良い男であることを祈ってるぜ。


[しめくくりの言葉を述べると家の中へと入ろうとする。
中からは"若が来られたぞ"等と声が聞こえてくる中ごく自然とした素振りである。*]
(184) 2021/12/03(Fri) 23:01:55

【人】 御曹司 ジャヤート

>>193朗らかに笑うところもまたまぶい。
森で獲れる果実と聞こえたがヴィス族以外にも森を生活圏にしている一族がいるのかと初見の知識に世界の広さを覚えた。
可愛らしく食べる姿などいつまでも見ていたくなる程であったが目的地に到着したのだから別れぬわけにはいかない。
何せ此処にはこれからジャヤートの嫁も来るのだ。
どの様な芋娘であっても人妻と二人で居るのは流石に不貞であろうし筋ではない。

 幸いにも中は既に粗方準備が整っているようであった。
家具に装飾品とジャヤートが住むに相応なものを用意してある。
ヴィス族は質素と言うがこの程度であれば贅とは言えまい]


 オレも名残惜しいよ、本当に。
 ではな。


>>194誰かが年貢の納め時だと言っていたが誰がなんだと言おうとしたところで後ろ裾を引かれる。
振り返ると最高にまぶい可愛い子が裾を握っており小さな手可愛いなと思いながら振り返る]
(222) 2021/12/04(Sat) 2:10:28

【人】 御曹司 ジャヤート

 いかにも、オレはジャヤートだ。
 リル族きっての豪商の跡取りにして次期頭領とはオレのことだ。
 よく知っているな。
 誰か商人に聞いたのか?


>>195偉い子だと砂糖漬けの干しレモンをもう一つ差し出す。

 然しながら花嫁衣裳で新しく夫となる者がいるであろうに他の男を捕まえるのは体がよろしくない。
だから早くお行きと背を押すつもりであったが間近で聞えた言葉に流石に耳を疑う]


 ん、マンユゥ? ヴィス族?
 いや、君がヴィス族なわけないだろ。
 ヴィス族っていうのはこうな。
 皆芋のようにコロコロしていると聞いている。
 君はどう見ても白桃だ。とても可愛い。
 オレ好みの女だ。


[だから違うだろう。
小首を傾げ記憶を辿る]
(223) 2021/12/04(Sat) 2:10:45