人狼物語 三日月国


242 『慰存』

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【人】 七海 聖奈


[そんな、W推しWのサイン会、
 行かないなんて選択肢は有り得ません!

 以前もあったようですが、
 私が血腹先生を知る前だったり
 バイトの都合がつかなかったり。

 巡り合わせが悪かったのか
 今までのサイン会は行けていませんでした。
 今回こそは、絶対に行きたい。
          
行かなければ。]

  
(27) 2024/01/07(Sun) 16:30:39

【人】 七海 聖奈


[頭の中はサイン会のことでいっぱい。
 前なんてろくに見ていないのに事故を起こさなかったのは
 この人が少ない時間だったからでしょう。

 誰かが見ていたら嫌な顔をされそうなくらいのスピードで
 自転車を走らせて、ようやくスーパーに到着。
 ……帰ったら寝よう、本当に。

 若干ふらつきながらも店内に入って
 カゴをカートに乗せて売り場を回っていくのです。

 普段の食生活は……
 ずぼらでお金のない大学生を体現したような感じ。
 もやしとかよく食べるし朝は食パン1枚で
 済ませてしまうような、そんな生活です。

 とはいえ、お米だって食べますし
 あんまり食費を削ろうとしても
 いいことなんてないですから
 ほどほどにはしていますけれど、ね。
 
 買った荷物を送ってくれるサービスを当てにして
 お米なんかも入れて。
 紅茶のティーバッグも忘れずに。
 あと何か忘れてるものないかな……。]
 
(28) 2024/01/07(Sun) 16:33:29

【人】 七海 聖奈



   あ、卵忘れてた!


[卵を買えばあとは帰るだけ。
 早くご飯食べて寝よう、なんて
 それしか考えていなかったものですから。
 注意力散漫になっていた私は
 誰かにぶつかりそうになってしまうのです。]*
  
(29) 2024/01/07(Sun) 16:34:07

【人】 葉山 裕太郎


[葉山にとってのサイン会開催とは本来望んでいたミステリージャンルとの決別を示している。

官能小説家(他称)が書いた作品など色眼鏡をかけて見られるのは明白だ。
それが同一人物であると悟られてはいけない以上、晒せるのは片方の顔のみ。

もうミステリー作家の葉山裕太郎が表に出ることは無いだろう。いままで通り細々と活字の仮面を被っていくことになるのだから。

だが実態は至極単純で、ミステリーの世界では腹は満たせなくなっていっただけのこと。
生業とするか趣味に留めるか、葉山もまたその選択を迫られた一人でしかなかった。]

(30) 2024/01/07(Sun) 22:01:05

【人】 葉山 裕太郎


[それでも程よく趣味の域を出ずに生業に出来るのは企画に反応をくれる愛読者の方々のおかげだということを、葉山は誰よりもわかっていた。>>26

あの企画もいわば還元の一種だが、応募が多かったので抽選で決めたのだった。]

(31) 2024/01/07(Sun) 22:01:35

【人】 葉山 裕太郎


[あの時の企画で書いたものは短編と称してかなり長くなった。なにしろシチュエーションが奥深いものだったおかげで着想が止まらなかったのだ。

当然その小説はメンバーシップに登録していれば誰でも見れるものだが、感想のコメント欄に「何食べてきたら思いつくんだろう」とか、「相変わらずエグくて推しです」とか、散々な言われようだったのは今でも覚えている。]

(32) 2024/01/07(Sun) 22:07:48

【人】 葉山 裕太郎


[あの企画、またやってもいいかもな、などと考えながら葉山は卵を買いにスーパーへ向かう。
卵コーナーは狭いから気をつけなきゃいけないのに前方不注意のまま進んでしまい、ついには誰かとぶつかってしまった。>>29


      あ、ごめん、大丈夫ですか?


[避けることが叶わず、咄嗟にぶつかりそうになった人を支えると、謝罪の言葉を告げながらなにか落としていないかと様子を伺ったのだった。]*

(33) 2024/01/07(Sun) 22:16:29

【人】 七海 聖奈


[あの時は本当にうれしかったな。
 だって、応募者が多くて自分なんか選ばれるはずないって
 そう思ってたのに、私が書いたシチュエーションが
 採用されたんですから!

 いいようにも悪いようも解釈できるもので
 応募したつもりでしたが
 書いてもらった作品は私の予想を超えていて。]
  
(34) 2024/01/08(Mon) 0:14:24

【人】 七海 聖奈


[コメント欄に残せばいいのに
 感想をわざわざSNSのDMに直接送ってしまうほど
 あの時は夢中になってしまって。

 恥ずかしい、でもどうしても直接お礼が言いたくて。
 鬱陶しいファンだと思われてしまったでしょうか?
 心の内は分からないまま、
 何度もその作品を読み返していました。]
 
(35) 2024/01/08(Mon) 0:15:45

【人】 七海 聖奈


[ぼーっとしてたせいで、
 男の人とぶつかってしまいました。
 ぶつかった拍子に落としてしまった
 スマホには気づかないまま、]


  わっ……ごめんなさい…!
  ぼーっとしちゃって、……
すみません……。



[ふらつく身体を支えてもらって
 謝罪を繰り返し、ペコペコと頭を下げます。
 だって悪いのは私ですから。

 ―――――地面に目を向けると
 落としてしまったスマホが目に入って
 慌てて拾おうと手をのばすのでした。]
 
(36) 2024/01/08(Mon) 0:18:10

【人】 七海 聖奈


[画面がついたままのスマホ。
 開きっぱなしのページには
 以前の企画で書いてもらった血腹妖の作品。

 血腹先生には男性ファンもいるとは聞いてますが
 いくら何でも見られたら恥ずかしすぎます。

 
 見られる前にスマホを拾おうとした私ですが……。]*
 
(37) 2024/01/08(Mon) 0:18:33

【人】 七海 聖奈


***


[そわそわしつつ、1週間を過ごしてサイン会当日。
 
 あの後、バイトのシフトは他の人に
 変わってもらうことに成功したし、
 着ていくものだってちょっと背伸びして。
 ピンクのふわっとしたブラウスに
 レースの黒いスカートにブーツ。
 膝丈のそれは普段の格好を考えると
 ちょっと恥ずかしいな、なんて思うのですが
 こんな機会だから、服装にはこだわりたくて。

 受け取ってもらえるかは分からないけれど
 差し入れだって用意したし、
 サインを書いてもらいたい本……
 血腹妖のデビュー作、初版のそれも
 しっかり鞄に入れて、準備は完璧です!]


  
早く着き過ぎちゃったな……



[会場となる駅前の本屋に
 2時間以上早くついてしまった私は
 暫くは暇つぶしに店内を歩きまわるのでした。]*
  
(38) 2024/01/08(Mon) 0:38:47

【人】 葉山 裕太郎


[古き良き恋文、熱いファンレターは昔から胸が高鳴る。今はそれがDMに置き換わっただけで創作に勤しむ人間にとって、好意的な感想はいつだって活力の元だ。

誰からも感想を言われなくなった時に創作家は死を迎えるという持論がある葉山にとっては、時に否定的な感想さえ有難くもあるというのに。

その感想をどうやって否定的に捉えろというのだろうか。

それが作品の感想であるのなら常にリアクションを返すのが葉山流だ。]

(39) 2024/01/08(Mon) 22:00:25

【人】 葉山 裕太郎


[とはいえ、作品の内容が内容なのでこの短編小説にこうも丁寧な感想をいただいてしまうと、この読者の方はいい意味で官能小説を読む才能があるのだとそう思わざるを得ない。

倫理観が適度に欠けていなければ、この手の小説を素直に受け入れることはできないだろうから。

もしもこの人がオタクなら、間違いなく将来有望だ。]**

(40) 2024/01/08(Mon) 22:04:38

【人】 葉山 裕太郎


[ぶつかって支えられたのはいいものの小物まで受け止められるほど気を利かせることは出来ず、スマホは床へと落ちてしまう。
音が周りに響き渡るも、幸い店内にはあまり人がいないため人目は浴びずに済んだようだ。]


   いえ、こちらこそ…申し訳ないです。


[直ぐにスマホを拾ってあげようと葉山が屈んだのは七海よりも少しだけ早い。
厚意で拾ってあげたのだがそれが逆に迷惑だったのかもしれない。>>36

そう感じたのは、その画面を見てしまったから。]

(41) 2024/01/08(Mon) 22:05:17

【人】 葉山 裕太郎


[画面には見覚えのある文章、それもそのはずだ。>>36
なんといっても自分が書いた文章なのだから。
しかもこれは出版したものではなくあの時の企画で書いたリクエストの話で、メンバーシップでなければ読めないはずのもの。

まさかこんな近くでメンバーシップにまで登録してくれている人がいるとは思っていなくて。
画面の内容というよりはそっちの方に驚きを隠すことが出来ずに。

知名度を求めてはいなくてもこれもひとつ励みになるのだから、むしろいいはずなのに。]

(42) 2024/01/08(Mon) 22:05:34

【人】 葉山 裕太郎



   はい。どうぞ。画面が割れてなさそうでよかった。


(43) 2024/01/08(Mon) 22:06:04

【人】 葉山 裕太郎


[理想を崩さないようにただの村人Aに徹そうとした葉山は白々しくも知らないふりをしたのだった。

その白々しさが露呈すると知るのは一週間後のこと。
]*

(44) 2024/01/08(Mon) 22:06:15

【人】 葉山 裕太郎

***

[サイン会の当日は裏口からこっそり入場することがほとんどだ。昔は無名ということもあり表立っても目立たなかったのだが、一時を境にやけに目立つようになってしまった。
しかも、ジャンルの影響か分からないが、何故か女性の読者が増えた気がして葉山には不思議でならない。

顔が良いアイドルでもあるまいし調子に乗るなという自分への戒めのため、サイン会は他の人の視線に晒されまいと書店の奥にブースを構える。

しかし日に日に列は長くなるのでまるで意味が無い。]

(45) 2024/01/08(Mon) 22:38:22

【人】 葉山 裕太郎



   すみません、ちょっと一服……


(46) 2024/01/08(Mon) 22:39:11

【人】 葉山 裕太郎


[今は設営が一段落し、サイン会まで二次会を切るった頃。緊張という程では無いが今のうちに済ませるものを済ませておこうと、葉山はフロア内のトイレへと向かう。

まさかあの時の彼女がここを訪れているなんて気付かず、一人の客のように裏方から出てくる姿は、もしかしたら彼女にだけは目撃されていたかもしれない。

来ていると知っていればもう少し見つからないように動くのだが、それも気付けない以上は無理な話だ。]

(47) 2024/01/08(Mon) 22:39:35

【人】 葉山 裕太郎


[彼女がこのサイン会にやってきたと知ったのはサイン会中にちょうど列が進んだ時か、それともサイン会が始まる前か。

なんにせよ色々な意味で驚かされることになるのだろう。
まさかこんな近くに、自分の熱烈なファンがいて、しかも最古参だなんて。]*

(48) 2024/01/08(Mon) 22:42:50

【人】 七海 聖奈


[執筆活動でお忙しいと思っていましたし
 DMなんて、読まれていなくても不思議はない。
 不特定多数から色々なメッセージを貰うだろう人なら
 なおのこと読まれてなくても仕方ない、
 お返事がもらえるなんて思ってもみなかったので]
 
(49) 2024/01/08(Mon) 23:12:08

【人】 七海 聖奈



   …………!?!?
   血腹先生からお返事来てる……!!!!

 
(50) 2024/01/08(Mon) 23:12:46

【人】 七海 聖奈


[思わず持っていたスマホを落とす程度には驚きました。
 えっ、どうしたらいいのでしょう?
 もしかして明日大雪だったりしますか?
 嬉しすぎて反射的にお返事をスクショしちゃいました。
 これって応援してます、とかお返ししても
 ご迷惑にはならないでしょうか???]

 
(51) 2024/01/08(Mon) 23:13:39

【人】 七海 聖奈



[……結局お返事は書いてしまったんですけれど。
 勿論、これ以上のやり取りはあると思ってませんし
 完全に自己満足です。]


 
(52) 2024/01/08(Mon) 23:15:21

【人】 七海 聖奈


[このやり取りをきっかけに、新作が出る度
 かなり長い感想文を勝手に送り付けるようになりました。
 迷惑だと言われれば控えたかもしれませんが
 そうでなければ、返信の有無など気にも留めず
 感想を送るのはやめなかったでしょう。]
 
(53) 2024/01/08(Mon) 23:16:34

【人】 七海 聖奈



[オタクだとしたら将来有望?>>40

       完全に反応はオタクでしたとも。]**


  
(54) 2024/01/08(Mon) 23:16:54

【人】 七海 聖奈


[きっとこの人は優しさで拾ってくれただけで
 画面を見ようとか、そんなつもりはなかったはずで。

 そもそも画面を消しておかなかった私が悪いし
 もっと言えばぶつかってしまったのも私のせい。


 ……そう、文句なんて言えるわけもありませんし
 言うつもりだってありません。
 ただ、拾われた後の一瞬の間は
 もしかして見られたんじゃ……?
 と思わざるを得なくて。]
 
(55) 2024/01/08(Mon) 23:49:14

【人】 七海 聖奈


[まさか、作者に見られたとは思いもしない私は
 見ず知らずの男性に見られた、と思っていました。

 ……それはそれで恥ずかしいので
 私は拾ってくれた人の顔をまともに見れず。]


   
あ、ありがとう、ございます……。



[ぺこりともう一度頭を下げると
 卵の事なんて忘れてその場を後にしたのでした。

 誰に拾ってもらったのかわかるのは
 もう少し先、一週間後の事。]
  
(56) 2024/01/08(Mon) 23:49:38