人狼物語 三日月国


196 【身内】迷子の貴方と帰り道の行方

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ネリリ3票

処刑対象:ネリリ、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利

 
[わたくしの答えに見当をつけているのは、
 ラサルハグさんだけでしたね……。
 悲しげな声を聞けば心は揺れますが、決意は揺るぎません。
 ただ、帰してもらうだけと思っておりましたので、
 まさかお土産の用意までしているとは思いませんでした。]


  帰ってどのように言い訳したものかしら?
  とは思っていましたが、
  手紙は有り難く頂戴しますけれど、
  お土産までいただくのは……。


[とは言え、実験に無償で付き合ったというのは
 現実味に欠けますので、聞き入れる他はなかったでしょうね。
 受け取り拒否が認められない様なら、
 せめて感謝の意を、精一杯お伝えしましょう。]
 

 
 
  有難う御座います。
  素敵な贈り物、頂戴いたします。
  一夜の記憶と共に、
一生の宝物
です。


[膝をつき、しっかりと受け取ります。
 わたくしも何か……と思いましたけれど、
 物を残しては却って、心患いの元になるやもしれません。]
 

 
 
  お返しになるものではありませんが、
  一つ約束を残していきます。

  
わたくしは、必ず幸せになりますわ。

  わたくしの人生を、幸福を、案じてくださって有難う。


           [スカートを摘まんで一礼すれば、
            もう思い残すことはありません。
            魔法をかけられ、帰り道が開けば、
            一度だけ振り返ります。]
 

 
 
   さようなら。
   再び会う事は決して無くても、
   わたくしはいつまでも、ラサルハグさん、ネリリさん。
   貴方方に幸あらんことを、祈っております。


[魔法使いの彼の背に、少女の姿が見えました。
 
最後にやっと、相見えることが出来ましたね。]

 

 

 流石にお誕生日のご令嬢を預かったんだからね
 手ぶらで帰す気はないよ。


[そうだね。報酬という事で貰ったという体にする
 それが一番無難だろうね。


 おや、一生なんて随分大きく出たね。
 魔法使いとでもこんな形で出会うのはこれきりだ
 たまにでいい。
思い出してくれたら嬉しいよ。


 

 
[こちらは物は流石に受け取れないかな。
 何かが残らない方が、いいのは確かだ。]



 ん。それは素敵な置き土産約束だ。
 絶対だよ。

 

[スカートをつまむ姿に
 此方も丁寧に頭を下げて礼をした。]
 

 

 うん、さようなら。
 ……ありがとう。ほら、ネリリも

 

 

 …………うん
 
     さよなら


 

 
[最後にだけあった目と目。

 彼女を見送って、姿が見えなくなって
 それから悲しみに満ちた声が場に響く。]
 

 
 
  ……いなくなっちゃったね
 ぼく、そんなに間違っていたのかな

 

 

 ─── 彼女には帰る場所があったんだ。
 そんな子を引き留めは出来ないよ。

 ね、もうこれで終わりにしよう?
 
もう限界だって
わかってるだろう?
 

 

 だからっ! だから……
一緒にいてほしかったのに

 取り込んででも引き留めたかったのに……


 

 

 ネリリ。
それは、人の生を奪う行為だ。

 わかってて見過ごしていた僕も僕だけどね。

 ……僕も、君もとっくに人間じゃないんだろうね。
 嫌がってる子は帰していたけど
 やっぱり後から後悔するものなんだね。
 だから、最後はちゃんと後悔にならないでよかった


[ここにいれば苦痛がないのは本当だから。
 それを言い訳に罪を重ねたには変わりない。]

 

 

 でもそうだね……
 ───── 寂しくなったなぁ



[その言葉が、僕のまぎれもない本音だった。]**
 

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[あの後わたくしはすんなりと、家に帰ることが出来ました。
 一晩眠れなかったのか、憔悴した父と、
 泣き腫らした目をした母に迎えられ、
 わたくしはやはり、ここに帰ってこなければ
 ならなかったことを痛感しました。
 そんな人がいてくれる、幸福を噛み締めながら。

 ラサルハグさんのくれた手紙を見せ、>>2:*65
 口裏を合わせた感じで昨日の事を説明しました。
 本当に危険な実験ではなかったのか?と少し疑われましたが、
 そんなことをするような相手だったら、
 わたくしを帰しはしないし、報酬など出さないでしょう。
 その様に弁明すれば、納得してくれました。]
 
(0) 2023/01/19(Thu) 20:07:33

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[今日も帰ってこない様であれば、
 本格的に捜索するつもりだったらしく、
 ぎりぎり大騒ぎになることを避けられたのは、
 幸いと言えましょう。

 家では1日遅れの誕生会と、
 娘の帰宅を喜ぶ宴が催されました。
 結局あちらでは、しっかりと
 パーティを楽しむことは出来ませんでしたね。
 お二人は、どうされているのでしょう……。
 
わたくしはもう、決してそれを知ることは出来ません。]

 
(1) 2023/01/19(Thu) 20:08:15

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 ―
誕生日から100日後


[遂に、婚約者と顔を合わせる時が来ました。
 わたくしはあれから1着ドレスを仕立て、
 それを身に纏っています。
 魔法使いの仕立ててくれたあのドレスと、>>0:115
 デザインは同じです。
 胸には珊瑚の様な宝石の嵌ったブローチが、>>2:*66
 首には14歳の誕生日に、
 フィリップ様から贈られた薔薇の首飾り。
 耳には15歳の誕生日に、
 フィリップ様から贈られた薔薇のイヤリング。
 頭に戴くのは、今年の誕生日に贈られた、
 薔薇のティアラ。>>0:14
 
(2) 2023/01/19(Thu) 20:08:51

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[万全の態勢で迎えた今日ですが、
 それでも緊張はするものです。
 胸のブローチを一撫でします。

 珊瑚には明るいエネルギーを取り入れて、
 持ち主に幸福を授けるという言い伝えがあります。
 わたくしは自ら、幸福になるためにここへ帰ってきました。
 お約束を違えるわけにはいきません。]
 
(3) 2023/01/19(Thu) 20:09:42

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 
  「フィリップ様がお出でになりました」


[家令が来客の旨を告げれば、直ぐにお通しするように言い、
 緊張感の走る中、扉は開きました。]
 
(4) 2023/01/19(Thu) 20:10:12

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 
 
(―――――……!?)

 
 
 
(5) 2023/01/19(Thu) 20:10:33

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[扉の先にいたのは、陽光のような金色の御髪、
 澄んだ空色の瞳、
 貴族らしい煌びやかなお召し物を纏った
ルイ
様でした。
 手には、青い薔薇の花束を携えています。]
 
 
 
  「ご無沙汰しておりました。エルメス嬢。
   贈り物、気に入って下さったようで何よりです」


[思考回路が凍結しているわたくしに花束を渡し、
 彼はわたくしの両親の元へ足を進め、膝をつきました。]


  「こちらの家の事情で、
   ご挨拶がここまで遅れてしまった、
   非礼をどうかお許しくださいませ。
   私がフィリップ・ルイ
   =シャルル・フランシス・ヴァロアで御座います」


             [頭を垂れる彼の姿を見ながら、
              わたくしは必至で考えました。]
 
(6) 2023/01/19(Thu) 20:11:53

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[一体どういうことなのか、わたくしがとんでもない
 
勘違いをしていたことを
決して気取られぬように

 確認すると、どうやら
 こういうことであったようです。]

 
(7) 2023/01/19(Thu) 20:15:18

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[初対面でわたくしを"下民"と言った、>>0:21
 フィリップ・リュカ様。
 彼はヴァロワ家本家の嫡男です。
 対して、ルイ様は従者ではなく、
 ヴァロア家の分家の嫡男。

 本家と分家ではかなり格差があるようで、
 本家の人間にしてみれば、分家の者は嫡男であれど
 従者とそう扱いは変えないそう。
 これは本家の威厳を保つためでもあるので、
 彼個人の性格の難によって発生している事ではありません。

 けれどヴァロアの嫡男は、本家も分家も問わず、
 ファーストネームは"フィリップ"で統一しています。
 お2人と出逢った時に、ルイ様がフィリップ・リュカ様を
 フィリップ様ではなくリュカ様と呼んでいたのは、
 フィリップと呼んでも、
 どのフィリップか分からず紛らわしいから。
 ルイ様のハンカチに
 "Louis"と刺繍されたのも同じ理由です。]
 
(8) 2023/01/19(Thu) 20:16:09

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[わたくし以外の全員がわたくしの婚約者が、
 ルイ様であることを把握していました。
 ヴァロア家から届いた正式な縁談の書状には、
 当たり前ですが、
 名前は略さず全て記載されていましたから。

 ですが予めわたくしとルイ様が
 既知の仲であることを知っていた両親は、
 まさか同じ時にフィリップ・リュカ様とも
 出会っているとは思わず、
 "ヴァロア家の嫡男であるフィリップ様"としか
 言わなかったため、
 そして、イニシャル表記すると全く同じであるがゆえに、
 顔を合わせる瞬間まで、勘違いし続けてしまった。
 ……という、何もかも全て取り越し苦労案件が
 発生してしまったのです。]
 
(9) 2023/01/19(Thu) 20:17:09

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[あの時には言いませんでしたが、>>0:105
 好いた相手と結ばれたからと言って、
 必ず幸せになれるとは限りません。

 ですから相手が初恋の人であり、
 不可解は解消されてもその上で、
 わたくしはルイ様の人となりを知ろうと、
 
きちんと彼を見定めてから、結婚を決めました。]

 
(10) 2023/01/19(Thu) 20:18:04

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
お姫様ヒロインを一番幸せに出来るのは、
 魔法使いでも王子様でもありません。

 
自分自身が、一番自分を幸せにすることが出来るのです。]

 
(11) 2023/01/19(Thu) 20:18:47

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 
 
Belle au bois dormant?

       
(Sleeping Beauty?)



        
Non,Les rêves deviennent réalité.

                   
(No.Dreams come true.)

 
 
(12) 2023/01/19(Thu) 20:19:19