人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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【人】 ヴィム




      誰かに逢いたい、と。

         君も思っていたりするのかな?




(23) 2022/05/27(Fri) 8:20:57

【人】 ヴィム




───終章:W英雄Wの苦悩───



(24) 2022/05/27(Fri) 8:31:14

【人】 ヴィム




 [ 国を蝕む脅威は過ぎ去った。
   隣国は国力を失い、平和の再建を目指し始め
   メルヴェイユは国の為に命を懸けた
   小さなW英雄 クロエWに栄誉を与え
   この国の守り神だと盛大に祭り上げた。

   元は落ちこぼれた魔法使いという話が
   大衆の心を強く惹き付けたのだろう。
   クロエの努力は大きな美談として語られ
   師をその手で殺し、止めた勇姿は
   まさに勇者だと讃えられた。


   しかし師を殺し、国を救った少女は
   祭壇の上で表情を曇らせていた。]




(25) 2022/05/27(Fri) 8:32:10

【人】 ヴィム




 [ 人殺しはどこまでいこうと人殺しでしかない。

   国を守るために命を懸けた本当の英雄は
   自分ではないのに。

   最愛の師の屍の上でW英雄Wにされるなんて

         そんな重圧に耐えられるわけがない。]




(26) 2022/05/27(Fri) 8:32:56

【人】 ヴィム



 [ W英雄Wは自分が建てた師の墓の前で
   大粒の涙を零す。

         「死にたい。」 「殺して。」


   青年の霊が在る丘の上
   W英雄Wは懇願するように崩れ落ちた。

   何日も、何日も、
   やつれ細った身体をひきずり


         今にも消え入りそうな声で、何度も。]



(27) 2022/05/27(Fri) 8:34:18

【人】 ヴィム



 [ 見兼ねた青年はその手を伸ばす。
   
しかし無慈悲にもその手はクロエの身体を

   すりぬけ、青年の想いと共に空を切る。



   自分にはもう、触れる資格もない。
   そう突きつけられているような錯覚さえ覚えた。



   やがて衰弱の果てに墓の前で倒れたW英雄Wに
   青年が出来ることは何も無く。

   死にゆく最愛の弟子をただ人知れず
   涙ながらに看取ることしかできなかった。]



(28) 2022/05/27(Fri) 8:37:36

【人】 ヴィム



 [ 赦してほしいとは言わない。

   ただ最愛の弟子を守ろうとしただけのこと。
   しかしそれも結局彼女を追い詰めただけ。


   何が正しかったのか。
   青年にはもう、何も分からない。


            もう二度と
            この心の痛みは、消えない。]



(29) 2022/05/27(Fri) 8:38:09

【人】 ヴィム




   これが、歴史には残らない


         V.i.Mの辿った、全てだ。



(30) 2022/05/27(Fri) 8:38:50

【人】 ヴィム



     V.i.M



      W
Vi
ctim of the
M
erveille"メルヴェイユの尊き礎




(31) 2022/05/27(Fri) 8:40:13

【人】 ヴィム




      僕の、いや。


            僕たち
の、全てだ。**



(32) 2022/05/27(Fri) 8:41:51

【人】 少年水夫 カイル

 
[厨房に戻ってきて、お土産用のお酒作りを開始する。
 と言ってもフルーツやスパイスを予め漬け込んであるから、
 僕が手を加えることは、そんなにないのだけれど。



 赤ワインのサングリアは、
 苺、オレンジ、ラズベリー、
 ブルーベリー、柘榴が漬け込まれている。
 これに砂糖やシナモンなどの調味料も入っていて、
 お酒が得意じゃない女性とかでも、
 飲みやすいんじゃないかな。


 預かった瓶に丁寧に、サングリアを注いでいく。
 僕はここで
スターフルーツ
をスライスして、一切れ入れた。
                
指を組み、目を閉じる。]

 
(33) 2022/05/27(Fri) 20:19:29

【人】 少年水夫 カイル

 
[今日はとても霧が深いからね。
 残念ながら星どころか周囲も見えないけれど、
 ここから目的地は離れている。
 帰り着くまでに、何度か夜を迎える筈だ。



 
僕は毎晩、ここで流れ星を探すよ。

 見つけたら今度こそ、きちんと本物の星にお願いする。
     事情は知っているみたいだし、
     ウーヴェに言ったら一緒に探してくれるかな?

 今日のこれは、予行練習。
 願い事3回に所在地まで、
 星が落ちる前に言い切るのは中々大変だからね。]
 
(34) 2022/05/27(Fri) 20:21:03

【人】 少年水夫 カイル

 
[用意が整えば、またターバンのお兄さんの席へと戻る。]


  お待たせしました。
  お持ち帰り用の、赤ワインのサングリアです。

  僕がサングリアを選んだ理由は、
  生前ホットワインをよく飲んでいたからなんです。
  あれは過熱してアルコールを飛ばしているので
  お酒ではないですが、

  材料があまり変わらないので、
  サングリアも味に馴染みがあるように思えて。

  寒い北の海で、オーロラを眺めながら父と飲みました。
  毛布にくるまって、二人身を寄せあって。


[どんな奇跡をもってしても取り戻せない、僕の
宝物
。]
 
(35) 2022/05/27(Fri) 20:22:25

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  飲んでいたのは普通のホットワインです。
  でもこの味は、僕にとって特別なもの。
  今でも冬になると時々飲みます。この店で。


  失ってしまった悲しみを呼び起こしても、
  僕はこの味が恋しくなる。

  一人だったら絶対に飲む気にならないと思います。


  ここには少なくとも僕にとって、
  "大切な仲間いいゴースト"しかいないから……。
  だからここで飲むホットワインは、
  とても美味しいんですよ。

 
 
(36) 2022/05/27(Fri) 20:23:21

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  さっき別の店員と、
  そのお友達と飲んだらいいって話しているの、>>2:194
  一寸盗み聞きしてしまいました。すみません。
  ゴーストになった後のご友人と一緒に飲んだことは、
  今まで無かったみたいですね……。



  ここで働いていると分かるのですが、
  出会ったばかりの相手でも、一緒にお酒を飲むと、
  一人で飲むよりもずっとお酒が美味しくなります。
  皆で乾杯した後の一口は、
  一味違ったりはしませんでしたか?
>>2:200
 
 
(37) 2022/05/27(Fri) 20:23:47

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  魔法をかけるより確実に、特別な製法よりも強く、
           誰かと一緒に飲むことは、
           お酒を何倍も美味しくします。



  それが、自分のことを深く
  大切に想ってくれる友人だったら、
  尚の事、味は変わってきますよね。

  だからこのお酒を"特別"にするのは、出来るのは、
  僕はお客様ご自身なんだと思いますよ。

 
 
(38) 2022/05/27(Fri) 20:24:23

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  ……とは言っても、お約束通り、
  僕は全力で祈りました。
  お二人に、美味しく飲んでもらえるように。
  
想いがが通じること、心から願っています。



[希望を託すように、僕は瓶を手渡した。
 これが、お客様の求める答えではないだろうことは、
 僕も分かっている。

 それでも僕は奇跡を起こす役割を果たすのは、
 見ず知らずのゴーストではなく、
 友達の為にここまで頑張れる、
 お兄さんであってほしいと思う。

     
人の想いは時に人智を超える。
>>2:209
     ついさっき僕は教えて貰ったばかりだからね。**]
 
(39) 2022/05/27(Fri) 20:25:15

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[困らせてしまっただろうか。
 思案する姿にばつが悪く眉を顰める。
 声だけは先に聞いていても、
 実際会ったのはつい先程。名前も知らないくらいだ。]
 

  いきなり考えさせてすみません。
  そう、じゃあ"大きなもの"にさせて貰いましょうか。
  実際に悩んでいますので。


[続く言葉には首を傾げ]

  
  残念ですが違います、けど近いとも言えるのかな。
  
逆ですよ。

 
(40) 2022/05/27(Fri) 23:19:40

【人】 天馬騎士 エアハート

 
   
私はあの人に……


      
逢いたく無い、と思っています。

 
(41) 2022/05/27(Fri) 23:19:57

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  君
というからには、
  店員さんには逢いたいと思う人が居るのですね。*
 
(42) 2022/05/27(Fri) 23:20:11

【人】 偽冒険者 キンウ

 
 えーと、ホタテの酒蒸しも頼んでいいかなぁ…

[常に大食い、というわけではない。
けれども、食べれる時に食いだめしておく
生存本能
というのか。

……それとも。
美味しい飲み物を特別仕立てしてくれたり、
あるいは故郷の美しい盛り付けを再現してくれたり、
そんな
心尽くしのおもてなし
に甘えてしまったというのか。

エアハートの懐具合にも甘えてしまっている
]

 あの、お願いしまーす!

[もし手の空いている店員がいたら
追加注文するのを躊躇わないだろう]*
(43) 2022/05/28(Sat) 0:41:07

【人】 偽冒険者 キンウ

 
[フィアンメッタの前にあったカクテルは>>2:114
もう飲み干されていたのかどうだったか。

──僅かに日の光を含むような海の色だった。
彼女の瞳の色に似た淡く美しい色だ。
…きっとそのカクテルにも、
おもてなし
の心が込められていたのだと思う。

フィアンメッタが占い師として優秀…という声が。>>2:46
城下町での、彼女とエアハートの会話を思い出せば、
十分に裏付けられて。

その後も、セーラー服の少年の声は
所々、聞くともなく聞こえていた>>2:92]

 
……会いたい人がいる……


[その言葉を、小さく復唱してみる。

……あの日別れたギョクトの生死は不明だ。
けれども、東方諸国を抜けた後、彼の加護の力が感じられない。
アタシを吹き飛ばした空間移動の力。
あんなに力を使って……
あの後、ギョクトが無事だったとは思えない。


ギョクトにもう二度と会えないのか、
僅かでも希望は残っているのか
フィアンメッタなら、占えるのだろうか?]
(44) 2022/05/28(Sat) 2:37:32

【人】 偽冒険者 キンウ

[“不安に思っていることを打ち明けて、
  助言を貰って少し前を見られるようになる。”>>2:91

少年の言葉が頭の中で何度かリフレインした……
けれども、占ってもらった結果が
 “不都合な現実”だったとしたら?

しばしの逡巡のあと、あの時心に響いたのは
フィアンメッタのその後の言葉だ。


  「会いたい、と強く願う事よ。
     人の想いは時に人智を超えるから。」
 >>2:209


瞼にほんの少し涙を湛えてしまったのを、
見た者はいただろうか?

……一つの不安は
浄化
された。

けれども不安は──悩みと言い換えてもいいだろうか?
──それだけではなかった]**
(45) 2022/05/28(Sat) 2:44:05

【人】 少年水夫 カイル

 
閉店後:MiraggiO


[夜は明け、霧幻の宴は終わった。
 お客様が帰り始める頃、
 僕は食器やテーブルの片づけをしながら、
 ペガサスナイトのお兄さんの席の会計だけは
 横目でしっかりと見守った。

 本当に全部お兄さんの奢りだったのか……。
 それは会計を見届けた者のみぞ知る。


 明け方にウーヴェが肉じゃがを
 食べているのを見たけれど、>>16
 残ってしまった料理はきっとそれだけではなかった筈。
 そんな料理を従業員たちで、互いを労いながら食したい。
 「皆でお疲れ様会をしようよ!」なんて
 提案してみたけれど、
 参加してくれた人はいたかな?]

 
(46) 2022/05/28(Sat) 7:19:20

【人】 少年水夫 カイル

 
 
(占い師のお姉さんには、悪い事をしちゃったな)

 
(47) 2022/05/28(Sat) 7:19:49

【人】 少年水夫 カイル

 
[僕の願いが叶う様にと、純粋に応援してくれた。>>2:210
 そうと知らないと分かっていながら、
 悪事の片棒を担がせてしまったようで心苦しい。




       僕の会いたい人は、大切な人でも何でもない。
       寧ろその逆、―――憎い
だった。]

 
(48) 2022/05/28(Sat) 7:20:31
 
回想:僕たちの船が沈んだ理由


[ウルティマ・トゥーレへと向かう途中に、
 僕たちは救援信号を出している船を発見した。
 近づいて双眼鏡を覗けば、
 船の甲板にがりがりに瘦せ細って、
 最早服とは言えないぼろぼろの布を纏った青年が、
 膝を抱えているのが見えた。


 勿論、僕たちは救助に向かった。
 父さんをはじめとした乗組員たちが船を移り、
 青年に気をとられている隙に、
 
僕たちの船に待機していた賊が侵入した。]

 

 
[初めに人質に取られたのは、僕より幼い乗客の少女。
 そして少女を盾にして、人質は増えていった。
 
当然、僕もその中に含まれた。



           「私たちはどうなってもいい。
            どうか乗客の命だけは助けて欲しい」



 最後まで懇願する父を無視して、
 下卑た笑みを浮かべながら、父の首を撥ねる光景を、
 僕の瞳はしっかりと映した。
 それを皮切りに、大人の男性は乗組員・乗客を問わず、
 一人残らず命を刈られた。



 僕はもうこの時点で、
 後生だからいっそ今すぐ僕も殺して欲しいと思ったよ。
         
けれど、地獄の宴は終わらなかった。]

 

 
[次に狙われたのは女性。

        「クルーの皆さんが噂しているのを聞いたの。
         貴方がとってもお料理上手だって。
         プロのお料理も良いけれど、
         貴方の作った料理も食べてみたいわ」


 どこかで僕の境遇を知って、
 優しく接してくれた乗客の奥さんが……。



         「私は途中で下船して、恋人の元へ行くの。
          二人暮らしが安定したら、結婚するわ。
          ハネムーンで、再会できると良いわね」


 
幸せを約束されていた筈の、乗客のお姉さんが……。]