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【人】 天狗[子天狗の吐いた呪は、遥か昔に天狗が生まれた村に掛けたそれと同じ>>0:59 だが、その齎す結果には大きな違いがあった 天狗の呪は彼の村を不毛の地と変えたが 子天狗のそれは不浄を払うもの>>83 子天狗の、茅の本質ともいえるだろうその力は 長きにわたり凍てついていた天狗の魂の澱すら払うよう] ほんに、茅らしいやり方じゃの [鬼火は ただ一人を除いて 全てを灰に変え無に還す灰は灰に、塵は塵に 村人の魂が上がるか堕ちるかなど知ったことではないが この地に澱みが残らぬならば、いずれまたこの地も村として蘇るだろう ヒトを絶やすが目的ではなく、全ては他を護るためと それは天狗が背負った物に背くものではなかったので] (90) 2021/07/02(Fri) 14:24:53 |
【人】 天狗[きっと、茅には元から資質があったのだろう 無条件にヒトを愛しヒトのためにありたいという思いは、きっと今も変わってはいない 悪意に気づかなければ或いは、などと思ったところで嫁にする意志は変わらぬし それを惜しむ気は天狗にはない、子天狗は今でも真っ直ぐなままだから 天狗は気付いていない、自身もまた同じだと ただ天狗は初めから悪意を見てしまっていた、ヒトの愚かさを、醜さを 人など信用するに値しないと、だが それなら、 何故天狗はここに居る? 本当に、ヒトなどどうでもいいと思っているのならば 先代に呪をかけられたとて放っておけばよかったというのに 人を守り、人を育み、そばにあり続けた 天狗もまた、人を見捨て切れてはいなかったのだ まったくもって当人は気付いてもいなかったが] (91) 2021/07/02(Fri) 14:27:14 |
【人】 天狗[茅は天狗を厭わなかった 天狗が何者かを知っていてなお 、村のためとはいえ 受け入れて天狗の毒ではなく自分の意志で天狗を望んでくれた それがどれだけ嬉しかった事か! だからこそ手放したくなくて、愛しくて 共にありたいと望んだ、いつまでも、いつまでも そんな望みさえ、人を捨ててまで受け入れてくれた茅 この先、茅にとっては困ることも辛いこともあるかもしれない もっとも天狗がそんな目に合わせるようなことはないが それでも、このまま変わらずにいてくれたなら 天狗もただの悪童から変われるのかもしれない それは、まだまだ先の話だろうけれど] (92) 2021/07/02(Fri) 14:29:18 |
【人】 白竜 ヤオディ[かんぅは何かがあるとすぐに山に登りたがる。 やはり、水の中よりそちらの方が好きなのだろうか、と一瞬心が陰るが、元々陸の生き物なのだから仕方がないこと。 縛り付けてはならぬと反省をもする] (94) 2021/07/02(Fri) 21:05:14 |
【人】 白竜 ヤオディあぁ……いぃ……やはり、これがほしくて……! [これで自分がどれだけ、この男を求めているか、どれだけ欲しがっているか皆はわかるだろう。 初めて見る行為に、知識はあるものが、これが陸での交わりかと隣のものに教えさんざめく。 水中の生き物で、他者の体に生殖器を直接突きこむものはごく一部。 それも海の生き物ばかりで真水に近いこの辺りにそのような性質をもつものはいない。 そしてその場合は痛みをもっているのだから、このように悦んで受け入れるということも想像せず、ただただ感心するだけなのだろう。 特に、子をなすでもなく同じ雄同士なのに、お互いの愛を確かめ合うための睦みあうことは、想定外かもしれない] (95) 2021/07/02(Fri) 21:05:33 |
【人】 白竜 ヤオディ気持ちいいぃ、……もっとしてぇ……っ♡ [祝言ギリギリまでかんぅを受け入れていた躰は、中途半端な熱を得たままだったせいもあって。 彼の太いもので突きこまれた瞬間、過敏に慣れすぎた熱杭が、先端から感じた液を噴き出して。 それを見た小魚が、主様、鉄砲魚飼ってるのか、と素直な感想を漏らすのも微笑ましい] そなたらには、できぬ愛し、愛され方での。 かんぅのみが、できる、余の愛し方じゃ。 あ……っ、あっ あん〜〜〜っ [突きこまれる度に声がかき消される。 こんなに愛されているのだから、安心して、と皆に教えたいのに、上手く言葉が出ない。 いや、言葉は必要ないのかもしれない。 彼の動きに合わせて自分も腰を振り、そして] (96) 2021/07/02(Fri) 21:05:52 |
【人】 将軍 かんぅ婿殿? [よもや思いの丈を抑えきれぬなったとき 山にいって叫ぶ行為に心を曇らせているとはしらず、ただ雰囲気の違いに珍しく気づけば、その身を撫でた。 かんぅの心を動かすのは婿殿である。その婿殿に対する思いを抑えられなくなったとき、山に走ってしまうのは、衝動的だった。ただ衝動で水に飛び込まぬのは、彼が水の魔物だからにほかならない。 彼への衝動を逃しきれず、飛び出すのだ。 水の中には彼が居る。 そう思えば、婿殿が危険であると 意識があった。だが] (97) 2021/07/02(Fri) 21:54:50 |
【人】 将軍 かんぅ…婿殿、思う事があれば言うとよい。 [かんぅは婿殿の心が知りたい。 愛ゆえに、覗き込んでしまう。彼の其れは縛り付けとは言わない。愛なのだ。全ては愛である。心から抱きしめたい。そんな思いを込めて、彼の腰に劣情を押し付けた。 欲望の声が響く。 婿殿の様子に皆が理解を見せるなか。 もっとと鳴く声にますますと熱は昂ぶりを見せて] (98) 2021/07/02(Fri) 21:55:35 |
【人】 将軍 かんぅ…婿殿っ 、婿殿。 [良いのだな。と何度と穿った。 熱杭が零す液体が白く変わるまで、腰を打ち付ける音は止まらず、ばっちゅんばっちゅんと卑猥な水音を鳴らした。彼らはこのような水音をきっと知らなんだだろう。痛みはなく快感がある性交を教えるように腰を何度と引いては突いて。 気づけば獣のように腰をふる愛しい人がいた。 その姿こそが、心をよくよく表している] …… っく!! [絶頂の声を聞き 肉体の奥が燃え、かんぅの刀身からも熱が溢れでた。熱が彼の中を圧迫するのが分かる。このまま暫くは浸っていたいと思うのも事実。だが 肩で大きく息をして 祝言の床を汚す彼を抱きあげ。 勢いよく体を反転させれば抱き合う形で彼を穿ちだす] (99) 2021/07/02(Fri) 21:56:10 |
【人】 白竜の花嫁 かんぅ - かんぅ うきうき - [かんぅは16歳(?)だもの。 恋に恋をしちゃう年ごろなんだぞ。これで婿殿が白竜ではなく鯉であったら危なかった。(こいてきないみで)でも、恋から愛にめざめしかんぅ(すーぱーかんぅ)は心を手に入れたのである。一騎当千、戦場にいき、戦場にしぬ。 それがかんぅの本来の運命であった。 だが、婿殿がその運命を変えたのだ。 勝手に嫁いできたとは言ってはいけない。運命などかんぅは信じぬ。己が力で全ては勝ち取るものだと思っていた。だが、これは運命であるといっていいのではないか。 否、否、否、これこそが愛。 愛である 愛に目覚めし、人が一人。 かつて使えし王に手紙を書いた] (100) 2021/07/02(Fri) 22:52:34 |
【人】 千温暖化による異常気象で、六月から蒸し暑い日々が続いていた。 すっかり初夏といっていい有り様であるのに、 梅雨は忘れることなくやって来るのだから、うんざりする。 今日も夕方まで降り続いていた雨の名残か、 高い湿度が生暖かい嫌な空気を屋内に漂わせていた。 着込んだ制服が温度に釣り合っておらず、額に汗が滲むのが分かる。 暦上は夏本番は未だ遠い現状、とっくに閉館時間を迎えた夜 冷房の使用が許されるのは休憩室だけだ。 節電という掲げられた名目はあるものの、 実のところ、雇われの厳しさを感じるばかり。 少しばかり人付き合いが不得意な身には有り難い仕事であったが、 特にこの季節はあまり快いとは言えなかった。 (103) 2021/07/02(Fri) 23:05:58 |
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