83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】
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[ 歪んだ目元から綺麗なカーブを描いて
落ちる涙を指で拭って、それでも少しの間は
喉奥を犯す動きはやめなかった。 ]
っ、は……ァ……かいと、
[ 気持ちいい、と譫言のように繰り返す。
余裕ありそうだなと思ったのは、
舌が動いて刺激をくれようとするあたり。
気遣う様子など何処へやら、苦しそうに呻いては
身体を撓らせる海斗に満足気に破顔って、
ようやく呼吸を見計らって
ずるりと口内から引き出した。 ]
ごめんごめん、苦しかったな、
あんま、えろくて止められなかった、
……ガチガチじゃん。
[ 海斗は咳き込んででもいたろうか。
優しく髪と背を撫でながら
涎とおなじように先からぼたぼたと落ちる欲望が
見えたら、そっと手を伸ばして揶揄う。
タイルに膝をついた身体を動かして背後から被さって
四つん這いで晒された後孔の蕾に触れる。
ローションを手に纏わせて、数時間前よりずっと
容易く指を飲み込んでくれるそこを、
数時間前よりは荒々しい手つきで解す。
避妊具をつけたのはまだ理性が残っていたよう。
けれどそのままひたりとあてがって飲み込ませていく。
後ろからの体位で、硬いタイルに四肢をつかせたまま
バスルームに淫らな吐息を響かせて。 ]*
|
…… 少し考えたのは、俺の家族だった人のこと。
「そんなこと考えてなかったのよ、どうしよう?」
ほわんとした笑顔で搾取する。 そんな悪意は、俺が偽物だったからで。 君が晒されることがないといい。 心からの願いを浮かべて。
(76) 2021/07/16(Fri) 23:52:38 |
| 微笑みを重ねて、別れの言葉を重ねて。 さらに未練を断ち切るように。 再度念を押そうとした言葉は、 ふわりと香る甘い匂い。 胸元を飾るリボンと共に 流れるように美しい、洗練された所作に奪われた。 (77) 2021/07/16(Fri) 23:53:36 |
|
***
(78) 2021/07/16(Fri) 23:56:07 |
|
そのあと、俺は両親と出会い。 そのあと、俺は両親と別れた。
「 品のない子ね。 やはり育ちが卑しいとああなのかしら? 」
「 あれなら、あの偽物の方がまだ ─── 」
俺の前では穏やかに微笑んでいたけれど。 陰でそんな話をしているのを聞いてしまえば、 嫌でも気づく。
(79) 2021/07/16(Fri) 23:56:40 |
| そうか、俺には家族なんていなかったんだ 気付いた瞬間、目の前が開けた。 迷いはなかった。 そのまま、あの大きくて息苦しい家を出た。 名前はどちらでもよかったけれど 下手に変えて詮索されるのも煩わしい。 なので、一番最初にもらった。 俺は俺の嫌いな、 俺の好きな女の子の 名前で生きていて。 元々大学は奨学金で通っていた。 再びキャンパスに戻ることも可能だっただろう。 生活費もバイトして稼いでいた。 家族を養う必要がない分、余裕ができたくらい。 そうか、俺には家族なんていらなかったんだ 気付いてしまった、幸せで不幸なこと。 (80) 2021/07/16(Fri) 23:57:14 |
|
…………
誰にも煩わされない幸せな日々。 誰にも煩わされない不幸せな日々。
世界は次第に、色を失い。 今が夜なのか朝なのかもわからない。
(81) 2021/07/16(Fri) 23:57:30 |
|
そんな日をどれだけ過ごしただろうか。 アスファルトの地面を渡る風が、 短く切り揃えた髪をさぁっと通り抜けた。
一瞬、反射的に目を閉じて、 パッと風の吹く方に目を遣ると、 どこかで見たリボンが、ひらりと宙を舞っていた。
(82) 2021/07/16(Fri) 23:58:06 |
|
1つのリボンへと伸ばされた2つの右手
俺の方が僅かに早く、それを掴んだ。
(83) 2021/07/16(Fri) 23:58:16 |
|
「 これ、─── 」
リボンを掴もうとしていた手に、 俺の手に収まったリボンを掴ませる。
それから相手の顔に、大きく目を見開いて。 思わず、その名を口にしようとして、噤む。
(84) 2021/07/16(Fri) 23:58:25 |
|
三月ウサギとトト。 終わってしまった物語。 誰にもなれない、どこにもいけないひとりとひとり。 どこにもいない彼らは、ここにもいない。 …… だから、驚愕に彩られた瞳を、柔く細めた後。 上げた口角と共に「 君 」に向ける言葉は、きっと。
(85) 2021/07/16(Fri) 23:58:34 |
んぁ、 ふ、 ン、
[ちいさくくぐもった声を鼻先から漏らし、
そのままくちくちと微かな水音を立てれば
だんだんと目元が潤み、とろけていく。
じゅ、と吸った舌先。そのまま飲み込んで、
焦れたように唇を重ねれば、
ちゅ、ちゅ、と音を立てて啄んで、深くして。]
はぁ、 ふ、
[乳房に触れた手のひらが柔く揉み始める。
じいん、と溜まる熱が───]
ひぅッ ぁ、っ
[ぴんっと弾かれた先端に腰が丸まる。]
ぁ、ふッン、きもちぃ、
[きゅんきゅんと膣口が先程知ったばかりの
快楽を求めて疼く。
熱が触れて、降り注ぐ霧雨とは違う、
粘度のある液体が互いの間に伝って。]
ぁ、はっ……はい、いっぱい、
もっとたくさん、おしえてください
[と腰を一度持ち上げて、彼の腰を跨ぐように
座り直し、ゆっくりと落としていく。
喉を反らせて入口に数度キスさせれば、
そのまま体重を落とそうと。
見つめながら寄せて、触れるくちびる。]
───あと、つけて、っ
[すこし上擦った声で、証をねだった。]*
[ 喉奥を突かれるのは、苦しくて、
恐らく、快感を得るには至れそうにはないが
それでも、喉を犯しながら、『気持ちいい』と零す
兄貴の声を聞くと、興奮を覚えて
苦しさに逃げたいのを堪えて、
何度も喉奥を突かれる度に、濁った呻きを漏らして
余裕なんてないけど、無我夢中で舌を唇を動かした
ただ途中から、きゅっと、瞳を閉じて
荒々しく、口内を嬲られるままに
任せるしかなかったのだが
ようやく、ずるりと抜き出されて、
口を解放されれば、かはッ、と咽て
口の中に溜まっていた
唾液と、先走りを溢れさせながら、けほけほと
何度か咳をして、口の端を垂れるものを
手の甲で拭った]
ハッ、はぁ……ッ、ば、……っせーよ
[ ガチガチとか
その通りだけど、仕方がねーじゃん
そーいうこと、してんだからと
口には出さない恨めしそうな瞳で見上げてれば
伸びてきた手が、じんじんと
痛むほど張りつめた場所に触れると、堪らず
あッ、と喘ぎと、とれる声を出してしまうが
それに羞恥を覚えるより先に
くるりと背を向けさせられて、気付けば
今度は、タイルに両手を突いていた]
んッ、……うッ、
[ 僅かに、快感の余韻が残っている蕾に
つぷと指先が難なく吸い込まれていく
じわりと身体を震わせる甘い痺れに、
耐えるような抑えた嬌声を漏れさせた
やだとか、ダメとか、相変わらず
口では拒否をするような言葉を言いながら
艶めいた声を押さえることはできていなかった]
あに、……ッ、んんッ……
[ 先ほどよりも手荒に解されて、
それでも、快感を拾う感覚は、先ほどよりも増して
抑えようとしても、抑え切れない声が
広いバスルームに反響して、耳から、脳を犯される
ぐちゅぐちゅと、荒く後孔を解されて
絶えず、甘えた声を発していたが
指が抜かれると、またあの熱いものが押し当てられて]
あぐッ、……んッ、
[ みちみちと、肉を引き攣らせながら
中を抉られて、呻くような喘ぎを
落とすたび、飲み切れなかった
唾液が、ぽたぽたと、タイルに落ちて流れていく
あぁ、ダメだ。もう……理性が崩れていくのが
はっきりと分かった
突かれるたび、ぐちゅ、と淫らな音と、
快感を抑えきれない欲に濡れた声が響き渡っていた]
[ 俺の内側を、兄貴で満たして欲しい
だから、身体に触れる兄貴の手に触れようと、
片手で身体を支えながら、手を伸ばす
拒む為じゃなくて、ただ、触れたかった――**]
[ 豪華で広くてもバスルームの床は硬いタイル。
身体を支える膝は痛くないだろうか。
そんなことを思ったのは一瞬だけで、
上から覆い被さるように押さえつけて
中へ中へ沈めていく動きは止められなかった。
じっくり解してもやれなくて、ぎちりと軋む
狭さと締め付けに顔を顰めれば、
焼き切れた理性が僅かだけ戻る。
先端は飲み込ませたまま、滑りを茎に垂らした。
幾分引き攣れはマシになるだろうか、けれども
たいして気遣う余裕もなく中を抉る。
呻くような声も俺の加虐心を煽るだけ。
まともな思考が消え失せて、般若心経も、滝行も、
もう、効かない。 ]
[ 一度しかものを受け入れたことのない、
未だ狭い隧道を押し広げて奥まで穿つ。
ぐぢゅりという音も反響して、湯気に阻まれて、
いつまでも消えない気がした。
抽送を繰り返すたび、湯ではない水滴が
海斗の口から糸を引いてタイルを汚しては流れていく。
背後から伸ばした指を海斗の口に触れさせて咥えさせ、
舌を挟んで引っ張ったり、上顎のあたりを
撫でたりして唾液ごと弄んだ。 ]
[ まるでネコ科の交尾のように後ろから首筋に口付けて
歯を立てて、きつく吸って痕をつける。
欲望をぶつけるだけの交わりにそれでも
海斗の呻き声は徐々にただの嬌声に変わっていく。
組み敷いた体から強張りが解けて崩れていくみたい。
そのことにまた脳が融ける。
堕ちて、はやく、おれのとこまで。
]
[ 獣みたいにがつがつと穿っていれば、
床について二人分の体重を支えていたその片方の手が
ついとこちらに伸ばされる。
それは、拒むとか、押しのける動きではなくて、
はじめて、縋るような、求めるような、
……そんな類の動きに思えて。
─── ぐ、と胸が詰まった。
息を吐けば、焼け付いていた頭が少し冷える。
動きを止めた。
また大きく息を吐く。
伸ばされた腕を撫でながら繋がったまま、
そっと海斗の体を支えて起こそうとするだろう。 ]
[ 振り返ってくれたなら、ごめん、と小さく告げて、
唇を合わせて。 ]
……飛んでた、一瞬。
悪い、痛くないか、膝も、後ろも
[ 目を伏せて謝って、いまさらのように尋ねよう。
文句も叱責も受け止めて、それでも大丈夫だと
言ってくれるならせめて、支える手はバスタブに。
立ち上がらせれば膝は痛くないだろう。
滑らないように腰を抱きかかえて。 ]
[ 二回目なのに立ちバックは、やってしまった、と
改めていまさら反省してます。
だけどこのままベッドに戻る時間も惜しくて、
身体が離れるのも嫌で。
もひとついえば、ほんとは対面座位で
抱きしめたかったんだけど、
うっかり腸の行き止まりのその奥に
突っ込んでしまったりしたらさすがにそれは
ちょっとまずいな、と思って必死で耐えたのは内緒。
そっちは、また、いずれ。
]
[ 抱き留めた手はそのまま、片方の手は胸に触れて、
滑らせて慈しむように海斗の茎を握った。
唇は耳の裏や頸を這わせて、抽送のスピードを上げる。
きっとそう長くないうちに
三回目だってのに
込み上げる吐精感ががくがくと身体を震わせるから。 ]
─── あいしてるよ、かいと
[ 前を扱く動きに合わせて欲望を吐き出す時には、
出来れば海斗も一緒に達してくれてれば
いいんだけど、と、
白みはじめる視界の端でそう願っていた。 ]*
[自分が不誠実なことを言ったことに気が付いたのは、
瀬名原くんからその単語が飛び出たころだった。]
ん……
うん?!
ち、違う違う!
そんなんじゃなくて……
[後ろから瀬名原くんの顔を覗き込みながら
慌てて否定する。
まさかそう取られるとは思っていなくて、
でも冷静になって考えてみたら
そう受け取られるような言葉を発していて、
瀬名原くんがそう言った言葉にも
自分が言った言葉にも驚いた。]
あーでもそっか、
俺、今そういうこと言ったのか……
でもそうじゃなくてね、
なんというか……
……え?
[弁明の言葉をつらつら並べながら、
返ってきた言葉にまた驚く。]
……いいの?
[不誠実な提案をしたと認識しながら
それでも承諾されるとは思っていなくて、
湯舟の湯気でまた曇りつつある眼鏡の下で
目を瞬かせた。
彼が承諾に至った経緯とかはわからないけれど、
普通セフレ契約だなんて軽々しく承諾するものなのだろうか。
セフレというものがいない俺には知る由もない。
しかし、それではいよろしくお願いしますとなるほど
その関係に焦がれているわけでもない。]
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