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【人】 pasticciona アリーチェ>>10 イレネオ 「そ、そうなの……よりによって 苺のクロスタータ、焼いてきてしまって……」 チラリ、電気鍋の方も見つめる。 明らかに自分の挙動不審な行動のせいで気遣って貰ったのは理解できたのか、さらに小さく縮こまって。 でも、しっかり鞄からお菓子は取り出して貴方が取りやすいようにそっと差し出す。 「……"こんな日"に、って、お、怒りません? その、一切れ食べてからこう、怒られると わたしとしてはとても助かりはするんですが……」 貴方が普段通りに受け止めていてくれている事を全く理解していないから、怒られる覚悟をすでに決めている決死の表情だ。 自分より年下だけど、自分よりも上司に当たる。 だから少しだけ改まった口調になっているけれど、何処かぎこちない上に発言もどこかズレていた。 #警察署 (16) 2023/09/14(Thu) 23:01:38 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>1:151 イレネオ 1日目 怠惰な警官は時に、税金泥棒、と呼ばれる事がある。 そう呼ばれる程度には市民は警察の事を知っていて、 そしてあなたはそれに見合った、 或いはそれ以上の労働をしているのだろう。 その事に内心毒づく事は多い。 せせら笑っているのかは、今は本人のみぞ知るところ。 「イレネオさんも、ありがとうございましたっ」 「日が落ちるのも随分早くなりましたね。 ふふ、じゃあ大通りまで送ってもらえますか?」 ほんの少し片付けに苦戦した様子を見て、 お疲れ様でした、とこちらも同じ言葉を返して。 墓地を離れて、人通りの多い大きな通りまで。 そこまで行けば、一般的な見送りの範疇としては十分だろう。 #共同墓地 (17) 2023/09/14(Thu) 23:01:42 |
エリカは、店を閉めての明け方、朝陽を見た。この空が遠くなく陰ることを彼女は知っている。 (a2) 2023/09/14(Thu) 23:02:47 |
【人】 Chiavica テオドロ>>11 アリーチェ 「残念ながら、冤罪上等のように見えますからね。 我々にできることは波風を立てないようにすることだけ。 ……どうもきな臭いとしても、 少なくとも署内で言うことではありません。 そう、いつまで職場で俺をテオと呼ぶつもりなんですか」 話題のごまかしついでに凄い曲がり方を見せる。 仕事とプライベートに強く線引きをしている男として、 呼ばれる度に眉をひくと動かしている。照れかもしれない。 「エルヴィーノ……いや、いいか…… 今日は二食食えそうですね、良かった良かった」 ここで怠惰に小言を言うのも、まさか白々しさの裏をつつくのもあまりにも野暮というもので、これまたわざとらしく乾いた笑いを出していた。 (18) 2023/09/14(Thu) 23:07:40 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>15 アリーチェ 「わお、苺のクロスタータだね。 Grazie、これは腹に溜まりそうだ」 作り笑いには若干の影が差したが、あなたが気づくかどうかはわからない。 ただ、男は別に甘いものが苦手という訳では無いが、朝にものを食べてるのをあなたはきっと見たことがないはずだ。 嬉しそうに世話を焼いてくるアリーチェをよそに、クロスタータを一切れ受け取って、持っていたペットボトルの珈琲を机に置いた。 甘いクロスタータを食べるのには必須すぎるから、持っておいて良かったと思うほどだ。 「……いただきます」 フォークなどはないから、ペーパーで包んでそれを持ち上げると歯で噛んで口の中に一口放り込む。 苺ジャムの味が口の中に広がって、いつものように美味しい。美味しいのだが…… やっぱり朝に食べるのはキツイな…… と、心のなかでそうひとりごちながら、美味しいよと笑うのだった。 #警察署 (19) 2023/09/14(Thu) 23:12:49 |
【人】 pasticciona アリーチェ>>18 テオドロ 「……犠牲を出した上に得るものがあるとしても、 犠牲にされた側には到底納得できないものなのにね」 「……言うならお外と家で、って事?」 これは、話題と名前両方に向けた言葉。 「ごめんね」と言って、次の呼びかけはテオドロに直しはするもののの、数日も日が空くといつもの呼び名に一戻りが普段の流れだ。 貴方がエルヴィーノのに向けた乾いた笑いの真意を知る事もなく、良かった。の言葉にうんうんと相槌をただ打つ。 >>19 エルヴィーノ 「よかった!やっぱりクロスタータは 朝食に食べるのが一番だから、丁度良かったかなって」 非常に残念ながら、そこに気づく女ならあなたの白々しさにも既に気づいていたというところであって、つまりは貴方の苦々しさに全くと言っていいほど気づいてはいない。 元々クロスタータはこの国では朝食に食べられることが多い。だからあなたが朝食を食べていなかったのも、これまでの面倒臭がりな不摂生としか思っていないのだ。 #警察署 (20) 2023/09/14(Thu) 23:28:47 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>18>>20 テオドロ、アリーチェ 「朝を食べるのなんて何年ぶりかな…………」 確かに一人暮らしをする前は、母親が作ったクロスタータを朝食で食べてたかな、なんて思いながらも、なんとか1枚平らげた。 朝をほぼ食べない小さな胃には、大分辛いらしい。 「小言いってないでキミも食べなよ。美味しいのはわかってるでしょ」 ほら、キミの幼馴染のクロスタータだよと、ぐいぐい。 #警察署 (21) 2023/09/14(Thu) 23:40:51 |
フィオレは、抱えたままだったパンは、アジトのどこかの部屋に置いてきてしまった。 (a3) 2023/09/14(Thu) 23:55:02 |
フィオレは、その部屋は今頃、焼きたてのパンの香りでいっぱいになっていそうだ…… (a4) 2023/09/14(Thu) 23:55:42 |
【人】 Chiavica テオドロ>>21 エルヴィーノ 「しっっかたないですねえ」 幼馴染や同僚の困りなどお構いなしに勝手に食おうとしてはいたが、水を向けられればこれ見よがしに溜息を吐く。 三食がデフォルトな上、幼馴染のせいで間食の機会も多く。 クロスタータの一切れや二切れ、大した苦でもない。それ以上はどうだろう。昼の量を減らさねばなるまい。 「…… ……うん、 いやそりゃ……美味いですけど」 とっとと一つ手に取って齧って、投げやりな感想を漏らす。 食感がまず良いし、バターの風味がジャムとよく合っている。 ただイタリア人らしく色々褒め称えるにはあまりにも馴染みがありすぎる。今日も内心言い訳だらけだ。 (22) 2023/09/15(Fri) 0:01:08 |
【人】 pasticciona アリーチェ>>22 テオドロ エルヴィーノ 「ふふ」 あらゆる事に鈍い女だけれど、その一言に嬉しさが増したのか、頬を僅かに赤く染めながら微笑みを浮かべた。 幼馴染がこの調子なのはいつもの事で。 投げやりだとしても伝えられる素直な言葉が心に沁みる。 「よかった。これで家に帰って一切れも減ってない クロスタータを見て途方に暮れる事もなくなったわ。 結構お腹膨れちゃうだろうから、無理しないでね」 「二人とも、いつも助けてくれてありがとう」 勿論何枚も食べて貰えれば助かるけれど、ここは優しい人が多いだろうから自分が持って帰る量を考えて気を使われることもないとは限らない。 だからつい、先手で無理をしないでと伝えてしまう。 (23) 2023/09/15(Fri) 0:26:43 |
【人】 pasticciona アリーチェ>>24 ニーノ 「ニーノ」 「外に行くの?勿論、持って行って。……」 「今日、上手く焼けた自信作だから、可愛い一番弟子に食べて貰いたかったの」 小声でそう言ってウインクをした後に、一切れ。何かに包む?なんてやりとりもした後に貴方に満面の笑みで手渡して。「声をかけてくれてありがとう」と伝えながら、出ていく貴方に手を振って見送った。 「いってらっしゃい。がんばってね」 (25) 2023/09/15(Fri) 0:56:59 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>3 カフェ 1日目 「『仕事は』は余計だろ」 酒飲みは付け足された言葉を耳聡く聞き付けた。 実際横暴と酒癖さえ無ければ良い部下或いは上司なのだろうが。 「簡単に言うなよなあ。 あんたの腰は相当重そうだし、 こっちは筋肉付けるのも落とすのも仕事次第なんだからよ」 少なくとも今は筋トレできねえよ、とけらけら笑いながら。 出入り口へ足を向け、カウンターを背に手を振った。 #Mazzetto (27) 2023/09/15(Fri) 1:14:22 |
エリカは、メッセージを打った。 (a5) 2023/09/15(Fri) 1:20:06 |
エリカは、下書き保存もせず、削除した。 (a6) 2023/09/15(Fri) 1:22:47 |