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【人】 傭兵団長 ダイゴ[市場の露店通りは観光向けの少し値の張る見た目いいものから、民衆の腹だけでも鎮めようと言わんばかりの破格の品まで数々ある。 もとより川を通じた交易も盛んだったし、最近では第三皇子の働きかけがあるという噂も耳にしている。>>0:145継承権争いで巡っているのは血塗られたものだけでないのだろうと、この辺りを見ると常々感じる。 傭兵たち、少なくとも自分が率いるココウは、継承戦には中立で、基本不干渉だ。自分達の立場は金さえ積まれれば簡単に翻せる。それに優先すべきはどのような形になろうと、収束する「国そのもの」の防衛であると、前代の王に命じられていた。] (33) 2021/04/17(Sat) 19:04:34 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[もう朧げになるほどの記憶の中で、 いつかの時に告げられた、王の勅命を思い出す。 河の中の光の粒が、蜃気楼を見せるかのように瞬いた。 ああ、と。乾いた風が声で遮り、 一時だけ、凪いだ。>>0:184 少し俯きかけた顔を上げれば、 自分が思っていたよりも随分と目の前にそれは居た。 艶麗なゴールドの髪は、日に当たれば白にも見える。彼自身が好むあの遊戯で、彼自身が駒ならば、不思議とどうしてだか。彼はいつも先手をとっているかのような佇まいで。 融和で落ち着いた様の中で、一点だけ、深紅の瞳が俗界を離れているような印象を際立たせてしまう。一介の国防軍人とは思えない。その辺の貴族と言われた方が信じるものだって多いだろう。] (35) 2021/04/17(Sat) 19:06:57 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……そう、だな。久しぶり、だったか。 遠征に、行ってきたのだったか? [改めて声をかけられると>>0:185、返事に少し間が空いてしまう。 何度も面識はあるし忘れるはずもない。 ただ、『そこまで時間が経っていただろうか』という気持ちを抱いた。 奴の遠征は何日前だったか。 そもそも、それが最後に会った時だっただろうか。 その間で、自分はどんなことをしていただろうか。 どの疑問も引きずるようにしないと思い出せない。 詰まる言葉の端々を、気分の悪さと勘違いさせたらしい。>>30] ああ。……あぁ。そうだな。 多少の空腹は感じていた、な。 身体は健康だ。大事ない。 [彼に初めてあったのは5年前、彼がまだ小隊長だった時だ。 傭兵団、というのもなかなか身分に困る位置付けで、基本的には誰にも敬意を向けていたのだが、今となっては、彼とのそれはだいぶ曖昧になった。これでも敬意は向けているつもりだが、あまり彼からはそう捉えられていないかもしれないし、自分でも敬意はあると断言できない部分はある。 幸か不幸か。その距離間のままやってきて、食事を共にしたことだって何度かある。なんなら戦場で携帯食を割って食ったことだってある。どんなに浮いていても奴は軍人だ。] (36) 2021/04/17(Sat) 19:07:23 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ― 回想:金は引く手に好手あり ― [団員をこの国で率いて3年。王からの次の依頼は洞窟を根城としている賊の討伐。かつ、王国軍が進軍出来るように支援する事。 当時進軍隊の長へ挨拶するよう命じられ、それに務めていたのが、アーサーだった。その時は小隊長だったか。位を上げた今と同じ柔和そうな笑みを向けていたのを覚えている。 自分たちは貴方がたの護衛です。一般市民ではないと理解をしていますが、本戦の為にも洞窟内では我らにお任せ下さい。そう提言したような気がする。 だが、当日になってこの隊長だけは、なかなか癖のある行動をしていた。まず、自分を含めて団員に相当話しかけていた。それもあまり戦いに関係の無いことだ。どういった経緯で今の傭兵団にいるのか、とか、魔法が得意なものにそのやり方を教わっていたりだとか。 さり気なく探れば年齢はたった自分のひとつ上だという。それなら尚更。もう少し真面目に取り組んでいる姿勢を見せてくれないかと思いもした。 しかし、団員はその気さくな態度に緊張を溶かしていたので強くも言えないままだった。 そうしてフラフラしていたかと思えば、賊の本拠地に着いた時にはぱっと振り返った視界の先に彼はいなかった。逃げ出したのか。そう決めつけて、見限って。己はただ目の前に歯向かう的に自身の剣を切りつけ続ける。 思った以上に捉えたし、討伐していた時間も早かったと。労いの言葉を団員に向けようとした時、振り返って見たものは、まず仲間ではなく通路奥にいるアーサーだった。 気づかぬ内に取り逃した賊が、他の団員を通り抜け、吸い込まれるように、彼の元へとたどり着いていたのだ。 いつの間に誘導をしていたのだろうと、疑問に感じるほどに、だ。] (48) 2021/04/17(Sat) 21:58:21 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[当時、自分はチェスという遊びを知らなかったのだが。 誘導戦術《サクリファイス》を仕掛けられていたような。 自分が彼の盤上に立っている心地さえした。 気の所為だと言わんばかりに、 「やれ、殿を務めていてよかった。お前が先陣で正解だったな」 * その言葉と深紅の瞳が、 記憶から焼き付いて離れない。]** (49) 2021/04/17(Sat) 21:58:58 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ― 現在 >>44 ― (……嗚呼、成程。) [自身とて、この国に居て長い。町の巡回なども含めてほとんど知らない飲食店なんて無いはずなのだが、と。疑問を頭で捏ねつつも口には出さずに彼の数歩後ろを歩く。 辿り着いた先は、見た目も造りもよくある酒場だった。>>44 極端に大きくも小さくもない。"それならばまあ知らなくても当然だろう"。合点がいった。 しかし、昼過ぎというのにそれなりに賑やかな所を見るに、昼食を出す店としても話題になっているのかもしれない。家庭料理が中心、と立て看板を見ても少し安堵した。 見た目からはあまり想像がつかなかったが、彼が紹介してくれる店にハズレというものは殆ど無かった。彼にとってのアタリがイコール自分にも当てはまる。自身もそれほど調度品に関心を示せないのも相まっていた。 その点においては、貴族風貌のらしさというより、彼自身がグルメだという本質なのかもしれないと認識したのは、いつだっただろうか。>>45] (56) 2021/04/17(Sat) 22:55:12 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[帽子と外套を椅子に掛け、注文票を受け取り、メニューを開く。彼の言葉通り、大河で捕れる魚はこの店の売上にも貢献しているらしい。川魚の臭みを打ち消すような香草焼きや煮込み料理は人によっては家庭の味とも呼べるのだろう。] … (ショルバアッダス、と。プラーヌンシーユー。 キャラパチェ。……脚部と、舌と、脳。 バターライス。) [目についた気になるものから、注文票に書いていく。メニューに並ぶバターピラフはどの小料理屋にいっても見つかるので良く食べているものだ。 肉も魚も頼んで、野菜の少ないチョイスとなってしまったが、別に誰に咎められるわけもないしと頼んでしまうのが常だった。 飲み物を普通の茶にして、文字通り濁し、彼が同じようにそれを書いているならまとめて店員に渡した。] (57) 2021/04/17(Sat) 22:55:32 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[頼んで来たものが運ばれたのなら、一口ずつ味を確かめる。 外れ、ではない。寧ろやはり「アタリ」のほう。家庭料理といいつつも、少し馴染みとは違うアレンジがされているようだ。>>46とくにショルバアッダス――レンズ豆のスープと、バターライスは顕著に感じられる。 プラーヌンシーユーは他所で食べるものと大差ない、というより、アレンジのしようがない。鮮度の良い魚がとれるのだから、川魚の醤油煮と言ってしまえばそれだけでブランドになる。 キャラパチェは、「よくある煮込み」>>47より大味で、人を選ぶ料理かもしれない。他の店よりか、少し爽やかな香りがした。レモングラスだろうか。酒の進みはシンプルなモノよりこちらの方が進むかもしれない。確かめる術はないし、単純にマトンが食べたいという気分になっている自分にとっては旨ければなんでもいい。 彼が店の者と会話している間にも>>46、黙々と手を伸ばしていた。] (58) 2021/04/17(Sat) 22:55:41 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……。 名などまともに無い、島国だ。 比喩でもなく本当に島、だった。 人口も、百、いた、だろうか。 [手に持っていた骨を皿に置き、軽く手を拭きながらぽつ、ぽつ、と。紡ぐ言葉は一層たどたどしくなる。最近空虚な記憶よりも、比べ物にならないくらい朧げな記憶だった。] 両親が流行り病で亡くなって …孤児を拾う神社に身を置いていたから、な。 どういう国か、は。すまないが。 私が説明出来ることは、少ない。 島についても、そこまで特徴あるわけでもなかった。 米とか、醤油とか。そういうのはあったが。 …歴史書を見たほうが早いだろうな。 [食べているものはどれも塩辛いものばかりなのだが、言い終えてから齧るそれらは、少し苦いような気がした。舌が、此処に馴染みすぎている。]* (60) 2021/04/17(Sat) 22:57:53 |
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