人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
コウメイが無残な姿で発見された。

伝承は真実だった。異形の刃を持つ魔物“人狼”は、確かに存在するのだ。

もはや村人たちに猶予は無い。早く人狼を見つけ出し、処刑しなければ。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ない……。

現在の生存者は、ヤワタ、景斗、那岐、マシロの4名

[欲しいと願えば、応えてくれる。
 小さく落とされた言葉に、とくんと胸が高鳴った。

 焦れるみたいに引き裂かれるパッケージが、
 ゴミ箱に投げ入れるのも惜しいと、足元に落とされて。
 そそり勃った刀身が薄膜に包み込まれていく。

 
べられる、


 そう思ったのはこれで、二度目。
 顔を上げた彼の瞳が欲望にギラついていて。
 その火照りの強さに目を奪われた。
 
 余裕もなく、足を開かされて秘部へと猛りを充てがわれ。 触れて、直接その熱さを知って。]


  ……ぅッ、 ……く、


[指とは違う大きさのものが、性急に押し入っている。]

[力を抜かないと、と思うのに。
 大きさの違いにさすがに受け入れる場所が、
 ぴり、と痛むような感覚がある。

 息を詰めて、吐いて。唇を噛んで、解いて。]


  ……っ、ぅ、
 ぁ゛ッ……



[堪えきれずに濁った声が混じってしまう。

 
くるしい、いたい、おおきい、こわい。
 かんじたい、もっと、おくまで、のんで。


 ぱた、と彼の髪から汗が滴って頬を濡らす。
 自身も苦しいけれど、もとより受け入れる場所として
 出来ていないその狭い場所に割り入っていくのも、
 酷く、苦しいだろうと感じたなら。]


  ……は、 ぁッ ……、


[息を吐き出して、肩を握りしめる力を緩め。
 その隙きを見計らうかのように、押し込まれる昂りに
 ぶる、と吐息を震わせてしまう。]

[力を抜いて、背に爪を立てて、息を吐いて。
 そう何度か繰り返す頃には、目尻に溜まった涙が零れていた。
 辛そうな声が耳を擽って、上がった息が肌に掛かる。
 俺も肩で息をしながら、下腹の圧迫感に少し慣れた頃。

 入った、と囁く声に気づいて。]


  ……ン、ッ ……


[余裕もなく、浅く首を揺らして頷きを返した。
 今、動かれたら内蔵が飛び出しそうだ。
 
 
くるしい
、けれど。
 どこか、微かに湧き上がってくる
幸福感


 腰と腰を密着させて、彼との隙間がゼロになる。]

[気持ちいい、とは素直には言えない。

 だけど。

 唇にふりかかるように落とされた告白。
 そこには
にも似た、深い色の
しさと欲が覗いたから。]


  …… ッ、 ……


[たったそれだけのことでぶわりとまた熱が上がって。
 腰元からぞくぞくと快感が駆け上がってくる。]

[ゆっくりこちらが落ち着くまで十分なぐらい、
 余裕はあったはずなのに。

 緩やかに彼の腰がスライドしたら、窮屈な場所が
 ズ、と抜け落ちていく硬さが内壁を擦る。]


  ……ンッ、ぅ、 あッ、 まだ、動い……ぁっ、


[ローションの力を借りて狭路でも滑らかに動くそれが、
 抜かれて、また押し入ってくる。
 僅かな焦りと、怖れを吹き飛ばしていくみたいに、
 律動は、次第に速められていって、言葉が途切れて。]


  は、ぅッ、……ぁ、ッ……、
……


[彼を笑う余裕など、こちらもない。
 くるしいの奥に、密かに眠っている快感を掘り起こされていく。]

[彼が腰をスライドさせる度に、濁った声が零れて。
 とても可愛いなんて言えない、男の低い声。

 どうか、そんな姿や声を聞いても萎れないで欲しい。
 その昂りはまだ、感じられているから、ホっとしながら。
 色香の漂う、溜息に。思わず唇に視線が向く。
 
 彼をこんな顔にさせたのは自分なのだと思えば、
 少し優越感も感じながら、ようやくそこで。
 微かに、笑う余裕も出来ただろうか。]


  ……いい、からッ、

  おれで、  きもち、よく、なって……?



[涙を浮かべながら、もう一度。手を伸ばして。
 恋人みたいにあまく、手を繋ぎ合えば。

 そこには満たされていく気持ちしかなくて。]

[ 指を飲み込むくらいに解れたとしても
 それより遥かに大きいものを難なく受け入れられる
 とは到底思えない。

 それでも欲してくれる。

 
大事にしたい、優しくしたい
 乱暴に覚え込ませたい、ほかのだれとも
 できなくなってしまうくらい。


 痛みで与えるのではなく、
 幸せで、快楽で。

 僅かな焦りが、判断力を鈍らせて、
 想定より性急に押し入ってしまうと、
 痛みを感じたのか、息を詰めて、濁った声が
 耳に届く。

 言葉で力を抜くことができていれば
 苦労しないだろう。

 ぽたりと落ちた汗を拭うように
 頬を撫でて。 ]

[ 息を吐いたところを見計らって、
 もう少し進むか、それとも――。

 迷ううちに、肩をつかむ手の力が
 緩められて。

 
――もう、食いちぎられてもいいな


 なんて非現実的なことを、空想した。

 性行為を食事に例えることがある。
 食べちゃうよ、とか食べて、とか。

 この場合は、どうなのだろうと
 考えることに意味など、あってないようなもの。

 どっちだって、構わないんだ。
 君と繋がれるなら。

 ぐ、と押し込みながら ]

 ――泣かないで、 可愛くて、
 ……手加減、できなくなっちゃう

[ 戯れるような言葉を投げても、
 聞ける余裕はなさそうだけど。

 頬に伸ばしていた指で、両の目から
 溢れる涙を掬い取って、
 一番奥まで到達すると、余裕もなさそうのに、
 浅く首を揺らして、頷くから。

 ぎりぎりのところで踏ん張っているのにまた、
 ずくん、と熱が集中して、質量が増して
 しまうのを感じてしまう。本当に堪え性のないことで。 ]

 わかる?
 今ここに、いるよ。

 
[ 薄い腹の下、臍のあたりを撫でる。
 どくん、とひときわ大きい鼓動が
 限界を訴えて、緩やかに動き始めると
 まだ、と引き止める声がする。

 ――それを拾えても、一度熱を上げた体は
 そうそう、止まれない。

 でもせめて、指で覚えた場所を
 今また、当てることができれば、
 少しは、苦しさから救ってやれるだろうか。 ]

[ 抜き挿しを繰り返す度、
 濁った声が耳を触る。

 肉のぶつかり合う音と、
 その肉の間、ローションが泡立つような音。

 ぎゅうぎゅうと圧迫されて
 今にも。って程、余裕がないのに。 ]

 
んっとに、……、煽り上手

 ほんと、余裕ない、……気持ち良いよ、
 今まで、ない、くらい、

 本当に、――溶けそ、 うっ、
 熱くて、……ぎゅうぎゅうで、

[ 涙を浮かべながら伸ばされた手を取り、
 また律動を早めていく中で、奇しくも
 すき、の言葉を聞いた直後。

 こちらでも、探し当てた事を感じ取ったので ]

 那岐、……好き、 好きだよ、
 君も、
今は、無理でも
 良く、なって


[ 苦しみが、幸せに、
 痛みが、快楽に変わるよう、丁寧に、
 何度も、そこを突くように、動きを変えていく。

 不規則な動きから、規則的な動きへ。

 今は難しくともいずれ、その行為も
 好きだから、気持ち良いから、したいと
 思えるように、なって欲しい。 ]

 ここ、好き?
 じゃあ、もっと――。

[ うねる内部が、収縮を繰り返し、
 離すまいとするように、ぎゅう、と締まれば ]

 ッ……! 
締、まる……ッ

 も、たな い……

 イク……ッ……
ッ……うっ、…っん…


[ 繋がった手をシーツに押し付けて、
 体全体で伸し掛かるように、抱き締めながら
 彼の中で、どくん、と脈打ち、精を放つ。

 それがおさまるまで、そうしていた。
 やがて、幸せの滲んだため息が、
 君の耳を擽れば、 ]

 すごく、良かった……
 もう少しだけ、こうしてたい

[ そうねだるように言いながら、やさしく
 額を撫でて。** ]

[頬を撫でる手に擦り寄って、甘えて。
 少しずつ埋め込まれていくモノを受け入れていく。

 時に眉根を寄せても、やめないでほしくて。
 呼吸を紡いで、奥へと誘い込む。

 しっとりと濡れているのは、彼だけじゃなくて。
 自身も肌に汗を浮かび上がらせて、
 湿り気を帯びた手が、求めるみたいに彼に伸びる。

 泣かないで、と言われて。
 泣いていることに今更気づいて。
 生理的に溢れてくる涙を、抑えることは出来なくて。
 目尻を撫でる指を受けて、片目を眩しそうに細める。

 お腹が苦しいけれど、
 確かに彼のモノを受け入れている感覚。]


  ぁッ、 おっきく…… 
ンぅッ、



[不意に増した質量に目を瞠って、
 伸ばした手がきゅ、と思わず縋ってしまう。]

[は、は、と動物のような乱れた呼吸を繰り返して、
 熱をやり過ごして、落ち着かせようとするのに。
 
 覚え込ませ、分からせるみたいに。言葉と共に、
 彼が埋まっている下腹を撫でるから。]


  ……ンぁ、ッ、 言わない、で


[それだけで、ぶる、とまた身体が快感を拾って震える。

 
知ってる、はずなのに。


 彼に言われると、ぞくぞくする。
 撫でられただけで蕾が悦ぶみたいに収縮して、
 彼のモノに絡みつくように蠢いて、液を滴らせ。
 それだけじゃ物足りないみたいに、腰が揺れる。]

[ぱちゅん、といやらしい水音が響いて、
 律動が始まって、二人の吐息しか聞こえなくなって。

 時に、動きに呼応するみたいに啼いて。
 だめ、と首を揺らす。]


  ……ふ、ァッ、 あッ、 ン、


[ただ苦しかったはずなのに、中を擦り上げる動きに
 ぞわぞわと別の感覚がどんどん引き起こされて、
 苦しいの奥に、僅かに、気持ちいいが生まれていく。]


  ……
やっ
、 だから、
  言わッ、なくて ぁ、ッ、 いい、のにッ……


[中の熱さを説明されれば、かぁ、とまた頬が染まる。
 嗜める声が揺さぶられて弾んで、途切れて。
 あまくなって、拗ねるみたいになって、余計恥ずかしい。]

 
 
  ぅンッ、 ん、……
   

[名前を呼ばれて、好きだと言葉と態度で教え込まれて、
 何度も首を揺らして頷いて、応える。
 余裕がなくて、声には出来ないまま。

 代わりに繋いだ手に力を込めて、
 は、と熱の籠もった息を零して、震え。]


  …ッぁ、 ……アッ、 そこッ、
だ、め ッ

  ンッ、 
んぅッ
、ぁっ……


[突き上げられ、びくんと、跳ねた箇所を。
 執拗に何度も押し上げるみたいに、動かれたら。
 気持ちいい、が一気に押し寄せてきて、戸惑い。
 だめ、と、いやらしい声が溢れて。涙に変わる。]

[動きを封じるみたいに、ぎゅうと下腹に力を込めれば、
 彼が息を詰めて、低く唸る。

 シーツに沈んでいく繋がった手、
 一際彼の重みを感じて、腰を押し付けられたら。
 彼の腰が、数度跳ねて、吐息が耳に掛かる。]


  ……ッ、 は……、


[皮膜があるから直接感じることはないけれど、
 達したのだと分かる、声の詰まり具合に。
 空いた手を背に回して、受け止めて、撫でて。]

[彼が落ち着くまで撫でるのを繰り返して、
 耳を擽る声に身を竦めながら、ン、と穏やかに返して。

 一緒に達することは出来なかったけれど。
 彼が自身の身体で達することが出来たことに、
 無量の幸福感が、襲って、それだけで満たされて。]


  ……うん、


[身体を交えることがこんなにも幸せで、
 気持ち悦いもので、満ち足りたものだと感じるのは。

 きっと、初めてのこと。

 それを、教えてくれた彼のこめかみに。
 触れるだけの口づけを贈る。

 疼きを残したままの下肢はつらいけど。
 額に張り付いた髪を払われて、目を見合せたなら。
 どちらともなく、唇を触れ合わせて、笑った。*]

[ 泣かないでと目尻を拭いながら、
 奥歯を噛んでも少し遅かった。

 今までなら、理性を削り切られることなく
 行為に及びながらも冷静に相手を観察し
 射精のコントロールも効いていた。

 相手の状況を見て、達するのを待つことすら
 出来ていたのに。

 自制が出来ず、質量を増したことにも
 気づかれて、薄く笑う。

 過去に起こったことは、
 子供のままごとの延長線上にあったのでは
 ないか、と思うほど。

 抑える事すら、愉しいだとか思っていた
 数時間前のことが、遙か過去の出来事みたいに
 
 ――
欲しい
、それが抑えられなくて。 ]

 ……どうして、 
恥ずかしい?


[ 恥ずかしくなるような事、してるのに。
 そこまで続けて、 ]

 ッン また、締まった

[ きゅん、と悦ぶみたいに、収縮するから。

 実はそういうの好きなんじゃ?とか思うけど
 
 生まれた疑問を今解決するには、
 余裕がなさすぎるから、今は捨て置くけど。 ]

 
可愛い


[ 打ち付ける度に上がる声に、
 苦しみ以外のものが滲んでくれば
 殊更に、止まれなくなる。

 そうなってしまうくらい、
 君を感じているよと伝えようとした言葉に
 また、言わなくていい、と啼くから、

 捨て置いた疑問の答えを、
 こちらで勝手に得たような気持ちになる。 ]

 うん、……うん、

[ わかったよ、の代わりに頷いて。
 告げるためではなく、溢れてくるから
 こぼれ落ちて言った好き、の言葉への
 応えを得て、快楽を拾い、戸惑うような声を
 聞けば、本能が望むままに、何度も
 繰り返し、腰を打ち付けた。 ]

 ダメ?……ん、 分かった

[ けだもののように、深く貪るように。 ]

[ 食われている、最後のひとくちまで。
 意識的にしているのか、無意識なのか
 最後まで搾り取られるように抱き締められて。 ]

 ……は、 ……、

[ 受け止めて撫でられる。
 達した後の、気怠いため息、熱を孕む呼吸が
 落ち着くまで、甘やかされる手に縋っていた。 ]

[ 触れ合わせた唇の合間で笑い
 体を起こし、ずるりと質量を失った肉を引き抜いて
 処理を終えると。

 にっこり、満足そうにと言うよりは、
 艶が滲むような笑い方をして、

 するすると体を再び、下方へと向かわせていく。

 萎れることなく、熱を持ったままであれば
 尚笑みは深くなる。その顔のまま、べ、と
 舌を出すと、 ]

 ……ん、む、

[ 片手で支えるように持ち、口の中へ。
 追い立てるように、ではなく、甘やかすように
 緩やかに舌先を遊ばせて。* ]

[恥ずかしい?と聞いてくる声が尚更恥ずかしい。
 返事をするよりも早く、身体が反応して。
 ひく、と蕾が悦ぶみたいに彼の雄を締め付けた。

 だから、言わなくていいって言ってるのに。
 また、身体の変化を口にされて顔から火が出そうだった。]


  ……、 も、 
……
ばか、っ……



[涙混じりにつく悪態では牽制にもならない。
 
 
身体の変化を口にされる度に酷く疼いて、
 自身の知らない性癖を暴かれていくけれど。
 すき、と伝えるにはまだ心が追いつかないから。


 今はそれ以上、追求されなくて良かったと思う。
 
じりじりと追い詰められたら、応えてしまっただろうから。