人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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【人】 迷彩掃除屋 ノアベルト

「がんばってください、って応援すれば良い流れですか?
 どんな劇か知りませんが、気味が悪いったらありゃしません。はやく生き返るんですよ」

昨日の夕方から目の上に青あざをつけている男は、伸びをして一考。
馬鹿げた大道芸の言動は、たまにわからず、まともに解決が出来ない。
場に任せて、ため息をついた。

「今日は、手持ちの金を使い切ってしまいましたからね〜……しかたない、小遣いでももらいに行きましょう。
 散歩ついでに席を離れます。ご用のある方はあたくしの名前を呼んでくださいね」

そういうと、帽子を外しながら一礼。
リンと鈴を鳴らして何処かへと男はその姿ごと消えてしまった。
(35) 2021/12/09(Thu) 1:19:48
フランドルは、飛び去る鳩を見送った。いつかの時の事。
(a22) 2021/12/09(Thu) 1:30:56

【人】 残氷 の エアハート

 
「何か、何かを……。……何を?」

譫言のように今の取れない言葉を紡ぎつつ、
机に項垂れ続けていたが、傍に置いていた槍が
蒼く
光る。

「──ぁ、……すみません、お代はここに。
 ……すこし、夜の散歩に出てきます。
 そう遠くにはいかないので、何か用事が、あれば。……」

そうして槍を手に持って酒場を後にしようとする。
最も何か目的地がありそうな雰囲気でもない。
尾行も同行も特に断る雰囲気ではないだろう。
(36) 2021/12/09(Thu) 1:35:41

【人】 仮面の役者 フランドル

 
はやく生き返るんですよ。

 人生でなかなか聞けないワードだろうな。
 まあ、明日には色々元に──」

戻っているだろう、という言葉は最後まで言えたのだか。
視界の端で動いた人影、その様子に視線を険のあるものにして。

そのままかつんと靴底一つ鳴らして立ち上がり、
誰に声を掛ける事も無くその場を後にして行った。
(37) 2021/12/09(Thu) 1:53:05

【人】 見習い少女 アンゼリカ

項垂れているチェスティーノを一瞥し、掲示板の前に立って鮮やかな貼り紙を息を呑んで見つめる。

「ついに……。ついに、始まったのね。
 すばらしいわ……これで、この都市もきっとよくなる。
 早くきれいにしないといけないのよ、ひとり残らず、
 あんな……あんなやつらなんか…………。」

持っていたカップに力を込めるとバキリとヒビが入り、自身の手を傷付ける。まあまあの流血を気にも止めず、何かに魅入られたようにぶつぶつと呟いている。
(38) 2021/12/09(Thu) 1:54:01

【人】 灯屋 レイ

>>1:76 アイシャ
「軟骨までのつもりなんです。いつも。ですが、つい。
怪我はしないように気をつけています。怪我してしまったら美味しく食べる事が難しくなりますから」

綺麗に肉の削げた、細く短い骨がカランと皿を鳴らす。
このような場所に彼女に合う小さめのテーブルなんて用意されているはずもない。ぷらぷらしてしまっても、ひとりで座れる椅子があっただけ御の字だ。

「私もです。酒はわかりませんが、ご飯にハズレがないのもいい。いい店を選んでいます」
自身で作っているかどうかなんて些細な事。仕入れていたとして、美味しければいい。

小動物を思い浮かべながらもうひとつチキンを取り、貴女より大きな口で齧り付く。
頼みすぎたと言っていたチキンも、その内綺麗になくなるだろう。
(39) 2021/12/09(Thu) 2:02:44

【人】 骸狩り スカリオーネ

去っていく二つの人影を横目で眺め、
それに釣られて視線が掲示板の前へ。
どうせ仮眠をするのだ、とのっそり立ち上がり。

>>38 アンゼリカ

「……。掃除屋は自傷の癖でもあるのか?」

横……いや、上から響く声がひとつ。
もう一人、あなたが師匠と仰ぐ者に依頼をする男が見下ろしている。
普通の人間の通り道としては十分だが、
立派な体格の男には僅かに狭いのか、通してくれと仁王立ち。

――あなたが場を空けるように気がつくのなら、
その手に幾分上等なハンカチと、包んだ硬貨数枚を握らせる。
応急処置の布と、カップの弁償代。
それだけ渡して、二階へと歩いていくだろう。

気付かないのなら、ため息をひとつ。
硬貨数枚包んだ布を魔女に投げ、アンゼリカを指して去っていく。
(40) 2021/12/09(Thu) 2:12:57
「では、私の命令は『嫌な時は嫌と言っていい命令』という事でよろしくお願いします。

誰かを縛る事に、慣れていないだけですよ。
私は此方に縛られた者を彼方へ導く者ですから。
……ですが、やさしいと思ってくれた貴方の気持ちは素直に受け取らせて頂きますね」

ゆら、ゆら。幽かに揺れるカンテラを撫でる。

「そうですか。……不死者が関わっている訳ではありませんから、さもありなんといった所でしょうか。
何もなければ、それはそれでいいのです」

 
「興味がないからこそだ。
 好意の有無で左右される人間じゃないだろう。

 同じ様な人間ばかり好みで選んでいたら、
 徒党は組めても組織は成り立たない。
 そう言った点で見る目はある部類と見ている」

適切な人間を呼べるだろうと言っている。

最もただ好みで選ぼうとも野良猫の好みであるなら
別段問題でもないと踏んでいるのもあるが。

「つけられるような場所で行いもしない。
 何より勧誘相手の反応を見れば問題も発露──

 ああ、相手を決めたなら早めに教えてくれ。
 こちらも準備がある。そこは外して整えるとする」

「……聞こえていましたか?」
名を呟いた。どうしてと、誰に向けるでもない問を零しかけた。気まずげに頬を掻く。

「旧知の仲です。私がここに来る前からの。
死に近い我々は忌避もされやすい。
真実であれ虚偽であれ、疑いを向けられやすい立場でしょう。
遅かれ早かれとは思っていましたが、こんなに早いとは」

すっかり塞ぎ込み端にいる、鼠の青年をちらと見る。
……この事態を引き起こした者達を支持する立場だ。けれど、彼女が酷い事をされなければいいと思う。

ノアベルトは、すれ違いざまエアハートに声をかけた、悪酔いでもしましたか?
(a23) 2021/12/09(Thu) 2:56:01

ノアベルトは、くしゃみをする、誰かに噂でもされましたかね。自傷癖だなんてとんでもないです。
(a24) 2021/12/09(Thu) 2:57:09

エアハートは、ノアベルトと立ち話。
(a25) 2021/12/09(Thu) 3:32:59

【人】 見習い少女 アンゼリカ

>>40 スカリオーネ

「!あ…ご、ごめんなさい、わたしったらぼんやりしてて…
 ……あなたは、さっきの……せんせのお友達の方……。」

声を掛けられればはっとあなたの方を向く。そのままぺこりと一礼して道を開けた。
ハンカチと硬貨を渡されれば、え?え?と分かりやすく困惑している。

「あ、あの……?どうして……?」

……尋ねようとしたが、あなたは既に立ち去った後だった。
洗ってから返そう……と、今は受け取っておくことにする。

「……ジショーノヘキってなんだろ?せんせにはあるんだ。
 今度聞いてみよう……。」
(41) 2021/12/09(Thu) 9:49:21
ノアベルトは、ジショーノヘキもジョソーノヘキもないはずだったんですけどね〜?
(a26) 2021/12/09(Thu) 14:01:15

【人】 迷彩掃除屋 ノアベルト

もうじき、太陽が頂点に登る頃。
扉の外で男が悪態をつく声が響いた。


「ミズチ! 速っ……おいていかないでくれますか……!
 あたくし、あなたほど健脚自慢ではない上に
 この
ベッタベタしたの
が煩わしくて走りにくいんですっ」

酒場に足を踏み入れた男は、帽子やら衣服に、
ドロッとした
粘液を垂らし、疲労の表情を浮かべている。
連れ添っていたらしい幾分か背丈の低い男を探しつつ。
ノロノロとした動きで、自室へ向かって歩いていった。

話しかければ不機嫌そ〜に受け答えはする構えだ。
(42) 2021/12/09(Thu) 15:19:23
スカリオーネは、マスタード多めのホットドッグを食べている。
(a27) 2021/12/09(Thu) 15:22:27

【人】 錆鉄御納戸 ミズチ

先に戻っていたはずのミズチは、モップを手にノアベルトの通った後を音もなく掃除している。ノアベルトが誰にも声を掛けられなかったなら、部屋に着くまで気付かれなかっただろう。
(43) 2021/12/09(Thu) 15:24:54
ミズチは、ベッタベタしたのは殆どついていない。粘液にまみれたノアベルトに掴まれかけた箇所にほんのちょっぴりだ。
(a28) 2021/12/09(Thu) 15:26:08

ノアベルトは、ミズチを同じ目に巻き込もうとしたのに、逃げられている。
(a29) 2021/12/09(Thu) 15:32:34

ミズチは、逃げたつもりはない。共倒れは単純に良くないことだ。
(a30) 2021/12/09(Thu) 15:42:32

【人】 埃運び オーウェン


「あッきったなッ!
 ここ来る前に安風呂でも良いから洗ってこいよ!」

掃除屋が汚してんじゃありません!
簡単な配達を幾つか終えて、酒場で適当にしているだけでもこうも不愉快なことばかり目に入る。

「なんだ、スライムかそれともフロッグか。
 それとも魔導廃液か。何にせよ…珍しいといえば珍しい、お前が汚す立場になっているところは」

そんな物珍しさにわずかに溜飲が下がったのか、
むすっとした顔をしつつも、とりあえずは矛を収めた。
(44) 2021/12/09(Thu) 15:47:00

【人】 骸狩り スカリオーネ

「…………」

葉巻の代わりにホットドッグを手にした男が
ベッタベタの騒ぎを見ている。無言で。
(45) 2021/12/09(Thu) 16:07:30

【人】 迷彩掃除屋 ノアベルト

「相変わらずですね〜、少しぐらい大目に見てくださいよ。
 スカリオーネの旦那のように、お気に入りでも食べて落ち着ける懐の深さを覚えたらいかがです?」

思わず言い返したが、ため息をついて謝罪はする。
見苦しいのは確かである。今後大怪我をしても絶対に姿を見せず部屋の前に大量の血痕を残すだけにしておいてやる。

視界に入らないで差し上げようと帽子を脱ごうとすればミズチの姿を見つける、こいつ……背後を取るのがうますぎる。
こんな形で掃除をされて嬉しいと思うことも早々ない。
本人はからかってるつもりはないのだろうな……。

「はぁ……申し訳ありません、見苦しいのは確かなのでさっさと片付けてきますよ〜。
 あ〜恨みが強すぎて悪夢を見せてしまうかも。
 早朝にしか地上に現れないどぶみたいな色のスライム沼に突き落とされる悪夢です、震えて眠るんですね」
(46) 2021/12/09(Thu) 16:15:53
ミズチは、掃除をしているのは善意100%だ。魔女に睨まれる要素はないに越したことはない。
(a31) 2021/12/09(Thu) 16:19:42

ノアベルトは、ミズチのおかげでまだこの酒場に居られそうで助かりましたと棒読みで言い捨てた。
(a32) 2021/12/09(Thu) 16:59:42

オーウェンは、その悪巧みを実行されたらそれはそれでめちゃくちゃうるさくなる。
(a33) 2021/12/09(Thu) 17:03:10

「……………………おかしな命令だ…………」

けれども、それが命令ならば従うほかない。しずかに頷く。

「貴方の言葉を借りるのならば、おれは貴方に導かれている、といってもきっと、間違いではない」

縛るほどの命令を受けている感じはない。
ガルムは、未だ、自由に不自由を感じる性だ。
今までの主と比べればそうなのはほとんど必然。

「……そうか」

青年はそういった仲の存在を知らないから、こんな時にかけるべき言葉がみつからなかった。

「おれにできることがあるのなら、命令を」

そうして、行き着く先はそれだけだ。

「………………鼠の男のあの目は、覚えがある」

遠い記憶だ。怯えたような、恐怖に苛まれた目。
きっと、いう通りにしなければ殺すとでも、脅されたのだろうか。あのみょうちきりんな首輪だって、あからさまに怪しい。

名を張り出された者が同じ目に合うとしたら酷い目に合うことは逃れられないのかもしれない。

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

「…………………」

エドゥアルトは相変わらず、定位置で突っ立っている。
なにやら騒がしい様子には目を向けただけだ。
掃除の手伝いでも必要だったら、そうしたかもしれないが、その必要もなさそうに見えた。
(47) 2021/12/09(Thu) 17:21:59

【見】 騎兵 リーゼロッテ

>>31 ペトルーシャ
「なるほどぉ〜…そっかぁ、怖くて足竦んじゃったりしたら
 兵士としては使い物になんない…ってコトだね!
 いつかそのうちロッテも怖くてぷるぷるしちゃうかも?
 そしたらそしたらぁ、ペトルーシャさんに操ってもらおーね♡
 ペトルーシャさんなら上手く使ってくれるってロッテ知っ…
 あれぇ!?持て余されちゃうのぉ!?」

指を合わせて夢見る乙女のポーズでうっとりと語るが、返事は素っ気なかった。

「『脳刺しそれ》言わなくっていいからぁー!
 その杖で《泥掬い》はちょっと可愛いからいいよねぇー…
 でもアレかなぁ?それで恨みとか買っちゃってる?
 痛い目遭わされたらお治し代くらい奢ってあげるねぇ。
 同じ戦場にいたヨシミってヤツー」

掲示板をちょいちょいと指して。
後ろめたいことが無ければ酷い目に遭わない――とは限らない。この街では、特に。そのくらいはINT1でも解る。
(@8) 2021/12/09(Thu) 18:05:36
ミズチは、ノアベルトにどういたしまして。咎められなかったのでそのまま続けた。手伝いはなくて問題なさそうだ。
(a34) 2021/12/09(Thu) 18:16:08

【見】 騎兵 リーゼロッテ

「ヒュージキャンサー………」

掲示板を眺めるついで、新聞記事の切り抜きが貼られていることに気がついた。神経が太くINTも1なので、そっちにも目がいってしまう。

ヒュージ・キャンサー。

成人ヒューマンが30人乗っても潰れない巨大な蟹の魔物である。
発達した甲殻と鉗脚(ハサミ)は素人を寄せ付けず、冒険者が集って祭りのように狩るもの。

「………あのすっごいでっかいカニ?出たんだぁ。
 そのうちカニ鍋食べられるかもねぇー」

誰にともなく世間話を振って、小首を傾げた。
(@9) 2021/12/09(Thu) 18:17:25

【人】 灯屋 レイ

「腐りかけのアンデッドでも相手にしたのですか?」
ベタベタがすごい事になっている。掃除ご苦労様です。
ノアベルトは風邪を引かない内に洗って着替えた方がいいですよ。
(48) 2021/12/09(Thu) 18:18:55
ノアベルトは、スライム沼に落ちました。言われたとおり浴場にでも行きますよ、荷物片付けに来たんです〜。
(a35) 2021/12/09(Thu) 18:22:54

【人】 残氷 の エアハート

 
「ヒュージキャンサー」

色々な意味でインパクトのあるあの魔物の名。
唐突にそれを聞いたものだから思わずオウム返しをした。

「また凄いタイミングで出ますね。
 うちはこれでも秩序が保たれてる方ですが、
 他所にこれが乱入したら被害が甚大でしょうし……

 いっそやってくるといいですけどね。
 治安は保たれるし、食料は食料ですし、
 《脳刺し》もいるので倒せる算段はある」

真面目に言っているが、知人が政府に連行されかねない状況で鍋の話題だ。全てに真剣と言えば聞こえはいいけれども。

「リーゼロッテ、万が一うちに来たらどちらが
 多く良い部位を取れるか競争でもしましょうか」
(49) 2021/12/09(Thu) 18:31:30

【人】 骸狩り スカリオーネ

「……あの蟹か。
 ……死人が出るか怪しいな」

世間話に反応したのは、骸狩り。
死人が出るなら動く死人も生まれるかと、
期待とも予想とも言えない言葉が零れた。
(50) 2021/12/09(Thu) 18:31:47

【人】 埃運び オーウェン


「馬鹿野郎ただでさえ今日は昨日と違って安物ベッドで寝るつもりだったんだぞ。寝覚めが最悪になったら真っ先におたくに文句つけに行くからな震えて起きやがれ」

早口で捲し立てた。めちゃくちゃに不機嫌になった。
(51) 2021/12/09(Thu) 18:33:34
ミズチは、よく眠れるようになる香でも後でオーウェンに届けようかと考えた。素材あったかな。
(a36) 2021/12/09(Thu) 18:40:57

【見】 騎兵 リーゼロッテ

「そうだねぇー、ココまで来てくれたら手間もハブけるなぁ。
 ウップン溜まってそーな人手もあるしぃ。
 ちゅーか《脳刺し》関係あるぅ?
 ハッ! 
かにみそ…!?


倫理観、ゼロ!

「んっ、エアハートさんやる気ぃ?
 じゃあロッテもがんばっちゃおーっと!
 いっぱい取れたら首輪つきさん慰めカニ鍋会だねっ!
 ハサミのとこがおいしーんだよねぇ、あれ〜」

大真面目なエアハートと素のリーゼロッテ。
この酒場における槍二振りに必要なもの、それはツッコミである。
(@10) 2021/12/09(Thu) 18:44:28

【見】 騎兵 リーゼロッテ

「死んじゃうひとぉ? うーん出るかもよぉ?
 いっぱい血吸ってハサミが赤くなったヤツほど
 食べたらおいしーらしいしぃ。
 ってコトはぁ、人くらいヨユーで殺すってコ、ト♡」

スカリオーネの真意を察することなくウインクを送る。
ちなみにスカリオーネの商売もいまいち理解していない。
(@11) 2021/12/09(Thu) 18:47:47

【人】 骸狩り スカリオーネ

「アレが人を殺す事は誰でも知っている。
 単にアレを狩りに行く冒険者は
 ここには幾らでもいるだろうという事だ」

《脳刺し》は子供としてカウントしていないのか、
魔女に混じって煙をひと吐き。

「《脳刺し》が戦場に出るなら尚更な。
 ……まあ、万一死人が出たら部下にでも一報を頼む。
 名も無い阿呆が死体を玩具にするかもしれんからな」
(52) 2021/12/09(Thu) 18:57:40
スカリオーネは、エアハートまで出張るなら尚の事だな、と思った。
(a37) 2021/12/09(Thu) 18:58:33

【人】 錆鉄御納戸 ミズチ

「……小生はあれに関しては力になれそうにないな」

 ヒュージキャンサーは、小細工が効かないタイプのモンスターだ。通常の甲殻類モンスターであれば、関節部に千本を刺して毒を与えるなり足場に罠の類を張るなりでミズチは力になれるが、あの蟹は別である。関節部にすら針は通らないし、おおよその罠も力技で突破してくる。ミズチの思考野でヒュージキャンサーとリーゼロッテが並べられた。何故だろう。
(53) 2021/12/09(Thu) 18:59:19

【人】 残氷 の エアハート

 
「私は食べられるならどの部位でも平気ですが、
 何故か脳に当たる部類が人気らしいですね?」

出身国には居ないタイプの魔物だったようで、
その辺りの感覚は不思議だなと考えている。
かにみそと《脳刺し》を掛けていたかは不明なままであった。

「そうなんですか?じゃあ私もハサミを狙いましょう。
 確か二部位しかなかった筈だから──」

と、美味しいらしい部位の破壊の算段をしている。
こう言っておくと彼女のやる気が上がる算段もあるし、
結果的に死者が減って食事がまずくなくなる。
そう考えると一石二鳥どころか鳥だらけだ。

傍から見るとただの食に飢えた男だが。
(54) 2021/12/09(Thu) 19:16:55