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【人】 秋月壮真なんでって、それは…… 外の世界は危険だから…… きみを守るためだよ [────そうだよね、センセイ? ただ現在の自分は配信を通じて僅かながら 他者と触れ合って何よりきみと出逢って 危険なばかりじゃないって知ったのだけれど……。] (1) 2024/05/26(Sun) 3:06:50 |
【人】 秋月壮真[キッチンでミキサーに材料を放り投げる。 くり抜かれた壁の間から リビングのモニターが見える。 そこには自室の扉の上につけられた 監視カメラの映像が映し出されていた。 こてんと横になる彼女がかわいくて 思わず口元が緩む。でも────] あの拒絶の仕方……、 見守るのは相手の為じゃないのか? 迷惑にしかならない……? でも、だって、センセイは…… [もしかして自分も、センセイにそうされるのを もっと嫌がったり憤ったりしても 良かったのだろうか。 モニターに映る華音に触れようとして、やめる。 その指で電源を落とした。] (3) 2024/05/26(Sun) 8:15:05 |
【人】 秋月壮真[ぶるり。悪寒がして、服の上から腕を摩った。 ずっと一緒に居たいのに、駄目なのかな。 食べ物の美味しさを ピアノを弾く楽しさを 教えてくれたのは華音だ。 行動の誤りだって きみが指摘してくれなきゃ解らないよ。] (4) 2024/05/26(Sun) 8:15:48 |
【人】 秋月壮真[グリーンスムージー入りのグラスと 封のされた水のペットボトルを手に戻ってきた。 コンコン、ノックしてから鍵を開ける。] ……入る [彼女はどこで何をしていただろう。*] (5) 2024/05/26(Sun) 8:16:07 |
【人】 初波華音すーーーーーーーーーーっっ ……は〜〜〜〜〜……♡ えーん サイコーにいいにおいがするよお うちのルームスプレーより断然落ち着く…… 永遠に嗅いでたい………… ソウマくん……なんでぇ…………??? [部屋の主が居ないのを良いことに、 ベッドに顔を伏せて 思う様その匂いを吸い込んでいた。 拐った人間が拐った人間なら 拐われた人間も大概であった。 見方によっては糺弾されるのはこちらである。] ごめん、って素直に謝ってたし 全然会話が通じないってわけではなさそう……? ……な、気もしてきたわね ソウマくんが怖いことするはず、ないもの (6) 2024/05/26(Sun) 10:23:26 |
【人】 初波華音[どうして彼がこんなことをするのか 目的も理由もまだよくわからない。 そもそも私は、彼のことを知らなさすぎる。 一緒に居たい。居てほしい。 許されるなら全部知りたい。聴かせて欲しい。 そう思った気持ちは、まだ変わってない。] ……うん、 様子を見よう……!! [決断を口にした瞬間、扉をノックする音が聴こえて びくりとベッドから跳ね起きた。 鍵が開けきられる前に椅子へと高速移動して 手櫛で髪を整える。元々座っていたかのように。 ……ん? あれってもしかして監視カメラ?? ア〜〜〜まさかさっきの全部見られ…… いやいやいや。見なかったことにしよ。] (7) 2024/05/26(Sun) 10:23:31 |
【人】 初波華音──おかえり、なさい [戻ってきた彼の手元には緑のスムージーとお水。 桃に限らずスムージーが好きなのかな。 ……そう思いたいだけかもしれないけど やっぱり優しいよね、ソウマくんは。 うちのお兄ちゃんはノックもしてくれなかった。*] (8) 2024/05/26(Sun) 10:23:34 |
【人】 秋月壮真[ペットボトルを一旦小脇に挟んで鍵と扉を開けた。 いま飛び出したりなんかしてこられたら 咄嗟には捕えられないだろう。 ただ玄関も内側から鍵を使って開ける必要があるから 鍵束さえ奪われなけれは問題はないのだけれど 彼女が出て行こうとしたとして 無理矢理引き止めるのはどうなんだろう。 確固たる意思で睡眠薬まで盛ったのに わからなくなってしまった……。] (9) 2024/05/26(Sun) 17:07:13 |
【人】 秋月壮真[扉から顔と半身を覗かせる。 彼女はベッド、ではなく椅子に座っていた。] えっ [耳と目を疑って、一度バタンと扉を閉めた。 すごくかわいい顔で、 おかえりを言われた気がする。 夢?] (10) 2024/05/26(Sun) 17:07:39 |
【人】 秋月壮真[もう一度開けて中に入る。 間違いなく自分の部屋に、華音がいた。 簡素な部屋に咲いた一輪の花だ。 もたつく手で鍵穴に鍵を刺すのを 何度も失敗しながら施錠して向き直る。 出た時と雰囲気と態度ががらっと変わっていて……、 疑いたくはないんだけれど 何かを企んでいたりするのだろうか。 だけど、例えそうだったとしても 彼女のことが好きな想いは変わらないし 帰したくない方向に一気に気持ちが傾いた。 欲望に忠実な自分が嫌になる。] えっと……、ただいま……? [声音にすると、ひどく懐かしい挨拶だった。 最後に口にしたのは一体いつだっただろう。 こんなにもホッとするものだったのか……。 それはきっと、対の言葉をきみが投げてくれたから。] (11) 2024/05/26(Sun) 17:08:17 |
【人】 秋月壮真……俺はいつも朝はこれだけなんだけど よかったら 足りなければ何か買ってくる あと水も [彼女の傍にある机の上に二つともどうぞと置いた。 別に手をつけなくても気にしない。 薬を盛ってきた人間の運ぶものが 信用されないのは当然だ。] (12) 2024/05/26(Sun) 17:08:22 |
【人】 秋月壮真改めて……、嫌なことをして悪かった きみのためなんて言ったけど 俺がしたいだけだったんだと思う 華音のことがもうずっと前から好きだから [眉尻を下げて謝罪した。 彼女に想って貰えていた暁ソウマは 画面の外には存在しない。 ボロボロで、犯罪者で、今更少し悔やんでいて だけど浅ましくて、 帰って良いと自分から言うことも出来ない、 何も持ってはいない、 ただきみのことが好きなだけの秋月壮真だ。*] (13) 2024/05/26(Sun) 17:09:41 |
【人】 初波華音えっ [開かれかけた扉が、なぜかすぐに閉まった。 扉の隙間から顔を覗かせた彼は こちらを見て驚いていた気がする。 なになに、私何か変なこと言ったかしら!?] お、おかえり、なさい……?? [一拍置いてまた開いた扉に、 もう一度同じ言葉を投げかける。 別に隙を突いて部屋を飛び出そうとはしないし、 ソウマくんの手元の鍵束を奪おうともしない。 きっちりと椅子に座って、両手を膝上に置いて また鍵を施錠しようとしている彼をじっと見つめる。 何か焦っているのか、……何に怯えているのか。 さっきの毅然とした態度とは打って変わって、 ただ鍵穴に鍵を差し込むだけの作業にも 手こずっている様子の彼を。 ただいま、と素直な挨拶が返れば 少しだけ肩の力が抜けた。] (14) 2024/05/27(Mon) 0:04:40 |
【人】 初波華音[机の上に置かれたスムージーと水を見る。 ソウマくん自ら用意してくれたスムージーなのに 今の私は、すぐに飲もうって気にはなれない。 彼がまた、私の名前を呼ぶ。 心臓は勝手に跳ね上がって脈打つ。 喉から手が出るほど欲しかった言葉に 頬もひとりでに紅潮してしまう。 だからこそ、泣き出したくなる。 感情の処理が追い付かないから。] 私、も…… ソウマくんのことが、好き 初めて配信を観たときから、ずっと好き でも、……私はソウマくんの ほんとの名前が何なのかも、知らない [教えて。私を想ってくれる、君は誰?] (15) 2024/05/27(Mon) 0:05:05 |
【人】 初波華音……ソウマくんだけが悪いわけじゃ、ないよ。 でももしソウマくんが 本当に悪かった、って 思ってくれてるならさ…… 足りなければ買ってくる、じゃなくて 一緒に買いに行けない? ダメ?? [彼の顔を下から覗き込んでみる。 配信では絶対に見られなかった角度だ。美。 一瞬怯む。いや怯むな華音。] (16) 2024/05/27(Mon) 0:07:03 |
【人】 初波華音もし私が逃げるかも、って心配してるなら ほら、こうやって 手、ずっと繋いでて。 私は逃げないし、ちゃんとここに帰ってくるから。 ソウマくんが私を守ろうとしてくれるなら、 私も絶対にソウマくんのこと守るから。 安心して。 それで……ね もっと色々お話してみよ? で、 一緒に幸せになれる方法、考えてこ? [口で言っても信用ならないかもしれない。 聴いてくれるかどうかもわからない。 でも、言葉にしなければ何も伝わらない。 手を取ってくれたなら握り返して、 用意してくれた一杯を思い切って口にする。 これで自分の身にまた異変が起きるようなら そのときはもう、彼に身を委ねるしかない。*] (17) 2024/05/27(Mon) 0:08:13 |
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