人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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視点:


【人】 Revenger ヴィルヘルム

 

[ 去り際には相応しくないからなのか、
  普段の憎まれ口に油が注がれる事はなく。
  代わりに寄越された感謝の言葉は彼女なりのものだろうが
  やけに擽ったく思えてしまう。
  添えられた品が妖しげな小瓶でさえなければ、
  彼等を切り取った景色はロマンスのワンシーンの様だ。
 ]


    ……首席の薬学部から贈られるものとは、
      嘸かし貴重な妙薬なのだろうな。


[ 伸ばしかけた腕を意図的に横切って、
  ぐいと胸に押し付けられたものだから。
  悪戯っぽく手首ごと掴んで其れを退けた後で、
  空いた手で
Gift
を包み込む様にして取った。 ]

      [ 直感が叫んでいた。
        其れは命を救う目的を孕んだにしては
        余りにも熾烈過ぎる想いで編まれている。

        故にそれは良薬とは程遠いのだと。>>129 ]



 
(182) 2020/11/28(Sat) 3:34:16

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 

[ 指先に包んで収めたままの小瓶の中身は、
  頭上で散りゆく花の色に酷似している。
  小さな桃色の一欠片が鼻先に乗ったものだから、
  塞がった両手の代わりに首を軽く振った。 ]


 [ 毒薬であるという点のみではない。
   茶化した様な台詞に秘められし血濡れた願いを
   再び視線がかち合った瞬間に悟ってしまったのは、
   彼女が態と残したピースのせいだ。

      本当は、導き出せてしまう答と解っている癖に。
      銃爪を先に引いた側が取り残されてしまうなら、
      態々“幕引き”の約束を重ねるのは何故なのか。 ]



 [ 信じたくはない、一つの仮説が成り立ってしまう。 ]


 ( 武器によらぬ“討伐”を望むからには、
   彼奴が考える様な事は一つだけだろう。

      いっそこの剣の腕前に託しさえすれば、
      一瞬で楽にしてやれると誓えたものを。

    ……何故、今まで気付けなかった。 )


 
(183) 2020/11/28(Sat) 3:34:43

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 


[ 死人に人殺しは完遂出来ないから、
  差し詰め彼女の願いは時間差で■ぬ事なのだろう。

  手折られることを望む訳は、
  おくびにも出さなかった病状にあるだろうと推測する。 ]



 [ ともあれば理由を聞くことも出来ず、
   気の利いた煽り文句で笑いを齎す事も叶わず
   唯「大切にする」と返すのみ。
    
渡してやる


   彼女が帰りの馬車に乗り込むまで並んで歩けば、
   立ち止まる時間さえ恋しく思えた。 ]



 
(184) 2020/11/28(Sat) 3:35:38

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 

 [ ────最期の砂粒が落ち切った。>>132 ]


      息災をとは言わん。
      時折使い鳥を送ってやる!


 [ 飛び上がる馬車に向かって声を張り上げたのは、
   慌てて再会の約束を確実にしようと考えたから。
   幸いにも彼女の
寄香
は此処に一つ産まれたので、
   時間をかけたとしても手紙程度なら届けられるだろう。]


   [ 見上げたのは車輪の付いた箱体ではなく。
     視線が逞しい脚の蹄を目で追っていたから、
     “見えて”居ることは彼女にも伝わる筈だ。

      馬車の中に姿を消す前の刹那に見たものは、
      少年少女にしては重すぎる誓を込めた短剣。* ]


 
(185) 2020/11/28(Sat) 3:36:10