人狼物語 三日月国


196 【身内】迷子の貴方と帰り道の行方

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【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 ―
回想:出会いの日の花冠



[わたくしにも同性の友達はおりますけれど、
 貴族の娘たちとの付き合いは、
 概ね何かしらの競い合いが多いものですから、
 正直息が詰まることが多いのです。

 だからわたくしは、時折近くの森へ出かけて、
 花を摘んだり歌を歌ったり、
 町娘のように過ごすことが儘ありました。

 あの日もそんな風に一人歌を口遊みながら、
 薔薇で花冠を編んでいたのでした。]
 
(18) 2023/01/12(Thu) 19:57:51

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[貴族らしく、狩りでも嗜んでいらっしゃったのでしょうか、
 わたくしに声をかけて下さったのは
 フィリップ様ではありません。]


  「この様な所に人がいらっしゃるとは、
   どちらの歌姫であらせられますか?」


[陽光を紡いだような金の御髪に、空を映したような青い瞳。
 ここで人に会うのは初めてでしたので、
 わたくしも大層驚きました。]


  ……名乗る程の者では御座いませんわ。
  邪魔をしてしまいましたかしら?失礼。


[知らぬ者に声を掛けられて、一切不審を抱かない程
 危機感が薄くはありませんの。
 あくまで控えめに、出来るだけ早々にその場を辞せるよう、
 最低限の言葉だけで切り抜けようと
 思っていたのですが……。]
 
(19) 2023/01/12(Thu) 19:58:37

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[そそくさと荷物を片付けようとしていたら、
 慌てて薔薇の棘で指を切ってしまいました。]


  「これは大変だ。すぐに手当てを」


[親切な方は手早く消毒をし、
 ガーゼとハンカチを巻いてくださいました。
 距離感のある言動のわたくしに、
 優しく対応してくださいましたの。]


  お手を煩わせて申し訳ありません。


[謝罪するわたくしに、
 彼は「気にしないでください」と言って、
 その場にあった薔薇の花冠をわたくしの頭に乗せました。
 「薔薇の歌姫にはよくお似合いですよ」なんて言われれば、
 
悪い気はしないのは言うまでもありません。

 フィリップ様がこの場に現れたのは、そのすぐ後のこと。]
 
(20) 2023/01/12(Thu) 19:59:39

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 
  「私を差し置き下民にかかずり合うとは何事か」


[白馬に跨るそのお姿は、美しいとは思いましたけれど、
 とても冷たくて視線はまるで射殺さんばかり。
 わたくしも同じ貴族ではありますけれど、
 圧倒的な格差を感じずにはいられませんでした。]


  「始終張り付かれては鬱陶しいと仰ったのは、
   リュカ様でしょう?」


[苦笑いをして答えたその方は、
 きっとフィリップ様の従者であったのでしょう。]
 
(21) 2023/01/12(Thu) 20:00:46

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 
  「あちらは
   フィリップ・リュカ
   =セドリック・ファビアン・ヴァロア様。
   侯爵家の嫡男となると、
   ある程度尊大に振舞う必要があるのです。
   どうかお気を悪くなさいませんよう」


[そう言って、お二人はこの場を後にされました。
 ……よくよく思い返してみますと、
 
わたくしとフィリップ様は言葉を交わしてはいませんね。

 
(22) 2023/01/12(Thu) 20:01:45

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[まぁ、兎に角そのような経緯を経て、
 何故かわたくしが琴線に触れたらしく、
 数日後にはフィリップ様との
 縁談の申し出の書状が届きました。

 あの時、従者の方が巻いて下さったハンカチは、
 今も大事にとってあります。
 目を落とすと、綺麗に刺繍された"Louis"の文字。
 わたくしに火を灯したのは、ルイ様という従者と思しき方。
 フィリップ様の留学も、
 もしかしたらご一緒しているのかもしれませんね。

 フィリップ様と結婚した後も、
 彼が従者であるかもしれないと思うと、
 
……複雑な思いにならざるを得ません。

 子供じみているのは承知しております。
 この家に生まれ、物心ついた時には
 覚悟を決めていたつもりでしたが、
 いざこのような場面に直面すれば、
 簡単に心は揺らぎました。]
 
(23) 2023/01/12(Thu) 20:03:39

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
 
  こんなことではいけませんわね。
  すべて忘れて、現実に身を任せなければ。


[100日後には、はっきりと確定するわたくしの現実。
 ゆらゆらと夢想を漂うこの数年間と残り100日が、
 却って辛い物のようにも思えてきます。
 もう名前しか知らぬ彼の人を想うのは最後にしようと、
 わたくしは心を決めて家を出ました。
 日が暮れるまでには戻りますと言伝て、
 彼と出会ったあの場所へ。**]
 
(24) 2023/01/12(Thu) 20:05:07

【人】 謎の青年

 − 少し回想:庭 −

[パチリ、パチリと花の手入れをする。
 魔法に頼れるから手作業をする必要はない。
 だからこれはただの趣味だね。


 バラの棘を丁寧に取り除く。
 最初はよく枯らしたものだった。
 やっとでそこそこ見栄えがする花が咲いてくれた。

 綺麗な桃色を見て
 自然と顔は緩んだんだ。]
 
(25) 2023/01/12(Thu) 20:28:56

【人】 館の意思 ネリリ

 

 あ、また花見てるんだ。

 ねえねえ、準備しようと思うんだけどさ
 ご馳走用意する方がいいよね?
 やっぱお菓子の家とかどーんっ!
 って用意したほうが喜んでもらえるかな?

  
(26) 2023/01/12(Thu) 20:29:26

【人】 謎の青年

 
[僕はその言葉で、この子がまた
 誰かを招くつもりな事を知ったんだ。]


 ……ネリリ。何度も言ったけどもう────

 
(27) 2023/01/12(Thu) 20:29:35

【人】 館の意思 ネリリ

 

 あーあー。きーこえなーいっと!

 へへ、今度の子はどんな子かな。
 ここを気に入って貰えるよう頑張るからねっ!

 
(28) 2023/01/12(Thu) 20:29:44

【人】 謎の青年

 

 ……はあ。


[人の心はままならない。
 僕はやっぱり、ここに誰かが来るのを止められない。


 そして心がままならないのは きっと、僕もだ。]**

 
(29) 2023/01/12(Thu) 20:30:06

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[誰もいない静かな森の中。
 鳥の囀りや、葉の擦れる音、いつもここでは一人だった。
 運命を分ける出会いがあった場所であったことが、
 俄かには信じられないくらい。]


  白の薔薇、あの時と同じね。>>18


[手を伸ばし、そっと手折る。
 花束はあるけれど、また花冠を編んでみようか。
 あの方から戴いた"本物"のティアラは、
 生花で手ずから作ったあの花冠なのだから。]


  もうわたくしの頭にはそれを戴く資格はない……。


[白薔薇が咲く中で、一輪だけ青い薔薇を見つけた。
 奇跡を象徴する
に手を伸ばす。
 けれど容易には届かずに、
 更に手を伸ばすも棘が肌を刺し、白い指には
が滴る。]
 
(30) 2023/01/12(Thu) 21:55:24

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[一体自分は何をしているのだろう。
 日が暮れるまでには帰ると言ったのだし、
 家では誕生祝いの準備をしている筈。
 主役のわたくしが不在など、あってはならない。
 ぼんやりと頭はまだうだうだと物憂いまま、
 慣れた道を進んでいく。]


  あら……?


[考え事をしていた所為か、いつもなら家につくはずなのに、
 自宅所か町さえ見えない。
 寧ろ、森は更に鬱蒼とした雰囲気を増している。
 こういう時は、
 下手に動き回らない方が良いというのが定石ですが、
 通い慣れた道であることに油断して、
 わたくしは只管、森の中を歩き続けました。]

 
(31) 2023/01/12(Thu) 21:56:01

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[歩けど、歩けど、何処にも辿り着けず、

 
日はとうに暮れて、梟の鳴き声まで聞こえるような時間。

 
貴族の娘の軟弱な足は棒のようになっており、

 
心細さから涙が滲みました。


 
わたくしが罰当たりなことなど考えていたから、

 
この様な酷い目に遭うのでしょうか。

 
現実逃避の行き着く果てにしては、似合いかもしれません。]

 
(32) 2023/01/12(Thu) 21:56:48

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[そんな中、何処かから花の香りでも、木の香りでもない、
 いい香りがしてきました。>>n1
 疲れ果てた末の幻覚かもしれないなどと思う事もなく、
 疲れた足に鞭を打って前に進みます。
 桃色の薔薇の花>>25、しっかりと整えられた庭、
 大きなお屋敷は、貴族の住むそれと思われました。
 こんな所に住んでいる方がいるなんて……
 きっと平時なら不審に思ったでしょうが、
 そんなことすら、頭に浮かべる余裕はありませんでした。]


  ごめん下さい。
  森で道に迷いまして、
  どうか帰り道を教えて頂けませんかしら?

  もしご迷惑でなければ、
  少し休ませて頂けると……。


[ノックをしてからそっと扉を開け中を伺えば、
 女性の声で歓迎されたので>>1、安堵して中へ。]
 
(33) 2023/01/12(Thu) 21:57:36

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[近くにソファを見つければ、行儀が悪いと思いつつも、
 ぐったりと体を預けます。
 疲れて多少上の空な頭の中に、
 続く女性の言葉が流れ込み、>>2
 親切にわたくしを迎えて入れてくれたことを
 有り難く感じ取りました。]


  本当に、有難う御座います。
  少しだけ休ませて頂けたら、十分ですので……。


[このような状態ですので、細かな内容は耳を通り抜け、
 ここでは魔法使いが存在する、或いは魔道具があり、
 魔法で何かを叶えてくれること、
 帰り道については何も言及しないことは、
 特に引っ掛かりを感じることなく滑り落ちていきました。**]
 
(34) 2023/01/12(Thu) 21:58:26

【人】 館の意思 ネリリ

 

 いいよ、いいよ。
 迷惑なんてま〜〜ったくないから。
 い〜〜っぱい休んでいってねっ>>33

 そんな少しなんて遠慮しないで。

 
(35) 2023/01/13(Fri) 7:51:23

【人】 館の意思 ネリリ

 
[無邪気な声は、貴方の要望を受諾する。
 帰り道については何も言葉にしないまま。]
 
(36) 2023/01/13(Fri) 7:51:45

【人】 館の意思 ネリリ

 

 そっか、疲れちゃったんだね。
 ん〜……あ、そーうだっ

 ええーと、疲れを癒す……お水がいいかな?
 喉が渇くときはまずは水だって聞いたし

 それに疲れてるなら甘いものかなぁ?
 
 
(37) 2023/01/13(Fri) 7:52:02

【人】 館の意思 ネリリ

 
[少女の声がそう響けば
 貴方の目の前に綺麗なレースのかかったサイドテーブル
 その上にワイングラスに入った水が出てくる。
 貴方がもし、それを口にするなら
 飲めば疲れが癒されるだろう。

 それに添えられているのは小さなチョコレート。
 なめらかな口当たりで甘く、美味しい味である。

 何もないところから物が出てきた。
 それは魔法が実際使われた事を示す。]
 
(38) 2023/01/13(Fri) 7:54:21

【人】 館の意思 ネリリ

 

 どうぞどうぞっ!
 えんりょなーく、貰ってよっ!

 ん? あれあれ? 指怪我してる?>>30
 治してあげようか? **
 
 
(39) 2023/01/13(Fri) 7:54:30

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[姿は見えませんが、わたくしを迎えてくれる
 若い女性の声が温かくて、>>35
 心細い気持ちが一気に解けました。]


  ご親切に、有難う御座います。


[漸く誰がしか顔を見せるかと思いましたけれど、
 現れたのはサイドテーブルと水の入ったグラス、
 そして添えられたチョコレートのみ。>>38
 疲れている所為かと思い目をしばたたかせるも、
 サイドテーブル等を持ってきた人物の姿は映りません。]


  これは……、もしや魔道具でしょうか。


[「いただきます」と言って水を一口、深呼吸。
 長時間飲まず食わずで歩いた身に沁みます。
 チョコレートも有り難く頂きました。
 糖分が更に、安堵感を与えてくれました。
 お腹も空いていたので、ゆっくりと味わいます。]
 
(40) 2023/01/13(Fri) 18:31:28

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[この世界において、魔法使いはかなり希少な存在であり、
 国によって厳重に保護されている。
 こんな所でばったり顔を合わせるとは思えません。
 であれば、これは魔道具によるものと思われますが……。

 魔道具だってとても貴重なもの。
 個人宅で所有しているのだとすれば、
 ここは相当の名家なのではないでしょうか。
 名前を聞けば、心当たりがあるかもしれません。]



  ご挨拶が遅れまして、申し訳ございません。
  わたくしはエルメス=ニア・エピロンスと申します。

  貴方様のお名前を伺っても?


[一度席を立って、
 何処に居るとも知れぬ声の主を意識し一礼を。]
 
(41) 2023/01/13(Fri) 18:33:38

【人】 子爵令嬢 エルメス

 
[話が怪我の治療に及べば、>>39
 そういえばと改めて傷の具合を見ました。
 もう出血は止まっていますが、
 消毒くらいはして貰った方が良さそう。
 何から何までお世話になって気が引けますが、
 傷口から菌が入ったりして大事に至る可能性もあります。]


  お気遣い、有難う御座います。
  治療道具さえお貸し頂けましたら、自分で出来ますので。


[今はとりあえずどこの部屋に入ることもなく、
 目についたソファに腰掛けていますが、何処か所在なさげ。
 朧げに思い出すと、食事も部屋も、衣服も気前よく
 用意してくださるようなことを言っていましたが、>>2
 本気で"自分の家だと思って"過ごすなんて>>3
 流石にそこまで図々しくはないので、
 「入ってもよろしいお部屋はありますか?」
                   と尋ねました。**]
 
(42) 2023/01/13(Fri) 18:34:25

【人】 館の意思 ネリリ

 

 ううん。いいんだよっ
 えへえへ。
ありがとうって嬉しいなっ

 
 
(43) 2023/01/13(Fri) 19:01:48

【人】 館の意思 ネリリ

 
[少女らしさを感じさせる幼い言葉が響く。
 その声は喜んでもらえた事を本当に
 嬉しそうにしているよう、はずんでいる。

 相変わらず近くに人の姿は見えない。]
 
(44) 2023/01/13(Fri) 19:01:53

【人】 館の意思 ネリリ

 

 ん? 魔道具……ん〜〜>>40
 そのテーブルとかは違うかな。
 お水に魔法はちょ〜っとかけたけど>>38

 あ、大丈夫。疲労回復だけの効果だから
 変なものじゃないからねっ
 
 
(45) 2023/01/13(Fri) 19:02:28

【人】 館の意思 ネリリ

 

 へぇ。エルメスお姉ちゃんか。
 可愛いお名前だね。よろしくねっ!

 ぼくの名前?
 えーとね。ぼくは“ネリリ”っていうんだ。
 いい名前でしょ!

 
(46) 2023/01/13(Fri) 19:02:59

【人】 館の意思 ネリリ

 
[えへん、と聞こえてきそうな明るさで名乗る。
 少女は家名を名乗る事はなかった。

 もし突っ込まれるのなら、
 知らない
と返答が来る事になる。]
 
(47) 2023/01/13(Fri) 19:03:35