客 葉月は、メモを貼った。 (a9) 2023/03/01(Wed) 13:51:11 |
【人】 客 葉月-『Madam March Hare』- [帰りにと思っていたけれど、昼食にいいお店が思い浮かばず結局昼に来てしまった。 ……自分一人のためのお店選びは、どうも上手くなれない。女の子を誘うためのラインナップならばっちりなのに] (……ここは、なんだか気が付いたら来ちゃうんだよな) [素朴さと上品さを兼ね備えた雰囲気は外観からでも感じられる。一人の食事が楽しいと思える稀有な店] (37) 2023/03/01(Wed) 17:25:18 |
【人】 客 葉月(まあもちろん、女の子たちが皆可愛いってのがめちゃくちゃデカい理由だけどね!!!!) [めちゃくちゃ美味しいゲイジーパイを焼いてくれる可愛い女の子。>>3 初めて見たときは実物のインパクトに悲鳴をあげそうになってしまったけれど、口の中を噛んでどうにか堪えたのはいい思い出だ。 見た目に反してそのパイはとても美味しかった。 しっかりと下処理された魚の旨味とパイの香ばしさが合わさって、思わず素で「うっま!」なんて声をあげてしまった。 それまで穏やかな大人の男を演じていた(つもりだった)のでだいぶ恥ずかしい思いをした。消したい記憶である] (38) 2023/03/01(Wed) 17:25:52 |
【人】 客 葉月[褐色の肌とエキゾチックな顔立ちが素敵な女の子。>>15 彼女とは光栄にも話したことがある。 出自について、彼女が他のお客さん、あるいは同僚の店員と話しているところを小耳に挟んだのだ。 インド系イギリス人。その言葉を聞いて、光の速さでスマホを開いた。 『イギリス料理 美味しい』 出てきた検索ワードをタップして、たくさんある美味しいイギリス料理の情報を集めた。 スコーン、ミートパイ、サンデーロースト──すぐ集まったことに驚かなかったと言えば嘘になる。自分もまた、不文律を間に受けている側の人間だったので>>15 そんな影の努力はおくびにも出さず、ある日おすすめメニューがスコッチエッグだったタイミングを見計らって俺は彼女に声をかけた。 「イギリス料理って美味しいよね。俺昔からすごく好きでさ。 なんかまずいって言われてるけど、俺全然分かんないんだよね。だって美味いじゃん?」 真っ赤な大嘘だったけれど、話すきっかけにはなっただろうか。 ……もっとも、この店で出されるイギリス料理はどれでも美味しかったから、嘘から出る真になるまでそう遠くはなかっただろう] (40) 2023/03/01(Wed) 17:27:31 |
【人】 客 葉月[それに、可愛いのは店員さんだけではない。 たまに見かける常連の、綺麗な女性。>>9 いつもいるわけじゃないけれど、ドアを開けて彼女がいたら心の中でガッツポーズをしてしまう。 アイドルに強い興味があったわけではないけれど、なんとなく名前は知っていた。何処かで見たことのある顔だなーなんて思っていて、その名前を知ったときはこれが運命か神様ありがとうなんて思ったりしたものだ。 7年前、彼女がアイドルをやめたとき。 俺は21歳で、今までの醜い自分を変えようとしている真っ最中だった。 ぶよぶよと太った醜い体から抜け出すためのダイエット、筋トレ。しんどくて折れそうで、残っていたポテチの袋に手を伸ばしそうになって誤魔化すためにつけたテレビの中。 彼女は今まさに、普通の女の子に戻ろうとしていた。>>10>>11 そのとき思ったのはこうだ] (41) 2023/03/01(Wed) 17:28:38 |
【人】 客 葉月こんな可愛い子が一般人に!? つまり俺にも出会えるチャンスがある!?!? くそっ、 こんなポテチなんか食ってる場合じゃねえ!!もっといい男になってやる!!! )[……その執念のおかげで、俺は30kg以上の減量に成功した。 過酷なダイエットをやり遂げて醜い自分から脱却できたのは、もはや彼女のおかげと言っても過言ではない。彼女は知る由もないだろうけれど] (42) 2023/03/01(Wed) 17:29:04 |
【人】 客 葉月(さあ、今日はどんな可愛い子に会えるかな) [わくわくしながら、ドアを開けて足を踏み入れようとして──] うっわ……。 [低い声が口から漏れてしまった。 今すぐ踵を返したいけれど、無情にもドアベルが軽やかな音を立てている。 ──イケメンがいた。それも二人も。 どちらも知っている顔だ] (43) 2023/03/01(Wed) 17:30:15 |
【人】 客 葉月[艶やかな漆黒の髪と、切長の瞳が印象的なイケメン。>>23 彼が事故で芸能界を去る旨の記事を見たとき思ったことは、今でも覚えている] (──ざまあみろ) [会ったことがあるわけでもない、遠い世界の存在に対する理不尽な憎悪。醜いことなんて百も承知で、でも止められなかった] (どうせ今まで散々その顔でいい思いしてきたんだろ。こんなやつ人生ナメてるに決まってる) (──こんなふうに思ってしまう自分が、きっと一番醜い) [けれどそんなことを思っていられたのも、この店で彼と顔を合わせるまでだった。 カウンターで佇む横顔、くっきりと整った目鼻立ち。 周りのテーブルの女性客たちがちらちらとそちらを見ては、頬を赤らめながら何事かを噂している] (なんだよ。全然天罰なんか下ってねえじゃん) [そんなことを思った。……あまりに身勝手な感想だ。こんなこと誰にも言えない。 だから彼がいるときは、いつも口数少なく食事を終え、足早に店を後にしている。 そして、] (44) 2023/03/01(Wed) 17:31:04 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a12) 2023/03/01(Wed) 17:37:52 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a13) 2023/03/01(Wed) 17:39:09 |
【人】 客 葉月[穏やかな声に振り向く。そこにいた姿を見て>>52] ──っあ、シャミさん! [ついつい間抜けな声を漏らしてしまった。 カウンター席から覗く、すらりと長い脚。 柔らかな表情は常からだけれど、今日はそれが薄い化粧に包まれている] (──わ、かってたけどこの人もすげえ美人だな!) [可愛いの概念から外れているだなんてとんでもない>>52 綺麗なものに執着してしまう身として、この人のことはどうしても目で追ってしまう。 もっともそれはあくまで今の話で、初対面のときは“可愛い子たちと一緒に働いてるイケメン”として嫉妬の目を向けてしまっていたことは忘れていない。が、向こうにはどうか忘れていてほしい] (59) 2023/03/01(Wed) 18:47:07 |
【人】 客 葉月いや、夜に来ようと思ってたんですけどね……。 連れて来ようと思ってた人がその、来れなくなっちゃって。ならもう一人で昼に来ちゃえって。 [嘘は言ってない。その連れて来ようと思っていた人とはもう多分二度と会えないだなんて>>19、わざわざ言っても困るだけだろうし] あ、俺もおすすめのパスタお願いします。あとはそうだな、カプレーゼもひとつ。 あとコーヒーもブラックで。 [忙しなく働く可愛い店員さんに注文を。>>36] てか、シャミさん今日はお客さんなんですね。 そのスカート、すごく似合ってます。普段見られないから新鮮。 [にこりと笑ってそう言う。口説きたい気持ちは間違いなくあるけれど、その言葉は本心でもあった]** (60) 2023/03/01(Wed) 18:49:42 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a17) 2023/03/01(Wed) 18:52:32 |
【人】 客 葉月[彼女に対して可愛い!好き!一辺倒にならないのは、決して可愛いと思っていないわけではなくこういうところが理由だ。 自分がなりたい理想像。それを眺めさせてもらっている気分になる。 目の前にいる相手のことをさらっと喜ばせたり、ここにいてもいいんだよと示してくれる姿。 少なくともシャミさんは──いるだけで不快だなんて、絶対に思われない。 そんな彼女が不意に席を立つ姿勢を見せた。 このあと予定でもあるのだろうか?……もっと話したかったけれど、引き留めるわけにも──] (88) 2023/03/01(Wed) 20:07:46 |
【人】 客 葉月あ、貝沢さん! [振り向けば、そこにあったのはもうとんでもなく可愛い顔だった。 えっ今これ俺に話しかけてる?貝沢さんが? ]うわわどうしようこれ恋始まっちゃう?始まっちゃうかなこれ俺の人生!!!!生きててよかった!!!! (89) 2023/03/01(Wed) 20:10:31 |
【人】 客 葉月-少し前の話- [その日は最悪な一日だった。 女の子に振られたわけでも、浮気がバレたわけでもない。 ただ──取材先の社員に、声をかけられただけ] 「もしかして、ブ──葉月?」 [名刺を受け取ったそいつの口は、一瞬確かに「ブ」の形を作っていた。 ブタ月。俺の中学のときのあだ名だ] (97) 2023/03/01(Wed) 20:37:43 |
【人】 客 葉月「久しぶり!すげえ変わったなあお前」 [そいつはそんなふうに言いながら、まるで友達みたいに笑いかけてきた。 仕立ての良いスーツを着た彼は、その大企業の中でそれなりのポジションに就いているらしい。 名刺をしまうときにちらっと見えたカバンの中。スマホのロック画面は小さな赤ん坊の写真だった。 ──そのあとのことは、正直覚えていない。取材がどうなったのかも。 ただ、気付いたらあの店の前にいた。 ドアを開けて入った先、あの子がいつもと変わらない笑顔で迎えてくれて。ようやく呼吸が出来た気がしたのだ] (99) 2023/03/01(Wed) 20:39:26 |
【人】 客 葉月え、クッキー?……いいんですか?ほんとに? [そんなことがあったあとだから、もらったクッキーはそりゃもう輝いて見えたのを覚えている。 うさぎ型のクッキーを、店の明かりに透かしてしげしげと見つめたりして] すご、めっちゃ可愛……んん?この顔……何……? [変な顔のデコレートに首を傾げたりしつつも、それ込みでとても大事な思い出になったのだ] (100) 2023/03/01(Wed) 20:40:01 |
【人】 客 葉月-ちょっと前/入店直後- [入店を躊躇った俺に声をかけてくれたのは、今日も彼女だった。 いつもと変わらない笑顔に、笑顔を返す] あはは、バレちゃった。 ──いつもありがとね、大咲さん。 [その言葉に色んな意味を込めて、彼女へ。 彼女の顔を見るだけで幾分か浮き立つ気持ちを抱えながら、美味しい料理を楽しみにメニューを開くだろう**] (101) 2023/03/01(Wed) 20:40:47 |
【人】 客 葉月-焦がれるような- [俺はこの店が好きだ。 美味しいご飯に、ここでしか会えない魅力的なひとたち。 そして悪口が苦手だ。 得意な人なんているのか?って話だけれど、俺のそれは他の人よりもきっと強い。 聞くだけで足がすくむ。冷や汗が垂れてしまう。 (振られたり浮気がバレたときの罵声だけは例外だ。苦手だけれど、そんな姿を見せたら「被害者ヅラすんな」って余計にキレられること請け合いだし) だから、この店で誰かをあからさまに攻撃なんてしない。 でもだからといって、自分の頭に浮かんでしまうものまで止められはしなくて──逃げ場がないから余計にしんどくなる] (106) 2023/03/01(Wed) 20:59:08 |
【人】 客 葉月(……なんて、言えるわけがない) [彼に話しかけられるとき>>71、頭の中ではいつも黒いものが渦巻いている。視線や表情でそれがバレていないことを祈りながら、こちらもそれに穏やかな言葉を返すのだ] こんばんは。……ええ、外までいい匂いがしてました。すごく楽しみです。 [話している中で、彼が楽しげな表情をすることがあったなら。>>71 ほんの少し不機嫌そうに眉を寄せただろう。何が楽しいんだ、俺は全く楽しくなんかないのに。 けれどほんの少しの間、その顔から目を離せなくなる俺がいたかもしれない。 俺は悪口が苦手だ。 そして──美しいものが好きなのだ、どうしようもなく**] (107) 2023/03/01(Wed) 21:00:21 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a28) 2023/03/01(Wed) 21:03:08 |
【人】 客 葉月[嫉妬も羨望も劣等感も、全部俺自身の問題だ。 いくらムカつくからって、それを一方的に相手にぶつけていい道理なんかない] ……春巻きみたいなっていうか、春巻きですよこれ。 イタリアン春巻き、ってさっき黒板に書いてありました。わりと変わり種なのかな? [パリパリの皮をフォークで刺して一口。 チーズのコクとトマトの酸味、バジルの風味が鼻をくすぐった] (151) 2023/03/01(Wed) 22:16:39 |
【人】 客 葉月ん、……やっぱ美味いな。 [隣にいるのが誰だろうと、この店の料理が美味いことに変わりはない。自然と頬も緩んでしまう。 そして、美味しいものを食べたなら自然と心も満たされるのだ。少なくとも俺にとって、この場所にはそういう力があった。 もっとも、彼の心持ちがいつのまにか変わったことなど俺は知らない>>129 同じ店に通っていても、言葉を交わすことは少ないだろう──彼が話しかけてくれるのなら、無視することはないけれど。 それから時折。 胸の中に薄汚い黒いものを抱えた俺は、だからこそ、自分にないものを求めるかのように、同じ店にいる彼のことを目で追ってしまうのだった**] (152) 2023/03/01(Wed) 22:17:01 |