人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 一 夜端

 
[皿を落としたらしいメイドが
 必死の形相で父に向けて土下座をする。

 
──
どうか、お許しください……。

 声は酷く怯えていた。]


   ……っ


[反射的に開きかけた口を閉じ、
 喉まで出掛けたなにかの言葉を飲み込んだ。
 そうして目を伏せる。]
 
(51) 2020/11/29(Sun) 13:53:31

【人】 一 夜端

 
[その間にも父は周りへの目配せひとつで
 不出来な使用人の処罰を命じていた。

 処罰の内容は、俺にはわからない。
 生爪を数枚剥がす程度で許される時もあるけれど
 彼女の両手に爪は残っていなかった気がする。

 背けた視界の端。
 メイドは取り囲まれ引き摺られながら
 部屋の外へ消えていった。]
 
(52) 2020/11/29(Sun) 13:53:46

【人】 一 夜端

 
[遠去かっていく悲鳴が潰える前にも
 父は何事もなかったかのように
 再びカトラリーを動かす。

 遅れを取らぬよう俺も食事を再開した。

 大好きな筈のハンバーグは、味がしない。]
 
(53) 2020/11/29(Sun) 13:54:34

【人】 一 夜端

 

   「真昼にやり過ぎてはいないか」

 
(54) 2020/11/29(Sun) 13:54:40

【人】 一 夜端

 
[不意に正面から飛んできた問い掛けに
 またか、と不貞腐れたくなるのを堪えて
 首を横に振る。]

    、、、、、、、、
   彼が嫌がることは何もしていません


[真っ直ぐにそう答え、
 それ以上の会話はなかった。]
 
(55) 2020/11/29(Sun) 13:55:01

【人】 一 夜端

 
[父はとても恐ろしい人間だ。
 睨まれて生きていける奴はいないだろう。

 だけど俺は、それより────…。**]
 
(56) 2020/11/29(Sun) 13:55:10

【人】 転入生 二河 空澄

 
[ぽつり、ぽつりと
 申し訳程度に並ぶ外灯の下を
 並んで歩きながら
 教えてもらった事実は衝撃だった。>>3



   いちねん… それも、ずっと…?!

   えっ、先生は?
   相談とかは、してみた?!



[驚いて矢継ぎ早に質問した
 その答えには、深い諦めが滲んでた。>>4

 なんで?!
 どうしてだよ?!って

 真昼くんにぶつけても仕方のない
 苛立ちが胸に渦巻く中、目的地に到着する。]
 
(57) 2020/11/29(Sun) 16:03:53

【人】 転入生 二河 空澄

 
[とにかく早く話の続きを!っていう一心で
 真昼くんが開けてくれた扉を>>4



   お邪魔します!



[気迫の籠もった挨拶と共に、さっとくぐった。

 誰も出迎えてくれない暗い台所。>>5
 転入生で、カギっ子。
 自分との共通点をまた見つけて
 ますます、他人事じゃないって気持ちになる。]
 
(58) 2020/11/29(Sun) 16:04:36

【人】 転入生 二河 空澄

 
[引いてくれた椅子に腰掛けながら>>5



   無駄って、なんで!?



[彼の方から自然に話し出してくれるのを
 待ちきれずに、続きを催促する。

 救急箱を手にした真昼くんが戻ってきて
 その理由を語ってくれた。
 お巡りさんも怖がるらしい夜端ん家の
 表とか裏とか分からなくて、質問を重ね確認していく。>>6
 
(59) 2020/11/29(Sun) 16:06:45

【人】 転入生 二河 空澄

 
[苛立ちとか、焦りとか、やり切れなさとか、
 よくわからないモヤモヤで
 頭の中がぐちゃぐちゃしてるからだろう。

 夜気と冷たい指に撫でられて>>5
 ぴくり、とはするけど
 脇腹の痛みはほとんど感じない。

 だけど、彼の置かれている現状を
 知れば知るほどに、…辛くて
 眉がぎゅっと寄っていたから
 痛そうに見えてしまったかもしれない。]



   ……ん、っ



[赤い痕全体を覆ってくれる湿布は
 スースーして思いの外、気持ちよかった。>>7

 やっと安心したみたいに床へ座り込む彼の横、
 同じように ぺたりと腰を落ち着けて
 ありがとうと告げると、
 また話を促すように小さく頷いた。]
 
(60) 2020/11/29(Sun) 16:11:53

【人】 転入生 二河 空澄

 
[続きも、また驚愕だった。>>7



   アイツと、きょうだい‥‥‥



[複雑すぎる家庭の事情を
 すぐ理解して呑み込むことは
 オレの少ない人生経験では難しくて。]
 
(61) 2020/11/29(Sun) 16:13:32

【人】 転入生 二河 空澄

[けど、分かったことがある。
 真昼くんは、もう諦めてしまっているんだ…ってこと。

 村のことや自分のことを語る口調は
 淡々としていて
 あまり感情が見えない。

 それが余計に
 彼がどうしようもない現実として
 心底 諦めてしまっているんだってことを
 ひしひしと伝えてきていた。


         
痛くて、切なくて、……


 
(62) 2020/11/29(Sun) 16:16:32

【人】 転入生 二河 空澄

 

[ 
そして────、とても腹立たしかった。
 ]

 
(63) 2020/11/29(Sun) 16:18:02

【人】 転入生 二河 空澄

 
[真昼くんは
 オレを巻き込まないように
 こんな風に言ってくれてるんだって>>8
 彼の優しさだって、頭では分かっているのに。

 感情が吠えていた。]



   そんなの、嫌だッ!!

   オレは…! オレは…ッ!

   先生や、お巡りさんや、他の大人たちみたいに
   真昼くんを今のままで
   放っておいたりなんかしないッ!!!!




[教室に飛び込んで行った時と同じ、
 思ってることをそのまま
 ぶつけるなんて、考えなしの子どもだった。]
 
(64) 2020/11/29(Sun) 16:19:42

【人】 転入生 二河 空澄

 
[どうにかする方法なんか分からない。
 目処なんか立っていない。

 けど、だけど、
 ひとりぽつんと置いてけぼりになんて
 絶対に出来ないって思ったから。]



   オレがなんとかする!!

   だから、諦めないで戦おう、アイツと!!!!




[捲し立てるように、間髪入れず続けて叫ぶと
 膝の上の両手をギュッと握った。

 その手はまだ、小さく震えていただろうか?>>9]*
 
(65) 2020/11/29(Sun) 16:22:56
 

   魔王、だ、と……ぐぅ。


[ 目の前に現れた男は魔王だと名乗る。

  一体何の冗談なのか。

  しかしそれに異を唱える余裕はなく。

  男が言葉を述べてる間にも
  蔦はさらに身体に絡みつき固く締め上げてきて。

  指の一本一本に巻き付いてきたかと思えば
  強引に固く握った指先を広げていく。

  得物を離して堪るかと
  指に力を入れるも抵抗虚しく。

  カラン、と乾いた音を立てて短剣が地面へと落ちた]
 

 
[ 男は地に落ちた短剣を広い、
  此方へと向き直っては剣の峰で頬を叩く。


  軽口めいた口調で告げられるのは
  何時ぞや聞いた、魔王と呼ばれる男の噂。

  まるで自分の事のように語る言い草に
  最初は何を言っているのか理解出来なかった。


   
( 魔王だと? こんな男が?

      
…────そんな馬鹿な )



  こんな辺境の地に、あの、人々に恐れられる魔王が
  存在したなどど、信じられる筈もなく]
 

 
[ けれど、身体を宙吊りにされるように
  蔦で天井の方へと持ち上げられた後。

  その氷のような冷たい笑みに、向けられる刃に
  背筋にぞくっとしたものが駆け抜けた]


   
( まさか、コイツが……まさか!? )



  内心驚愕を浮かべるものの、
  表情は努めて平静を保ち。

  こめかみから冷や汗がぽたりと滴り落ちる。


  滴る汗が地面へと到達した、───その直後。
  短剣が目の前で振り下ろされる。

  ちくりと皮膚に走る痛みと共に
  マフラーと黒の着衣が
  胸の辺りから臍に掛けて切り裂かれた]
 

 
[ 露になる己の胸元。

  筋骨隆々というほどでもないが、
  引き締まった胸筋が形作るそれは
  明らかに男のものだったであろう。

  それを見た男は何処か不満そうな顔で
  身勝手なその言い分に片眉を上げては
  睨みつけるもそんなものはどこ吹く風。


  名を問われても
  射貫くような眼差しは変えぬまま]


   聞いて…どうするんだ。
   貴様にはどうでもいい事だろう。


[ 人間を物のように扱う男が人の名を聞くなどと。
  全く理解出来なかった。知ってどうするのかと]
 

【人】 『ブラバント戦記』  



 アズール平原の豊かな穀倉地帯に軍靴が響き渡る。
 二万の軍勢を率いた新皇帝は無人の大地を瞬く間に駆け、
 アリン家の構える居城へと迫った。

 展開された公国側の兵は軒並み猛者と呼べるものではなく、
 優秀な騎士団の前には為す術もない。
 新兵を前線に立たせて稼いだ時間を用いて、
 アリン家当主ジョセフは籠城作戦を企てていた。

 帝都から遠乗りで一週間足らずの平原に位置する城は
 強固ではあるが、安全に脱出する手段がない。
 諸侯からの応援と補給を絶たれた彼等が
 喉元に喰い付かれるのは時間の問題だった────……


(66) 2020/11/29(Sun) 17:13:43

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 

[ 刀身を伝う雫を振り払う。
  平原は赤く染まり、立ち開かる者は全て斬り殺してきた。

  かつての学友。見知った顔。
  家を継ぐ為に生家に戻り、戦に駆り出された者達。
  打ち拉がれるものも、心悩ますことも最早存在せず。 ]

      [ 見えない痛みばかりが降り積もっていく。 ]


[ 未熟な若者を殺した。肉盾紛いの老兵を殺した。
  奴等が戦支度など出来ていなかったのは明白だった。
  その上で、退かぬならば討ち滅ぼすのだ。

    汚泥と化した大地に屍を積み上げ、
    必要とあらば
いた。

    表面上の平穏を長年貫いて来たこの大陸に、
    これ以上ない程の巨大な篝火を上げる。 ]

 
(67) 2020/11/29(Sun) 17:14:14
 
[ 何本もの蔦が開いた胸元に伸びてきては
  服の中を蠢き、這い回り。

  傷口を舐められる度じくじくとした痛みを覚える。


  それだけならまだ良かった。

  蔦は胸元だけではなく下腹部の方へと伸びて
  着衣ををずり下ろしては下半身を
  男の眼前に曝け出す]


   っ…! あ、アシュレイ、だ……。

   な、何を……ぐ、ぅ……ぁ、あぁ……!


[ 屈辱この上なかった。

  手足を拘束され、下腹部を、陰部を
  敵の前に曝け出すなどと]
 

【人】 『ブラバント戦記』  



 赤く揺らめく

 アーレンベルクの御旗に画かれる獅子が抱くもの。

 夜の闇に新星の如く猛火が上がる度、
 各地で人々は武器を取り、軍勢に加わった。
 彼等はシェーンシュタインの雨以降、
 滅ぼされた主君に与していた者共として領土を奪われ
 国土の隅に追いやられたかつての戦士の末裔だった。

 簒奪者を討ち滅ぼす焔を合図とするかの様に、
 軍勢はより長大な列を成す。

 今こそ新たな名君に剣を預け、雪辱を期す時。


(68) 2020/11/29(Sun) 17:14:55

【人】 『ブラバント戦記』  



『要塞を落とすには、敵の三倍の兵が要る』
 高名な指揮官の言葉通りの戦力は帝国にはない。
 各地で蜂起した戦士達を加えても尚、足りなかった。

 跳ね上げられた橋、固く閉ざされた門。
 静止の命令を受けた兵士達が沈黙を守る中、
 分厚い人並みを割いて一頭の騎馬が前に出る。

 腰に提げた剣を抜き、彼は号んだ。


 
(69) 2020/11/29(Sun) 17:15:13
 
[ それだけに止まらず、眼下では蔦が己の陰茎に這い
  背面では不浄の穴にまでそれは伸びては蠢いて]


   は、ぁ゛……ッ、…やめ……ん、ぐぅ……


[ 蠢く蔦から齎されるその感触に
  目を閉じ、唇を強く噛んで堪えるものの。

  堪えきれない声が唇の隙間から零れ落ち。

  自然と下腹部に血が集まり肉茎は大きさを増して。
  浅ましくも無意識の内に腰は前後に揺れる。


  そのうち、蔦の動きが止まらなければ
  鈴口から白く粘ついたものを垂れ流し。

  身体をびくびくと小刻みに震わせた後
  全身をくたりとさせただろう]*
 

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 
           
我が民よ

          
Brabant!


    篤と視よ。之こそがお前達の拝する力。
   幼帝に始まる暗黒の時代の幕を引く者の姿だ。

     お前達は再びの栄光の先駆者となる。
   我が祖先を屠りし雨を晴らさんとする者達よ、
   其の御旗を、武器を、天に掲げるが良い!


   
 『 我々は必ず借りを返す! 』



 
(70) 2020/11/29(Sun) 17:15:54

【人】 『ブラバント戦記』  




      
Ein
Arenberg
zahlt immer seine Schulden

   ────『 獅子は必ず借りを返す 』



    集いし者全てが声を揃えて繰り返した時、
    濠の対岸に降り注いだのは赤い

    祖先を虚ろなる王へと変えた夜宴の意趣返し。


 
(71) 2020/11/29(Sun) 17:16:29

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 

[ 血のような瞳に映り込んだのは、
  城壁を焦がしてゆく無数の焔。
  誰もが天を仰ぎ其れを見詰めた。
  斯くも怨みとは激烈であるか、と。

  対岸から黒煙が上がるのと同時、
  眼前の橋は遂に降ろされた。

    然れど望むのは交渉ではなく。
    裏切り者の
を以て代価とする未来のみ!


   雄叫びを上げ、軍勢の先頭から境内へ流れ込む。
   退路を切り開く為に現れた敵兵とぶつかり合い、
   全ては燃え盛る戦場と赤い霧の中に消え行く──── ]

 
(72) 2020/11/29(Sun) 17:17:05

【人】 仇討王 ヴィルヘルム



[ 其れから幾許かして出された手紙。
  小さく丸められた羊皮紙を渡鴉の鉤爪に括り付け、
  小瓶に残された微かな魔力を道標に、空へ送り出す。

     
“Arryn”

 『   白き鯉は獅子の懐にて灰へと変じ、
   アズールの流れに揺蕩う薔薇の一欠片が
    今は遠き故郷への路を報せるだろう  』

  初陣から快進撃を重ね、兵を引き上げれば
  次に攻め込むのは山脈に掛かる雪が融けた後。
  暫しの休息であると示す様に。 ]


 ( ……何も変わりない。地図が少し塗り返されるだけだ。
     其れを真っ先に伝えたかったのは待つ民でなく、
     一足先に戦いへ身を投じた誰かだった。 

     返事は期待しておらなんだ。 
     故に復路の為の筆と紙を運ばせる事もせず。 )*


(73) 2020/11/29(Sun) 17:17:33
仇討王 ヴィルヘルムは、メモを貼った。
(a1) 2020/11/29(Sun) 17:21:01

【人】 地名 真昼

 
[脇腹をなぞると震えを捉えた。
 だからそっと指を離したが
 それでもなお苦しげに
 眉間は寄せられていった。>>60

 彼が痛みを感じているのは、
 怪我をした所ではなく、心なのだろう。]
 
(74) 2020/11/29(Sun) 20:04:25