219 【身内村】魔法使いと失せ物探し
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本日の生存者:帳、月影 帳、緋彩、星川 緋彩以上4名。
| (0) 2023/07/26(Wed) 0:21:47 |
| [ 僕を呼び止める声を >>51 縋るような、潤んだ緋色の目を 夢に見るのは何度目だろう。 ] (1) 2023/07/26(Wed) 0:22:07 |
| [ 酷いことを言って、君を傷つけたあの日のことを 忘れられるわけがなかった。
君を泣かせてしまったのは 僕がひどいことを言ったから。 僕が、君をちゃんと守れていれば 君が体力を削って魔法を使うこともなく。 全部、僕のせいなんだ。 ] (2) 2023/07/26(Wed) 0:22:51 |
| [ まって、って背から聞こえてくる声に 振り返っていれば 落ちる君を受けとめられたのかな。
それとも、あの場から逃げていなければ あんな事起こらなかったのかな。 ] (3) 2023/07/26(Wed) 0:23:31 |
| [ 鈍い、大きな音がしたのを聞いて 駆けつけてきた大人に運ばれて 緋彩ちゃんは運ばれていった。 状況を説明すべきだった僕は、 逃げた。 君が記憶を、思い出をなくしてしまったと 人づてに聞いて、自分のしたことを思い知って。 でも、君が僕のことを忘れてるらしいと 知っても、安心してしまったんだ。 ] (4) 2023/07/26(Wed) 0:24:48 |
| [ 君の中に僕がいない方が 幸せなんじゃないかって。
だから君に会いに行くことも 不必要に近づくこともしなかった。 そして、小学校を卒業するのを機に 僕は遠くへと引っ越したんだ。
君に会わないために。 君を傷つけないために。 ] (5) 2023/07/26(Wed) 0:25:18 |
| [ そうして、後悔を抱えながら月日は流れて――― ] (6) 2023/07/26(Wed) 0:25:59 |
| (n0) 2023/07/26(Wed) 0:26:52 |
|
いらっしゃいませ。
形のある物、形のない物。 お望みの物をお探しいたします。
ただし、命あるものはお探しできません。
さて、あなたは何をお探しでしょう?
(7) 2023/07/26(Wed) 0:27:22 |
| (n1) 2023/07/26(Wed) 0:28:21 |
| [お医者さんが言うには回復力は高いみたい 普通より短い期間で落ちた時の怪我は治った 家族曰く、私は立ち直りが取り柄らしい 切欠はとある人との出会い。 ] (8) 2023/07/26(Wed) 6:05:49 |
| [頭がぼーっとするのが治ってから 暫く私ははしょぼくれてたわ よく分からないけど心が痛くてたまらなくて ふとした時に誰かを探していた。 誰か と一緒にいた気がしたのに それが誰かわからなかったの。 相手が私から逃げていたのは知らなかったの。 >>5 クラスの子を覚えなおすとか 学校の勉強についていくのが大変で それを探す時間は多くとれないまま。 ううん、 理由は分からないけど 怖くて 私も避けたのかもしれないわね。] (9) 2023/07/26(Wed) 6:06:33 |
| *** いらっしゃいませ [そんな言葉と笑顔でお客さんを迎える。 私は食事が出来るスペースもある パン屋さんでバイトをしているの。 高校生になったらアルバイトをやってみたかったし いらっしゃいませをやってみたいって 願いがあったような気がしたの。 >>0:97 そうして働くうちに耳にした噂話。 >>n0 それだわっ! て思ったわ。 失くしたままの記憶が戻るかもしれないって思ったの。] (10) 2023/07/26(Wed) 6:06:54 |
| [アルバイトで貯めたお金を手にその噂の先に歩いていく。 もう幼い子供じゃないもの。 お店には代金が必要だから、って頑張ったのよ。 夜にだけ開くお店。 なんだかロマンチックだわってうきうきするの。 冒険しているみたい。 空を見上げれば月と星 私は夜空を見上げるのが好き。 夜の 帳 の降りる時間は、特別な時間な気がするの。] (11) 2023/07/26(Wed) 6:08:13 |
| (12) 2023/07/26(Wed) 6:08:22 |
| こんばんは あの、探し物をしたいのですが [その人を見れば >>7 私の心臓が何故か大きく音をたてたの。] (13) 2023/07/26(Wed) 6:08:29 |
| …………………… [君の反応はどうだったかしら。 どうであれ、私は数秒何故か固まって じっと 緋色 の目で君を見ていたの。] (14) 2023/07/26(Wed) 6:08:40 |
| [泣きたいような、不思議な感覚。 理由がわからなくて慌てて振り切るの。 初対面なのに 、変な事しているって。] あっ 、す、すみません。ぼーっとして。 あの私……記憶を探したいのです。 [普通ならそんなのあり得ないって思うのかしら。 でも私は知っているのよ。 普通じゃないものもこの世界にあるって。 >>0:7 だって私は普通じゃない。 魔法使い なんだもの。] (15) 2023/07/26(Wed) 6:09:10 |
| [だからお店の噂を聞いた時期待したのよ この人ももしかして同じ魔法使いなんじゃないかって。
同じように特別を持つ仲間なんじゃないかって。]**
あの、私…小学生の時の記憶の一部がなくて それを見つけたいのです。
……可能ですか?
(16) 2023/07/26(Wed) 6:09:52 |
− 回想 −
[私には夢があった。
誰かを助けるヒーローになりたいって思っていた。
でもどうしてかしら。
記憶を失ってからどうしても、それが怖くなったの。
───── 出来るわけがない
そんな思いが心の中に残っていたの。]
[そのご老人を見かけたのはとある道。
横断歩道の途中で信号が変わりそうになっていたのよ。
私の体は固まったわ。
交通事故に巻き込まれかけたというのは聞いていたけど
詳しい話は怖いことを思い出すかもって
教えて貰えていなかったの。
だから怖いんだろうっていうのは頭で理解していたわ。
それでも、ヒーローならそれを振り切っていくもの。
その足を私の中の何かが止めるの。]
[周りの車だってバカじゃないわ。
ご老人は見えているのだから避けるでしょうね。
だから何もしなくたってきっと問題はないの。
でも─────……
その人は歩道の途中でよろけて、大変そうだったの。
何かになりたいから、じゃなくて
ここで見捨てる人間になりたくない。
それが勝ったのよ。]
[あの時の私に足りなかったもの。
流石に学習はしているわ。
注意深く周りに気を付けつつ
手をあげて人がいると車に主張して
そうして手早く駆け寄って支えたわ。
そうして何とか渡り切って止まったの。]
……すみません、お節介を
[私の口から出てきたのは謝罪だったわ。
ごめんねって私は誰に言いたかったのかしら。
そう告げればご老人は優しく笑ったの。
温かみのある茶の瞳が私を見るの。
そうしてその人は謝ることはない
ありがとうと私に言ってくれたの。]
[単純なもので、私はそれが嬉しかったの。]
危ない事したらダメって…言われていたから
[思わずこぼした弱音。
両親にもお兄ちゃんにもそれはしつこく言われたわ。
ちゃんと危険には気を配った方がいいのは
そうだねってその人は笑う。
でもちゃんとしていたんじゃないですか? と。
それが出来ていれば
その時の私にこの慎重さがあれば。
そんな後悔をする為の記憶がない。]
[誰かを思っての行動は必ずしも喜んでもらえる訳じゃないわ。
その行為に犠牲がつくならなおさら。
それでも、私はやっぱりありがとうって
言ってもらえるのは嬉しかったの。
誰かの為に、ありがとうって言ってもらえる形で
何かが出来るなら。
これは間違いなのかしら? それでも
ヒーローって言葉にこだわらなくても
私はやっぱり人を助けられる人間になりたい。
少しずつ、時に足を止めることもあったけど
誰かが傷つかず助ける方法を模索してそして
前を向いていったの。]**
| [ 大切な人 を傷つけてしまったあの日以降。 僕は、作り笑いを浮かべることはあっても 心からは笑えなくなった。 親しい人なら、変化に気づけるだろうけれど それを分かる他人なんているはずもない。 クールな奴だって思われてたみたいで あんまり心配されたり困ることもなかった。 引っ越した先では 何か大きな事件や事故に巻き込まれることもなく 転校先の学校でいじめにあったりもしない。 傍から見たら平穏な日々を送っていた。 ] (17) 2023/07/27(Thu) 2:08:50 |