59 【R18RP】花韮の咲く頃
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わ、私たちまだそう言うんじゃないから……!
[綺麗な蝶の箔押しの箱。
高級チョコかな? と騙されるところだった。
こう言うの、親が娘に渡すもんじゃないと思うけど!
けど、避妊だけはしっかりしなさい。
そう言う行為は止めるつもりはないけれど、と
真面目な顔で言われたらぐうの音も出なかった。
いつそう言う関係に進むか分からないし
身の安全のためにも、なんて言われたら。
渋々、貴重品ポーチに突っ込んでおく。
これ、見つかったら気まずいなあ……。
ともあれ、彼氏の存在を知られても
根掘り葉掘りされなかったのはよかった。
とんでもない地雷を仕込まれた気分はあるけど
放任主義と言うか個人主義というか、
こう言うところは気楽だな、うちの親。]
[矢川母の贈り物は英断であった。
なにせ上原に避妊具を買い置きする理由がなかった。
自宅には古いものが余っていたかもしれないし、使用期限も過ぎてないかもしれないが、すぐに出せるところにあるかは不明である。
その上、矢川が高校生ということもあり、まだ早いと思い込んでいる節がある。
買って持ち歩くことも当分は無いであろう]
[今日の曲目は、映画の名曲のジャズアレンジ。
「虹の彼方に」はかなり古い映画から。
それから始まり、ピアノとサックスたちとの演奏が
しっとりとした調子で奏でられていく。
自然と私は言葉少なに、演奏に聞き入ってしまう。
矢張り高音域のソプラノとアルトがメロディの中心となり
テナーやバリトンがそこに深みを加える形が多い。
私はバリトンだから、ついそちらの音色に耳を傾ける。
低く艶のある音色が大人の雰囲気にとても合う。
飲むことも食べることも忘れて
つい曲に集中してしまっていた。
でも。
ちら、と隣にいる隆司さんに時々視線を送って、
隣に確かにいてくれる事が嬉しくて。
穏やかに微笑んで、それからまた曲に耳を傾けた。**]
[演奏が始まると、上原は矢川がバリトンだと言っていたのを思い出した。
目立たない、だが無いと締まらない、縁の下の力持ちのようなパートだ。
聞き覚えのある名曲の数々がサックスで奏でられるのを聞きながら、自然とバリトンの音に意識が向かう。
それが、甘えながらも尽くそうとしてくれる矢川の姿に重なるように感じて、そっと彼女の髪に手を伸ばした。
微笑まれると目が合って、微笑み返して髪を撫でた。
そうして音色を楽しみながら、静かにモヒートのグラスを傾けると、氷がグラスにぶつかる音が微かに鳴った]**
[そんな気分だったのだけど。
微笑まれて、頭を撫でられたから。
別に二人きりじゃないけど良いかなって
カラン、と氷が傾く音を聞きながら
隆司さんの方に身を寄せて、頭を預ける。
隣同士に座っていたからそれでも視線はステージに。
今は「輝く未来」が演奏されている。
今回は珍しくバリトンがメロディを担当していた。
甘いメロディを朗々と歌い上げているようで
耳にとても心地よい。
こっそり、指先を伸ばして。
テーブルの下で指先同士を絡め合わせて握っても
大丈夫、かな。
こんな時間がずっと続けば良いのだけど。]
[演奏を聴く他の客たちの中にも、カップルはいたのだろう。
隣り合う座席からはステージがよく見えて、薄暗い店内では周りにも意識が向かない。
メロディを奏で始めるバリトンは、それまでとは全く別の魅力を持っていた。
意識しなければ陰に隠れるようにも感じた音色が、今は主役となっている。
手が重なって指が絡むのを感じると、応じながらも照れ臭くなって、彼女に視線を向けられなくなった。
それも演奏が終わって拍手の時間になれば、自然と離れることになって、名残惜しさを感じずにはいられなかった]
[――腕を離してほしい。
そう言いたかったのに、言いそびれた。
あっという間に公園に着いてしまったから]
[彼女の手は両手とも膝の上だったろうか。
それとも、片腕はしがみつかれたままだったろうか。
しがみつかれていたなら、それを拒むように腕を動かすことになる。
彼女の肩を抱き寄せるために、必要なことだから。
囁きかけて、肩を抱き寄せて、間近に彼女を見つめたとき。
また、唇に触れたくなった。
けれど、触れたらキスをしたくなる気しかしなくて。
それにはまだ少しだけ早いような気がして、ただ見つめるだけに留めた]**
[肩を抱き寄せられて顔を上げる。
直近に彼の瞳があって、視線が絡んだ。
膝の上に置いていた手をそっと彼の方に寄せる。
でも、見つめ合うだけ?
こんな時、……。]
……。
[何かを言いかけて、けれど薄ら開いた唇をまた閉じた。
眉尻が下がって、泣きそうな顔になってしまう。
けど私はそのままそっと瞼を下ろした。
ほんの少し顎を上げて隆司さんを待つ。
街頭の光を受けて、桜の花びらが
闇に浮かび上がっていた。**]
[瞼を閉じて、顎を上げて、じっと待つ矢川を見ていた。
引き寄せられるように頬に触れて、そっと親指で唇を撫でる。
上唇から、下唇へ、形をなぞるように指先で優しく撫でて、それから。
指を離して、唇を寄せて、一瞬迷ってから静かに重ねた。
ただ触れ合うだけの、けれど感触を確かめるような、唇をじっくり味わうような、長いキス。
離れる頃には、上原の頬もすっかり上気していた。
今日、デート中の上原は煙草を吸っていないけれど、それでも染み付いた匂いはあったかもしれない]
……。
[でも、唇が離れたら何を言って良いかわからなくなった。
そっと瞼を上げて隆司さんを見る。
真っ赤な顔で、潤んだ瞳で、
けどもう泣きそうじゃない。
眉間の皺も消えていて、でも私はぼんやりしていた。
夢見心地というか、なんだかぽわんとしてしまって。]
……ん。
[だから、もう一度。
私の方から一瞬唇を寄せて、
それが夢じゃなかったと確かめられたら。
ぎゅ、と彼にしがみつくと思う。
好き、という気持ちが受け入れられること。望めること。
それがとても幸せなんだなって思ったから。**]
[外にいたせいか、重なる手は冷たかった。
暖かくて柔らかい唇を味わって、ゆっくりと離れたあと。
もう一度彼女から唇を寄せられて、目を閉じて受け入れた。
触れ合う唇の感触を確かめながら、しがみついてきた彼女を両腕で抱き締めた。
彼女がまだ高校生なことも、親しくなってまだ1週間程度なことも、一瞬忘れかけた。
そうして浮かびかけたその先を、上原の理性が必死に押し殺した。
――大切にしたい。
そう思いながら、彼女が自分から離れるまで、しっかりと抱き締め続けていた]**
[ああ、離れたくないな。
だけど、まだ寒い季節だし、抱きしめあったまま
このまま過ごすわけにもいかないから。
キスやハグのその先の事。
私だって思い浮かばなかったわけじゃない。
だけど、どうしたって私のほうから
それを求めることもできなかった。
そんな女の子だって思われたくない。
ただでさえ、私は処女じゃないんだし。
お付き合いが初めてなのに、キスもそれも初めてじゃない。
それがなんだかとても申し訳なくて
私はそのことを初めて後悔していたかもしれない。
でも、それと同時に。
早く塗り替えて欲しいって気持ちも強かった。
強かったけれど、幻滅されたらと思うと怖かった。
すり、と隆司さんの肩に、胸元に、頭を擦り寄せる。
……帰りたくないな。]
[処女じゃないからといって、キスが初めてでないからといって、上原が幻滅することはないだろう。
歳の近い相手ならそれが普通なのだから。
意外に思うことはあるかもしれないけれど。
矢川が擦り寄ってくると、それを歓迎するかのように優しく髪を撫でた]
[それは、そうだろうけれども。
だからこれは私の心の問題かもしれない。
ほんの少しの小さな怯え。
けれどいまはまだ、ただ甘えたい。
甘えて、また明日から頑張って。
やりとりをして、お弁当作って。
そんなふうに日々を積み重ねていくんだ。
それが楽しみでたまらない。
そう、きっと、それで良い。]
はい、あーん?
[なあんて。 食べてくれるかな?**]
[だいたい食べ終えて食後には、コーヒーの合間に、口元にチョコレートが差し出され]
……ん。
[素直に食べて、その後、コーヒーをまた飲んだ。
チョコレートがいつもよりも甘く感じたのは、上原の気のせいなのかもしれない]
そうだ、蛍。
……今日、うち来たいのか?
[話しているうちに紛れてしまった申し出に、今更ながらに問い返す。
部屋の中はいつ誰が来てもいいように片付けてあった]**
[あーん、で、照れることなく食べてくれる。
それに満足してこちらの方が照れ笑い。
また珈琲を飲もうとしたところで。]
んぷっ!?
[それは不意打ちって物だと思うの!!!
すっかり後日で流れた話かと思ってたから!
だから、思わず噴き出しそうになって咽せる。
体を捩って反対側を向いて、ケホケホ。
ハンカチで口元を拭きながら向き直った。]
そ、それは、……いいの?
[それはいつも、わりと。
行きたいな、来て欲しいなとは思ってた。
ちょっと不意打ちに赤くなりながら
でも私は行きたい、と全身で訴える。
行きたいオーラを出してきらきらした目で見つめた。**]
[矢川に噴き出されかけて、上原はぎょっとした。
そんな突拍子もないことを言ったろうかと、困惑の視線を向けた]
……早いか遅いかの差だと思うし。
花見が終わったら、寄っていくか。
[行きたいオーラと共に輝く瞳を見て、可愛らしさを痛感する。
電車で数駅移動することになるが、そう遠い場所でもない。
こうして、花見が終わったあとの行き先が決まったのだった]**
うん、うん! 寄ってく!
そうしたらのんびりできるし。
お台所確認できるし。
……ふふ、楽しみ!
[うきうきと、珈琲を飲み終えて。
お弁当を片付けたなら軽くなったそれを袋にしまう。
どんなところで、どんな風に住んでいるのか。
それも純粋に気になったし、
のんびりと家で過ごすのが好きな私は
のんびり、気兼ねなく、
隆司さんに甘えたくもあったから。
もしかしたら、その先も。
ううん、それはまだなのかな。
私がまだ子供だから。
普段は電車を使わないから
切符を買ったりもしただろうけど
終始、どこか楽しげで浮かれた気持ちだった。**]
そうだな、確かに気兼ねしない。
けどあの台所で料理すんのは大変じゃないかな……。
[上原宅の台所は狭い。
たまに何か作る程度ならまだしも、日常的に料理するのは難しそうである。
それでも手慣れていれば、食卓を併用しながらある程度のことはできるのだろうか。
レンジがオーブンレンジなことも踏まえれば工夫の余地はありそうである。
2人きりで過ごす時間の、その先をもし望まれたら、上原は一度は嗜めてしまうのだろう。
でもそれは、子供扱いが理由ではなかった。
とはいえ、歳の差ゆえの意識の差ではあるかもしれない。機会があれば話して聞かせるだろう]
[ICカードと定期暮らしが長くなった上原には切符は懐かしくて、矢川が買うのに付き合っていた。
電車に乗ると最寄駅までは数駅。座るには短いが立つには長い、そんな微妙な距離だった。
道中、初めて遠足に行くかのような矢川の浮かれ方が愛らしくて、上原は自然と手を繋ごうとしていただろう。
最寄駅を出れば歩いて10分程度で、10階建ての古いマンションに着く。上原の部屋は9階。
エレベーターで上がることも当然できるが、階段もある]
どっちがいい?
[上原は笑いながら尋ねて、矢川の選んだ方法で部屋まで向かう。
9階まではときどき階段で上がっているが、休まず上がれるものの、余裕とまではいかないのだった。
部屋に着けばバリトンサックスのキーホルダーがついた鍵で扉を開けることになる。
入ってすぐの玄関の脇にトイレと洗面所とバスルームの扉があって、ダイニングキッチンが見え、そのさらに奥に寝室がある]**
[そうして向かった、隆司さんの家。
今度は回数券を買っておこうと密かに決めつつ
今日は一先ず行きの分。
電車はまだ空いている時間だったから
隣り合って座りながら風景を眺めていた。
勿論、手は繋いだまま。
座ってる時も、歩く時も。
そりゃ、改札を抜ける時は自然と離すけれど
改札を抜けたらまた自然と繋ごうとして。]
む……。 私は文化部インドア派ですけど
体力には自信あるんですよ!
[そんな訳で少し眉を寄せてその挑戦状?を受け取った。
階段でも登り切れるだろうと。
実際、吹奏楽部は文化部の中でも体力を使う。
重い楽器を持つ担当なら尚更で
バリトンサックスは勿論重いものに入るのだ。
5〜8キロあたりが普通である。
流石にバリトンサックスを持っていたり
今のお弁当の中身が入っていたら難しかったが
無事に登り切ることができた。
できたが。]
ふーっ、流石に暑くなっちゃう……!
[赤い顔になって普段のパーカーを無造作に脱いだ。
汗をかく直前か、少し汗をかいてしまうくらい。
軽く畳んで腕にかけ、ノースリーブニット姿で
パタパタと手で軽く顔に風を送ってた。
隆司さんは汗かいたりしてなかったかな?
そして、鍵が開かれる。
そこに付いてる、お揃いのキーホルダーがきらりと光って
使ってくれてる、なんて密かに嬉しくなった。
そしてひょっこり、彼につく形で
その扉の中に入っていく。]
おじゃましまーす……。
へえ、片付いてるんですね。
散らかってるイメージも、無かったけど。
[神経質な感じはしないけれど、
きちんとしてそうなイメージが何となくあった。
そのイメージ通りだなと感心しつつ
部屋を進んでダイニングキッチンを覗き込む。
ああ、たしかに、]
……これは腕が鳴る……!
[とても狭くて。やりにくそうで。
けどだからこその工夫ができそうで!
とはいえ今日は何も材料は買ってきていない。
しかしキョロきょろ見渡せば
レンジにオーブン機能がついてるのを確認して
意外と色々できそう! と楽しくなってしまった。
今度は何か作りに来よう。
そんな事を思ってしまう。]
今度は、材料買ってきてのおうちデートも良いかも。
そうしたら、作り置きも少し作っていける……かも?
[炊飯器のサイズを確認しつつ、
思ったままのことを口にしていた。**]
[免許を取って、楽器を乗せて演奏会場まで。
そんな夢のある話を聞けば、上原はその車を運転するのが自分でありたかった気もした。
合格祝いに初めて飲むお酒は何がいいだろうと、これからたびたび思い浮かべることになるかもしれない。
改札で手を離して、抜けたらまた繋いで。
いつの間にか、外を歩くときには手を繋ぐか腕を組むかが当たり前になっていた]
[挑戦を受けて立った矢川と、9階まで一緒に階段を昇った。
上原も日頃よく歩くせいでスタミナはそこそこだが、平地を歩くのと階段はまた違う。
昇り切ることはできても汗ばみはするし、多少は息も上がるのだった。良い勝負だったかもしれない]
体力あんなぁ、さすがに。
[春先のノースリーブニットという若々しい服装に目を細めながら、素直な感想を口にした]
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