74 五月うさぎのカーテンコール
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
貴方でなければだめです。
[眼鏡を外したお顔も素敵です、と言うタイミングがなかった。
二人で座るには狭い一つの椅子を分け合って。
ひやと冷たいチェイサーの甘さ。
恐らく、卵はかなりの固茹でになってしまうらしい*]
| [風呂上り。すっかり立てるようになった嵐を見て。 自分も身支度を整える。]
絶対。約束だからね?
[何の事を言ってるのか、彼女には伝わるだろうか。 そう言えば答えて居なかったけれど……]
服はTPOに合ってさえいれば、なんでも良いと思うけど。 デートの時に頑張ってくれる嵐も好きだし。 今の姿も、可愛いと思うよ。
[ナンパ男に心底嫉妬して。 毎晩迎えに行く自分の言葉は。 流石に信じてもらえるかな?] (17) 2021/05/23(Sun) 0:17:01 |
| [冷蔵庫には、セロリのポン酢漬だけ作ってある。 包丁じゃなくて、ハサミで切っても良いと言って貰えて。 パチパチとハサミで切って、ポン酢に漬けた。 色々調味料を加えて良いと言われたので、ごま油を少し加えて見た。ゴマの香とセロリの香は喧嘩しないだろうか?]
ホットサンド食べたい。 紅茶は……うん。淹れるね。 嵐が淹れる程美味しくは出来ないけど。
[少しずつ、自分に出来る事が広がって。 彼女と2人の時間を、彩っていく。 パンやご飯を冷凍出来る事を初めて知った。 1人だと、きっと冷凍庫の中で腐らせた物を、彼女が鮮やかに温めてくれる。] (18) 2021/05/23(Sun) 0:17:16 |
| 俺さ……。
食べ物を捨てるのが、嫌だったんだよね。 すごい抵抗があって……。 だから自炊とか罪悪感ばっかで、しなくなったんだけど。
良いね。 こうしてある物で料理してもらえるって。
……なんか、幸せだな。
[小さく微笑んで。ブランチを楽しんだ。*] (19) 2021/05/23(Sun) 0:17:25 |
[恋人に身に着けるものをあげたい心理というのは、自分がずっとくっついていられない代わりなのだろうか。
心理学には詳しくないけれど。
旅行先の雑貨屋で買ったそれは、将来を約束するものに比べたら頼りない値段だけれど。
いつかそれを贈る時まで、彼女の「大事」の気持ちを占めていて欲しい。]
聞かなかったことに出来ると思うか?
[小さくてもぜんぶ聞こえた。彼女の気持ち。
薄々感じていたけれど、彼女は「所有されたい」欲求があるのではないか。
それは独占欲の強い男には垂涎ものの餌なのだけれど。
二人で浸かる足湯は気持ち良かったけれど、その足に今度こそ痕をつけたい衝動が高まるばかりだった。]
この時間なら、もう布団は敷いてあるな。
――帰るぞ。
[行きに比べて下駄の鳴る音が強く響くのは速足の所為。
転ばない様に気を付けながら、元来た道を戻った。
今日行ったその向こうは明日への宿題にして。]
――部屋――
[抱き上げて彼女の下駄を脱がせる。
自分の分を蹴り上げたら、扉に当たってかこんと音を立てた。
夕食は19時だ。
何もしないで待っていると長いけれど、何かをしているとあっという間に過ぎそうな。]
……布団、くっつけてあるな。
[綺麗に整えられているそれが乱れたところは、襖で隠してしまえば夕食の配膳時には見えないだろう。
そんなことばかりが頭をよぎる。*]
忘れない忘れない。
久しぶりだな、カレー作るの。
[3種くらいは作りたい。
ほうれん草と、チキンと。あとはココナッツを効かせたやつにしよう。
なんてことないやり取りなのにどこか甘やかな雰囲気になるのは、きっと酔いだけのせいじゃない。
惹かれていく。いつの間にか惹かれていってる。
好きだと言われたからか、麦の持つ引力なのか、自分があんまりにも絆されやすいのか、おそらくすべて。
待てに眉下げる様子すら、愛らしく見える。]
ん。
[唇を食むように、キスを重ねる。
酔うとキス魔になるのはいっそこちらかもしれない。
水を飲んだばかりの口がもう熱い。
呼吸のリズムで離れて、もう一度――
かた、と卵が揺れて、鍋と触れ合った。]
麦。
卵。
[出来損ないの早口言葉みたいに指摘してみたが、手を伸ばして火を止めるには、ここからでは届かない*]
[聞こえてしまった以上、取り消しはできない。
その答えが、是なのか否なのかは分からなかったけど。
それは少し時間差で遅れてやってきた。
足湯を終えて、帰り支度をしている頃に。
聞こえた声はいつもより低くて、強引さがあった。
垣間見えた側面に心臓が跳ねる。
言葉の意味を知らない訳じゃないから、
手を繋いで帰る間も、どきどきと胸が落ち着かなくて。
いつもより少し早いペースに、慣れない下駄を踏み鳴らして後へと続いた。]
ひゃ、……
[部屋に戻れば、急くように抱き上げられて。
咄嗟に支えるように肩口に手を伸ばしてしがみつく。
下駄は早々に脱がされて、彼の脱いだ下駄の音が響く。
夕食にはまだ早いのか、机は来た時のまま。
手のつけられてない茶菓子と水呑が伏せられたままだった。
変わったことといえば、二間の奥に並べられた二組の布団。]
………離した方が、いいですか?
[なんて、ちょっと意地悪なことを尋ねながら。
肩口に置いた手を、彼の頬に添えてこつりと額を突き合わせる。*]
| ……わかってますよ、また今度。 [念押しされる約束に、笑いながら頷く。 >>17そんな大きくもないし触り応えもなさそうなのに、 そういうつもりなく触れてたいものだとか、初めて知った。 勘違いの結果、真っ赤な顔で慌てる蓮司さんが見れて、 私はたいへん満足気な顔をしていたことだろう。] 蓮司さん、なんでも可愛いっていうから 客観的意見としては全然信用ならないんですけど。 でも、蓮司さんのために着たものを そう言ってもらえるの、とても嬉しいです。 [恋人の心知らず。 呑気に喜びながら、二人で食事の仕度をする 日常の時間を楽しんで。] (20) 2021/05/23(Sun) 0:55:44 |
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