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【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[ソファの上で変わる少年の顔色をちらりと見ては アルバイトは手元の本を捲る。 一体なんの本を読んでいるのやら 少年の心に落ち着ける場所があるのなら この本も、きっと漫画冥利に尽きる、はず。 人の心に同じ形はない、と どこかの漫画に書いてあった。 だからもしかすると、心の穴にぴったりはまる この一冊!というものに出会うのは 極めて難しいのかもしれないし そんな本、厳密にはないのかもしれない。 ─────それでも。] (74) 2020/09/22(Tue) 22:47:58 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[ それでも、確かに読んでいる時に このアルバイトの心は、満たされていた。 人の形をしていないくせに 人の心と同じように、 どうしようもなく寂しい気持ちは 漫画で、歌劇で、古い和歌の数々で 今もみっちりと満たされている。 ] (75) 2020/09/22(Tue) 22:50:46 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[ふしるるる……と喉を鳴らして アルバイトは心の中で諳んじた詠に くねりと身を踊らせた。 逢うことも叶わなかったあの子に やっと会うことが出来て この恋は実を結んだというのに より一層恋の心は募るばかり。 ……そんな歌だった、はず。 アルバイトは恋、というものを知らない。 実際に身を焦がすような気持ちに 見舞われたことがないのである。 だから、本や歌を読んでは空想する。 願っても願っても叶わない想いに 内から身を妬かれるのは、どんな心地か。] (76) 2020/09/22(Tue) 22:58:42 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[笑ったり泣いたりする少年を視界の端に、 アルバイトは汚れた本の表紙を撫でた。 ─────実際の恋はしたことはない、が。 この本の内容をもっともっと知りたくて つい次のページへ手をかけてしまう気持ち! 一冊読み終えた時の、じんと脳が 隅から隅まで満たされるような気持ち! あれも、「恋焦がれ」に近いんじゃないだろうか。] (77) 2020/09/22(Tue) 23:02:46 |
【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[アルバイトは静かにとぐろを巻いて 漫画喫茶を訪れる者を待つ。 いつか人間の世界へ行って もっと焦がれるようなものを見つけて…… その「いつか」がいつかは分からないけど この、店中を埋め尽くす本が、 全て終わりを迎える頃には、きっと。 時間はいくらでもあるのだ、と やる気のないスキュラのアルバイトは その「いつか」を瞼の裏に描き続けている。]* (78) 2020/09/22(Tue) 23:07:55 |
【人】 環 由人[ 一人きり、眠る夜はいつだって 寂寞に苛まれて、どうしたって 孤独に抗えなくて、痛くて。 和らげてくれるのは、ただひとつ、 誰ともなく落ちる柔らかな、 ラジオのパーソナリティの声だけ。 そんな日々をずっと、過ごしてきた。 一度、したと思っていた恋が、 独りよがりで無意味だったと知った あの日からずっと、なにかと理由をつけて きっと、好機を自分から掴もうともせず 手を伸ばすことも諦めていた。 ずっと。] (79) 2020/09/23(Wed) 0:11:35 |
【人】 環 由人[───あの日、差し出してみた手は、 そういう好機だとは思っていなかった。 ただの───気まぐれで、好奇心。 曖昧にしていても許されるあの場所を くれた人に、なんとなく、どこかで、 恩返しのような気持ちもあったのかも しれないけれど、わからない。 ただ、あの日の己がいなければ、 いまこうして、多幸感に満ちることは なかったし、これから先、 長い道のりを歩いていくことへの 不安も尽きなかっただろうけれど。] (80) 2020/09/23(Wed) 0:12:09 |
【人】 環 由人[ 二人で浸かった温泉。 昨晩薄明かりの下でみた その裸体は、陽の光の下だと、 あのときよりもしなやかで、白く見えた。 提案に、いいなーと頷いて、 蟹はしゃぶしゃぶがいい、と返したり。 ヒグマなんて、見たことないかも、と 思い浮かべるのはツキノワグマで、 こう、なんか模様があるやつ?と聞いたら ちがうと否定されたり。] (81) 2020/09/23(Wed) 0:13:00 |
【人】 環 由人[ そんな今日明日の話を繰り返している中、 落とされたWこれからWの話に、 そっとそちらを見つめた。 視線は合わない。 どこか、不安げに揺れて、 乳白色に注がれたまま。 まつげの先にともった水滴が見えた。] (82) 2020/09/23(Wed) 0:13:22 |
【人】 環 由人───そうだなあ、 ……あの時間、も結構好きだったし、 なんていうか……夜の時間? 誰も、起きてないような、気もする 静かな中で二人、向かい合えるのが、 ───こう、特別な感じは、してたんだけど [ 視線をそらして、膝を抱える。 そっと同じように水面に落として、見つめ。 ゆらゆら、揺れる。 湯気が立って、空気に溶けた。] (83) 2020/09/23(Wed) 0:13:51 |
【人】 環 由人雅治が、あの店大事なのも知ってるから、 …そんな簡単に、「そうしなよ」 なんていえないんだけど、さ。 本音だけ、いっとくと、 ───もっと、一緒にいられるなら。 ……昼も、当たり前に、 「普通」に雅治といられるなら、 おれはそれも、嬉しいし 特別、じゃなくて「当たり前」に なるのって、幸せだなって思うよ …そうなれたらなって、思う。 [ そこまで伝えて、また息を吸う。 ゆっくりと彼の横顔を見つめた。] (84) 2020/09/23(Wed) 0:14:13 |
【人】 環 由人でも、急がないから。 だって俺たちのWこれからWはまだ はじまったばかりなんだし、 ずっとずっと、続いていくって そう信じてるから───さ。 いっしょに考えよ。 [ そう微笑みかける。 なんとなく照れ臭くて、少しだけ 耳が熱かったけれど、それは 熱い温泉のせいにしておこう。] (85) 2020/09/23(Wed) 0:14:34 |
【人】 環 由人[ 旅行は、まだ続く。 決められた日程だけ、 終わればまた日常へ帰る。 だけど、俺たちの日常は続く。 「ひとり」と「ひとり」じゃない。 WふたりWの日常が続いていく。 口下手で、不器用で、 うまく伝えられるかどうかは これから先もわからないけれど、 それでも、伝えていきたい。 橋本雅治というひとに出会えた喜びを。 そのひとと共に生きていくこれからの 道のりへの、期待を。 そして、これからその道に立ちはだかる 山々もきっと、手を取り合って、 乗り越えていければいいと思う。] (86) 2020/09/23(Wed) 0:14:59 |
【人】 環 由人[ 特別なことなんてなくていい。 俺たちにとってのW普通Wを なんてことないことに。 今までずっと、W異質Wに カテゴライズしていたものを W当たり前Wに思える日々に。 そしてそのW当たり前WやW普通Wに 深い幸せと喜びを感じられるように。] (87) 2020/09/23(Wed) 0:15:55 |
【人】 君と共に 環 由人[ 生きていく。 エンドロールが終わるまで。 俺たちなりの、ハッピーエンドに向かって、 たぶんぐねぐね曲がっためんどくさい道を、 手を取り合って、永遠に。]** (88) 2020/09/23(Wed) 0:16:35 |
【人】 希壱[どれくらいの時間が経ったかわからない。 ふと、読んでいた本から顔を上げた。 本の中では、ノコギリ鼻の鮫人間が 主人公にぶっ飛ばされていた辺り。] (89) 2020/09/23(Wed) 3:01:39 |
【人】 希壱────? [辺りを見回しても、もちろん近くには誰もいない。 相変わらず店員がカウンターの向こうで本を読んでいて、 誰かの捲ったページの音が静かに聞こえてくるだけだ。 でも、確かに今、 声が聞こえた気がしたのだ。] (90) 2020/09/23(Wed) 3:02:28 |
【人】 希壱…………なんだよ、 [突然現れた漫画喫茶はホラー仕様なのか? と、疑いたくもなる。 ……だって、明らかに普通じゃないからさ。 パタン、と本を閉じて。 それをソファの上に置く。 ゆっくりと目を閉じて、 今度こそ、言葉を聞き取ろうと耳をすませた。] (91) 2020/09/23(Wed) 3:02:52 |
【人】 希壱[もう一度、と思ったのだけれど、 どうしたって同じ声は聞こえてこなかった。 ため息を吐いて、置いた本へと手を伸ばす。 どこか聞き覚えのあるような声。 どこか馴染のあるような声。 ……でも、それも、今は思い出せない。 だから、もう一度。 俺を一人きりにはしない本の世界へ浸ろうとした。] (93) 2020/09/23(Wed) 3:03:58 |
【人】 希壱[だって、ここには沢山本がある。 だって、ここでは誰にも気を遣わなくたっていい。 だって、一人じゃない。 だって、本を捲れば誰かがいる。 だって、ここは自由だ。 だって、だって、だって、 だって、] (94) 2020/09/23(Wed) 3:04:54 |
【人】 希壱ガタ────、と立ち上がる。 目を開き、汗が垂れ落ちる。 今、何を考えていた? 今、誰を忘れていた? 久しぶりの一人の時間。 それを味わえて、幸せで、 ずっと、この時間が続けばいいって、 あの子を忘れかけてまで、そんな、願いは──] (96) 2020/09/23(Wed) 3:06:36 |
【人】 希壱[名前を呟いて、唇を噛む。 あぁ、そうか。 結局虚しいだけだった。 一人の時間はたしかに大切だ。 とても楽しくて、幸せで、 店員が誘惑めいたことを言ったのも頷ける。 でも、ダメなんだ。 俺だけ楽しく過ごしたって意味がないんだ。 だって、俺はあの子といる事が何より一番幸せで。 あの子が楽しく話してくれる事が何より一番幸福で。 笑いかけてくれる、ことが…… なにより、嬉しくて……] (98) 2020/09/23(Wed) 3:08:16 |