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フィオレは、覚悟を決めていたから、泣いたりしなかった。でも。 (a0) 2023/09/23(Sat) 21:22:57 |
【人】 路地の花 フィオレ留置所内を女が1人。 面会の手続きを踏んで、今日は茶髪のウィッグに丸メガネ。 まるでお堅い記者のような見た目。片手には少し大きなトートバッグ。 着いた先の牢には、皮肉屋の警部補の姿が見えただろうか。 Ciao、と笑みを浮かべて手を振った。 「テオ、生きてる?」 (0) 2023/09/23(Sat) 22:06:01 |
(n3) 2023/09/23(Sat) 22:13:31 |
リヴィオは、リヴィオ・アリオストはいつも通りだ。 (a1) 2023/09/23(Sat) 22:20:17 |
リヴィオは、変わらない笑顔を浮かべている。 (a2) 2023/09/23(Sat) 22:20:29 |
【置】 無敵の リヴィオ朝礼を終えた後、署内廊下にて。 人の減っていく署内では今も混乱が続いている。 お上はこれを見て尚法を撤回する気はないらしい。 嘆かわしいと口にしたあの代理はどこに目を付けているんだろうか。 思うことは多くあっても、声に出すことは許されない。 「……はは、馬鹿げているな」 壁に体を預けながら、男は確かにそう呟いた。 それを耳にした者はきっと周囲にはいない。 そこは人通りの少ない廊下で、分かっているから声にした。 「……………さぁ、仕事をしようか」 異様に熱い体で、痛む頭で。 引き継ぎもなく増えた仕事を終わらせようとする。 食欲もなく食べたと口にするだけでろくに摂取していないが、 だからなんだという話だ。やるしかないんだ。 今日も医者に向かう足はない。 疼く傷痕は後回しだ、まだ 問題ない 。こんな場所で仕事をする価値があるかと問われれば きっとそうだとは頷けないだろうが、 全てがそうだと言えないからこそ、やり遂げなくてはならない。 (L0) 2023/09/23(Sat) 22:32:59 公開: 2023/09/23(Sat) 22:40:00 |
【置】 花浅葱 エルヴィーノエルヴィーノ・ルカ・バディオリ 男の印象は、良く言えば落ち着いている。悪く言えば冷淡。 警察署内であまり親しい人間を作らず、淡々と仕事をし、昼休みは同僚たちに食事を取らされ、シエスタは時間いっぱいまでだらだら休んでいる。 そんな、何処にでも居る現代の人間だ。 「はは、色々やってたら寝るのを忘れてしまってね」 「……? そういえば昨日の夜から何も食べてないかもしれない」 生活のズボラさは折り紙付きで、いつも同僚の頭を悩ませている。 そもそも胃が小さいのだろう、彼が物を食べている様子は、昼に促されている時くらいしか補足することは出来ない。 仕事をさせれば普通だが、私生活に置いては最悪の人間。 そういう印象を持たれていたことだろう。 ▼ (L1) 2023/09/23(Sat) 23:15:06 公開: 2023/09/23(Sat) 23:20:00 |
【置】 花浅葱 エルヴィーノだけどその実は。 男は睡眠障害を患っていた。 過去に事件で幼馴染を一時的に失い、初恋の少女が交通事故で半身不随になって、今も廃人状態。 特に後者に於いては薬物中毒であることを知っていたのに見て見ぬふりをしていたとして、酷く心を病んでしまっていた。 愛情は時に、歪に混ざり合い、変質する。 既に恋などという感情はないが、重い執着が、そこにある。 男は自分のことなどどうでも良かった。もっと言えば、関係のない人間のこともどうでも良かった。 ただ、幼馴染には普通の、安全で幸せな生活を送って欲しいと思っているし 少女には、普通に生きるだけの力を与えたいと思っている。 それが二人の人生を強制的に変えてしまう自分勝手なものであってでもというもので、 それはただの自己満足で欺瞞だった。 ▼ (L2) 2023/09/23(Sat) 23:16:27 公開: 2023/09/23(Sat) 23:20:00 |
エルヴィーノは、もう、大事な人は、作りたくなかった。 (a3) 2023/09/23(Sat) 23:16:51 |
エルヴィーノは、大事な人が居ると、その人に不幸が訪れて、僕は一人になるから。 (a4) 2023/09/23(Sat) 23:17:21 |
エルヴィーノは、自ら独りになりながら、独りになることに酷く怯えていた人間だ。 (a5) 2023/09/23(Sat) 23:17:35 |
【置】 花浅葱 エルヴィーノ「……。署内も静かになったね」 「全く、キミ達が全員いなくなったら……僕は昼すら食べなくなってしまうよ」 いつもはここで、犬のような後輩に捕まって。 呆れたように同期に皮肉を言われて。 忙しない同期に厄介事を持ち込まれて。 シエスタになれば一番弟子とチェスの勝負をする。 穏やかな上司と世間話だってしたし。 しわくちゃ顔の同僚に、書類の間違いだって指摘したり……してたはずで。 「おかしいな。 最初からあまり付き合わなければ問題ないって思ってたのに……皆居なくなってしまった」 力なくつぶやかれた言葉は静かに宙に消え、手に残った爪痕だけが、皆大事な人になってたのだと語っているかのようだ。 「……僕に何かを託すなんて、本来おかしいんだけど」 でも約束をした。 僕は、やらなければならない。 たとえ失敗したって、声を上げることが大事だと……背中を押してもらったから。 これで僕が逮捕されることになったとしても、構わない。 命を狙われようとも、構わない。 大事な人達に正しく幸を与えられたら、それでいい。 今、それができるのは……自分しかいないのだ。 (L3) 2023/09/23(Sat) 23:19:09 公開: 2023/09/23(Sat) 23:25:00 |
傷入りのネイル ダニエラ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/23(Sat) 23:28:35 |
【人】 路地の花 フィオレ>>+3 テオ 「違うわよ、ホントは手作りしたかったんだけど」 「全部焦がしちゃったから」 まずくはないという事が伝えたかっただけらしい。 そんなことを言いながら、もう一つサンドを取り出した。 分厚い鶏モモ肉の挟まったもの。 「ローストチキンサンドもあります」 「いくつか持ってきたから、好きそうなの差し入れしようと思って」 そういえば家に行った時も、食べ物買いこんでいったなあ……と思っている。 食いしん坊だと思ったことはないし、グルメな印象もないのだけど。なんとなくそういう風向きなのかも。 美味しいものをたくさん食べられるのは良いことだ。 「バカなこと言わないでよ。あげなーい、って自分で食べるような女に見える?」 「ほら、口開けて」 今日も手が不自由そうなら、食べさせるつもりで来ている。 というか。そうじゃなくても自分の手で食べさせるつもりのように見える。 (3) 2023/09/23(Sat) 23:48:31 |
路地の花 フィオレは、メモを貼った。 (a6) 2023/09/24(Sun) 0:08:30 |
フィオレは、ていうか今バカって言った? (a7) 2023/09/24(Sun) 0:33:48 |
【人】 門を潜り ダヴィード朝。 起き出して、顔を洗って、着替えて、朝食。 そこまではいつも通り。 家を出て鍵をかけ、街中を歩きだす。 背中に嫌な視線を感じた。 悪意ある、棘のある視線。 ひりつくようなそれを引き連れてアジトへのこのこと向かうわけにもいかない。 「さて、頑張るかあ……」 男はため息をついて、とりあえずは人の多い街中へと足を向けた。 #街中 (5) 2023/09/24(Sun) 0:37:50 |
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