人狼物語 三日月国


242 『慰存』

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到着: 葉山 裕太郎

【人】 葉山 裕太郎


[薄暗い部屋ですらすらと執筆に没頭する男の名は葉山裕太郎。葉山はお世辞にも有名とは言い難い、ベストセラーと呼ぶにはしがない小説家であった。

華やかな生活の象徴とは程遠いワンルームマンションに篭もり執筆する小説は、一部のファンを持つものの大当たりする事はなく、自信を持っていたミステリー小説というジャンルも結果は中々奮わない。

ひょっとしたらストレスの捌け口に別名義で時折執筆している官能小説の方がまだ人気があるのではないかとさえ思う。
現に、サイン会などのイベントはいつも別名義の官能小説の方ばかりだ。
本業じゃないからと名義を適当にしたことを、葉山は末代まで後悔することになるのだが。


これでは小説家を名乗るのも烏滸がましいのではないかと、葉山は頭を抱える日々を送っていた。]

(1) 2024/01/06(Sat) 22:45:53

【人】 葉山 裕太郎


[そんな作家としての才覚に疑問が残る葉山だが、意外にも生活はキッチリとしている。

愛用しているタバコの銘柄とはもう五年の付き合いで、食生活もしっかり自炊と外食を使い分けている。
本人としてはこだわりがないのだが、日々におけるルーティンを大事にするという性格が、この生活を成り立たせているのだ。

朝食も毎日しっかり摂る葉山は朝になれば冷蔵庫の中を開ける。

葉山は朝食はいつもたまごサンドと一杯の紅茶、紅茶は駅前の紅茶専門店で売っているアールグレイで、砂糖は入れずポーションミルクを入れたミルクティーにすると決めている。
一日の活力を見出すために、これも必要なルーティンなのだが。]

(2) 2024/01/06(Sat) 22:47:07

【人】 葉山 裕太郎



      うわ、やっちゃった…………。


(3) 2024/01/06(Sat) 22:48:01

【人】 葉山 裕太郎


[なんとたまごサンド用の卵が切れていたのだ。
このままでは近くのスーパーまで買いにいかなければ、たまごサンドは夢の中に消えてしまう。
だがしかし、いくら歩いて5分の場所にある24時間のスーパーとはいえ朝6時から買いに行くのはやや億劫だ。]


      買いに行くか……

               さっむっ…!



[しかし諦めたように外コートを羽織って外に出ると、季節に暴力を振るわれてしまって、深くため息をつくのだった。]*

(4) 2024/01/06(Sat) 22:49:41

【人】 葉山 裕太郎



   『奇才・血腹 妖が□□書店にやってくる!』



(17) 2024/01/07(Sun) 0:28:13

【人】 葉山 裕太郎


[たまごサンドの苦難を乗り越えたとしても葉山に降りかかる第二の試練。そう、サイン会だ。>>10
サイン会は今日からちょうど一週間後、駅前の本屋の中で行われる。

名義は当然、葉山では無い方の。

抵抗がないと言えば嘘になるが、購読者を蔑ろにするわけにはいかないとサイン会のオファーはいつも快諾している。
しかし葉山では無い方の大きな問題はこれだ。]

(18) 2024/01/07(Sun) 0:29:26

【人】 葉山 裕太郎



      ペンネームミスったな、やっぱ………


(19) 2024/01/07(Sun) 0:29:51

【人】 葉山 裕太郎


[あまりに勢いでつけたため、ペンネームが絶妙にダサいのである。
サイン会用の備品です、と出版社から送られてきた垂れ幕に書かれたペンネームに軽く絶望を覚えたのは言うまでもなく。>>17

これではまるで黒歴史の全公開、アナログタトゥーではないかと葉山は頭を抱えるしかなかった。

以前SNSで「推し性癖を教えてください。抽選で選んで書かせていただきます。」なんて企画をやりだしたこともあったことを考えたら、黒歴史というには今更かもしれないのだが。]

(20) 2024/01/07(Sun) 0:31:02

【人】 葉山 裕太郎


[しかしつけてしまった以上は仕方ない。
たまごサンドを食べてもう現実逃避でもしよう。

寒さで悴む手をポケットに突っ込んでマンションを出ると、朝の光が灰青色の空に煌めいていた。

人は案の定ほとんど歩いてはおらず、やはり冬は安息の室内で暖を取るのが大半なのだと直ぐにわかる。葉山もまた、願わくばそうしたいと思っていた一人なのだから。]

(21) 2024/01/07(Sun) 0:32:12

【人】 葉山 裕太郎


[こんな時間なら歩きタバコも許して欲しい。
そう思って火をつけながら、一週間後のイベントに悩みながら横断歩道を待つ。

スーパーまで、もう少しだ。]*

(22) 2024/01/07(Sun) 0:34:39

【人】 葉山 裕太郎


[葉山にとってのサイン会開催とは本来望んでいたミステリージャンルとの決別を示している。

官能小説家(他称)が書いた作品など色眼鏡をかけて見られるのは明白だ。
それが同一人物であると悟られてはいけない以上、晒せるのは片方の顔のみ。

もうミステリー作家の葉山裕太郎が表に出ることは無いだろう。いままで通り細々と活字の仮面を被っていくことになるのだから。

だが実態は至極単純で、ミステリーの世界では腹は満たせなくなっていっただけのこと。
生業とするか趣味に留めるか、葉山もまたその選択を迫られた一人でしかなかった。]

(30) 2024/01/07(Sun) 22:01:05

【人】 葉山 裕太郎


[それでも程よく趣味の域を出ずに生業に出来るのは企画に反応をくれる愛読者の方々のおかげだということを、葉山は誰よりもわかっていた。>>26

あの企画もいわば還元の一種だが、応募が多かったので抽選で決めたのだった。]

(31) 2024/01/07(Sun) 22:01:35

【人】 葉山 裕太郎


[あの時の企画で書いたものは短編と称してかなり長くなった。なにしろシチュエーションが奥深いものだったおかげで着想が止まらなかったのだ。

当然その小説はメンバーシップに登録していれば誰でも見れるものだが、感想のコメント欄に「何食べてきたら思いつくんだろう」とか、「相変わらずエグくて推しです」とか、散々な言われようだったのは今でも覚えている。]

(32) 2024/01/07(Sun) 22:07:48

【人】 葉山 裕太郎


[あの企画、またやってもいいかもな、などと考えながら葉山は卵を買いにスーパーへ向かう。
卵コーナーは狭いから気をつけなきゃいけないのに前方不注意のまま進んでしまい、ついには誰かとぶつかってしまった。>>29


      あ、ごめん、大丈夫ですか?


[避けることが叶わず、咄嗟にぶつかりそうになった人を支えると、謝罪の言葉を告げながらなにか落としていないかと様子を伺ったのだった。]*

(33) 2024/01/07(Sun) 22:16:29

【人】 葉山 裕太郎


[古き良き恋文、熱いファンレターは昔から胸が高鳴る。今はそれがDMに置き換わっただけで創作に勤しむ人間にとって、好意的な感想はいつだって活力の元だ。

誰からも感想を言われなくなった時に創作家は死を迎えるという持論がある葉山にとっては、時に否定的な感想さえ有難くもあるというのに。

その感想をどうやって否定的に捉えろというのだろうか。

それが作品の感想であるのなら常にリアクションを返すのが葉山流だ。]

(39) 2024/01/08(Mon) 22:00:25

【人】 葉山 裕太郎


[とはいえ、作品の内容が内容なのでこの短編小説にこうも丁寧な感想をいただいてしまうと、この読者の方はいい意味で官能小説を読む才能があるのだとそう思わざるを得ない。

倫理観が適度に欠けていなければ、この手の小説を素直に受け入れることはできないだろうから。

もしもこの人がオタクなら、間違いなく将来有望だ。]**

(40) 2024/01/08(Mon) 22:04:38

【人】 葉山 裕太郎


[ぶつかって支えられたのはいいものの小物まで受け止められるほど気を利かせることは出来ず、スマホは床へと落ちてしまう。
音が周りに響き渡るも、幸い店内にはあまり人がいないため人目は浴びずに済んだようだ。]


   いえ、こちらこそ…申し訳ないです。


[直ぐにスマホを拾ってあげようと葉山が屈んだのは七海よりも少しだけ早い。
厚意で拾ってあげたのだがそれが逆に迷惑だったのかもしれない。>>36

そう感じたのは、その画面を見てしまったから。]

(41) 2024/01/08(Mon) 22:05:17

【人】 葉山 裕太郎


[画面には見覚えのある文章、それもそのはずだ。>>36
なんといっても自分が書いた文章なのだから。
しかもこれは出版したものではなくあの時の企画で書いたリクエストの話で、メンバーシップでなければ読めないはずのもの。

まさかこんな近くでメンバーシップにまで登録してくれている人がいるとは思っていなくて。
画面の内容というよりはそっちの方に驚きを隠すことが出来ずに。

知名度を求めてはいなくてもこれもひとつ励みになるのだから、むしろいいはずなのに。]

(42) 2024/01/08(Mon) 22:05:34

【人】 葉山 裕太郎



   はい。どうぞ。画面が割れてなさそうでよかった。


(43) 2024/01/08(Mon) 22:06:04

【人】 葉山 裕太郎


[理想を崩さないようにただの村人Aに徹そうとした葉山は白々しくも知らないふりをしたのだった。

その白々しさが露呈すると知るのは一週間後のこと。
]*

(44) 2024/01/08(Mon) 22:06:15

【人】 葉山 裕太郎

***

[サイン会の当日は裏口からこっそり入場することがほとんどだ。昔は無名ということもあり表立っても目立たなかったのだが、一時を境にやけに目立つようになってしまった。
しかも、ジャンルの影響か分からないが、何故か女性の読者が増えた気がして葉山には不思議でならない。

顔が良いアイドルでもあるまいし調子に乗るなという自分への戒めのため、サイン会は他の人の視線に晒されまいと書店の奥にブースを構える。

しかし日に日に列は長くなるのでまるで意味が無い。]

(45) 2024/01/08(Mon) 22:38:22

【人】 葉山 裕太郎



   すみません、ちょっと一服……


(46) 2024/01/08(Mon) 22:39:11

【人】 葉山 裕太郎


[今は設営が一段落し、サイン会まで二次会を切るった頃。緊張という程では無いが今のうちに済ませるものを済ませておこうと、葉山はフロア内のトイレへと向かう。

まさかあの時の彼女がここを訪れているなんて気付かず、一人の客のように裏方から出てくる姿は、もしかしたら彼女にだけは目撃されていたかもしれない。

来ていると知っていればもう少し見つからないように動くのだが、それも気付けない以上は無理な話だ。]

(47) 2024/01/08(Mon) 22:39:35

【人】 葉山 裕太郎


[彼女がこのサイン会にやってきたと知ったのはサイン会中にちょうど列が進んだ時か、それともサイン会が始まる前か。

なんにせよ色々な意味で驚かされることになるのだろう。
まさかこんな近くに、自分の熱烈なファンがいて、しかも最古参だなんて。]*

(48) 2024/01/08(Mon) 22:42:50

【人】 葉山 裕太郎


[アイドルともなれば人の目に気を使う。
自分のように人目が気になるのではなく、そうしなければ命の危険さえあるからだ。
裏返せば葉山の危機管理はアイドルのそれからは大きく劣るもの。要するになめているということに他ならない。]

(62) 2024/01/09(Tue) 20:20:07

【人】 葉山 裕太郎


[だからといってその顔が出てくることは流石の葉山も想像だにしていなかったのだが。
ブースの中、一瞬お見合いのように固まる。

血腹という小説家を知っていて、メンバーということも知ってはいたがそれ以上とまでは分からない。
まさかこのサイン会にまでわざわざ足を運んでくれるなんて。

まいった、今更白々しくなにを話せばいいのだろうかと言葉に詰まっていると、沈黙を破ったのはあちらの方だった。>>60

(63) 2024/01/09(Tue) 20:22:10

【人】 葉山 裕太郎



   こちらこそいつもありがとう
   多分メンバーの方、ですよね?

   せっかくなので差し入れ、いただきますね。


(64) 2024/01/09(Tue) 20:23:10

【人】 葉山 裕太郎


[サインを書いていると、後ろのスタッフが差し入れは禁止だったはずと耳打ちをしてくる。その声はきっと彼女にも届くだろう。しかし葉山はというとスタッフに微笑み。]


   たまにはいいじゃないですか。
   こうして足を運んでくれたわけですから。


[そう言って差し入れを受け取るのである。
全員から受けとっていたらもちろんキリがない話なのだが、差し入れなんて元々そんなに多くもないし困らないだろうという判断をしただけのこと。

中身を相手の前で見るのはマナー違反と思い、今は確認することはしない。]

(65) 2024/01/09(Tue) 20:23:54

【人】 葉山 裕太郎



   これからも応援よろしくお願いします。

   今度また新刊を出す予定なので
   良かったら読んでくださいね。


(66) 2024/01/09(Tue) 20:24:35
 




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