人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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  どうやらご機嫌を損ねてしまったらしい。
  ほんのりと色付く頬。
  すぐにそっぽを向かれてしまったけど。

  …………。
  もう少し見ていたかった、と言うのは。

  結局口にはできないまま。
 
  



  白く滑らかな手が、こちらの頬を伝う。
  どくん、と心臓の音が跳ねたけど
  すぐさま続く言葉に上書きされた。

  どくん。
  トトの柔らかい唇が文字を形作る度に。

  どくん。どくん。どくん。
  耳を押さえたくなるような衝動が胸を打つ。
  自身の中からあふれる音が、君に聞こえないか。
  見当違いの不安を、笑い話にする余裕もなく。

  奇遇という言葉で片付けるには、
  まるで誰かの意図を感じるような物事の運び。
  もしそうなら、その誰かはたいそう性格が悪い。


  

 

  …… ようやく、絞り出せたのは。

  彼女に向ける、まるでその心に
  寄り添うかのような言葉。
  だけど響きには、甘さも希望もなく。
  ひどく掠れた声を、無理やり空気に溶かせれば

  無意識のうちに、繋いだ手の先
  込めていた力が、ふっと抜けていく。
 
 



 「 0時を迎えたら、二十歳になる。

   その瞬間、全てが正されて。
   俺が大切だと信じ、守っていたもの。
   その全てが過ちだったと断じられる。

   それが素晴らしいことであると。
   信じて疑わない声に祝福されて ─── 」


  …… 勝手に、決めないで欲しかった。
  明日を信じられない惨めな生活。
  確かにこれまでの人生。
  苦しいことの方が多かったけれど。

 
   



  ふっと、息を吐いた唇が歪む。
  いびつなそれが、泣いているのか笑っているのか。
  自身でもわからないまま。


  「 …… 無理なんだ。
    だって20年近く、俺はこっちにいたんだから。
    今更そちら側に行けるわけがない。

    だから君に会ってみたかった。
    「そちら」の世界を生きる、誰かの声を聞いて

    ─── その空気に肌で触れて、 」
 
 



  「 自分と彼らの違いを知りたいと願った。 」


         馬鹿みたいな話だ。
         それで、何ができるわけでもないのに。

 



  「 …… トト。
  
    やはり俺達は、
    出会うべきではなかったのかな。 」**
 
 

────303号室


[ さて、朝はいつかくる。
  彼のことを返したくない夜さえも。
  夜が明けなければいいのに、と
  ふと思ってしまったのは彼女だけだろうか。

  彼との立地探しは、2人目を授かる前に、かな。
  1人目の子と3人で探す旅も乙なものなはず。
  それまでに、彼が順調に昇進してますように、と
  至れり尽くせりで家庭を作っていきたい。    ]





[ 血が繋がっている人間というのは
  どうしても現実を見せられてしまうせいか
  家族以外の人間に憧れが生まれてしまう。
  だからこそあんな可愛い子になつかれたのかも。

  ご機嫌取りをしてもしなくても、
  次回虐められることが確定していると
  知っていたなら、その時から暫くむぅっと
  拗ねて見せていたことだろう。        ]





   そうねぇ…いつも、素直なヨウくんね。


[ 少し拗ねたような彼の様子に、
  ごめんごめんと軽く謝っておいた。
  可愛いな、とまた思ったことも含めて。  ]



────────


[ あの童貞だったことを小さな声で
  彼女に言っていた彼はどこに行ったのか。
  意地悪なことが得意になる彼だなんて
  全くもって考えてもいなかった。

  本格的なマッサージをうけられるお店に
  2人で行ったなら、のびのびとしてしまって
  帰る頃にはてろんてろんな彼女になりそう。

  真似っこは絶対にハマる。
  説明をするかどうかは、彼ののめり込み具合次第。
  でも、楽しめそうなら嬉しい。         ]




────────

   も、っ…!ごめんなんて、おもってないぃ…!

[ 軽い謝罪が聞こえるのに、虐められる。
  ぴくっと体が震えながらも、
  彼の手が止まらないならまたイってしまうかも。

  口淫がうまく行けば、彼の欲がまた口に広がる。
  一滴も溢したくなくて、じゅじゅっと根元から
  鈴口まで唇の圧を使って吸い上げる。
  ごっくんと喉を鳴らして飲み干せば
  好きよ、とへらっと笑ってみせよう。     ]


[ そのあとはバスタブの中でいちゃついて、
  寝室に戻るときはベッドが綺麗になっていたよう。
  彼女は宣言通り、バスローブを裸体に羽織り
  腰紐は巻かずに本当に羽織るだけで
  彼の元に戻り、むぎゅうっと抱きついて
  寝る前のもう一戦といったことだろう。

  そして、先に起きてDVDを片付けたのち
  おはようと彼を起こして朝ご飯に行った。
  楽しい時間はまだまだつづいて、
  都内の一等地にあるタワーマンションに
  彼を引き連れて行ったおやつの時間あたり。 ]



  

  頬は柔らかで、触れた箇所から
  吸い込まれそうなほど滑らか。
  自分のものではない肌は不思議。

 

          ────── とくん、とくん


 
  こうやって向き合えば、ただの人と人なのに
  私たちは何が違って何が同じなのかしら。
 
 

    

  0時を迎えたら、二十歳になる。

  今日の明日は私の誕生日。

 

  
 
 
  「 …… 私だって ………

    今更、散々否定された世界に行けだなんて
    無理だったの ………

    だから貴方に会って、
    「そちら」の世界を生きる、誰かの声を聞いて

    ─── その空気に肌で触れて、 」
 
 
 

  

  私たちは、おんなじ。

  だけどひとつだけ違うことがあるの。

  

  

 
  「 ぁっ …… あははっ ………


    何なの。何なのよこれ。
    可笑しいと思ってたの、最初から。

    誰よ、こんなこと仕組んだの。誰なの!?
    ねぇ知ってるんでしょ?言いなさいよ!!

    こんな手の込んだ ……… 悪い悪戯…… 」

 
   

   

  精一杯の笑顔を浮かべても無駄。
  手が解けて指先が離れたと同時、
  時計の針は真上を向いて重なった。**

  


[優しく重ねられた唇に、またとろりと
 表情がとろけるのが自分でもよくわかる。
 水音を立てるのはどちらか、もう、
 わからないのだけれど、この唾液の甘さだけは
 確かだと思った。 ]


    ぁ ふ、 っはぁ ン


[飲みきれなかった唾液が口端から落ちる。
 それを舌先で掬って飲み込めば、
 同時に重なる手。優しく導くその大きな手に
 目を移して、もう一度彼の方を見て。
 くた、とベッドに伏せれば、そのまま
 肩越し、上目遣いで見上げるように顎を引いた。
 誘っているようにしか見えないその姿勢に、
 多少の羞恥はあるけれど、それよりも
 興奮の材料にしてほしくて。]

 




   あ うン、 っ……は、 はぁ……


[言われた通り、深く息を吐いていけば、
 少しずつ力が抜けていくのがわかる。
 それに合わせるように圧迫感が
 そこを割り開いていくのがわかる。


   ん ぐ、ッ は っゔ


[びくびく、と背が震える。
 一番太いそこが入り切るまで、
 吐くことはできても吸うのがままならなくて
 酸欠に似たちかちかが目の前を過ぎる。
 
 名前が柔らかな声で呼ばれる。
 終始、見つめていた瞳がぼんやりと焦点を
 合わせなくなっていたことに気づいて、
 ゆっくりとそちらに視線を上げた。]
 




  はじ、 めさ んッ……ぅ、


[唇が重なるならばそれは至極嬉しそうに。
 中を押し広げていく圧迫感と熱に、
 平気かと言われたら苦しくて仕方がないけれど
 なぜだろう、どうしようもなく愛おしいと
 そんな感情の方が勝っていく。

 ぼたぼたと生理的な涙をこぼす瞳を
 そちらに向けて、微笑んだ。]


   き、もちぃ、なら、うれしい、


[苦しい、痛い、だけど、わたしは]
 




   うごい、て、っ
   刻みつけてくださ、ぁッ


[すぐにでもあなたのものにして欲しくて。
 今すぐめちゃくちゃに打ち付けてくれたって
 構わない、とどうしようもない思考に
 身を委ねようとしているのは理解している。
 だけど、少し乱暴なくらいが、
 すこし、意地悪なくらいが、うれしくて。
 必要とされていると。興奮してくれているのだと
 それを真っ直ぐに感じられるから。]
 



  「 …… ごめん。 」


  日の巡りと同時にするりと解けた指。
  繋ぎ止めようとするように、ぱっと掴む。


  「 ………… ごめん。 」


  壊れた人形みたいに。
  再度、謝罪の言葉を繰り返して。
 
 



 「 俺が間違っていた。
   約束していたのに。

   この部屋にいる間は。
   この一夜の間は。

   …… 夜が明けるまでは、
   俺と君は大切な存在で。

   ─── 何者でもない。ただのウサギとトトだ。 」
 
  



  単なる口約束に過ぎないのに。
  縋るように、握る指先に力を込めて、
  そのまま一番深い色の空を見上げれば。
  終わりへのカウントダウンが刻まれる。

  …… あの空が白むまでは、
  せめてこの手を ───
 
  



 「 …… 話を、しようか。

   俺は金持ちと会って話したかったけど。
   今は、君の──トトの話を、聞きたいんだ。 」


  そのまま手を引いてベッドに向かえば。
  彼女は付いてきてくれただろうか?
  願いが叶えば、未だ慣れないふかふかのシーツに、
  背中合わせに腰を掛けて。
 
 



  と言っても、いざ何を話せばいいか。
  少し困るなと苦笑してから。
  やがて俺は、ゆっくり語り始める。
  俺の生きてきた、
君がいるはずだった
20年間を。
  変わる空の色を、惜しみながら。
 
  …… 何をどこまで話したか。
  ひょっとして途中で、
  互いに眠ってしまったかもしれない。
  ただ、一つだけ確かなこと。


               「 …… トト。 」
 
 

[身体が慣れるまでのしばらく、目を閉じていて
 「良い子」って彼が言ったのを心の中で繰り返した。

 
 そう、良い子、あたしは良い子なの。
 なんでも言うこと聞くし、ワガママもしない。
 それなのにどうして——ちゆの好きな人たちは、
 ちゆを一番に選んでくれないんだろうね。


 なにか足りないのかな。何が足りないんだろう。]


  んっ……ぁ、


[肌を擽るくらいの甘さ、じゃれ合う恋人みたいなの
 ぞくりと背筋が震えて咥えた熱を締め付けてしまう。
 好きだけど足りない、目が覚めたら消えちゃいそうで。]


   は、ぁッ……それ、すき っ


[固い感触が突き立てられた。
 ぎりぎりと食い込む痛みが心地よく思えてしまうの、
 こんなこと言っちゃったら変かな。

 だけどきっと、蕩けた声でばれてしまう。
 胸をぎゅうっと虐められるたび、痛いのを感じる度に
 きもちいいって身体が反応しちゃうから。]

[でもね。もっと、もっと——
 明日も明後日も消えないのが欲しい。

 ちゆがタイガさんを忘れないように、
 タイガさんがちゆを忘れられないように。]


  あ゛っ、んあぁ…… ぅん、わすれない ッ、から
  ……ちゆのこと、も、
忘れないで、



[鋭い痛みが肌を突き刺して、眉を寄せた。
 すぐ側に彼を感じられるのがたまらなく嬉しくて
 ちゆだけの印が刻まれたってわかったら、幸せで。

 それなのに痛いせいかな、泣きそうになるの。
 お腹の中は彼のもので満たされてる。
 痕の刻まれたうなじにやさしいキスを受ける。

 慣れない感覚、揺さぶられる感じ、苦しいの、
 ちょっとだけ気持ちいいのもわかるよ、それなのに
 嬉しいのか悲しいのかわからなくなって
 裏腹に震える喉は甘い音色を響かせる。]