対手《ﾑｰﾝｽﾄｰﾝ》、撃墜を確認。

［役務を終えた紅晶将騎が、片膝をつくや否や、見る間に紅砂となって散っていく。
かの熔岩魔神との全力闘争は、晶子駆動の全力を以て為すしかなかったゆえに──束ねた紅水晶の限度を超えていた］

　戦闘能力、減衰……

［自己診断機能、起動《ｱｸﾃｨﾍﾞｰﾄ》。

躯体損傷率…25%。運動機能…支障なし。
偽装表皮《ﾌｪｲｸ・ｽｷﾝ》、損耗率72%…一時的機能喪失。
自動回復機構…。起動不能。

。
晶子エネルギーの供給に深刻な問題を検知。
自動回復機構の起動を封印する。
■■の■、まで末節49……48……**］

［哀しんでいるかのように模られていた水晶の横顔に、
軽薄な笑みが再度張り付く。
達成に伴い、徒《ボク》の役務も優先順位が更新されていた］

　あの射出品こそ、
　優先順位を上げて対応すべきだと思うんですが──まあ、いいでしょう。
　たしかに、現在は別に急務がございますか。
　



［そして、徒《ボク》は露になった黄水晶の虹彩を、へと向ける］

　　　　　　　　　
　　　　
　　　　　　　　　
　　　　　　
　　
　　　<red><xsmall>

［宇宙皇湖《うつのみこ》に、波紋が走る。
最初は緩やかに、徐々にその紋間を狭めて。
やがて、只人でもわかるほどに大地が揺れ──］

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガタッ
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　　　　　　　　　　　ガタッ
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴトガタガタ






　　　　　　　　


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