【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[足に震えが来たらしく、私の目には 緊張の所為かは分かりませんが>>254 随分と力を込めて踏ん張ってるのは明白で 一瞬どう声を掛けるべきか心の中で迷いましたが 何より、飛入ろうとした勇気と腕前。 私に才能を見つけるという楽しみと 言葉通り、良き才能が国に存在する可能性を 思い起こさせてくれたのですから。>>0:29>>0:30] (ここまで心揺さぶられたのは久し振りだわ) [彼女は胸のあたりの服を強めに握りしめ、 それはそれは深く頭を下げていました。 全身を震わせ、喉も上手く紡げなさそうな様子に>>254] (262) 2020/09/23(Wed) 17:52:41 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ……大丈夫?やっぱり緊張したわよね? 大丈夫よー、落ち着いてゆっくり深呼吸しましょ。 あなた全身の震え凄いわよ、 ほら吸ってー 吐いてー [まずは落ち着かせようと深呼吸を試みたのですが 効いたかどうか、そもそも聞こえいてたかどうか。 見つけ出した才能が潰れてしまわないようにと 心配で声を掛けてはみましたが、閑話休題。] (263) 2020/09/23(Wed) 17:53:09 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[この声に伴奏がついたらどうなるのか。 相乗効果を想像したら血が騒ぎそうでなりませんわ。 どうやら彼女も私の想いに勘付いたようで、>>255 逸らすことなく見つめられた瞳に返事を確信しました。 この子は────やる、と。 そして確信は、予想通りに────>>255>>256] (264) 2020/09/23(Wed) 17:53:38 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[私はその返事にニヤリと悪戯めいた笑みを浮かべ>>256] 勿論よ!むしろ無茶振りした上に 迷惑掛けてるのはこっちだから。 あとそんなに恐縮しなくて大丈夫よ、 私のことは唯のおばちゃんとでも思って頂戴。 じゃあ、今すぐそっちに行くわ。 [ドレスの裾を摘み上げ、すぐさま走りたいのを我慢して 小走りで舞台まで駆け上がれば 一直線に竪立まで向かい>>257曲を訊ね 準備が整ったので彼女の方を見やると 頬を染めて笑い、頭を下げられた。>>257] (265) 2020/09/23(Wed) 17:54:38 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[そして────静かに、ゆっくりと奏で始めた。 聖母マリアを讃える かの歌を。 私は知らないことだけど、 彼女が大嫌いだった歌] (266) 2020/09/23(Wed) 17:55:41 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[あくまで伴奏のため歌を引き立てるかのように、 沈みゆく夕景に音を溶かし込むかのように 両手で彼女が歌いやすいよう気を配りながら 上等な絹のサテン布のように滑らかに奏でて行く 才能よ、咲きなさい────聴衆の視線と 今この瞬間の空気は貴方だけのもの。>>2] (267) 2020/09/23(Wed) 17:56:09 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (……いい、いい、いいわ!!) [歌声に合わせ私の伴奏にも熱が入り 彼女の心奪うような、万感の思いが籠ったかのような 先ほどと同じか……それ以上と思わせる声に>>258 私が紡ぐ聖母マリアを讃えるピアノの音は まるで、音と声が渦巻くように空や空気の中へ 響き渡り────天に向かって吹き上がるかのよう。 まるで疾風、まるで竜巻のような引力と躍動感。 まるで人・音・声・空気・大地………… その場の全てが一斉に共鳴し始めたような 大きなうねりを、そこに感じた。 私も音を紡ぐ一人でありながら、その波に飲まれ 熱い血潮が全身を駆け巡るのを感じながら 最後の最後の一音まで、歌と調和するように 歌から感じる熱に応えて私も熱を返して行きました。] (268) 2020/09/23(Wed) 17:57:04 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[彼女の歌が終わり、私の伴奏もゆっくりと 余韻を残すように最後の音を奏でれば…… いつしか体は汗ばみ始め、そよ風がとても心地良くて。 夕焼けは夕闇に変わり始め、 群青になろうとする藍と赤の境界に混じる 赤紫に、強く輝く一番星が 舞台からハッキリと見えました。 彼女が戻らなければならない時間は>>255 もう直ぐなのか、それとも過ぎてしまったのか。] (269) 2020/09/23(Wed) 17:57:35 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[息を飲んだ観衆の沈黙が 割れんばかりの大喝采に変わって 貴方の身へ、一気に押し寄せるかのように 夕闇の空へと響き渡り、王族の方々はおろか 宮廷楽長含めた審査員全員が立ち上がり 貴方に拍手と賛辞を送っておりました。] (271) 2020/09/23(Wed) 17:58:18 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ────あなたやっぱり最高だわ! 見てこの歓声、あなたの歌声が巻き起こしたのよ? [そう言って竪式から立ち上がり 抱きしめようと勢いのまま腕を伸ばして] ─────忘れないでね あなたの才能が天性であれ 努力に対する結果であれ。 あなたは此処に挑戦し、 その結果を今……一身に受けている。 あなたが挑戦した「自身の実力」という問いに、 私達と聴衆から帰ってきた“答え”がこれよ。 (272) 2020/09/23(Wed) 17:59:02 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『……素晴らしかった。 審査の結果はコンペ終了後、 審査員の会議を以って決定する。お疲れ様だ。 気を付けて帰るように。』 [いつもの言葉の前に付けられた一言は、 宮廷楽長の最大級の賛辞だと、そう知る私は にっこり笑って] 帰り道大丈夫?帰るのに不安なら 私にアテがあるから楽屋の受付で メイレンからの要請と言えば 迎えがきて一晩泊めてくれると思うわ。 そのまま帰る時は、本当に気を付けてね。 [なお、そのアテとは妹が嫁いだリーズリー伯爵家。 事前にもしもコンペで帰りが遅い若者がいたら 一晩泊めてくれるよう頼んでいたのを思い出して。>>89]* (273) 2020/09/23(Wed) 18:00:26 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a47) 2020/09/23(Wed) 18:06:07 |
楽器リペアマン ティグレは、メモをはがした。 (a48) 2020/09/23(Wed) 19:17:34 |
楽器リペアマン ティグレは、メモを貼った。 (a49) 2020/09/23(Wed) 19:21:21 |
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。 (t12) 2020/09/23(Wed) 19:28:25 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―回想・小さな楽器工房で― [ 人でごった返すコンペ会場で、 仲間のディミトリエから出順延期の 知らせを受ける>>190、その1時間ほど前――] ――『部品見つからないと思った? この国も捨てたもんじゃないでしょ。』 そう言った彼女は得意げに、 初めて、自分に笑みを見せてくれた。 改めて店内を見渡す。 弦楽器専門の工房かと思いきや、 トランペットなどの金管楽器の修理をする ローラーや、 またリペアのみならず楽器製作も 行っているのか、木材を削り出す道具や、 塗料なども取りそろえてあって>>0:22、 なかなか手広く店を営んでいる様子が 見て取れた。] (274) 2020/09/23(Wed) 19:50:48 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン (275) 2020/09/23(Wed) 19:52:39 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 彼女がリジィ第三王子との、たった一瞬の 出会い>>182をきっかけに、留学先で電子六弦の 部品を仕入れていた>>183とは… ――危機に瀕したこの場においても、リジィの存在が 自分に道標を与えてくれていたなどとは、 つゆ知らず。 ] (276) 2020/09/23(Wed) 19:53:43 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―現在・コンペ会場最前列― そろそろ楽器屋の彼女が、 完成したバネを届けに来る頃だろう…。 [ 未だ止むことを知らない、 拍手と歓声の渦の中心で>>271 一人、約束を思い出す。 次に自分のすべきこととともに。熱を持って。 間もなく彼は会場を後にし、宿に向かうだろう]* (277) 2020/09/23(Wed) 19:59:11 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a50) 2020/09/23(Wed) 20:03:11 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ ・・・小さな楽器工房・・・ [ ニコロが扉をあけると >>210 こんにちは。 今日はどのようなご要件で? と美しい女性の声が聞こえた。 暖色の明かりに照らされるヴァイオリン・コントラバス ・チェロ その中で浮いたように カウンターの奥にいる女性だけが目立って見えた。 (278) 2020/09/23(Wed) 21:10:13 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロカフェの女性から聞いたのは 弦楽器の調整の上手な初老の男性だと聞いていたのだが… [ 少し戸惑いつつも ] ああ、すみません 忙しい中、申し訳ないのですが ヴァイオリンの調整をお願いしたく… [ ニコロは傷の多くつくヴァイオリンケースをカウンターに置 くと中から古いヴァイオリンを手に取った ] 夜に急遽、酒場で弾かせてもらうことが できることになったんです 私もある程度、調整は出来るのですが… (279) 2020/09/23(Wed) 21:12:19 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロこの街はとても賑やかで楽しげで そして、本物の音に溢れている 私も本物の音を響かせたい なんて思ってしまったんだ やはり、それには私程度の調整では… この子と本当の素晴らしい音を奏でたいんだ [ そう言いながら、愛しそうに その細く長い指でヴァイオリンを撫でた そのヴァイオリンは見る人がみると とても素晴らしいものだとわかるのだと 彼にこのヴァイオリンを渡してくれた 初老の男性は言った 希少な木材 希少な油 希少な毛 素晴らしい楽器職人 そして、多くの素晴らしい演奏者と 多くの音を奏でてきた これ程のものは二度と作り出せない そう自信満々に言っていた老人は なぜか、それをニコロに渡した] (280) 2020/09/23(Wed) 21:14:02 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ[ あの時のニコロは 孤児院を飛び出し 何も持たぬままに道を歩いていた そんな少年に老人はヴァイオリンを 弾くための基礎を教え 稼ぎ方を教え そして、ヴァイオリンを渡し 「 ああ、またいつか出会えるだろう それまでに素晴らしい出会いを たくさんしなさい 」 そう言って消えてしまった その思い出のつまったヴァイオリンを 彼女に手渡しながら ] 急だが頼めないでしょうか? この工房のあっちこっちから聞こえるんです ここならこの子を最高の状態にしてもらえるよと と言った* (281) 2020/09/23(Wed) 21:16:50 |
【人】 従者 ヨシュア[ 物の道理も知らぬ、幼子だった。 と言うのは、ただの言い訳に過ぎぬのだろう。 昔々、一度だけ。 声帯を震わせ、歌声を響かせたことがある。 望まれるまま、請われるがままに。 それがどんな結果をもたらすかなど、 深く考えることもせず。 ] (282) 2020/09/23(Wed) 21:43:06 |
【人】 従者 ヨシュア…… お嬢様がまだ戻られていない? [ 酔っ払いを憲兵に引き渡して。 随分遅くなってしまったと、屋敷の門をくぐると。 迎えたのは、予想外の報せだった。 アメリアお嬢様にとっては、 時に外気も毒となる。 日はとっくに沈んでいる。 冷たい風にあたるのは、望ましくない。 ] (285) 2020/09/23(Wed) 21:44:10 |
【人】 従者 ヨシュアお嬢様にとっては、この屋敷が最も安全なのです。 [ それは18年間。 ご自身の身体と付き合ってきた アメリア様が一番ご存知だろうと。 ] 何かあったと考えるべきです。 取り越し苦労なら、それで構わないのですから。 …… 何より。 門限を破られるなんて、 淑女であるお嬢様らしくありませんからね。 (287) 2020/09/23(Wed) 21:45:58 |
【人】 従者 ヨシュア夜道は危険です。 お迎えに行って参ります。 [ そう残して、外套を被り剣を携えれば。 同意見だったのだろう。 こちらを見ながら、旦那様がゆっくりと頷いた。 まだ何かあったと決まったわけではない。 憲兵への通報や、陛下の耳に入れるかは、 旦那様が判断するだろう。 ならば自分は、自分ができることをするだけだ。 そうして帰ったばかりの門を再びくぐれば。 男は夜の帳の中を駆けて行く。 ]** (288) 2020/09/23(Wed) 21:46:55 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 誰かと共に音を紡ぐということは 初めての経験でした。 その伴奏がピアノという楽器なのはもちろん、 こんなにも大勢の前で歌うことも、 音が畝るように共に響き合い、 竜巻のような突風を起こす感覚を知ることも。 加えてその方が奏でるピアノの音色は、 人の悲しみや喜び、怒りや楽しみに そっと寄り添って、まるで母が広げる 毛布のような、そんな心地良さがありました。 と、そう願うほどに愛しくて (289) 2020/09/23(Wed) 22:05:06 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ …けれど当たり前に訪れる、終わりの時。 最後の音を連れて去ってしまう風を、 じっとりと汗に濡れた掌で掴めたらと 無意識に手を伸ばせば、茜から藍に変わる空に 星が輝くのが見えました。>>269 あぁ、やっぱり掴めなかった、と ぼんやりしている頭に、遠くから迫りくる 地鳴りにも似た歓声が聞こえ来て。 こちらに手を伸ばして、抱きしめてくれようと する姿>>272が見えれば、私もおずおずと 両の手をその方の背に回して。 ( 人に抱きしめられたのは、一体いつぶり のことでしたでしょうか…) 送られる言葉を一言も聞き漏らすまいと、 その方の胸に包まれたまま、うん、うん、と 頷いていました。 ] (290) 2020/09/23(Wed) 22:08:22 |
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