【人】 ミア[ 赤を 見ていた。 暗く、昏く、そう 陰る碧は、"何処か"へと、 半分脚を沈めているよう。 叩こうとした指の節は宙を切る。 持ちあがった喉が 軋む。 ] (110) 2020/05/19(Tue) 0:56:50 |
【人】 ミア[ 幸運だったか、不幸だったか、 何の思し召しだか、知らないけれど。 薄い腹は空腹を告げていないし、 冷たい汗で貼り付いた部屋着は寧ろ大きいほど。 迷った碧は、水瓶を捉えて、 ……あながち間違いない、と "忘れ物"を思う。 ] (111) 2020/05/19(Tue) 0:57:23 |
【人】 ミア[ "締められそうな" 細い 首が、 詰まったよな、掠れたような、 線を引かれ、赤の溢れ出るよな。 どうしたってそういう感覚があるから、 声はひとつも 出していない。 ─── ものも書けなきゃ声もあげられないなんて、 不自由にも程がある! ] (113) 2020/05/19(Tue) 0:58:22 |
【人】 ミア………、 [ ……それだから、水瓶を指先で示して、 それで良い、と言いたげに預かろうとする。 別に、浴びても良かったのだけれど、 流石に騒ぎは悪かろうと、 もう片方は硝子の器を宙で描いて、また、求め。 ] (114) 2020/05/19(Tue) 0:58:46 |
【人】 ミア[ 火に照らされた肌が、 どんな色だか 知ったことでは無い。 ただ、何時か、引き摺られて"死んで"いた、 あの時と さほど変わっていないのだろう。 ……あの夜のゆめ も、大概酷かった。 踏み越えた挙げ句 犬に引き摺られちゃあ そのまま引っ張られて"わるいゆめ"に成るしか無い! ─── ずっと、 ] ** (115) 2020/05/19(Tue) 1:01:15 |
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