人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【人】 摘まれた花 ダニエラ

>>135

鍵を放った肩がまた思い出したように痛んだ頃。
ようやく耳に届いた音に振り返る。
小さな車。
大好きだった。
近寄って、むりやりに扉を開ける。
(136) 2023/10/01(Sun) 20:26:47
「……そっか。そっかあ、ならいいや。
 オレが会いに行ける所ならどこでも……
 あ。治安いい所にしろよ」

オレマフィアが言う事じゃねえけど!なんて付け足した。
髪を撫でられている間は、やっぱり目を閉じて嬉しそうに。
せっかく兄弟が出来たってのに、すぐにお別れなんて嫌だったのだ。会いに行けるなら、顔を見に行けるなら、それならいいかな。

包むようなハグはちょっと力が強くて、
それでも苦しくはないくらい。温かい体温は変わらないまま。

「言うよ。相手がお前なら猶更」
「帰ったら猫とお前が居るのか……嬉しいな。
 ホントに家族みたいだな。アハハ……」

想像をしたらどうしようもなく嬉しくなった。
貴方が旅立つ時に離れ難くなっていたらどうしようか。
『フレッド』としての新たな再出発を、
自分は笑顔で見送っていたいのだ。

「……うん。こちらこそよろしく、フレッド」

頼みまーす、と笑って返して、背に回した腕を離す。
こうして一緒に居る時間が限られているのなら、
それまではこうやって家族らしくしていよう。
本当の家族じゃないけれど、本当の家族みたいに。


【人】 黒眼鏡

>>136

後部座席に忘れ物・・・みたいに置かれていたのは、電話だった。
──アレッサンドロが使っていた、小さくて黄色い電話。

PIPIPI、PIPIPIと、鳴り続けている。
発信者は、「G」とだけ。
(137) 2023/10/01(Sun) 20:28:45
「……マリトッツォ溶けるわ」

食おうぜ、と促して朝食と称した甘味を手に取る。
まずはゆっくりお互い休もう。
これから文字通りきっと、新しい一日が始まるんだから。

【人】 摘まれた花 ダニエラ

>>137

少しだけ、眉根を寄せた。
そうっと伸ばして、着信をとる。

「……Pronto?」

ちょこっとだけ、硬い声。
(138) 2023/10/01(Sun) 20:32:21

【人】 黒眼鏡

>>138

『…もしもしPronto?』


その電話を取ると、
男の声が聞こえた。
──君はきっと、よく知っている。
思い出せるかは分からないが、思い出してもおかしくないくらいに。

    
……あのジェラート屋の店主だ。


『──ああ。ええと。今日、あんたから電話がくるか、
 あんたが電話に出たら、こう言えと言われてます』


彼はあなたの声を聴くと、
何も尋ねることなく、

『「俺が一番好きなのは、カップのバニラ」って』
『お届けしましょうか、なんて聞いたんですが、いや、食いたいわけじゃないと……』


咳払い。

『すみません、私が首を突っ込むことではなかったです。
 それだけ…ああ、その電話はやるから好きにしろと。
 それだけ伝えろと言われていますので、伝えました。

 あ、私は姿を晦ましますのが、店は娘が継ぎます。
 今後とも、ごひいきに』


がちゃり、と電話がきれて、それきり。つー、つー、つー、という電子音だけが聞こえた。
(139) 2023/10/01(Sun) 20:36:14
リヴィオは、「ねぇ、ニーノ。………いや、えっと」
(a45) 2023/10/01(Sun) 20:38:03

リヴィオは、署内での"ニーノの話"を思い返して悩むような仕草。しかし、言葉は続く。
(a46) 2023/10/01(Sun) 20:38:11

リヴィオは、「俺達はまだ、お互いに知らないことも多いからさ。落ち着いたら話をしようか」
(a47) 2023/10/01(Sun) 20:38:21

リヴィオは、言えること、言えないことがあるだろうけど──それでも、話すべきことがあるから。
(a48) 2023/10/01(Sun) 20:38:31

フィオレは、気まぐれに、もらったリップを塗っている。似合う?なんて近くにいる彼に聞いたりして。
(a49) 2023/10/01(Sun) 20:38:38

リヴィオは、「あぁ、そうだ。晴空の下の散歩も忘れずに行こうね」
(a50) 2023/10/01(Sun) 20:38:41

リヴィオは、
暫く
は君と、君達と歩んでいくために、足並みを揃え歩んでいくのだった。
(a51) 2023/10/01(Sun) 20:39:32

フィオレは、なんとなく、予感がしたのだ。
(a52) 2023/10/01(Sun) 20:39:32

【人】 摘まれた花 ダニエラ

>>139

「……カップの、」

「…………。」

……あー、もう。本当に。


「ばあか……。」


潮騒に紛れるささやかな声。
既に切れた電話口へ。伝え、小さくまた鼻をすすった。
(140) 2023/10/01(Sun) 20:45:00
フィオレは、予感が、悪い方向に当たるなんて。この時は思っても見なかったのだけれど。
(a53) 2023/10/01(Sun) 20:48:31

ニコロは、幸福の為に、これからも歩き続ける事を決めた。
(a54) 2023/10/01(Sun) 20:52:16

ニコロは、月桂樹の花を、ゴミ箱へと捨てた。
(a55) 2023/10/01(Sun) 20:52:59

ルチアーノは、「早起きが毎日出来るようになったらな」そう告げて、貴方と共に海辺を歩いた。 #ReFantasma
(a56) 2023/10/01(Sun) 20:53:46

ちょっと力の強いハグは苦しさを教えるものではなくて、
貴方からの愛情を教えてくれるものだ。
兄弟としてのこれからは始まったばっかりだったのに、
すぐに遠くなってしまうことはこちらも寂しいけれども。

「そうだよ、ろーにいが帰ってきたらにゃんことオレがいる。
 へへ……競おうかな、この子たちと。
 どっちが早く玄関までろーにいを出迎えられるか……」

それでも、それまでの少しの間だけでも。
貴方に家族の温もりを与えられるのなら。
"オレでいいの"、と。
零された小さな声を未だ、覚えているから。


「…………────」

そうして腕が離れた頃。
そっと伝えられる感謝には目を瞠り。
呆けている間にマリトッツォを手に取った貴方を見て、眦を下げる。
すこしだけ、視界が滲むのを感じながら。

「…………それなら、オレだって」


[1/3]

さて、翌日。
正式な手続きを踏まず脱獄した女にどれほどの時間があるだろう。
少なくとも今ここで、自宅のアパルトメントへと立ち寄るような女ではなかった。

「…ただいまあ」

だから、最後に立ち寄ったのはそのホテルだった。
…変わらず、照明はついたまま。誰もいない室内に声をかける。
そうして真っ先にデスクへと向かい。
そこにある『大切なもの』たちを見つめ、ひとつひとつを回収してく。
冷蔵庫から、チョコレートも取り出した。

片腕にそれら『大切なもの』たちを抱いて。
そのまま振り返り、部屋の隅を向く。
ちょこんと最後にひとつ残されたスーツケース。
片腕で、よいしょ。これもそこそこ重いから、怪我した腕ではひと苦労。

…この中身は、どうしようか。
それだけは、まだ決められそうにない。
自分ひとりの問題ではないからかもしれない。
でも、いづれは決める心算ではあった。

ダニエラは、「ああ、でも…。」
(a57) 2023/10/01(Sun) 20:57:49

ダニエラは、この中にある、鍵だけは、どうしようかは決めていた。
(a58) 2023/10/01(Sun) 20:57:59


「……溶けるのは、困る〜」

そうしてぐしと少し乱暴に目元を拭ってから、
己もまた同じように甘味を手に取る。
食べ終わったら何をしようか。
夜になっても貴方の隣に居られるのを思いながら。
久々に口に入れた甘味は幸福と呼ぶのが相応しい味がした。

──『ねえ、戸籍ってろーにいのと同じにできないのかなあ』
そうして食べている最中、そんなことを零していただろう。
難しかったら大丈夫、あんまりよくわかってないから、と添えてもいたが。

──『そうしたら、ほんとの家族になれるでしょ』
すれば離れたとして、貴方の寂しさも少しは紛れるかなって。
子どものような発想を声に載せて。

──『そうじゃなくても、ほんとの家族だって思ってるけどね』
貴方の弟は甘えただから、変わらずぎゅっと肩を寄せて笑っていた。


[3/3]

ダニエラは、きっと近いうち『お兄さん』に連絡を入れる。
(a59) 2023/10/01(Sun) 20:58:33

ダニエラは、彼の方が、自分よりずっとあの場所での思い出が多いと知っていたから。
(a60) 2023/10/01(Sun) 20:58:39

「常連さんには、結局なれませんでしたしねえ」

そうひとりでに、からころ笑う。
喜ぶべきか悲しむべきか微妙なところだ。
女はそもそもコーヒーという飲み物の味が好きではなかった。
今まで一度も、誰にも、そのことを口にしなかっただけで。

荷物に両腕を抱えて、女はホテルを後にする。
もうここを訪れることもないだろう。そうやって初めて照明を消した。

ルチアーノは、あの店にあったコーヒーミルを捨てた。 #Mazzetto
(a61) 2023/10/01(Sun) 20:59:14

【置】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

本名:ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア(Vincenzo Berti di Maria)
死因:■■■■■■
発見場所:■■■■■■■
遺体の様子:
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(L6) 2023/10/01(Sun) 20:59:15
公開: 2023/10/01(Sun) 21:00:00
苦い水面に砂糖を2つ。
そうやって飲める味にしても尚やっとだった。
それでもダニエラ・エーコは、日常的にコーヒーを嗜んだのだ。
でないと、喫茶店になんて足を運ぶ事も出来やしない。
そしてそのための我慢は全然苦でもなかった。

きっとこれも、石であり、星だったのだろう。
もう、そんなかいがいしい我慢もする必要はない。
だというのに、スーツケースの中、手放す気のないものがひとつだけあった。
…この香りが好きだったのは、本当だったから。

【置】 摘まれた花 ダニエラ

ねえ、アレッサンドロさん。

あの日、聞くことができなかったこと。
だから、本当のことはわからないままのこと。


あたしは、――
親孝行
できていましたか?

聞けた方が良かったのか。
聞けないままで良かったのか。
その答えすら、今も出ない。――きっと、これからも出ることはない。
(L7) 2023/10/01(Sun) 20:59:40
公開: 2023/10/01(Sun) 21:00:00

【人】 摘まれた花 ダニエラ

荷物を転がし、抱えて、少しの距離を往く。
虚実不明の明るい鼻歌を奏でる。
そうやって向かう先にいるのは王子様。
あたしのひとmine。いつものように、女はその名前を呼んだ。
(141) 2023/10/01(Sun) 20:59:55