176 【R18】実波シークレットパラダイス外伝【身内】
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「あ゛あ〜〜〜〜……」
テラス席のテーブルに突っ伏して、
嘆きとも苦悶ともつかないうめき声をあげている。
昨日の今日、という理由もあるのだろうが、
それにしてはなんだか“今”を苦しんでいるような。
「助けてくれっす〜〜〜〜」
まるで、昨日更に何かあって、
今日何が起こるか分かった、みたいな───
「……すぅー……すぅー…………」
アンケートに真剣に向き合ったらこの部屋で眠っていた。
頬にテーブルの痕をつけながら器用に寝られるのは夜連勤のたわものだ。あとで同室者にものすごく連絡していたという。
朝風呂は日々の日課となりつつあり、今日もまた湿った頭で食事の場へとやってくる。
浴衣をひらひらさせるも、先日までの安価で市民権を得ている牛のパッケージの石鹸の香とは異なり、何やらフローラルさを醸し出しているし、髭の剃りも先日よりはしっかりとしている。
何やら肌艶も良い具合での着席となったが……、さて。
パッと突然切り替わるモニタ。
会社の開発室、その一番端っこ、狭苦しいと評判の研究室の一室であるその風景に。
「あ」
と声が上がった。
「あー、あー、ちょ、いやあ、飯時はマズいって本当。
映像終わるまで目閉じてろお前ら……」
晒されるのはもう先日被害者が出た事により仕方ないとしても、
これを見せられる社員各位のメンタルが心配になった。
1/2
映し出させる映像に映る、まだほんのりと若さが残る役職に就く前の男の下半身は……既に露出しており。
といっても、社長と異なりこれは人前ではなく研究室。人の気配などありはしない。
下半身露出マンのままに並べていくのは、まだ御社開発途中となる商品の数々。ボトルに入れたローションに続いて、ディルド、アナルプラグにエネマグラ、etc etc……。
後はもう、映像の続きを見ずとも、容易に想像はつくはずだ。ローションに塗れた道具を自らに突っ込み自慰に耽ける訳である。
人がいないのだから恥も外聞もあったものじゃない。無様に感じはじめた辺りで映像は、切れた。
忌部永信は、実は、アナニー癖がある。
商品開発の最前線から外れた今もこの癖は続いており、日々の自己開発を繰り返している。
2/2
食事時にお見苦しいものをお見せしました…、と急に敬語になりながら眉間を押さえている。
「性癖暴露ターイム、楽しんでくれてるかな?
それでは続けて、こちらのVTRもどうぞ!」
社長は何が面白いのか随分ニコニコした様子で、
リモコンをぽち、と押して次の動画を映す。
〜〜〜
『盗撮用のカメラはちゃんと置いてくれたかな?』
「…………はい。言われた通りにしたっすよ」
廊下の片隅。スマホを耳に当てた男が一人。
『そんな不機嫌そうな声をしないでくださいよ。
社長は嬉しいとも……まさか開発の方に掛け合って、
自らそういう用途のカメラを作ろうとしてたなんてね』
「はあ……なんなんすかホントに……」
お馴染みの登場人物となった社長と通話する、
何故だか物凄く気疲れした様子の牧野瀬。
さらっと衝撃的なことを言っているが、
今回重要な情報はそんなことではなくて。
『それじゃあ……後は分かってますよね』
「……嫌だと言ったら?」
嫌悪感を示しながらも、目の色が変わる。
まるで何を言われるか期待しているような。
『自分でも分かってるはずだろうに。
ああそれとも、わざわざ言ってほしい?
──さもないと、
この事を皆にバラすよ
って。
どう?興奮します?』
瞳を見開いて、ごくりと生唾を飲む様子が、
自らの仕掛けたカメラで如実に映し出された。
咄嗟に内股の方に腕をやって、
慌てて辺りに人が居ないか確認する仕草をして。
「っ……興奮してなんか、ないっす……!」
『虚勢はいいから。……必要なものは持たせたね。
広報らしく、ウチの会社の製品の“イイトコロ”、
ちゃんと自分の身体で体験して見せてほしいな』
『部屋の外、誰が通るとも分からない場所で、ね』
暫し十数秒、思い悩むように眉間に皺を寄せて。
けれど頬は紅潮して、吐き出す息はどんどん荒々しいものに。
諦めたように唸りながら、ビデオ通話に切り替えて、
何処とも知れない廊下で衣服を脱ぎ始めた。
「………………ド、変態っすね」
『お互い様ですよ、牧野瀬さん』
【秘密開示】
弱みを握られたうえで、それをダシに何か屈辱的なことを強いられることにとても興奮を覚える性癖の持ち主だ。
こんな会社にいて盗撮程度の悪事、
いまさら大した処罰なんて与えられるわけないのに、
それでも指示に従って快楽を得ようとしてしまうのだ。
ついでに盗撮用カメラに携わってたとこからして、
人の恥ずべき部位、行いを暴くのも普通に好きだし、
そっちは別に隠してないのでたまにまろび出ていたり。
ロボ太
「どれだあ……帰ったら好きなの与えてやるからなあ……。
いや、与えていいのかこれ……まあいいか……」
よくない。
望月
「あーあ……ロビンちゃんもごめんなあ。
飯時に尻は良くないよなあ本当。あの社長も全く、もうちょい開示の仕方をマイルドにするとか考えてほしいねえ……」
ただでさえ飯事の類にちょっとばかり思うところがある、と勝手に思っている同期に向かって。
謝罪の言葉を向けながら、微妙なダメージをまだ引きずっているのか、眉間に皺を寄せ、それを揉みほぐした。
しばらくして起きれば慌てて集合時間までに出ていったが、
ふらふらと開いていない扉に向かえばそのまま頭をぶつけ、
しばし情けなくしゃがみこんでいる姿があった。
香りが今日も変わると思うので換気はしておいて、退室をした。
「瑛ちゃんの反応、オレのも幸ちゃんのも反応全く変わんねえように見えて、何思ってるかわからねえ……!
ごめんなあ、見たのは美味いもんでも食って忘れとけよお」
富武
「……ありがとなあ……。……本当に思ってるう?
たぶん、それ、他のやつに言ったら多分立ち直れなくなるからやめとけよお?」
素直には喜べない。
幸い、羞恥心とかその手のものは薄っぺらい男ではあるが、褒め言葉に情けなく笑うばかりのありさま。
実際のキミの本音の部分がどうとかは、ちっとも気づいてはいない。
望月
「…………」
「そうだな、社長の話だったけど後にしとくかあ」
見下ろす瞳に、僅かな沈黙。
その後にへらりと笑い返す。
よろしくない癖の情報など、意識の外に追い出してしまえとキミの話題を肯定。
鹿籠 吉弘に、面白みなくてすまんなあとおどけている。後輩に対してのリアクションが雑。
富武
「お、興味あるう?
いくつか持ってきてるから、プレゼントしようかあ?」
ちゃんと未使用品だぞと、ヤケクソで笑っている。
こんな場所に何を持ってきているんだというツッコミは受け付けない。旅行先だって溜まるもんは溜まるので。
「皆の性癖……興奮するし……
何だかんだ火傷しつつも、
大したことないのが出ると思ってたのに……」
否定しまくってたせいで忘れてたけど、
思い出してみれば僕の隠してる性癖といえばそれだ。
ついでに社長が苦手な理由も。
望月
「……」
多弁さで言うなら此方も負けてはいないが、この時ばかりは沈黙で待った。段々と申し訳なさが混ざってきて、がりがりと頭部をかいたり、あー、と意味を成さない呻き声をあげたりしていたが。
「……ん? うん。夕飯なあ、わかっ……──
は!?飯!? えっ、……ロビンちゃん!?」
一方的に言い残されて、取り残された片方。
驚いて声が裏返ったものの、ぽかん、と間抜けに口を開き。
しばし。
「ヤバい。タイマンでマジ説教があるかもしれないなあこれ……」
肩をがっくし落としたとか。
富武
「いつか使うかもしれん時に持っといて損はしないからなあ」
メンタル的な方でなら、する可能性はある。
「何せ開発設計からユーザーまで全ての工程に関わってんだ。
商品選びから使い方、アフターフォローまで全部面倒みるぞお?」
ヤケクソではあるが、事実は事実。
おそらく商品関連の知識は確かなものであるし、用途についても事細かく説明出来るはずだ。
……いや、キミ相手にそれをするのは断られてしまうかもしれないが。
ロボ太
「……ああ。確かにそっち需要はあるかあ。
異形の型とかも一定数人気あるし、別にロボ太の場合、手のパーツに組み入れてもいいわけだしなあ。
会社に戻ったら試しにやってみるかあ?」
つい大真面目に開発者目線が入った。
キミの体をジロジロと見ているが別に今に限ってはやましい目的ではない。たぶん。
| 加賀山 紗矢は、昨日遅れたスパの大惨事は目撃して、手を貸したり貸さなかったりしていたらしい。昨日のお話。 (t1) 2022/09/28(Wed) 23:01:31 |
今言った開発ってそういう意味だったっすか……?と突っ伏したまま顔を上げた。
| 「えっかわ ……かわいい性癖だなあ〜♪」 最初予想外に大きい声が出そうになって、しかし慌てて口に手をやった。とは言え考えていることを特に隠しはしない。 単に上司への気遣い…これは気遣いになるのだろうか。 とにかくそんな感じらしく、開示性癖には昨日と裏腹に少し興奮気味。 「結構責められたい男の人が多いんだねえ〜 かわいらしくて大変よきかな〜♪」 (@1) 2022/09/28(Wed) 23:04:47 |
富武
「そりゃ、かわいい後輩の為なら、出来る限りの事はするもんだろお?」
部署は違えど、同じ社員で大切な後輩であるわけだしと。
余計な手厚さとわかってはいるから、セクハラの一種と捉えてもらって構わない。
自身の性癖が暴露された直後だというのに、全く太々しい態度である事。
「お、もしかしてマジで貰う気になったあ?」
「ってのはまあ、置いといて。
勿論。昨日、愚痴ぐらいは聞くって言ったろ?どこ行きゃいい?」
加賀山
「紗矢ちゃん……今のやつ見て可愛いは剛の者すぎんだろお。
幸ちゃんの方はともかく」
中年男性の尻を見て喜ぶ人種はあまり多くはないはずだ。たぶん。
後輩へと心配げな眼差しを向けてはいるが、気にかけていないのなら何よりの、気も、する。
「攻め、……攻められたいになるのかこれは……?」
自問しはじめた。
| >>+17 忌部 「え〜そうですか?可愛いと思うけどなぁ…… お二人ともの、ドキってしちゃったけど… あ、でも一人で自分の手でしか興奮しないのなら確かに… もしそうならごめんなさい課長!その場合は責められたくない人ですね!」 かわいいの方ではなく、責められたい?疑惑への謝罪が飛んできた。余計に頭を悩ませてしまうかも。 (@2) 2022/09/28(Wed) 23:29:44 |
富武
「助言?」
全く予想外のものの提示が来た。
一体何に対してなのか、する側なのかされる側なのか、それも分からずに捻る首。
「おっけえ。
じゃあ飯だけ食ったら向かっとくなあ?」
加賀山
「うわあ、このコ本当に何でも受け入れてくれるなあ。
天使ちゃんって呼んでいい?」
呼ぶな。
「いや、人の手でも余裕でイケるから、それはちょいと違うかなあ。別に人に突っ込むんも好きよお?
っていうか、ここ来るまでは誰かに突っ込まれたりとかなかったしさあ」
つまりはただ単に節操なしなだけ。
そこにちょっとばかり妙なヘキが混ざっているだけだと、特に嫌がる気配がないならすらすらと語って聞かせよう。
人前で言うもんじゃない。こんかの。
| >>21 千堂 「あ!千堂くん〜!昨日は本当にごめんね〜!!」 遅れたこともあるけど、それ以上にスパが大惨事と聞いてある種の諸悪の根源となってしまった女はぱちん!と両手を合わせて詫た。 「って、私の!?……う〜ん……そ、そんな楽しく…… ……ないから……盛り上がらないしいらないと思うよ〜」 「私よりもっとかわいい女の子の方がいいよ〜 雲野ちゃんとか、緑郷ちゃんとか、ほらまだまだね?」 (@3) 2022/09/28(Wed) 23:40:39 |
| >>+19 忌部 「あはは。私だって何でもじゃないですよ〜 会社の皆が好きだから言えるんです。ほんとほんと♪ あでも、天使ちゃんよりは〜…、…紗矢ちゃんがいいな♪」 謎の間があった。 つまりは何かを言いかけて、やめた。その事実があるがそれ以上は口を開こうとはしない…… 「やー、来てからはされたんですねぇ! 気持ちのわかる顧客も増えてますますいい上司になって男が上がりましたね、忌部さん!まだまだご活躍が楽しみだな〜♪」 人前だろうと節操なしだろうと、ただただ言葉を受け止めて笑顔で返す様子は天使というよりただのそういうネタが好きな子ではないだろうか。なおまるで否定はできない。 (@4) 2022/09/28(Wed) 23:46:17 |
加賀山
「紗矢ちゃんだといつもの呼び名だろお。
特別感が欲しいわけよ、まつりあげられておけ?」
一瞬の間に、うん?と首を捻るが、そこを気にする事はあれど、深く掘り下げて聞くような事はできない。
あくまで気に留めておくだけ。その程度。
「お、人の言葉の意味をちゃんと拾えるえらいコだねえ紗矢ちゃんは。
そうなあ、勢いでヤっちまったなあ、掘ったやつもこんなヤツの処女奪って可哀想になあ?」
人前。食事時。というか朝。
色んな意味でアウトではあるが、話し相手が何せ引かないものだから、つい。
| >>+20 忌部 「は〜い♪課長がそう言うならこの一時は!」 なんて敬礼の真似をして調子がいい。 安堵と単純な褒められたことの嬉しさ2倍だ。 「やー勢いって大事ですし! その様子だと満更でもなく楽しめたのでは? 可哀想なんてまさかぁ。忌部さんが卑下するとその分、お相手がそれでも触れたかったんでしょうね〜ってことになりますから」 特にはじめて、の可能性が高そうな人なのに。ね。 なんて。朝にわいわい言ってるのでそろそろ怒られるかねないと、気に……しはじつはしてないが、おちゃらけて「しー」の仕草を作った。 (@5) 2022/09/29(Thu) 0:52:43 |
| >>23 千堂 「あれ?他の子の性癖楽しみにしてる様子なら、 大惨事も楽しめたり…と思ったけど、自分が対象に 入っちゃうとやっぱりバツって感じなのかな?」 逆に言えばえっちなみんなを見れたということで。 ラッキーの感覚は……はてさて。地味に失礼な質問かも。 「あは〜照れちゃうな。でも私ゲーム参加してないし、 そういう意味じゃあまり面白いものでもないよぉ。 まあこう言いつつ、私も千堂くんの秘密きになるけどね♪」 アクションを貰える程の凄いものではないと本人談。 なおセクハラについてはお互い様すぎるために 屈託ない笑顔だけが帰ってきた。こういうの楽しいよね♪ (@6) 2022/09/29(Thu) 0:59:36 |
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