人狼物語 三日月国


242 『慰存』

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[……少しずつ距離を縮めようと頑張ったとして
 葉山さんがこっちを見てくれることなんてないからです。

 7歳下の異性なんて異性として
 見られる気がしませんし、
 私が誰かに好かれるわけがない。

 幼い頃に植え付けられたものは
 消えることなく、私の中に残っていますし
 忘れようとしても手首にもそれが刻まれていますから。]

 


[……とはいえ、未練がましい行動はやめられないもので
 朝のゴミ捨てで顔を合わせたときに
 軽い世間話を装って、]


  私、大学と家の往復ばかりで
  この辺のお店とかまだ知らなくて。

  葉山さんのおすすめとかいきつけのお店とか
  あったりしますか?


[なんて、聞いてみたりはするのでした。
 答えなんて知ってるのに
 知らないふりをしながら。]*
  


[優等生だろうと劣等生だろうと、心の中には独善という名前の悪魔が潜んでいる。いくら人の為と口では語ろうとも最後には自分の為に動くもので、下手な言い訳を並べ立てるよりも欲望を誤魔化さない方が余程可愛らしいとさえ思う。

自分の中に潜む狂気を誤魔化すことをやめた者の気持ちは、同じ側に立ったものにしか分からない。

良い子には決して分からない世界だ。]



【人】 葉山 裕太郎



   そうだね。>>15

         まるで神様に悪戯されたみたいだ。


(19) 2024/01/12(Fri) 13:40:20

【人】 葉山 裕太郎


[驚いた様子の彼女の反応>>15
当然といえば当然の話だ。まさかこんなことがあるなんて普通なら驚いて当たり前。

しかし葉山が更に驚いたまさかの話はその後。
七海が自分のもうひとつの顔を知っているということが何よりも驚きであった。>>16

幸いまだバレてはいなさそうなのが救いだ。
彼女に限った話ではなく、文章の書き方ひとつで人の見分けがつくような世界で、まだ誰からも同一人物を強く疑われていないのは奇跡としか言いようがない。
それもこれも、血腹に対して葉山裕太郎の名前が売れていないのが大きな理由なのだろう。]

(20) 2024/01/12(Fri) 13:44:44

【人】 葉山 裕太郎


[とはいえ自分の本来生きたかった世界で無名なおかげで身バレを防いだというのも皮肉な事だと葉山は苦笑いしたくなるのだが、それは心の内に留めておく。
ミステリー作家であることを今悟られたらさすがに困るからだ。]

   
   え、そんな偶然、あるんですか?
   気になるし後で調べてみようかな…


[七海に乗っかりながら白々しく他人の振りをしながら葉山は考える素振りを見せる。>>17
しかしそんな空気を打ち消すかのようにバターサンドを渡されて、これもまた驚きを隠せない。ちょうどお菓子が欲しかったところになんというタイミングだろうか。]

(21) 2024/01/12(Fri) 13:50:56

【人】 葉山 裕太郎



   ありがとう。
   ちょうどお茶菓子が欲しかったんです。

   実は紅茶が好きで…
   今度よかったらお茶でもしましょうね。


(22) 2024/01/12(Fri) 13:52:30

【人】 葉山 裕太郎


[引越しの挨拶にはあまりに高価な気もしたのでしっかりと礼を伝えて、その日は別れることとなるのだった。

それからしばらく、いただいたクッキーとバターサンドをお供に紅茶を嗜む時間がルーティンに追加されたのはここだけの話。
ちなみにびっくりするほど美味しくてお茶会をする時にはこれ買おうと葉山は決心したのだとか。]**

(23) 2024/01/12(Fri) 13:53:52

【人】 葉山 裕太郎

***

[朝、いつも通りごみ捨てに向かう。
ゴミ捨て場は敷地内にあるものの、構造上一度オートロックの外に出て捨てなければならない。
なんでも、ゴミの臭いが廊下まで来たら住人の気分を害するからということらしい。

そしてこのマンションは部屋の鍵とオートロックの鍵が同じ一本で完結していて、差し込み型の鍵に外付けでオートロック用のタッチキーが取り付けされている。

これのおかげでセキュリティも維持できて入居者も楽できて便利という大家さんの心優しい計らいらしいが、実は面倒なこともある。]


   うわ、やった、終わった……


[そう、忘れたら一環の終わりなのだ。
しかもいつもなら開けてくれる管理人さんも、毎週このタイミングは警備点検に向かっていて席を外している。
そして探そうにもオートロック扉の向こう側に行けないからどうしようも出来ない。

しばらくここで待ちぼうけになることを覚悟するしかなかった。]

(24) 2024/01/13(Sat) 4:04:02

【人】 葉山 裕太郎


[そんな時にこれまた偶然、ばったりと七海と出会う。こんな時に生活リズムが合うというのは救いだ。]


   七海さん、ごめん、
   鍵忘れちゃって…

   オートロック開けるから、鍵貸してくれない?


[情けなくもそんなお願いをする時もあり、徐々に忘れっぽい性格であることがバレてしまったかもしれない。

鍵を貸してもらえたのなら、後でお詫びをしに行くことになるだろう。]

(25) 2024/01/13(Sat) 4:04:41

【人】 葉山 裕太郎


[その時に何気ない世間話としてその時に聞かれたのは行きつけのお店があるかという話。
七海も大学生ということで本分は学業、あまりお店などには明るくないようだ。]


   どうだろ、俺もあんまり詳しくないけど…
   ここは俺がよく行ってる場所だよ。


[そんなに大層なお店では無いので紹介は控えめだが、葉山はスマホの画面でその店の情報を開くと、七海に見せたのだった。]

(26) 2024/01/13(Sat) 4:05:21
***

[それから少し経ったある日。
その日は担当編集者との打ち合わせを終えて家へと帰ってくると、時刻が20時をすぎていた。
もう遅いからと担当者と食事だけ済ませてきて、あとはもう風呂に入って寝るだけというところ。

しかし葉山はデスクに向かいノートPCで作業に浸る。
このノートPCは打ち合わせにも使うもので、画面には覗き見がされないようなフィルムが貼られていて、その内容は本人以外には見えないようになっている。

まさか監視されているなんて知りもしないから、人目を気にするようなことはせずだらしのない欠伸をしながら。


調べていたのは、人の過去と歴史だ。

今の時代デジタルタトゥーなんて言葉があるくらいには情報が全てを支配する社会だ。それは誰かのことを調べようと思った時にはパソコン一つで略歴すら作れるほどに便利であり、深刻でもある。]




         (ふーん。)




[これまでの出来事を振り返る。こんなにも偶然が重なって、今となっては七海という人は葉山の隣人として自分の生活に深く食い込んでくる。

とはいえ距離は最低限取り、それ以上こちらには立ち入ってこない。

いつも、いつも、ただ自分の世界の端に席を予約されているような感覚がする。

それも全て偶然なのだろうか。]




   [違う。いつからだ。

      いつからそれは、偶然じゃなくなったのだ。]





[パソコンに打ち込んでいるのは七海聖奈のプロフィールだ。どこの大学に通っているのか、生まれてから大学に入学するまでのヒストリーは?身長と体重は?スリーサイズは?

欄を設ければキリがない。
それも今は空白だらけだ。

しかし、これから徐々に埋めていこう。
葉山にとって七海とはそういう相手なのだ。]



[自分の中に在る敵意という名の狂気
それとは真逆に位置する好意という名の狂気

彼女はどちら側の人間なのだろうか。
知りたいと願う葉山が、その日から七海に抱く感情は決して清純ではない好意的な感情だった。

彼女がどんな想いでここまで来たのか、知りたくて、仕方がない。]



[世の中の変質者には偽物と“本物“がいる。
“本物“の葉山にとっては彼女が“本物“かどうかはこの上なく重要なことで、そのためだけに、わざわざ前の住人の精神を壊して追い出したのだ。

部屋の窓もご丁寧に解放して、打ち合わせの時間も固定して、全て彼女が自分と同じ“本物“なのか知るため。

その為に、ここまでしたのだ。

何としても、知らなければ、抑えきれない。]**



【人】 七海 聖奈



[神様の悪戯だとしたら、>>19
 きっと神様は私の味方なんだと思いました。]

 
(27) 2024/01/13(Sat) 10:52:01


[このマンションに都合よく空き部屋が出来たのは
 ただの偶然なんだと、信じ込んでいました。]


 


あなたがこのマンションに居るのは知っていました、

 とは言えないので思ったほど驚いてないと思われたら
 どうしよう、と不安は少しだけあったものの。
 疑われていないならこの話を掘り下げることはせず。]
 

【人】 七海 聖奈


[同じ名前のミステリー作家がいると聞いて
 調べてみようと考えている姿を見て
 少しだけ、引っかかりを感じたものの
 その場は話を誤魔化しておしまい。

 話題を買えるようにバターサンドを差し出せば
 快く受け取ってもらえて、ほっとしました。
 挨拶に、と持ってきたお菓子は
 どうやら喜んでもらえたみたいです!]
 
(28) 2024/01/13(Sat) 10:54:35

【人】 七海 聖奈



   私も紅茶が好きなんです!
   
   
あっ……私でよければ、ぜひ……



[お茶でもしよう、と言われて
 それが社交辞令だとしても舞い上がってしまい
 顔を赤くしつつも微笑んで見せるのです。

 きっと葉山さんは優しいから
 私なんかにもお茶しよう、なんて優しい言葉を
 投げかけてくれるのでしょう。

 丁寧なお礼には、
 美味しく食べてもらえたならそれで十分ですよ、
 なんて笑顔で返して。
 その日の挨拶は終わりにしたのでした。]
 
(29) 2024/01/13(Sat) 10:55:06

【人】 七海 聖奈


[もし、葉山さんからお茶しようって
 お誘いがあったなら
 どんな予定があってもキャンセルして
 時間を空けたでしょうけれど。

 挨拶の時のやり取りは社交辞令だろうと思っていた私は
 自分から何か行動をすることはありませんでした。]**

 
(30) 2024/01/13(Sat) 10:55:38

***

[朝、いつも通り葉山さんが出る時間に合わせて
 ゴミ捨てに向かっていたある日の事。

 鍵を忘れてしまったのか
 入れずに困っている葉山さんを見かけました。
 ゴミ捨てに行く程度なら鍵をかけ忘れたかどうか
 確認を忘れることもあるでしょうし
 鍵を持っていないのに気づかなくても無理はありません。

 生活を覗き見ている私は
 しっかり者の葉山さんでも忘れることあるんだな、
 なんて微笑ましい気持ちになったりもしたのですが。]
 

【人】 七海 聖奈



   この時間は管理人さんいないですもんね。

   いいですよ、私もたまに忘れそうになりますし
   気にしないでください。>>25


[困った時はお互い助け合いですよね。
 鍵を掌に載せて差し出すのでした。]
 
(31) 2024/01/13(Sat) 10:56:47

[本当に鍵を忘れて、締め出されて
 オートロックを開けたいだけなら
 別にわざわざ鍵を渡さずとも私が開けるだけでいい。
 貸して、ではなく開けて欲しい、でいいはず。


 貸した後、あれ?とは思いましたが
 別に貸すのなんて一瞬の事ですし。
 深く考えるのはやめてしまいました。


 話しながらだったから意識は其方にそれてしまって。]
  

【人】 七海 聖奈


[朝のほんの少しの時間、話したくて振ってみた話題。
 鬱陶しいとか思われないかな、と心配していましたし
 葉山さんが外食をしないというのなら
 そこで会話は終わるつもりでしたが。]


   葉山さん、こんなお店に普段行くんですね。
   お酒とかも飲むんだ……

   
あっ、このタコのから揚げ美味しそう……



[画面を見るために少しだけ距離を縮めて。
 メニュー写真の一部を指さしつつ。
 でも、一人で入る勇気はないな…なんて思うのでした。]
 
(32) 2024/01/13(Sat) 10:58:41

【人】 七海 聖奈


***

[……と言った感じで。私はお隣さんと何か揉めるとか
 トラブルに巻き込まれることもなく
 平凡な大学生生活を送っていました。

 セキュリティもしっかりしていて、
 マンションの中層ともなれば
 少し上を見上げて洗濯物を見てる人なんて
 いないだろうし、泥棒だって来られないだろうと
 ベランダに全ての洗濯物を干したりだとか。

 窓をあけ放して外出することこそないものの
 女の子の一人暮らしにしては
 少々不用心だったかもしれませんね。]

 
(33) 2024/01/13(Sat) 16:31:57

【人】 七海 聖奈


[忙しい生活の合間を縫って、
 SNSチェックや読書レビューも欠かしません。
 そういえば最近はバタバタしていたせいで
 読んだ本の感想や、読んでいる途中の感想を綴った
 個人ブログを更新していませんでした。

 こんなブログ、読んでる人なんでそうそういない。
 ……と思っていたのですが。
 本の名前で検索したときに引っかかるのか
 SNSにリンクを貼っているのが影響しているのか。
 案外ブログの更新を待っている人がいるんです。

 ただの感想でしかないから
 このブログを読む暇があったら本を読んで欲しい、と
 私は思ってしまうのですが。]
 
(34) 2024/01/13(Sat) 16:32:14