看守の統率のとれた足音の後ろ。ゆっくりと、軽い足音が続いている。
ゆるりと柔和な風体と態度からは彼女がそうである事は微塵も感じられないが、厚手の手袋で覆われた腕には細い枷。
動きを制限するためでなく、能力を制限するためのもの。

「ありがとうね看守さん、運動しなきゃダメね私も」
元居た場所からここまで、辿り着くまでに息を切らした様子で頭を下げる。

懐からアナログな用紙を取り出し、何度か近づけたり遠ざけたりをしてから、それを読み上げる。
「T-576、『時空間航行規約違反及び余罪、合わせて殺人罪起訴』。クロノと申します」
「も楽しみにしてたようで。みなさんよろしくお願いいたしますね」

「まあまあ、元気ねえ」
騒音を皮切りに、各々が動き出すのをひとしきり眺めていたが、誰かに急かされるようにしてその身を起こす。

平常時でも時折監視のもと行っていたことだ、能力制御が弱まれば差し当たりこれくらいは出来るだろう。
「それじゃあ遊んできなさいな」

鳴れた所作をしながら目を閉じて、その身を回帰させていく。

「…わぁ！！！」

先ほどまで老獪な女性がいたところでは、目をぱちくりさせた少女がはしゃいでいる。
通路をとてとて…！と進んで、遊具施設へ向かっていく。広い所を走るのが既に楽しいようだ。

>>27 かんしゅさん
「　ひゃっ　」
声をかけられてびくーってなる。

「ご、ごめんなさいなのよかんしゅさん。ゆっくりあるくの」
とてとて…
かんしゅさんもしゅーじんさんも、みんなおっきいのよ。

「！！」ブランコみっけた！

「よしょ、よしょ」
あ、かんしゅさんがまだ見てるのよ。( >>a33 )
だから座ってこぐの。きぃこ、きぃこ。
とっても楽しいわ。

「ふふ、あはは！」
機嫌よくブランコをこいでいる。
ぶおんぶおん。80分もやってると傾きがえらい事になってくる。

>>44 かんしゅさん
「楽しかったわ！ありがとうなのよ」
えらい傾きだったが平和におりてきて、満足げな表情を浮かべる。
「かんしゅさんは、ブランコのおにーさんなのね。またこぐときは呼ぶのよ」認定だ。名誉かもしれない。

「みんなチョコたべてるの？クロも欲しいのよ」

「あら！！！！！」
一方看守長チョコ(>>a42)にテンションブチ上がりの幼女だ。

「おにーさんのチョコ、おっきいのね。チョコ好きなのかしら？クロも好きなのよ」

「あらあら！！！！！！」
>>a46
抱っこのおにーさんもチョコが好きなのね。チョコも抱っこするのかしら。
興味津々である。

>>65 しゅーじんさん
「！いいの？」チョコくれる発言に顔を上げて受け取りの構え。
貰ったのはおてて。
「……おてて？なのね」
指輪とかつけて遊ぶのかしら。
認定。しゅーじんさんはおててのおにーさんです。

あとこんなに食べたら虫歯にならないかしら。それが心配なのよ。

>>72 抱っこのおにーさん
声の方に顔を向けて、同じく受取の構え。
この幼女、なかなかに食い意地が張っているようだ。

また、どこくれるのかしら。と思っているので抱っこのお兄さんをキープできるように頑張ってください。

>>91 抱っこお疲れ様です
「わ〜！」はしゃいでいる。
チョコを抱っこしてるのよ。流石抱っこのおにーさん、きっと森羅万象を抱っこしているのね。

「ありがとうなのよ、だっこのおにーさん。チョコおいしいわ」
面目は保たれたようだ。

尚、おててのおにーさんの分と合わせて、大体看守長の身長63cm分くらいは食べただろうか。

>>103 お茶会のおねーさん（性別に気付いていない幼女）
「んー！」
チョコを頬張りながら頷く。虫歯は怖いのよ。

「明日も遊んでいいの！！」ここに来てからはなかなか遊べてなかったので嬉しそうだ。

>>122 お茶会のおねーさん
「みんな…んぅ、そうね」
「そろそろお腹いっぱいで、沢山遊んで…眠たくなってきたのよ。歯磨きしたら、おやすみするのよ」
くぁ、とあくびを漏らして瞼を擦る。

「ζは後回しでいいって言ってたから、βに代わるのよ」
それぞれ、54歳の個体と23歳の個体を指していることは、知っていても問題ないだろう。
「また明日遊んでくれたら嬉しいの」
ゆっくりと部屋を後にして、洗面所へと向かっていく。ちょうど話が物騒になってきたところ、眠たくなるには丁度いいタイミングだった。

これは数刻前の話。
少女が歯磨きを終えると、重たい瞼を閉じて。
微睡む意識の中で、再び彼女の時が変じる。

「──はしゃいだのねぇ、随分と」
そこに立っているのは背筋の伸びた若い娘。
鈍った体をぐ、と伸ばして船内の時計を確認する。

「さて…無礼講、ですっけ？楽しませて貰おうじゃない」
喜悦に目を細めて、彼女──個体βもまた宴の席につく。

「って…既にみんな出来上がってるわね」
人の集まるところに足を向けたら大変愉快な宴会になっている。
一部が粉々になった二人の看守長チョコと酔っ払い共が特に目につく。何？
多少はαの情報は保管されていても、こんなカオスだとは聞いてない。

「……お酒貰える？ええ、シャンボールクランベリー^sakeでいいわ」
私ツッコミに回る気はないから。

「あの子そんなに食べたの…」怪訝な視線を足元60cmが無くなって転がっている看守長チョコに向けて。

「お酒も食べ物も自由に出来るのは快適ね。これで息抜きに面白い事でもあればもっといいのだけれど」

「楽しそうなことしているじゃない。私も混ざるわ」
破壊を手伝った。運動不足だったので破壊はいい運動になりそうだと判断したのだ。

「いいわねシチュー。頂いていいかしら？」
香りにつられて出てくる。看守長の破壊をした後は読書をしていたのだが。

「模擬戦って、あぁ…こんなとこだとそうもなるのね」
ため息。今でこそ平和に見えるがここは治安おしまい監獄である。

「戦うなんて無理無理、カヨワイ村娘ですもの。せめてスポーツとかがいいわ」

「久々ね、拘束解けるのも」
穏やかな様子で厚手の手袋の内側、ロックの解除音を聞く。

「とはいっても大した事は出来ないし、気ままに施設でも回りましょうか」
出来ることは…無いわけではないけれど。

「へぇー、武器もあるのね。だったら混ざるくらいは出来るのかしら…銃弾ってどのくらい速いのかしら…でも看守サンってそれなりに強いんでしょうしねぇ」
完全な興味本位の発言である。模擬戦に興味を示さないでほしい。

「まだみんな寝てるかしら…と、先客がいたわね」
まだ静かなロビーに靴音を鳴らしながら入ってくる。

「朝ご飯にしましょう」
注文を済ませると、目の前に頭脳パン^foodと抹茶^drinkが並ぶ。

>>412 テンガン
「試し撃ち！そういうのもあるのね」
興味がある様子。
またみんなが集まった時にでも行きましょう。

「あ、私もみたーい。殺したりもするの？」
よくない興味をもって並んでいる。
観戦の席につきながら、未知との遭遇^foodと雨水^drinkを注文。

「何これ？？」
食べ物らしい何かが来た。雨水は普通に飲みたくないので置いとく。

「あーあー、アレって死ぬとこだったのかしら。嫌な気分にならずに済んだわ」
クスクス笑ってから観戦席を後にする。
「看守さんも人がいいのね、どのみち明日からは殺し合いなんでしょ？」