246 幾星霜のメモワール
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リッカは飄乎 シヴァに投票した。
シヴァは飄乎 シヴァに投票した。
アンジュは飄乎 シヴァに投票した。
プリシラは飄乎 シヴァに投票した。
ダーレンは飄乎 シヴァに投票した。
ディルクは飄乎 シヴァに投票した。
エミールは飄乎 シヴァに投票した。
グノウは飄乎 シヴァに投票した。
シヴァは村人の手により処刑された。
月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
プリシラが無残な姿で発見された。
ダーレンが無残な姿で発見された。
幽界の歪み
突如として空間が歪み、この世とあの世の境界が曖昧になってしまった! 今日に限り、生者も死者の声や姿をハッキリと捉える事が出来るだろう。
現在の生存者は、リッカ、アンジュ、ディルク、エミール、グノウの5名。
| (n0) 2024/02/08(Thu) 21:02:05 |
| 本日の投票先は となりました。 日付変更までに、投票の設定をお願い致します。 (#0) 2024/02/08(Thu) 21:05:07 |
| ここ数日の繰り返す出来事。 光らない人間の方が少数になればそんな声も出てくるのだろう。
「………光らない人間が不幸みたいにさ」
それにしても教会には何人居たのだろうか。 記された名前達を思い返して記憶を辿る。
「……やっぱ、デートに誘ってて正解だったな〜」
今日は彼女も忙しい一日になるだろう。 あの元気な彼も、さっさと教会から抜け出した彼も。 祝福の中で、あるいは一人。 考えることも、思うことも、多々存在するだろうからこそ。
一層喧騒も増していく街から離れるように、 男は裏通りへと姿を消した。 (0) 2024/02/08(Thu) 21:11:36 |
変わらない様子でいる。少なくとも、そのように見える。
「そう、それを宿屋の使ってない部屋か……
いや、広場に集めてくれる?ええ、ありがとう!
後でおじさんの料理も頂きに来ますからねっ!」
その女はお祭りの最中至っていつも通りに。
だが今日は頼み事が多いようであちこちを飛び回っていた。
幾つかの植木鉢を、聖女祭で知り合った店主に任せて、
自分はまた他の目的を果たしに箒に乗って行く。
描いた絵空事は、近づけたのなら出来る限り叶えるべきだ。
「そうと決まれば……やることは沢山あるわね!
飾りや費用はあたし一人でもどうとでもなるけど、
場所やメニュー、段取りは手伝ってもらわないとだし。
ああ、エリーさんにドレスを仕立ててもらうおうかな……」
箒は花びらを散らして魔女をどこまでも運んでいく。
髪をふわりと掻き上げ、風になびかせて。
──その背には衣服越しに淡い光が宿っていた。
まるで一筋の流星。飛んで拝まれるおまじないの輝き。魔女だというのに縁起が良いったらありゃしない。
| ディルクは、いつの間にか割れた欠片の味が、分からない。 (a0) 2024/02/08(Thu) 21:20:52 |
| (a1) 2024/02/08(Thu) 21:26:02 |
| エミールは、祝福にもたらされる幸せとやらが、やっぱり……理解できそうもない。 (a2) 2024/02/08(Thu) 21:27:21 |
地面を走ってると、人が絡みついてきてしょうがない。
一か所に根付くなんて性に合わないから飛んでいて。
「綺麗と言われるのも有難がられるのも、
本当に花の目線になって初めて分かったわ!」
「もう本当にうっと〜〜しい!」
可愛らしくぷりぷり怒りながら、
生まれてから今まで溜まっていたものを吐き出していく。
「あたしが奪われたものも。あたしが授かったものも。
最初から植物を組み替えるように、勝手に行われたこと!
可哀想だと思われるのも全然違うわ。
だって……最初からずっと、夢は叶えて貰っていたもの」
可愛い子を授かれた。魔女らしい力を持てた。
現実ばかりが、夢ばかりが乙女の全てではない筈だ。
それをきっと聖女様だって分かってくれたから、あたしは。
「ふふん。何も知らない街の人たちには、
ぜ〜ったい参加させてあげないんだから!」
「わ、すごい……」
空にきらめく魔女を見上げれば何かをするのかと首を傾げきっと明るく楽しげなことだろうと一人心を弾ませる。
カリナは不機嫌だった前日とは打って変わって、なんともないように、教会の周りを歩いて誰かを探していた。
「今日は……いない?」
「どうしよう……急でもあの子は時間を取ってくれるかな。
ひとまず機嫌取りのパンでも…」
焼きたての煙が漂う屋台でクリームパンを買えば、少し大きめのサイズの紙袋をもらって近くのベンチに座った。
膝に袋を抱えながら一つ取り出し。ぱくり。
「気を抜いたら買いすぎたわ」
でも美味しいな、とつぶやきながら風に運ばれて落ちてきただろう花びらを一つ摘んで笑みを浮かべた。
ひらり、すとん。使われなくなった鐘塔から飛び降りた。痣が光る前、ある日の夕暮れのことだった。
「今日は三人か」
掲示を見て、くるりと踵を返す。
普段と比べて、いくらか胸元が膨らんでいるが……
肩口から見える包帯からして、傷口を布で覆っているから膨らんでいるのが容易に想像できるだろう。
そうして歩いていると、ふと見知った人影をいくつか見つけた。
「あれはプリシラと……カリナか」
空を見上げて、ベンチに視線を降ろして。
普段の明るさはどこへいったのか。無気力そうにぽつりとこぼした。
空から落ちる花びらに気を向ける余裕が一切なかった。
| (a3) 2024/02/08(Thu) 22:05:54 |
| (a4) 2024/02/08(Thu) 22:47:21 |
| (a5) 2024/02/08(Thu) 22:56:20 |
| (a6) 2024/02/08(Thu) 23:00:59 |
暫くその様を眺めた後、祭りの会場を見て回る。
いつものように目的なく───ではなく、自分には似合わないような華やかな装飾を求めてのこと。
幾らかは事前に用意してあるとは思うのだが、高い場所に映えるものはどうしたって目が届かないものだろうので。
「ああ…あー…よくわからねえから、華やかなもんなら何でも。
傷まない括り付け方もあるんだろ?……いや、やっぱ付けられるだけにしといてくれねえか」
「金は出すから……」
不器用だし、交渉も苦手だったものだから。すべて終えるまでは時間がかかっていたようだけれど。
雑貨屋も花屋も、複数の店を回ることとなっていた。
鮮やかな荷物を抱える男の姿は、やけに目立っていただろう。
───服の首元からちらと見えていた痣も、ほのかに光を放っているのが見て取れるだろうし。
広場の高いところを装飾で華やかにする手伝いをしている。声援を浴びながら。
| 「………」 「…………」
ここに来ては、何と声を掛けていいものか、分からなくなっていた。このただ祝われるだけの祭りの中で目出度いなどという言葉を掛けられる発光に"そんな感想"を持つこと自体に違和感があるはずなのに。 それは、泥のように拭えないままでいる。 (1) 2024/02/08(Thu) 23:50:17 |
| 未だ光らない己の痣を眺める。衣服に阻まれたそれは見える位置にはないけれど、自然と腹部に指が這う。
「……」
周囲は祝福し、称え、その恩恵にあやかろうとする者から、これまで目立たなかった己を激励する声までする。 早く光ると良いな、祝福があれば良いな。 確かにそれは喜ばしいもののはずで、込められた期待は冷やかしではなく本意だろう。 滅多にない機会なのだから。きっと間違いはないのだ。 (2) 2024/02/09(Fri) 0:07:41 |
| >>0 ディルク 「…………」 裏通りに消えていく人間を見つける天才かもしれない。 そんな事を考えながら、派手な見た目の貴方を見やり、ついつい裏通りを覗き込んだ。 別に、特別な興味があったわけではない。 ただ……祭りも終盤になってきた。 痣の光らない人間はもうそう多くない。 たったそれだけの共通点ではあれど、つい興味を向けてしまう理由になってもおかしくはないだろう。 (3) 2024/02/09(Fri) 0:24:55 |
「あ、ダーレンさん!戻ってきてたんですね!」
他の人たちにも勿論挨拶しに行くつもりだったけど、
一人だけ高いところにいたからよく見えた。
跨っていた箒を横に座り直して、その近くで浮かびに。
街の人達の有難がる声が強くなるけどそれはどうでも。
「あははっ、まさかあなたまで祝福されてるとはね。
埋め合わせ以前に、仕返しを考えなくて良くなっちゃった」
何かしらの悪戯をするつもりだった。魔女なもので。
「そう。どうせなら祝福を受けていた方が好都合よ。
難しいこと色々考えなくて済むし、
街の人は前より更に親切にしてくれるしね」
「何より。これ≠本当にちゃんと祝えるのは、
御話をなぞる街の人や、与え給うた聖女様当人ですらない。
同じ立場に置かれたあたし達だけ」
そんな話を街の人々に聞こえさせるのは決まりが悪いから、
ほんの少しだけトーンを落として。
けれどやはり悪戯っ子のような顔で語る。
「起きたことを諦めるでも忘れるでもなく……
わがままな誰かさんを許し、それか恨み、
それでも前に進むための、痣持ちだけの秘密のパーティ」
未練は計り知れないほど多いことだろう。
身に起きた不運を割り切れないのは当然だ。
最初から最後まで事故のように虐められ続けてきたのだから。
けど。その全てを。与えられ過ごしてきた時間を、
勝手に奪われただけの人生とは、一切思っていない。
「勿論気味悪がられるでしょうね!
でも、魔女ってそういうものでもあるから。
あたし、たった一人でもみんなを祝って、“呪う”わ。
このお祭りと祝福を受け入れて、
幸せそうに笑ってるやつがいるんだって!」
| >>3 エミール 裏通り、影の落ちるその場所で。 男は酷く退屈そうに、酷く億劫そうに表情を歪めている、 …訳ではなく、 いつも通り の表情で気配ある方へ視線を向ける。 ──同時、無数の 目もまた、そちらへ。 「……………………ああ」 「"痣持ち"の一人、それで」 光ってないお仲間さんだ。 薄暗い影に隠れ、首をかくりと傾ける。 「僕に、何か用?」 「もしかしてデートの誘い?……はないか」 (4) 2024/02/09(Fri) 1:13:28 |
| >>4 ディルク 第一印象は、軽薄そうな男。 それだけだった。 「……蟲使い」 蟲と獣の違いはあれど、他の者を使役する力。 その力自体は似通ったものだろうか。 ざわり、と。 向けられた目に対し、路地裏に潜む小動物たちが反応して威嚇する息遣いが耳に届く。 何かあれば盾にでもなるつもりだろうか。 一匹の猫が足元にすり寄って己を見上げていたから、大丈夫だと伝えて貴方に視線を戻した。 「……こんな路地裏に何用かと思ってな。 まぁ……、祭りに紛れる気分でもないから付き合ってもいいが」 痣持ちは光に関わらず目立つ。 光っていれば祝福されるし、光ってなければ気の毒そうにされるし。 どっちにしろ、面倒なことこの上ない。 そこに居続けるよりかは、いくらかこの場のほうがマシに思えた。 (5) 2024/02/09(Fri) 1:28:52 |
「手伝うって言ったのは俺だからな」
魔女らしく箒で上がってくる姿が目に入る。
赤と白のポインセチアを束ねたスワッグが、柱に提げられる。
祝福を意味する花らしい。男にはよくわからなかったが。
「は……自分のことばっかり考えてるから、天罰でも食らったんだろ」
「まあ……大魔女様の仕返しなんて恐ろしいものが回避できたことこそ、祝福であったというべきなのかもな」
祝福だなんて、それこそ受ける資格はない。
だからこそ、皮肉と自嘲交じりにそう言い返してやって。
相変わらず前向きな姿を前にすれば、まだ自分はそうなれないだろうなと思いつつ。
「そこまで言うなら…誰よりも、楽しめよ」
「誰よりもいい恰好で、いい顔で」
そこまでされたのなら、燻っている自分も前をようやく向けるような気がするから。
ここまで来てなお、我儘を言ってやるのだ。
| >>5 エミール 小動物の威嚇する声。 耳に届けばふと笑い、胸元の笛を引き寄せる。 人の耳には凡そ届かない音が響き、蟲達はざわめきを止めた。 かさかさと、どこからともなくやってきて。 どこへともなく消えていく。 「…路地裏に用があるっていうよりは、そうだな。 まるで光らないことを憐れむ視線が面倒でね」 視線跳ね除けいつも通りに振る舞えばいいとして、 それでも面倒なものは面倒だ。 棒付きのキャンディを新たに取り出し口に含んで、転がす。 「男2人の 遊びってのは華やかさが足りないけど。 僕としては大歓迎、……どうせ暇だからね」 光っていない人間も残り少ない。 いっそ残された人間で広場でパーティも悪くないかも。 祝福されない人間も、決して不幸ではないのだと。 (6) 2024/02/09(Fri) 8:55:41 |
エミール
「はあ。釈然としませんけどその通りみたいです」
否定するのも無駄な努力だと分かっている。
今回はこちらの負け。
してやったりと得意げに笑う顔は、あなたらしからぬ雰囲気を覚える。
それでもあなたを朴念仁だとは思っていない。
今まで見たことが無かったというだけであなたの一面なのだろう。
拗ねるように頬を膨らませている自身の子供っぽいところもまた、同じような一面なのだろう。
可能性なんて昨日に忘れてきてしまったように思い込んでいた。
もしかすると見えていなかったのか、もしくは見ようとしていなかっただけなのかもしれない。
「……好きにしたら良いじゃないですか」
痣に対する考え方と、それから突拍子もない提案に対して告げた。
座ったまま背を丸めて手慰みに指を絡ませながら、覗き込むように顔だけ横を向く。
分からないだらけの現状でも不思議と答えは決まっていた。
「これが祝福かどうか、エミールの答えを待っていますから」
| >>6 ディルク 何だ同じかと。 少しだけ呆気にとられて、きょとり。 最初の軽薄なイメージ同様、もっと明るく賑やかな事を好むのだと思っていたけれど、どうやら少し違う人物像を持っているようだ。 「……奇遇だな。 俺も街の人達の視線が億劫に思っていたところだ」 とはいえ、食事や遊びとなれば街に戻らなければならないし、光らない痣がふたつも揃えば余計に視線を集めてしまうだろう。 それならば少し、喧騒を離れた静かな場所でのんびりするくらいがちょうど良いだろうかと思案する。 「……そもそも華やかな場所に戻るのは面倒だろう、お互い……。 高台にでも昇って町並みでも眺めてみるか?」 デートに似合いの場所を提案するものの、ようするに。 人気のないところのほうがお互いマシだろうという意見だ。 「それか、いっそ楽しくしてるところを見せつけてみるか」 男としては、どちらでも構わない。 (7) 2024/02/09(Fri) 21:41:54 |
| >>7 エミール 「あ、今僕に対して偏見持ってたでしょ」 表情で分かると言いながら気にはしていなさそう。 からかいでもするような軽い口調だ。慣れているのだろう。 「僕も人間だからね、面倒なものは面倒。 そりゃ賑やかなのは嫌いじゃないけどさ。 別に人の中心に立って注目を浴びたい訳じゃないって」 楽しく気ままにやりたいように、なりたいように。 許される範囲でふらふらと生きていきたいだけ。 「…高台か、いいね。足りない華やかさが追加されるかも。 見せつけるのも悪くないけど今はその気分じゃないかな」 そうと決まれば向かおうかと、影から出て貴方の近くに。 …今なら、向かう途中空に舞う花びらは見られるだろうか。 あの魔女は今、何を思うのだろう。 (8) 2024/02/09(Fri) 22:28:46 |
「言われるまでもないわ」
そう言い残し、次の目的地へと飛ぶ──その前に。
身体を大きく使って揺らめき、
花吹雪を纏った腕を広げて広場を見下ろしたかと思えば。
「あなた達にも、華やかさがまだ足りないわね!」
天高くに掲げたフィンガースナップが響くと、
街の人々の頭上目掛けて赤いポインセチアが落ちていく。
いつか昔にやった子供だましの手品ではない、
与えられた命に宿った、こんなにも素敵な魔法。
一番見せたい相手はいないけれど、それでも。
抱えきれないほどの幸運は、確かにこの胸にあるのだから!
驚き、喜びの声、自分の笑い声、
それらを置き去りにどこかへと一直線に。
白いポインセチアを三つ編みに挿して、またおかしそうに笑った。
エリー
一度広場の様子を見たところから真っすぐに、
魔女はドレスの相談に仕立て屋を探しに行く。
「この辺りで見かけたような気がするけど……
まだ居るかしら。お店の方に帰っちゃったかな?」
暫くはふらふらと辺りを見回っていて。
さて、あなたの姿は見つけられるだろうか。
プリシラ
少し探せば、適当なところで座っているエリーが見つかるだろう。
「……あ、どうしたのプリシラ。
何か用事でもあった? わざわざ降りてきて」
声が聞こえて、顔を上げればやはり彼女の声だった。
痣が光ったというのに、あなたは随分と明るい雰囲気だ。
エリー
「ええ、頼みたいことがあって……
……って、あなた、もしかして怪我してるの!?」
ふわり流れるように箒から舞い降りて、
肩口に覗く包帯を見れば慌てたように駆け寄っていく。
「処置、はちゃんとしてるみたいだけど、
無理しないでね。してほしくないですし」
身体を心配する様はいつも通りの表情で、
まるで何事もなかったかのようにそこにある。
掲示も、祝福も、決して気のせいではないというのに。
「……パーティを開くつもりで、
そのためのドレスがほしかったの!
痣のある場所──背中を曝けるような物がどうしても。
勿論エリーさんも誘うつもりなのだけど……」
怪我のことも、痣についてのことも考えて、
やはり無理はしなくていいという心情が滲み、言い淀む。
ドレスのことだって、今は頼むのを迷っているくらいだ。
プリシラ
「……あぁ、気にするようなことじゃないよ。
大したことでもないし」
ただ、無意味な行動をした結果だ。
心配するようなあなたの言葉の後に、痣を曝け出すようなドレスをと伝えられる。
……もしかして、あなたは仲間ではなく本当にこの世界の住人だったのだろうか。
「どんな状態でも依頼は熟すよ、任せて。
詳細なリクエストを聞けるかな?
あと、パーティは……気が向いたらかな。
一応前向きに考えたいとは思っているよ」
未だ、割り切れるだけの強さが自分にないだけで。
| >>+8 ファリエ 「……そうだな。 祝福かどうかなんて、人によって感じ方も変わるんだろう」 だから、迷いも疑問もある不透明な今の状態では、自分の答えは出せないように思う。 全部終わった時、自分にとってどうだったか。 その答えはちゃんと出さねばならない。 「……わかった。 ……アンタが待つって言うなら、ちゃんと考えてみることにする」 ふいに覗かれたその表情が、なんとなく少し幼気に見えて。 それが案外好ましく思えた事は、黙っておくことにした。 (9) 2024/02/10(Sat) 1:53:21 |
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