人狼物語 三日月国


245 【R18】×××な部屋に閉じ込められた王子様と騎士の選択

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【人】 王子 シール

 

 近日中に王が退位され、後継の兄が即位する。
 わたしも急ぎ、城に戻らねばならない。


[なお、書簡に関しては昨日出した手紙>>0:95に対する返事ではなく、予め準備されて数日前には発送されたものだ。
書簡を預かる役目は複数いるが、
どのように居場所を探知して届けるかは不明である。
ちなみに、これまでに書簡が届いた回数よりも、
刺客との遭遇が多かったりもするのだが]
(17) 2024/01/26(Fri) 14:32:49

【人】 王子 シール

[さらに話を続ける]


 明日からは馬で移動するぞ。
 馬も途中で立ち寄る宿も、すでに手配済だそうだ。
 国境の付近で一泊、王都の近くでもう一泊だ。


[馬は宿に到着したら、新たに乗り換える。
徒歩ならまだ半月近くはかかったが、馬の足だと本当に速い。
また、用意された宿に入れば、城から遣わされた使用人なども居るのだろう]
(18) 2024/01/26(Fri) 14:33:32
[そんな考えが過って、思わず従者の方を見てしまう。
二人の間に下りた沈黙に、
こちらの考えが見透かされそうな気がして、]


 ……はは、


[笑った]


 のんびり歩いて戻るわけにも、いかなくなったな
 少々惜しいが、今まで本当にありがとう、
 ……楽しかった
 

[手にした書簡を荷物に戻して振り返る]


 話は以上だ。


[と、結ぶ。従者は退室の促しと受け取るか、あるいは……。**]

[王子の沈黙と目線に込められた気持ちは読み取れない。
けれど、旅の予定に関する事ではない、何か別の事を考えている事は、俺にも感じ取る事ができて。

それでも俺が何も言えないでいると、王子が笑った。
それから少し早い、最後の挨拶……みたいな言葉。]


  ……ん。じゃあ、俺も話、いいですか?


[礼まで告げてくれたのに、俺は振り返る王子にそう切り出した。

王子の傍まで近付く。
今までの距離にしては近い―――その気になれば、吹きかけた吐息が届きそうなところまで。
離れられたら追い掛ける事はしないけど、
その場でごそ、と腰のポケットに手を入れて、
部屋から持って来たものを取り出す]

[布に包まれた板状のものを、王子に差し出した。
開けば、掌くらいのサイズの栞が入っている]


  お誕生日のお祝いです。

  王都に戻ったらまた沢山、
  本も読まれるでしょう。
  だから、邪魔にならないかと思いまして。


[栞は繊細な刺繍が施されていかにも高級品という外見と手触りだが、もっと目を惹くのは中央の押し花。
花に詳しくなくとも、それが白い薔薇だというのは明瞭だろう。
その枯れてしまった花の代わりに、
受け取ってくれると嬉しい。

白い薔薇は王子に……似合うと思うから]

[それから、「もう一ついいですか?」と断ってから
その距離感で続ける]


  ……サイン様が即位したら、
  シール様ってどうなるんですか?


[それについては聞いていたかもしれないが、
今は、王子の意思も含めて尋ねている。
結局何で男装しているのかとか、
納得する理由は聞けていない。
でも、忘れるって約束したから直接聞く事もできず……]


  ね。
  今夜は一緒に寝ませんか?

  男同士・・・だから、いいじゃないですか。


[代わりに俺は、そんな事を口にする]

[納得いかなそうであれば、王子と騎士という立場だけれど師弟でもあるじゃないかと説いて、]


  ……女の子に振られちゃって、
  ……娼館でも女の子に手を出せなくて……
  一人で寝るの、淋しいなって。


[目を逸らして、泣き落としみたいな事をぬかした。
馬鹿にされても却下されてもいい、一緒に寝たいとは、自分で言わなければならなかった。だって絶対、彼女からそんな事、言われる訳はなかったから。**]

【人】 王子 シール

[二人の間が多少気まずいとしても、
空腹で目の前にご馳走が並べば、楽しく過ごせた。
やはり食は三大欲求の一つだ

今日が誕生日だと伝えれば、オーナー兼シェフが腕を振るって、
味は元より見た目にも美味しい料理を出してくれた。

デザートに食べた苺のケーキも、
思い出と一緒に、生涯忘れられない味になっただろう。
ドサクサで頼んだ酒は従者に取られてしまったので、
次の機会にするとして]


 わたしに遠慮せずとも飲めばいいのに。
 お祝い事なんだから。


[と、従者の手元にある杯を勧めたけど、
断られてしまった>>19
主を差し置いて飲むわけにはいかないか、と、
こちらは見上げた忠誠心だと改めて感心する]
(23) 2024/01/26(Fri) 20:29:54

【人】 王子 シール

[食事の後は部屋に呼んで、外では聞かれたくない話をした。
急ぎ城へ戻れと要請があった事を共有する。

従者は勧めた椅子には座らず、立ったまま背を伸ばして聞いていた。>>21
内容に関しては、予想外だったのだろう。>>22
長かった二人旅が今夜を含めて、あと三泊足らずで終わってしまう。話を聞いている間、従者はどのような思いを巡らせているのだろうか]


 ……話は以上だ、


[と要件を切り上げた後で、彼が向かったのは、
部屋の出口ではなく、…───]
(24) 2024/01/26(Fri) 20:31:08
[話があると切り出して、従者が近づいてくる。
こうなる事は、少しだけ予想していた。
期待もしていた。
むしろ出口に向かわれたら、少し寂しいと思ったかもしれない。


旅の荷物を収めたクローゼットを背にして、
目の前に立った従者を見上げる。
以前よりも近くなった距離に、少しだけ緊張する。
不意打ちでキスをされたら、
避けられないだろうなという間合いだ。


動作を注意深く見守っていたら、ポケットから取り出したものを、目の前に差し出される。
一瞬驚いてしまったけど、声を出さなかったので褒めてほしい。
]


 ……ぁ、…ありがとう……


[誕生日の祝いだと差し出されたものを受け取る。
開けていいか、と訊ねて包みを解くと、中から美しい趣向を凝らした栞が出てきた。
思わず手に取って目の前に近づけて確認し、表と裏を交互に眺めてから表に戻し、表面に凝らされた細かい刺繍や中央の押し花を眺める。特にそこに挟まれた白い薔薇は美しくて、目を引いた]



 美しいな……、ありがとう、
 大切に使わせてもらう。


[礼を繰り返したのは気に入った証。
胸の前で押し抱き、贈り主を見上げて嬉しそうに微笑むと、
再び布の中に包んで、背後のクローゼットに大切に仕舞った。
首に掛けているペンダント以外にも、一生の宝物が出来た。
この花なら、枯れずにずっと咲き続けてくれる。
わたしの心の中にも
]

[贈り物を仕舞った後で、
振り返ったら「もう一つ」と続く]


 ……。


[それは試練の間で秘密がバレた時、
真っ先に説明しようとした内容に含まれる問いだった。
やっと聞いたかと軽く目を瞠った後、この距離で立ち話は出来ないな、と改めて従者に椅子を勧める。

従者が腰を下ろすのを見届けたら、椅子から斜め前にあるベッドの縁に、両足を揃えて座った]

 

 兄が王になったら、わたしは王の補佐になる。
 兄は生まれつき体が弱いので、
 城内で出来ない王の役目を、わたしが代わりに担うんだ。


[式典参加や外交、有事発生の際は陣頭指揮を行うことまで。
そもそも男として育てられた件については、
この辺りをかい摘まんで伝えた]


 双子の女は迷信だと笑うか?
 だが、決めるのはわたしではない。両親や周りの環境だ。
 わたしは物心つく前から王子として育った。
 ……今までも、これから先も。


[目の前の従者にとっては初めて聞く話だと思う。
どのような思いで、受け止めただろうか]

[生い立ちや事情を語ったら夜も更けてきた。
この後はどうしようかと思いきや、唐突に一緒に寝ようなどと抜かされて]


 
はぁ?!



[男同士だからいいだと?
いやいやいやいや。
さすがに男女の恋模様に疎いわたしであっても、
そこにある下心には気付くぞ。
一瞬いいなと思ってしまったけど、

こんなに容易く流されてたまるか!と対抗心に火が付く]

[わたしが首を縦に振らないでいると、男はさらに調子付いて続ける]
女の子に振られちゃって、とは。それは、わたしか。
娼館には行ったけど、事を成さなかった?
ええッ?!
]


 一人で寝るの淋しいって、
 わたしを男だと思っていた間は、
 一度も言わなかったではないか、……今さら言うな。


[と、わたしは呆れて溜息を吐く。
それから、ふふ、と苦笑を浮かべて小さく吹き出した。
これまでの内容はともかく、
必死なのはヒシヒシと伝わってきたから]

 

 ……わたしも、お前に聞きたい事がある。


[目を逸らした男を見守る視線には優しさを込めて、
静かな声で訊ねる]


 お前の事は騎士として従者として、とても信頼している。
 忠誠心も見上げたものだ。
 わたしにずっと仕えてくれて、支えてくれる。
 男だと思われていた頃から、変わらない。

 ……だが、試練の間で交わった後で、
 お前はわたしに体を求めるようになった。


[扉が開いた後で、
もう一回と台座の上に押し倒された事を言っている]

 

 男の間はずっと性の対象にならなかったのに、
 女になった途端に求めるのは
 あの場でたまたま交わって、弾みが付いたのではないのか?

 お前の中で、わたしに対する認識がどう変わったのか、
 ……聞きたい。


[昨夜、試練の間を出た時からずっと頭の中に
浮かんでいた疑問をぶつける。
わたしは、ずっと前からお前に想いを寄せているが、
無論女性としてだ。

今まで男だと思っていた相手が女になったからといって、
急に恋い慕うようになるなんて、本当にあるのだろうか。

肉体を求める欲求に、気持ちは乗っているのか。
ただの性欲対象として見なすのであれば娼館へ行けと、
誇り高い主はそう言外に問うている。**]

[クローゼットの前の王子と距離を詰めると、
少し緊張させてしまった、と感じた。
わざと近すぎるところまで踏み込んだけど……
警戒しないでほしいという気持ちと、
意識してくれるなら嬉しい、という気持ちが混じっていた。

プレゼントを差し出せば一瞬驚いた顔が見えたが、
徐々に強張りが解けて、
美しい栞が王子の手元に収まった。
ああやっぱり、似合う。
これにしてよかったと思ったし、
嬉しそうに胸に抱いて微笑んでくれる姿を見ると、]


  ……はい。


[俺まで馬鹿みたいに嬉しくて、ちょっと気恥ずかしい。
「光栄です」って言おうと思ったのに、
こんな短い言葉しか出て来なかった]

[それから次の話を持ち出したら、
もう一度椅子に座る様に促された。
流石に二回断る訳にはいかなかったから大人しく座り、
ベッドの縁に腰掛ける王子に目線を向ける。
男と二人きりの部屋でベッドに座るのよくないって、誰も教えてくれなかったのかな……と、彼女の無垢さに心の中でため息をつきつつ。


ともあれ、明かされる内容に
必死で耳と頭をついていかせる。
俺は馬鹿ではないが、王家の内情など知り得ないし、他の国がどうという知識も無い。これが普通なのかどうかと判断ができない。

けどつまりは、サイン王子の代わりに生きる、という事か。
それなら男として、王子として生かされたという事に筋は通る]


  ―――……いや、
  偽ったってもう女が生まれてるじゃねェか……



[王子の意思も聞いた上で、
俺はただそんな事をぽつりと呟いた]

[けど今話された事について、
俺がどうこう言う事は、今はなかった。
もう夜も更けて来たから。
夜は寝る時間だから……俺はこの、二人で過ごせるだろう最後の夜に、突拍子もない事を提案した。

当然王子は驚いて
それから痛い所をつく。
ええやだなあ、振られたのが初めてだから一人で寝るの淋しいって言ってるのに。
そんな風に調子よく言い返そうと思ったのに、
思いの外胸を抉られたのか、目線を逸らしたまま]


  ……なんですか。


[王子の方がため息の後に笑ったと思ったら、
聞きたい事、だって。
何だろうと思って目線を上げて耳を傾ければ、
さっき大声を上げたのとは別人の様な優しい表情と声の王子がいた。

……何だろう。
聞きたい内容はわかったけれど、
そこから何を知りたいのかが、俺は掴みかねた。
けれど黙って全部聴いて……背もたれに少し、体重を預けた]

[キシ、と音が鳴った方を少し見遣って]


  認識、ねェ……


[そう繰り返す。
本人に問われて、改めて自分に問うたら、
言葉にするのは結構難しいな、と思った。
それに、言ってしまっていいものか、悩む。

顎に指先を当てて少しだけ思案する]


  かわいい、って思いました。
  今も 思ってます。


[真面目な話し合いなのに、
この口元にふっと笑みが浮かんだが
王子の顔を見て、かわいいと思って、自然とそうなった]



  女の子だってわかってから対象になったのは
  俺は男に興味ないんで、そうなんですけど。


[正直、男だったとしてもあのまま抱いてたらきっとかわいいって思ったけど……現実の話じゃないから、これは置いておこう]


  交わったのはたまたまですけど、
  そのたまたまで、気持ちが生まれちゃ
  駄目なんですか?

  俺はずっとシール様を尊敬して、
  人間として好いていました。
  だからきっと……強く思ったんです、

  俺は、


[そこまで続ければ、椅子から立ち上がり、
ベッドに腰掛けた王子のもとまで歩み寄る]



  あなたを抱いた時、
  もう離したくないって思いました。

  これからも騎士として、師として、
  それからできれば男として、
  傍にいたい、と。

  ……それから、今は


[彼女の顎を持ち上げて、こちらを向かせる]



  あなたをもう一度、

  女にしたい。


  ……王子に、戻したくないです。


[話を聞いた後では、そう思ったんだ。
王子は望んでその運命を受け入れているのかもしれない。これまでも、王子を嫌だと言った話は聞かなかったと思う。誇り高い王子の本心は、俺にはまだわからない。

だから切なく告げた後、そっとその唇に口付ける。
抵抗されれば、無理矢理にでも。

俺の体温で、彼女の唇が解けて本心を語ってくれないかと、
祈りを込めて。**]

[男と二人きりの部屋で、ベッドに座ってはならないと
教わらなかったが
従者と部屋で二人きりになるなとは、旅立ちの前に
母からきつく言い渡されていた。
その前提が崩れた後については、無知なままである。

しかし、その位置ポジションで語り明かした内容は、
すぐに理解し難いものだったと思う。
彼が漏らした小さな呟きは、こんなに静かな部屋だと
耳に届いてしまう。
わたしは小さく頷いて、薄く苦笑いを浮かべる]


 ふふ……真実は、男女の双子だけどな。
 けれど話した通り、
 今の王家には、世継ぎの王子が二人必要だったんだ。
 二人で一人の王として、国を支えていくために。

 だから、わたしの独断で
 王子をやめるわけにはいかない……。


[ずっとそう言い聞かされ、自分でも言い聞かせて生きてきた。
王家のため、国のためにそうあれと。
なのに、生まれてきてずっと守ってきた信念が、今になって覆されようとしている。目の前にいる男と、彼に対するわたしの気持ちが加速することによって。]

[わたしはこの期に及んで、この男から何を引き出そうとしているのだろう。
これを聞き出して、万が一望む答えを得たとしても、だ。
男として生きよと命じられたわたしに、
女として愛を受け入れ生きる選択肢など、
どこにもないというのに。

 
……聞くのが怖いが。


一時の弾みで体を求めましたと返答があれば、
わたしは男に戻れる。
仮にそう告げられたとしても、
彼が忠誠心高い騎士である事には変わりないのだから]


 ……。


[わたしの問いに対する返答を探る姿を
祈るような気持ちで見つめる。
問いに含めた単語を繰り返されれば
真剣に考えてくれている様子が伺える]

[この後でこちらに返す言葉は、きっと本心からだろう。
そう信頼を置いて、続きを待っていたら、]
 

 (
かわいい、
と言われてしまった……。)


[恐れながら待ったのと異なる内容に、
不意を突かれてときめいてしまった。
また、言葉に添えられた笑顔が優しくて、
素敵で

その口元から目が離せなくなってしまう。]

[続く言葉も、もはや冷静には聞けなかった
気持ちが生まれたと聞いてしまって、喜びに胸が打ち震える。

ちゃんと元になる思いがあって、
そこから気持ちが派生したのだと。
問いかけた時に、本心から欲した言葉が聞けて
今度は胸が苦しくなる。

こんなに、嬉しいのに。
素直に、喜びたいのに。

後ろめたさが同時に湧くのは、信念が揺らいでしまうから、か]


 …───、


[わたしは両手で胸を抑えながら、俯いた]

[男が椅子から立ち上がると、わたしの目の前に来た。
視線の先に、男の足元が見える。
二つの相反する気持ちがせめぎ合って苦しい。

顔を上げられずにしていると、情熱的な思いがこめられた言葉が、次々と降ってくる]


 ……、ぁ…


[顎を取られて上に向かされる。
視線を合わせたまま、一途な思いを告げられる。
その目元が、切なげに揺らいで、]


 …───、
んっ



[そのまま、二つの唇が重なった]