人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


[ 今が良いと言うなら、構わない。
 心残りがあるのなら、
 背中を押したかもしれない

 その言葉を聞いたときに、思った。

 ああ、俺が好きになった君は、格好いいなって。
 見惚れていたよ。このまま時が
 止まってしまっても良い、と思うくらい。

 距離を詰めるように、近づいて来た君が
 コーラを床に起き、覆いかぶさってくる。

 二人の間に隙間がなくなり、声が更に、近くなる。 ]

[ ――クールなところがあるから。
 そこも好きだから。

 自分の言葉を行動を拒むことなく、
 受け取ってくれるから。
 
 それで、十分すぎるくらいだった。

 言葉にしなくても、伝わるものは
 いくらもあった。

 ともに帰る道で、先に手を伸ばしてきたのは
 君の方だった。
 泊まって良いかと尋ねたのも。

 応えられるようにそうなっていきたい
 と言ってくれたあの日から。今日まで。ずっと。 ]

[ 横顔が捉えられて、
 視界が変わる、目線の先、
 すぐ近くには、君がいる。

 触れ合う
に、
 あの日のような
苦さ
はない。

 息が触れ合うほどの距離で
 告げられた言葉が、ほんの僅かに、
 瞳に水膜を張った。 ]

 ――……俺をどうしたいの、那岐くん
 嬉しくて、どうにかなってしまいそうだよ。

[ 背中に腕を回し、頬を触れ合わせると、 ]

 
もう一度、名前呼んでくれる?


[ 問いかける。君曰く、優しくて落ち着いた声で。

 だめになってしまう君を、見てみたかったのに
 願わくば、ソファの力を借りずに、己の力で。

 俺のほうが先に、駄目になってしまいそうだった。
 願い通り、もう一度呼んでくれたなら、

 自分すら見たことがない男の顔を、
 見せることに、なっただろうな。** ]

メモを貼った。

[指輪を見て。心から嬉しそうにしてくれる玲羅
だから零れた呟きに、しまったなと思う。
彼女はTPOをきちんと弁える人だから、迷惑をかけてしまっただろう。
今後の予定を聞かれて、俺は困ってしまった。
特に考えてない。えっと、佑一や神田先生の教え……
必死で脳内を探っていると、小さな囁きが聞こえた。

『いいの?』喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。
俺はそれがどんな意味か、正確には把握していないだろうが。]


……行く。行きたい。


[俺は被り気味に答えて、小さく笑った。]



玲羅を抱き締めて。キスしたい。


[お外を歩きながら、正直に今の気持ちを口にしました。
待ち合わせした駅。もう随分前の事に思える。
来た時と違うのは、帰る時は手を繋いで。
玲羅と共に、改札を潜っただろう。**]

[帰り道。のんびり歩きながらも、微かに頭に過った。


玲羅の性自認ってどうなってるのかな?


こんなにも可愛らし玲羅に対し気にするのは何故か?
天然鈍感栗栖くんは、男女共に告白された経験があります。

下心無く接していると、純粋な好意を返して貰える事はままあって。
中には見た目と自認する性が異なる人もおりました。]

[栗栖瑛斗は人の外見を褒めるのが苦手だ。
それは外見が食生活に直結している事に起因する。
見た目は持って生まれた骨格の他、食事が大きく左右する。

肌の美しさ。太っている。痩せている。
食事の与える影響は大きいのに……
皆が皆、好きな食事をとれるわけでは無い。

アレルギー、病気、体質、ストレス、家庭の事情。
……それこそ、お金がないとか。

心無い言葉で傷付いて、摂食障害になる人も居る。
容姿を褒めるのは、苦手だった。

化粧や服装は、幾らでもその人の印象を変えてくれる。
それこそ魔法みたいだと思うし。
楽しんでる人を見るのは好き。
……でも褒めたら、褒め返されたりするから。
似合う服を勧められたりするから。
やっぱりちょっと、言葉にするのに抵抗があった。]

[そんな風に過ごしたからか。自分が鈍感天然だからか。
男女ともに告白されたことはあったけど。
自分には優先したいことがあった。
ただ、申し訳なさそうな顔をする人には、そんな顔しないで欲しいなと思った。
応えないのはあくまで自分の都合で。
あなたには何の非もなくて。
好きになってくれたことは、嬉しいのだから……
そんな風にしてたら、相手の性別に触れる事も無くなった。
ひらひらの可愛い服を着ていても、心は男の人も居るらしい。
恋の告白では無く、そうした告白を受ける機会も増えた。

だから恐らくうさぎの穴でも。
自分は求められた時以外、容姿や服装、性別等に。
触れた事は無いはずだ。それが習慣づいている。]

[けど…………


なんで今更こんな事気にするかって?
下心があるからだよ!!!



あんな事を言われといて。
家に誘われて
下心を持つなとか無理ですよね?!

でも経験が無いんです。
どこまで相手は許容してるんですか?
そもそも玲羅は自分を男女どちらと認識してますか?
何故こんな事を悩むか???
スートに性差を着ける気は無いけれど。
シェアした時に選んだスートが、ハートではなくスペードだったから。
そんな細かいとこまで気にしてしまう。]

[彼女の家は、電車から降りてどれくらいだろう?
一人で悩むのはやめよう。
ダメな時、嫌な時は、きちんと口にしてくれる人だと。
玲羅の事は信じられる。

ならその時に、俺が少し恥をかけば済む話しだろ。
彼女の身体の方が大事だし。
なんの準備もしてこなかったのは自分だ。]


あの……さ……。


薬局かコンビニ。寄ってっても良い?


[お伺いを立てますが。
顔が赤くなるのは止められませんでした。**]

[予定を尋ねれば何だか困ったような顔。
そして家への誘いには食いぎみの肯定が返って来た。
なので安心したように笑いかけ]

ん、じゃあ、決まりね。
………うん………。


[続く正直な吐露には恥ずかしそうに頷いて。
改札を潜り、家の方面へと続く電車に乗る。]

[ところで。
普段玲羅に対して性を疑ってくる人はまあいないので
彼の疑問には口にされない限り気づかないわけだが。

玲羅は心も体も女性ですし、性愛対象は男性ですし、
ついでに言えば女扱いされれば素直に喜ぶ女だ。


スートに関しては恐らく私の方にハートを想定して出されただろうから
あえて逆張りをしたと言うだけの遊び心で特に他意はない。

玲羅の周りにはそれこそLGBTも性癖に関しても
色んな人が居て、偏見はないつもりでは居るが。
それはそれとして人の嗜好なんぞ逐一分かるわけないし
何も言わず察して欲しいと言うのも傲慢な話だと思っているので
もし何かしら「大多数と違う」あれそれがあれば
付き合うことになる初めに話していると思う。

これらも聞かれたらあっけらかんと答える話ではある。]

[そんな彼の悩みなど露知らず。
程なくして電車は最寄り駅に到着する。
駅から降りて、自宅までは歩いて10分程だ。

こっちだよー、と指さして。
また手を繋ぎ直して歩こうとした矢先。
彼がおずおずと申し出る。]


………………。


[普通に飲み物買ったりするだろうし、
コンビニに寄るくらい不思議なことではない。ないけど……

じんわり赤い顔と、所在なさげな態度に
何かをピンと来てしまう玲羅です。が。]


……オッケー。
コンビニ帰り道にあるからそこ寄ろっか。

私ついでにお菓子とか買ってくね。
最近バズって気になってたやつ。


[でも、それは態度に出さずに、
にこーっと普段通り笑みを浮かべ。

コンビニ店内につけば
一旦別れて適当に菓子やらを籠に入れ、
彼が買い物を終えたっぽいタイミングで合流しましょうか。

外に出れば今度は手を繋ぐ代わり
ぐい、と彼の腕を組んで身を寄せ。]



………良かった。
ちゃんとそーゆーこと考えてくれてて



[なんせ天然鈍感栗栖くんは
お誘いの意図に気づいてくれなかった前科がありますのでね?

家に誘ったのに何も下心を抱いてくれなさそうだったら
私としてはそれなりに凹むところですよ。

にまーっと悪戯に笑って一度彼の顔を見上げ。
今度こそ家の方向を促そうかな。**]

[多分玲羅に今後もこの質問をする事は無い。
けれど、彼女が何をしたら嬉しい人なのかは知ってる。
綺麗とか可愛いと思われたい
口にして褒めて欲しい
重い荷物はもってあげるとかっこいいらしいことも

他の人に関して、俺のスタンスが変わることは無いだろう。
けれど、今隣に居る。大切な人のためなら。
これからいくらでも変化して行くことだろう。
それこそ神田さんに指摘されるくらい露骨に変わるかもね。

彼女がされて嬉しい事。
されたらいやな事。
きっと一つ一つ確認していくし。
またウサギの穴でシェアする皿が出たら。
出るたびに、今日はどっちのスートが良いか聞くだろう。
俺が好きになったのは、他でもない玲羅で。
彼女はきちんと、自分の意思を表してくれる人だから。]

[だからね。ほら。今も…………]


………………そりゃ、考えます。
恋人が可愛くて綺麗で魅力的なので。


[恥ずかしい上に悔しいぞ。
赤い顔でちょっぴりジト目。
知らんぷりしててくれた癖にさ。]

[俺は少しむくれて拗ねた後で。
嬉しくて幸せで破顔した。]


玲羅のそう言うとこ
好き
大好き



[何時か君がくれたスタンプ以上に。
君にハートを飛ばしてやった。
……早く君の家に行きたいな。
玲羅はどんな部屋に住んでるんだろ。**]

ショートってか、ハーフパンツくらいでいいんじゃないかな。
もーちょっとあったかくなったらかもだけどね。

[丈のことは、口から出た瞬間はあんまり考えてなかったんだけど。
 最終的に、着丈で良さそうなのを探すから問題ないつもりだった。
 ショートパンツとロングソックス、スタイルにコンプレックスがあると不安は募るかもしれないが、それを拭い去る役目も請け負いたい。]

ん、また今度。
ていうか普通に普段着も探しに行く?
あんまりこう、おでかけ服ばっかもね?

[そもそも服買ってばっかでいいんだろうかみたいな疑問もないではないけど、お互いしたいことやっていこう。]

[ロッカーの花たちには、花瓶を買うことを心のなかで約束して、街へ。
 サプライズを求められれば、おっけーおっけーと軽く受け止め。]

ぜんぜん、このカッコで。
あんまり服装に関係ある場所でもない気はする。

[夕食前か、後か。どっちがいいかな。
 時間次第で決めようか。計画なく散策するデートは、それはそれで楽しい。]

――アイスショップ――

洋梨!

いいね、ボク洋梨大好き。
シャリふわな感じで。

[けど、どうしたって季節物。ショーウィンドウにはかのフルーツの姿はない。]

あ、キウイ。
そーだね、ボクら今日グリーンだもんね。

[目の前でカットされ、アイスクリームマシンに入れられるフルーツたち。
 つい包丁さばきを見てしまったり、して。]

……あは。あれ?
凍らせて蜂蜜かけたくらいで、なんにもしてない……けどね。

[その"なんにもしてない"ことについて触れられれば、露骨に目線が逸れる。
 あーそこ来ちゃうかぁ、という気持ち。
 いやでも、隠し切れはしないだろう。なにせ、たぶんこれからまた、賄いに立候補することが増えそうだから、バレる。]

いや、うーん……や、えーと。

…………怒らない?
いやいっそ、怒ってもらったほうがいいかも。

[やっぱり自分のせい、なんて思われるくらいなら、怒ってほしい。
 自分勝手で身勝手な思いで、仕事への積極性を下げていたわけだし。]

その、この間、言った話。
力不足っていうか、シャミさんの隣にはボクじゃない人が立つんだろうなと思ってて。 

でも、シャミさんはボクでいいって、言ってくれたでしょ。

[ボクの能力を評価するあの少し叱るような声は、胸の中に刺さって抜けない。
 でも、だめなんだ。"厨房に入れないとしたって"みたいな前提がつくんじゃだめだった。それはボクが、力不足を言い出したからかもしれないけど。]

けど、ケイちゃんとかさ。
接客も100点、料理も100点みたいなひとがいるじゃん?
みんな、すごいもん。店の人。

……で、シャミさんが忙しくて大変、なら、そういう200点のひとがついたほうがいいと思ってさ。
どっちも出来たほうが、どっちも助けられるし。

[ホールだけでも一人前と言われたって、あのうさぎ穴にいると、どっちも出来ることが普通に見えてくる。
 他でもない本人が、ボクでいいよと言ったのに、それじゃだめだと自分が許せずにいた。]

だからぁ……その……
最近包丁も問題ないし魚も、とかいう話になってボクを隣に置こうとするなら、そこに問題があったら他の人に気持ち切り替えてくれるかな、なんて……

そしたらボクとしても望み通りだし、
諦めもつくし……


[結局、それだけしたところで自分のほうが耐えきれなくなって、傍にいたがってしまったんだけど。
 反省してます、とばかり俯いたら、溶けたアイスがひとしずく落ちた*]

[触れたくなったのは、
 先に彼の手が優しく頭を撫でたからかもしれない。

 伏せた視線を掬い上げるように、
 緩やかに動く手に髪をかき混ぜられる。
 
 心配していることが伝わったから、
 謝罪とともに重ねられるお礼には緩く首を振った。
 棘のようなものが一瞬で瓦解していくみたいに
 拗ねるみたいな態度は辞めて、肩の力が抜けていく。

 触れられて心地いいと感じるのは、
 何時ぶりだろうか。

 安堵を覚えると同時に、
 もっと、触れて欲しいと淡い欲が芽生えるのも、
 こんな風に触れられたなら、仕方はないと思う。]

[続けたいのではないかと口にした時に、
 伏せられた瞳に、やはり、
 考えたこともあるのだろうと、どうしても悟ってしまう。
 
 それはそうだろう。
 一度は登りかけた階段。
 降りていくのも、自分の足で降りていくことになる。

 七年間の空白。

 その間の彼の胸中にどんな変化があったのか。
 きっと時間をかけて、今の考えに至ったはずで。
 時に忘れられない夜を過ごしたことも、
 あったのかもしれない。

 それは、想像の中でしか補うことは出来ないけれど。

 言葉にしない代わりに伸ばした両腕。
 腕の中に、彼を閉じ込めて。
 いつもは見上げていた視線が、今は、
 彼を見下ろすように下方へと落ちる。]