104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】
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/* はい、霊界の皆さんこんにちは
面白おかしい木霊窓と言う名のダンス会場へようこそ
ゆっくりして逝ってね!
/* 吊りが2に増えた程度じゃ死ねないんですよウケる
これは妖精勝利ですかね
/* 生存者です6日は余裕
向こうでも宣言しますかね
今日も自転車を漕いだ。息が白い。表情は、希望に溢れている。
朝方少しだけ早く、しかし普段通りに、
学校から歩いてすぐ近くで灰色の高級車が停まった。
「じゃあ、また夕方に迎え来て。今日もありがと、御爺」
前日と同じ車から降りた白髪の青年は、
もう一人降りるのを待ってからドアを閉めて、
走り去っていく車を軽く見送る。
ピンポンパンポーン
『おはようございます 朝の放送です
昨日は機材ミスにより、無音の放送だったみたいで
不安にさせてしまった方は申し訳ありません
それはさておき、今日はいくらか静かな朝になりました
休みがちな生徒も増えてきているようです
風邪や流行り病などに、十分に気を付けるよう
耳にタコだと思いますが、……無理をしないように
体育祭当日を盛り上げていきましょう
それでは朝のHRに遅刻しないように
今日も一日頑張りましょう』
ピンポンパンポーン
「いくないくな オイ。
まあ説明すると。まず俺は初日の時点で『ああいうしがらみ』に捕まってました。関係に組み込まれたわけじゃなく、『応援する役割』として……どこぞの男女に、ね。
だからまあ、昨日からこうなることは分かってたし、
もっと言うと、俺はそういうくだんない日常とか青春に当てられて、こっちの役目が疎かになってたり。
もう、それを気にする事も無くなったんだけど」
僅かに憔悴した表情で、そこに。
「こうすることの理由、最後まで見つからないし、多分───もっと『しょうもないこと』な気がするんだけど。
今は、行けるとこまで行くって決めたんで。運命共同体として付き合ってやろうじゃないの」
/* ここに来てロシアンルーレット発動wwwwwwww
「ん。広い家の、活用……」
ちょっと誇らしげにしている。
「練習始まるまで、ちょっと一人で散歩、する。
また、後で連絡、してもいい?」
次いで、首を傾げて貴方の方を見た。
/* 生徒会役員全滅しません!
いや、占い職が残ってたらワンチャンある
でも今日で死んでそうなんですよね
「…………」
今日も人目を避けて登校しようとした。
……なぜか周囲の人が少ない気がして、普通に登校する。
少し、落ち着かない。
/* でも鏡沼ほ狼じゃないんですよ
最悪です、最悪
/* すげー悩んでくれてるとこ申し訳ないけど
鏡沼投票で死なないのごめん感
/* ロシアンが自分に当たる可能性ってあるのかな
教えてエロい人
「ハァ〜風になりてぇならんけど」
平常だ。今日も平常昨日も平常大体ずっと平常だ
「はぁ応援?される側じゃなく?する側?はぁ〜…。そりゃまた二足の草鞋。なるほどね〜」
平常だから気にしない。気にする役でもなし
「ま!騒動なり体育祭が?終わるまで?よろしくお願いしま〜すってカンジ?まなんかあったらご協力。手ぐらい貸すよぉ初日にも言った気はするし借りっぱは俺だけどネッ
まぁ返す気は?ないぜ!」
平常運転でお送り
朝方の車送迎からほんの少しだけ経ち。
登校する人が増えてくる頃、
廊下でぼんやりしている青年に、誰かが話しかけている。
「 ?
……うん、楽しかった」
「うん、そう。 ……これ、何? 栄養ドリンク?」
無記名のラベルが貼られた小瓶を手渡され、不思議そうに首を傾げた。
中にあるのは無色透明の液体のようにも見える。
「応援? 嬉しい。友達に分けてもいい? ……ん、わかった」
嬉しそうに受け取りつつ、
練習行く、と相手に声をかけてどこかへと歩いていく。
誰かに分けるかもしれないし、そのまま持っているかもしれないが。
"それ"を飲んで部活に向かうまでそう時間はかからない。
/* ソロール時々置いてるから、霊界お嬢様は遡って見てらしてね
喫煙RPありましてよ
ゼビウスはやっておりませんけれども
――ぱしゃん、こぽ、こぽ、
プールへ着いて水着を纏えば、白く細いシルエットが水中へと沈む。
壁を蹴ると普段よりももっと長く、速く身体が動き、
その不可思議さに無言で首を傾げた。
ちらほらと泳いでいる他人の影を眺めながら、
僅かな息苦しさに呼吸をしようと口を開く。
がぽり、溜め込んでいた吐息だけが吐き出される。
『あれ」
息が吸えない。声が出ている。
「え、」
当たり前の事が出来ない。脚から細かな泡が出始める。
「くる、し、」
呼吸をしようと口を開けど、只々何かが出るだけで一向に肺へ入らない。
本能で身体が勝手に動いて、
知識のない頭は青年の頭部を水面から飛び出させた。
大きく咳き込み深呼吸を繰り返す異様さ、
明らかに溺れたような様子
に周囲の視線が向く。
「ッげほ、は、 ……なん、で……」
未だ水に入ったままの両足からは小さな泡が出続け、
漸くの呼吸に胸が大きく動き続ける。
身体が消えたりはしないけれど、泡になったりはしないけれども。
絵本の最後、それが人魚としては在れなかったように。
人魚姫が水中に居られない、ただの人間に成ったことは、
もしかすると一つの噂程度にはなるのかもしれない。
/* 鏡沼創、焼きモンブランとイモから見ても怪しさの塊
生徒会は副会長以外散っていった。体育祭は間近。
今日の薬の犠牲者は七人。つまりそれだけ根回しの数も──
「死ぬ」
過労死:
普川尚久
過労死:
柏倉陸玖
[犠牲者リスト]
普川尚久
柏倉陸玖
「お疲れ様です」
なんだかんだ一番自由にやってんのはコイツじゃなかろうか。
それは、何処にでも居る男のうちの一人が聞いた噂。
「人魚姫がただの人間になった」という話。
その知識は、即座に『本物』の彼へとフィードバックされる。
男は、多くの騒ぎに関わっていた。
恐らく、一連の件で最も疑惑を集めているだろう。
けれども、実の所。
男は、誰よりも薬を拒んでいるだけに過ぎなかった。
唯でさえ垂れ流し状態の、制御出来てない、自己の定義さえ
曖昧になるような危険な異能が、更に変質して堪るものかと。
別に、騒ぎの主犯を摘発しようとしていた訳でもない。
ただただ、自己の身に降り掛からないでもらいたいと。
自信もあった。
逃げる事・隠れる事に関しては、最強に近い異能だったから。
鏡沼創には、確固たる自己が無い。
“鏡沼創”の認識を何と定義するかで、何にでもなれるから。
他人の定義によって、容易く揺らぐ存在だから。
けれども、鏡沼は今確かに“怒り”を感じていた。
紫煙を燻らせるだけでは、落ち着かない程度には。
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