124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】
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――冬至と――
そうそう。
柔肌に映える真っ赤な紐でねぇ。
ずいぶんと大人になったものでしょう、私も。
[言葉遊びのように拾われる会話のフレーズを、否定も訂正もしないから酷いことになる。
が、そんな会話を楽しんでいるのも事実。
まったくきのこのソテーの話がどうしてこうなるのだか。]
年単位で先のことをすぐだなんて言うの、歳がバレますよ。
なんて。私は冬至に会えない時間は、いつでも一日千秋の思いですけど。
[冬至は過ぎたばかりだし、来年の冬至が会合に当たるとは限らない。
お互い歳は取りたくないものだね。]
いつでも来てよ。
私や麦がいる保証はできないけど、来るとわかってれば時間は作るし。
[慈雨のほうなら自由に出入りしてくれて構わないし、小満領の扉は、流石に只人は然程入れずとも、灯守りや蛍には、割合気軽に開かれているほうだ。
食事に来たいというなら、拒んだことはほぼないだろう。
小満手ずから振る舞うかは、その時々だけれども*]
| —会合前— ……はい わ、っ…… わたし、も エアリスと、…? [呼んでもいいですか、と語るのは口でもスケッチブックでもなく、目だった ローザと呼んでもらえると >>0:520、白露ではないわたしが、息をする様で 窮屈な服を脱いだ様に、 -どうにも、白露という号は重いので- 心が軽くなった] (43) 2022/01/19(Wed) 13:51:50 |
| [わたしが不安げな瞳を彼女に向けたのと、 ずいぶんと懐かしく思える声がわたしを呼んだのは、 どちらが先だっただろうか わからなかったけれど、弾かれた様にその声の方へと顔をむけたわたしは、 視界の隅で、彼女が小箱を取り出す様を捉えていた >>0:523そちらへ再び視線を戻す余裕はなく、なにかが動いた気配だけを感じて] …… エアリス…… …… きっと…… また [暗にまた戻ると、きっと戻ってしまうと告げて 柔らかな淡い光を手に -白露は気付いていなかったとしても- 握って 温かな声のもとへ、爪先を向けたのだった*] (44) 2022/01/19(Wed) 13:52:03 |
| [は、と息をのんだ まさか、あんなに小さな、 溢れた様な声が、伝わったというのか >>0:476…いえ、いいえ、そう、あの人はそういう人だった どんなに小さなわたしの声も、決して逃すことはなかった] ……ぁ、 お、ひさ、し…… [霜降と名を冠する者でありながら、その笑みはどこか 陽だまり の様に感じるのは、なぜなのだろうか きっと、かつて共に過ごし、常に真横で見続けたからなのか 海の底にいたわたしを、引き揚げてくれたからなのか 久しぶり、と言おうとしてそれほど久しくはないことに気づく 仕方ないでしょう、かつては、本当に毎日顔を合わせていたのだから] …… 元気、です 緊張は……とても [ああ、それでもやっぱり 霜降様と話していると、いつもよりは -他人と比べれば全くではあるけれど- 言葉がきちんと出てくる 長く共に過ごした時間は、それだけわたしと”お姉ちゃん”を深く繋いでくれた様に思っていた] (47) 2022/01/19(Wed) 13:53:07 |
| [かつて、霜降域でわたしは暮らしていた わたしが捨てられたのは、 お部屋からは遠く離れた霜降域の北 もう要らないのだと、 お人形は … 雨のひどい夜だったと思う、 レースやフリルで飾り立てられたパラソルではなく、真っ黒で飾り気のない傘をさしたあの人は、ここならば人が通らないだろうと言いながらわたしを適当な岩の上に座らせた 雨を吸った 真っ赤 なスカートは、すっかりボリュームを失ってただ足枷のように重くなって 濡れたフリルブラウスは、体温を確実に奪っていった あの人の言う通り、ずっと お人形でいたら、きっとまた見てくれると思っていたのに] (48) 2022/01/19(Wed) 13:53:55 |
| [雨の中、水を吸った人形が頭を垂れる様に、わたしは水溜りの中へ飛び込んだ 滲んだ視界は、雨のせいだということにして、そっと目を閉じて ] (49) 2022/01/19(Wed) 13:54:21 |
| [次に目を覚ましたのは、ふかふかのベッド……いいえ、彼の言葉に合わせるのなら、布団、かな ゆっくりと目蓋を開けた場所は、見覚えのないあたたかな布団の中だった わたしが目を覚ましたことに気づいたのは、一体誰だったのか あの時わたしは気が動転していて -そうは見えなかったかもしれないけど- 記憶が定かではなかったのだ
ただ、これだけははっきりと覚えていた 心配そうな目を向ける人々へ、
わたしは、綺麗に微笑んでみせた お人形ができる、唯一のことだったから] (50) 2022/01/19(Wed) 13:56:00 |
[あの時きっと、わたしはまた”捨てられる”ことが怖かったのだろうと思う
可愛く、綺麗に、欲しいと思わせる様な顔をしなければ
お人形に価値はないのだから
だから、ほんの一瞬動揺を滲ませたことも
浮かべた笑顔が歪だったことも
わたしは、知らなかった]
| [霜降域では、色々なことを教えてもらった 文字が読めないわたしに文字を教えてくれたし、言葉だってほんの少ししか知らなかったことを知った 温かいご飯も、着たことのなかった着物も、椅子の座り方だって、全部、ぜんぶ
出来ないことを知られるたびに、わたしは捨てられることを恐れて、何度だって謝ったし何度だってお人形に戻ろうとした けれどそれを許して、許されなかったことも、霜降域の日々で知った
霜降域では、わたしとわたしを拾ってくれた人の他にも、人がいて 特にわたしはよく相手をしてくれた葵——…今の、霜降様に懐いていた 何をするにもついて回ったり、着物の色を真似してみたり、本で読んだ姉妹に憧れて、お姉ちゃんと呼んでみたり…]
(51) 2022/01/19(Wed) 13:56:55 |
| [蛍にならないかと打診された時 >>0:479も、わたしはお姉ちゃんの役に立てることが嬉しくて、二つ返事で引き受けた けれど、実際はお姉ちゃんの足を引っ張ることしか出来なかったのではないかと、わたしは今でも思っている どうして、わたしを ”捨てた”の?] (52) 2022/01/19(Wed) 13:57:28 |
| ……ふふ 知ってる…… [何度も姿見を見て、隅々まできちんと整えた装いをワインで真っ赤に染めて帰ってきたこと >>0:481その夜お部屋をこっそり覗いた時、お姉ちゃんが落ち込んでいる様に見えたことも、昨日の様に思い出せる] …… そっか だから、赤の…… [ふふ、と溢れた笑みは あの頃と比べたら、 ずいぶんと人間らしくなったでしょう] …… 似合って、ます * (53) 2022/01/19(Wed) 13:57:59 |
| (a11) 2022/01/19(Wed) 14:11:13 |
― ぼくのおはなし ―
[ぼくは雨水の領域に生まれたごく一般的な家庭の子だった。勉強は出来る方だったけれど神童という程でもなく。ちょっと大人しいけれどそれも普通の範疇。
ただ一つ、融解という能力以外は────
ぼくはそれがなんだか幼いころはわからなかった。
ただ、雪が寒いなって思った時ちょっとだけ溶かしたり。こっそりと。子どもの出来る範囲なんてたかがしれていたからその当時は発覚せず。
ぼくの血縁上のお父さんはぼくが産まれる前に病気で亡くなったと聞いている。正直生まれる前の話だからぴんとこない。お父さんがいなくても、お母さんはおばあちゃんやおじいちゃんと一緒にぼくを一生懸命育ててくれた。
ぼくもそんなお母さんを助けようと幼くてもお手伝いとか頑張っていた。]
[その能力は、不運と共にお母さんに発覚した。
その建物が工事中で。運悪く木材の一部が落ちてしまったんだ。
お母さんはぼくを守ろうととっさに抱きしめた。
ぼくはお母さんを守ろうと─────
その力を、
使った。
]
[溶けた木材。それだけじゃなく、親子二人の周りも地面すらも溶けていた。怪我一つなかった親子。流石に騒ぎになりかけた。
でもその親子が何処の誰か、等々は公には発覚しなかった。お母さんが、ぼくを抱きしめて即逃げたから。
お母さんはぼくに帰るなりつめよった。
何かした?
と
今にして思えば、知らないと言えばよかったのかな
ぼくは素直に話した。融解の能力を。
不思議な子は認知はされているけれど、人と違う。それにお母さんはひきつった顔をした。
お母さんはぼくを守る。それだけを支えに必死になっていて限界だったみたいだ。
その子が普通と違う。あんな、強く、下手をしたら人を巻き込んだ力がある。それを受け止める余裕なんてなかった。
ぼくの能力は下手をしたら、誰かを傷つける可能性がある。お母さんはそんな事が起きたら耐えられない。そう思った。
子どものぼくは、お母さんが怖がっているのが怖かった。今まで愛してくれていたのに、能力一つで恐ろしい物を、異物を見る目になったのが受け止められなかった。]
[ぼくがいくら感情に乏しい方でも、お母さんの拒絶は耐えれなかった。だから、
引きこもるようなった。
お母さんは、ぼくを見なくなった。抱きしめなくなった。ぼくは、どうしていいかわらかないまま、おとなしく日々を過ごした。
おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなってからはそれに拍車をかけた。
本来人と触れ合ったり、心を育てる時間をぼくは独りで、ずっと過ごした──── ]**
ーー先代の記録ーー
「いや、どうしろと。」
[僕が小雪となった年、1人の赤ん坊が生まれた。
銀髪の子だったから、次期小雪とするため育てろと。
それが代々続けてきたこと。それも小雪の責務だと。
まずは顔合わせという形で今日、篠花家へと来たわけだ。
それはいい。そこまではいい。
だが何故今、己は赤子と二人切りにさせられてるのか。]
「せめて乳母か誰か置いてってよ。
どうすんの、このちっこい小雪。
流石に赤ん坊の世話の仕方なんか知らないよ?」
[適当にやっててもできてしまう己だが、今回ばかりは難しい。
勉強だ何だで潰れた子供時代。年下どころか同年代とすら遊んだことがないのだ。
さっき“母親”から抱っこしてあげてほしいと言われて抱いてみたが。
結果は言わずともわかるだろう。
泣かれた。
それはもう、盛大に泣かれた。
抱き方が悪いとか指導が入ったが、よくわからん。
おまけにふにゃふにゃしていて、力加減間違えたら潰してしまいそうだ。
何だこのわけわからん弱い生き物は。]
「いいよねぇ、君は寝てれば良いんだから。
こっちの気も知らず、気持ちよさそうに寝ちゃってさぁ……。」
[揺り籠の上で、こちらの気も知らずに眠る赤子の手をつんつん。
ちょっとした八つ当たりだったのに。
きゅ…、と握られた。]
「…………。
……僕がここにいるの、わかるの。」
[そんなこと聞いても、答えなんか帰ってくるわけないんだけど。
まあそれでも、容易に振り解けるほど小さな力は、
なかなか振り払うことができなくて。
必死に僕個人を求める人なんていなかったから斬新で。]
「……まあ、いっか。」
[可愛いとか思ってはいないけど。
このつまらない世界を変える力があるとは思えないけど。]
「期待してるよ、眞澄。」
[未来に期待するぐらいならいいかと思った。]
[尚、この後突きすぎてまた泣かれた訳だが。
先の指導を思い出して抱っこしてみるも泣き止む気配は一向になく。
結局乳母がやってきて、あやすのを眺めるだけとなっていた。]
「ねえええ! 赤ん坊ってどうすればいいの!?
ホントわからないんだけど!?」
[後日、当時の灯守りたちに誰彼構わず尋ねる、
大声で泣き言を言う小雪の、世にも珍しい姿を見られたかもしれない。*]
─ 回想 ─
[お姉ちゃんが私を初めて抱き上げてあやしてくれた日の事を、
当時まだ赤ちゃんだった私は残念ながら全く憶えていない。
後からママに聴いた話によれば、
ほんのちょっとママが傍から離れただけで
この世の終わりのごとく泣き喚いていた私は
お姉ちゃんに抱かれた瞬間
驚くほどぴたりと泣き止んだらしい。
ママがお昼ごはんを持って戻ってくるころには
お姉ちゃんの腕の中でそれはもう機嫌よく笑っていて、
小さな手からは想像も付かない信じられないような力で
お姉ちゃんの服をがっちりと握り締めて
なかなか離そうとしなかったそうだ。]
ねえね、ねえね。
だっこ。だっこすゆの!
[そう言いながらお姉ちゃんに駆け寄って
よだれまみれの手でお姉ちゃんの服を引っ張っては、
両足に纏わりついて抱っこをせがんでいたのは
おぼろげに憶えている。]
ねえね、ねえね。あしょぼ!!
まちゅりがおりょーりすゆから、
ねえねはたびるひとね。
まっててね。んしょ、んしょ……
……できたあ!
おまたせしました、ほんじつのめにゅー
わふーはんばーぐとさらだです!
[握り締めて固め(きれていなかっ)た
泥100%の"ハンバーグ"に
庭で搔き集めた草と花と木の実の"サラダ"を
蓮の葉の上に乗せて、
いちばん好きなごはんの再現を試みたり]
ねえね、ねえね。
きょうはね、おにんぎょであしょぼ!
まちゅりがままでねえねがぱぱね。
ねこちゃとわんちゃがこどもだよ。
おかえりなしゃい、ぱぱ。
おふろにすゆ? ごはんにすゆ?
それとも、ねんねすゆ?
[──なんておままごともしたっけ。
眠る前に絵本の読み聞かせを強請ったりもしたな。
差し出すお気に入りの絵本は何冊かあった。
子ウサギが野原でいろんな春を探す絵本や
お料理上手なきつねがおいしいごはんを作る絵本。
その中でも一番のお気に入りだった
街を見守る幸福な王子様とつばめの物語はきっと、
今の私に多大なる影響を与えている。]*
わたしのせかいは暗闇と雪の世界です。
静かにねむる、淡いひかりのやみのなか。
永らくお役目についている灯守り様なら
ご存じでしょうか?
前任の大寒も、わたしのように暗闇のような髪をもつ
そんな方でした。
閉ざされた雪の世界で、『大寒』は、
一つの家系により受け継がれてきました。
大寒域の者の髪は雪のような白です。
けれどわたしの家――御明家には、稀に
暗い闇色のような髪の者が産まれてきます。
それが、次期大寒を受け継ぐあかし。
わたしは産まれながらに、大寒となるさだめでした。
先代様の弟子となり、
わたしは、――大寒域のためになろうと
先代様に沢山のことを教わって、立派な―――
―― 先代様は、本当に永き日々の大寒域を
見守ってくださいました。
永くて、とても長くて。
身体を苦しめる魂の在り方も、わたしがうまれるまで
先代様は耐えるしかありませんでした。
だからわたしのことを、とても愛してくださいました。
おなじくらい、憎しみもくださいました。
人と戻られたその時に
先代様は自ら、わたしのまえで―――
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