人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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プロローグ

【人】 或る日記帳

[装飾が施された分厚い日記帳。


それを手にした人物は繁々と内容に目を通すと、
セピア色の万年筆で
さらさらと何か書き足していくのでした。]**
(0) 2020/05/14(Thu) 0:04:59


(n2) 2020/05/14(Thu) 0:06:35

2020/05/14(Thu) 0:07:34

到着:兄 エーリク

兄 エーリク(匿名)は、メモを貼った。
2020/05/14(Thu) 0:11:26

【人】 兄 エーリク

 (嗚呼、もう!妹のドヤ顔が目に浮かぶようだ!!)
(1) 2020/05/14(Thu) 0:12:07

【人】 兄 エーリク

─ロートレー家に暮らす者たち─



[ロートレー家の長男として、生を受けた僕は
父と母・妹・使用人のジョバンニと共に
魔術師一家として育った。


普段はおっとりとして優しいが、
いざとなると家族で一番行動派の母と
そんな母を穏やかに見守る父。
その仲睦まじさは誰が見ても明らかだ。


 

    ────嗚呼、いい光景だな……。]
(2) 2020/05/14(Thu) 0:12:32

【人】 兄 エーリク

 『兄様ー!!』



[と、思っていたんだけどな。>>2



突如ダァン!!という凄まじい音が響き
目の前の扉が勢い良く開いたと思えば、
そこにいたのはドヤ顔の少女……
ではなく妹のカミラだった。]


 『ねえねえ、兄様!
  今週のビックリドッキリ魔術完成したから
  ちょっと実験に付き合ってくださらない!?』
(3) 2020/05/14(Thu) 0:13:32

【人】 兄 エーリク

 『だからお嬢様、お願いですから扉蹴破らないで!?
  一体誰誰修理してると思ってるんです!?
  それに今、旦那様と奥様が水入らずでお過ごしですから
  もう少し静かに過ごしましょう?ねえ!』




[後から慌てた様子で妹にツッコミを入れたのは
唯一の使用人であるジョバンニだ。
イタズラ好きのカミラが何かを起こし、
ジョバンニが振り回されるのは日常茶飯事。


案の定二人でギャーギャー言い始めて
場の空気は一変に喧しくなってしまった。




    ────嗚呼、いい光景だったのにな……。>>2]
(4) 2020/05/14(Thu) 0:14:06

【人】 兄 エーリク

[けれど父と母はこの光景が面白いのか
特に母がニヤニヤとした顔で父に何やら耳打ちしていた。]


  まずは、一人ずつ喋ろうか。


[二人の騒がしさに見かねて思わず呟いた言葉に
ハッとした顔で落ち着いてくれたのは不幸中の幸い。
二人のおかげで館は常に騒が……賑やかさが絶えないのだ。]**
(5) 2020/05/14(Thu) 0:14:32
兄 エーリクは、メモを貼った。
(a0) 2020/05/14(Thu) 0:15:22

村の設定が変更されました。

村の設定が変更されました。

村の設定が変更されました。

到着:軍医 ルーク

【人】 軍医 ルーク



 “天”の向こうには世界があるのだと、父は言った。
 誰が聞いても鼻で笑うような、そんな御伽噺を、
 まるで夢みる価値のある夢だと思わせるほどに、
 熱のこもった口調で。
 子どもに聞かせる与太話にしては、
 やけに真剣な眼差しで。

 あの酒飲みでくそったれなロクデナシの記憶は、
 いっそ脳にエタノールを流し込んで
 きれいさっぱり消毒してしまいたいけれど、
 生憎、手前はこれでも医者だから、
 それをしたらさすがに死ぬことくらいは知っている。

 それでも自分は医者だから、
 やろうと思えばやれるんじゃないかと、時折思う。

 けれど、もしそうしたとしても――…
 
 あのろくでなしの語った、天の上の与太話のことは、
 この躰の脳とは別の部位に、
 うっかり深く刻み込まれすぎてしまって、
 何を流し込んだところで、消えてくれはしないんだろう。

(6) 2020/05/15(Fri) 1:03:50

【人】 軍医 ルーク


 だから時折、手を伸ばしてみる。
 当然のこと、天には届きやしない。
 けれど、もし、
 “十分に準備をして何か道具を使うなら、
  届くことも、触れることも、上っていくことも出来る”。
 天というのは、そういうものだ。

 ――何故なら、それはただの岩なのだから。

 さあ、その向こうには何がある?
 あのくそったれはなんていったと思う?

 
『どれだけ手を伸ばしたって、
  決して触れることが出来ないものがある』
のだと。
(7) 2020/05/15(Fri) 1:05:14

【人】 軍医 ルーク

  ―― 
前線基地・外壁
 ――

[ 基地の周りをぐるりと取り囲み、
 高く高く張り巡らされた壁面の上に、
 一つの人影がある。

 針金のようなその人影は、
 爆風の一つも食らおうものなら吹き飛ばされそうに
 ひょろりと頼りなく、細い。

 全身真っ黒なローブに身を包み、
 “上”に向かって手を翳すような、そんな仕草をする。
 けれど、直ぐに手を下ろし、前方へと視線を延べて、
 壁面の上にただじぃっと佇んでいる。]

  
  さて、今日は何がお出ましかな?


[ 飄々と、淡々と――
 その声をどのように受け取るかは、分かれるところだろう。
 高揚しているようでもある、緊張しているようでもある、
 嫌悪しているようでも。
 感情の色の薄い紫の目は、あまりにも平坦すぎて、
 逆にある意味力が強い。
 互いに顔を見合わせてにらみ合ったなら、
 相手の方が気まずくなって目を逸らしてしまうような、
 そんな奇妙な平坦さだ。]
(8) 2020/05/15(Fri) 1:07:03

【人】 軍医 ルーク

[ フードから覗くその容貌が男性のものに見えるか、
 女性のものに見えるか。
 男性にしては高く、女性にしては柔らかさが足りない声が
 果たしてどちらに聞こえるか。
 それもまた、人によって見方は分かれるようである。
 本人が『ルーク』と名乗るのを聞いて、
 大体の人間が、男か、と判断することになるようだった。


 誰もいない壁面の上、人影はフードを下ろす。
 長く豊かな橙の髪、青白い顔、
 そして頭の上には白い『耳』がある。
 
 ふわふわとした綿のような、削り取った氷の破片のような、
 真っ白で柔らかい、大きな狐耳。
 前方の音に集中して、時折ぴくぴくと動く。]
(9) 2020/05/15(Fri) 1:08:31

【人】 軍医 ルーク

[ そうして、上を見上げる。
 見上げた上には当然のように、
『天』
がある。
 それは、硬い岩盤だ。
 この地区の『太陽』の明かりに燦燦と照らされた天蓋は、
 此処からははるかに高く、
 どれだけ手を伸ばしたって届きやしない。

 けれど、地区によっては『天』はここよりはるかに低く、
 地面から天へと壁面が続いている箇所もある。
 そういったところでは、『天』に上っていくことだって、
 そう難しいことじゃないだろう。

 ――より分かりやすい表現をするなら、そう、


  
この世界は“穴蔵”だ。



 穴蔵と言ったって、そんじょそこらの洞穴とはわけが違う。
 自分の視力では、ここからどれだけ目を凝らしても、
 地平壁は見えやしない。
 そして、『天』もまた、
 どこまでも広がる、無限にも等しい世界の蓋だ。]
(10) 2020/05/15(Fri) 1:11:11

【人】 軍医 ルーク

[ 穴蔵の天井――『天』は、岩盤だった。
 それは絶対に、確かなことだ。
 けれど、ここ最近、ある
『異変』
が起こった。
 目を凝らし、その『異変』を見上げ――]


   『きゅー』

     ん?


[ 後ろから聞こえてきた鳴き声に、振り返る。
 そこにいたのは、小さい白黒の一匹の丸っこい鳥――
 いや、鳥というにはあまりにもころころふわふわとして、
 手足の短いナニカが一匹。
 そう、いわゆる“ペンギン”だ。
 体つきは成鳥のものより、やや雛に近い。
 そいつは人影に向けて、
 何かを訴えるようにきゅいきゅいと跳ねる]
(11) 2020/05/15(Fri) 1:12:39

【人】 軍医 ルーク


  ああ、なんだ君か――
  なんだい? 
  君、こんなところにいたら、
  吹き飛ばされて落ちても知らないよ。
  他の連中と違って君は飛べないのだろう、
  この高さから落ちたら挽肉だ。
  わたしに調理しろと?
  悪いが、君の解剖にはいささかも興味が沸かない。
  いや、そもそも肉になるのかな…?
  ――っと、引っ張るな引っ張るな。


[ 嘴で咥えて必死に引っ張ろうとするそいつは、必死だ。
 何がしたいのか分からず、首を傾げる。
 折しもそのとき、基地内で再びサイレンが鳴った。
 現在の警戒レベルを知らせるその警報は、二音ずつ。
 基地内の平時よりは引き上げられているが、最大警戒ではない。]
(12) 2020/05/15(Fri) 1:14:54

【人】 軍医 ルーク


  ほら、鳴ってるだろう、さっさと避難するといいよ。
  

[ 白黒のもふもふは、なぜわからぬ!? とばかりに
 短い手をぱたぱたと羽ばたかせる。
 この警戒レベルなら、恐らく戦闘部隊は通常の出撃態勢を
 取っているはず。
 つまり、総員出撃ではない、
 そこまで危険度は高くない通常の襲撃だ。
 ――とはいえ、それは相対的な比較の話。
 容易い襲撃など、これまで一度たりともなかったのだから。

 出撃した部隊もあれば、守りを固める者たちもいるだろう。
 そして、自分のような非戦闘員は、指揮官以外は、
 ほぼ全員が比較的堅牢な基地内の建物に避難しているはず。
 つまり、この鳥たちも、だ。

 言うことを聞かない白黒の鳥を、むんずと抱え上げる。
 これなら、爆風がここまで来ても飛ばされないだろう。]
(13) 2020/05/15(Fri) 1:16:25

【人】 軍医 ルーク


  君、言語機能まで故障してないだろうね?
  本当に解剖されたくなかったら、
  もっと聞き分け良くなりなさい。


[ 鳥はあきらめたように、腕の中できゅー、と鳴いた。
 サイレンは、高く耳に触る、
 けれどもどこか無機質な音を立てて鳴り続ける。

 遥か下、基地の門が開き、兵士たちが出撃していく。
 此方からは向こうがよく見えるけれど、
 向こうからは此方の事なんて見えていないだろう、きっと。
 彼らは、これから戦いに行く。

 ――“天”を見上げる。
 いや、正確には、そこにある明らかなひとつの異変を。
 あまりにも高く遠い、世界の蓋。
 そこにぽっかりと開いた、
『大きな、黒い穴』


 穴の向こうは、何も見えない。
 目にしているだけで吸い込まれて行きそうな、
 そんな錯覚を覚えるほどの、
 あまりにも深く昏い、巨大な穴が、“天”に穿たれている。

 西側の外壁に据え付けられた砲台が、動く。
 数十の砲門が一斉に、穴の方角へと。
 けれども、それで『あれ』を斃しきれた試しなど、
 これまでどれだけあっただろう。]
(14) 2020/05/15(Fri) 1:18:06

【人】 軍医 ルーク

[ 出撃部隊が配置につく。
 腕の中で、鳥が不安げな鳴き声をきゅう、と上げた。
 不安なら中で大人しくしていればいいだろうに――と、
 そう言いかけるけれど、もう遅い。
 
 風のない世界に、風が吹く。
 天に空いた黒穴から、『それ』が降って来る。
 目を凝らしてもこの距離からは細部は見えないが、
 そう、それは逆に――… 
 この距離からも視認できるほどの巨体だということだ。

 この世界に生きるどの生き物よりも遥かに巨大で、
 あるいは建造物と比したほうが早いかもしれない。

 “それ”は、咆哮を上げる。
 幾百もの獣の吼え声のような、
 金属をこすり合わせた叫びのような、ひどく不快な音だ。]
(15) 2020/05/15(Fri) 1:19:26

【人】 軍医 ルーク

 


   
天の穴から、死が降りてくる。



                   *
(16) 2020/05/15(Fri) 1:20:11
軍医 ルーク(匿名)は、メモを貼った。
2020/05/15(Fri) 1:27:34

軍医 ルークは、メモを貼った。
(a1) 2020/05/15(Fri) 1:28:44

【人】 軍医 ルーク

   ――
“ルーク”
――

[ 東棟、医務室。
 その場所を訪れる者たちの間で囁かれている不文律がある。
 着任したての新兵に、真顔で告げる上官もいるらしい。
 曰く、『葬儀屋がいるときには近づくな』。
 軍医は一人ではない、
 ハズレを引きに行くことは避けろ、ということだ。

 軍医としては不名誉を通り越して致命的な呼称の原因は、
 先ずは身に纏う黒衣のせいでもあるし、
 枚挙に暇がない、ろくでもない噂の数々でもあるだろう。

 藪かというと、決してそうではない。
 むしろその逆、この基地に配属される前は、
 中央で将来を嘱望された研究者であり外科医だった。
 尤も当人、中央にいたころから
 多大に問題のある言動を乱発していたものだから、
 それでも将来を期待されているということは、
 マイナスを補って余りある力量
だけは

 持ち合わせていたわけである。

 さて、そのろくでもない噂の数々というのは、例えば―― ]
(17) 2020/05/15(Fri) 2:23:31

【人】 軍医 ルーク

[ 違法な研究に手を染めて中央を追放されたとか、
 夜な夜な何かを解剖している高笑いが響くとか、
 患者にひそかに非合法な薬物を投与して
 人体実験を行っているとか、
 出さなくても良い薬を実験のためにわざと飲ませているとか、
 満月の晩に医務室に入ったら生きては出られないとか、
 あのローブの下は自分で自分を改造しているのだとか、
 その結果表情筋も死滅しているのだとか、
 いや、患者の悲鳴を聞いたときにはにやりと笑うのだとか、
 滅多にフードを下ろさないのは
 頭の後ろにも口がある妖怪だからだとか、
 耳も尻尾も二目とみられない有様なのだとか、
 いっそ切り取ってしまったのだとか、
 実はとっくに生き物でもなんでもない義体なのだとか、
 あの顔が笑うのを見た者は呪い殺されるとか、
 医務室の鍵付き戸棚の中は決して開けてはいけない、
 この世界のありとあらゆる毒が収納されているのだとか、
 むしろあの中にあるのは爆発物の類であるとか、
 気分次第で麻酔なしで手術をされるのだとか、
 切られた傷口がそのうち開いて殺されるとか、
 手袋を脱いだ手には絶対に触られるな、
 研究中の細菌に感染するぞ、とか、
 中央にいる頃に確執のあった上官を毒殺しようとしたとか、
 逆に、実は中央からの監視官で、
 兵士たちに内偵のための処置を行っているのだとか、
 だから戸棚の中には内偵文書が収められているのだとか、
 基地内にいるぺんぎんたちを解剖する機会を狙っているとか、
 飲料水のタンクに実験のための毒を流し込んでいるのだと ]
(18) 2020/05/15(Fri) 2:24:17

【人】 軍医 ルーク

[ か――…

 最後辺りは大喜利の様相を呈していることも否めないが、
 兎も角、はみ出すほどに枚挙に暇がない、というわけだ。
 
 医務室は広い。
 一気に大量の怪我人が運び込まれてくることがあるからだ。
 その場でも相当の処置が出来るよう、設備も整っている。
 勤務は交代制だが、常に一人ないし二人は
 在室することになっている。
 
 そして、どれほど酷いうわさが流れていようと、
 あるいは流されていようと――
 患者は医者を選べない。
 部屋の中にいる黒い奴を見て引き返せるものは、
 時間に融通が利いて、それなりに余裕がある者だ。
 中には、止む無く治療を受けに来る者もいるだろう。]
(19) 2020/05/15(Fri) 2:25:21

【人】 軍医 ルーク

[ 本人、自分が何を言われていようと気にした様子もなく、
 粗末な木の椅子に腰掛け、微動だにせず医学書を読んでいる。
 時々瞬きを忘れているのに気づいて、瞬きをしたりもする。
 ごくたまに、何が面白いのか、頁を捲ってにやりと笑う。]


   あははは
 

[ 笑い声も妙に平坦だった。
  そのようなわけで、入って来た犬耳の新兵は、

 『失礼しましたー!!』

 と、蒼い顔で踵を返し、
 尻尾を(文字通りに)巻いて、ばたばたと逃げ出していった。
 其方にちらりと視線を遣っては、読書に戻る。

 概ねそれが、医務室の日常だ。]**
(20) 2020/05/15(Fri) 2:28:37