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【人】 向日葵 店主 イクリール (228) 2021/12/16(Thu) 23:29:14 |
【人】 向日葵 店主 イクリール…… キアラ [ 小さく呟くと店主は店の中に戻っていった。 カウンターの上に咲く白い花は 僅かに入った夕日によってきらりと光るのだった]* (229) 2021/12/16(Thu) 23:29:31 |
【人】 行商人見習い ポルクスー 後日談:向日葵 ー へぇ、そうなんだ。 バラニなら知ってるかな。 [恥ずかしながら貝紅すらわからなかった元行商人。 当然、わからなかったわけだ] (230) 2021/12/16(Thu) 23:36:38 |
【人】 行商人見習い ポルクス それじゃ、また。 [子供を抱っこし、旦那ともう一人の子供と共に帰路につく そういえば、珍しく。 帰り際にじっと、姉ちゃんの方をレナは見ていた。 うちの娘は、一人は人懐こいのだが レナは本当にかんがつよく、 母や父から離されるとぎゃんなきした。 まるで今生の別れみたいに。] レナ。姉ちゃんのいったみたいに。 これからどを綺麗なものを、見るんだろうね。 [娘は、きゃっきゃと笑う。 四つの影は、あたたかな家路へ向かっていくのだった**] (231) 2021/12/16(Thu) 23:43:55 |
【人】 星集め サダル―マスターと: sideベリル ―マスターと出会ってから、何年も、何年も過ぎて。 エオスから二日もあればたどり着くことのできる北の森で、ベリルはマスターと二人で暮らしていた。 今までの華々しいマスターの活躍とは違う、穏やかな日々。 木漏れ日のような、ひだまりのような、温かな時間が流れていく。 晴れの日も。雨の日も。春も、夏も、秋も、冬も。 魔剣を封印してからは静かに。穏やかに。 出会った日と比べて、ほぼ変化のない自分。 それに比べてマスターは歳を重ねて、人らしく老いていく。 髪が白くなっていたかもしれない。 皺も刻まれてきたかもしれない。 でも彼は、ベリルにとって変わらず大切なマスターだ。 (232) 2021/12/16(Thu) 23:48:45 |
【人】 坊っちゃん バラニ――後日談/向日葵―― [あの祝祭の日から一年。 そのあいだに、いろいろなことがあった。 あの日僕にも渡された秘薬の流通が滞り>>176 親方さんは暫くこの街に留まることになった。 (僕にとっては幸運と言えなくもない) そのあいだに僕はあちこちに掛け合うことになる。 親方さんもそうだけど、幼馴染のご両親や兄弟、その家族たち。 それからうちの両親や祖父母にも。 尤も、うちの両親を説得するのはそれほど問題でなかったけど。 何しろ、どれほど良い縁談を勧めてものらりくらり躱し、娼館へいけと言ってもまともに聞き入れない、そんな不肖の息子が自分から相手を連れてきたのだ。 自分たちの代で商売を畳むことを半ば本気で覚悟していた身としては孫(祖父母から見ればひ孫か)まで生まれるというのだから、その喜びようは尋常じゃなかった。] (234) 2021/12/16(Thu) 23:56:28 |
【人】 坊っちゃん バラニ[そうして>>177 生まれてきた子の片方…僕に似た金色の髪の子をポルが、 ポルに似た紫銀の髪の子を僕が抱いて、 街外れのその店まで歩いていく] だから土産は僕が持つってば。もう。 [なんだったら僕がこの子たちを抱っこするから。 そう言っても聞き入れてもらえないのが、悲しいところ。 あの祭りから一年。 『契約』が破棄された影響が少しずつ出てきたのか、 僕は遅い成長期を体験していた。 鍛えればその分、ちゃんと力がつくし、背も伸びる。 もっとも育ち盛りはとっくに過ぎているから 一気に伸びるというわけにはいかないけれど それでも、ポルの背に追いついただけでも十分嬉しい。] (235) 2021/12/16(Thu) 23:59:00 |
【人】 坊っちゃん バラニ[でも] ……えっと、"はじめまして"。 [こんにちは、とはにかむように、 僕は彼女に微笑ってみせる。 ――たとえ、彼女と『俺』のあいだに何かあったとしても それがどのような因縁だったとしても。 僕にとって大切なことは、今だ。 可愛いお嫁さんがいて、 その人と懇意にしている優しい女の人。 そして、僕らの娘が、彼女に懐いていること。 そして、ポルクスの額に口づける その仕草が、とても優しい、親愛に満ちたものであること] (238) 2021/12/17(Fri) 0:00:10 |
【人】 坊っちゃん バラニ[賑やかな遣り取りはそのまま、 僕らや子供たち、そして家主の彼女、 総勢5人の賑やかなお茶会へ。 お邪魔しますとお言葉に甘えさせてもらいながら それから、彼らの話す言葉に耳を傾けよう。 今までいろんな話を彼女や街の人たちにしてきたけれど 今、こうやって二人の話を聞くのが、 この穏やかな空気がとても、愛おしいと感じる] (240) 2021/12/17(Fri) 0:01:18 |
【人】 坊っちゃん バラニ[そうして、そういう楽しい時間に限って 瞬く間に過ぎていくもので。 はしゃぎ疲れたのか、 すぅすぅ腕の中で寝息を立てているクリスを抱いて お邪魔しましたと家路につきかけたとき。 レナが伸ばした先にあったのは可憐な白い花] …。 [この花は、とは聞けなかったけれど。 ―――…贈り物だというそれに、 つい、なんとも言えない顔をしていたかもしれない。 どういう意図を持って渡されたものかはわからない。 それでも、……その花に込められた意味を考えると それは決して軽々しいものではないのだろうと] (241) 2021/12/17(Fri) 0:01:49 |
【人】 坊っちゃん バラニ……今日は、ありがとうございました。 [とはいえ、殆ど初対面の自分が 踏み込もうとするのはあまりに不躾が過ぎる。 逡巡するような間の後に、漸く口にできたのはそんな言葉] ……、………。 ……いつか、巡り会えます。 貴女が、それを望むなら。 [ぽつりと呟いたそれは、 もしかしたら聞こえたかもしれないし 夕暮れに吹く風に掻き消されてしまったかもしれない] (242) 2021/12/17(Fri) 0:03:29 |
【人】 坊っちゃん バラニ[帰り道、すっかり眠っているクリスを抱きながら] ……ポル。 [夕暮れの中、妻の名前を呼んで。 腕の中の娘たちごと、抱きしめよう] …この子たちがもう少し大きくなったら、 綺麗なものを見に行こう。たくさんの、ね。 [かつて、記憶の中の俺や勇者たちが旅をした世界。 アクアマリンやエメラルドの色に輝く南の海も、 西の山脈を越えた先の豊かな穀倉地帯も、一面の花畑も。 君たちに見せたいと想うものを僕はたくさん知っている。 そして、記憶の中だけではなく、 その景色を、いつか君たちと一緒に見に行きたい。 そうして、あたたかな空気と共に、僕らは家路につくのであった]* (243) 2021/12/17(Fri) 0:04:59 |
【人】 箱庭の雛 フェレスいつの日か聞いた噂話。 あの頃はそんな物嘘っぱちだと思ってた。 夢を正当化する都合のいい言い訳。 その程度のくだらない妄想であると。 けれどそれはきっと、 本当のことだった。 噂が真実だったと知った。 (244) 2021/12/17(Fri) 0:09:16 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 猫 はその輝きに惹かれた。謝罪の言葉なんて気づかないほどに。 ] えっ……にゃっにおっ!? [ その行為を理解をすれば、 顔を真っ赤にして、慌てて。 やわらかかった 変な感想と共に、少女の体は熱く、 けれど、今までの気だるさなんて存在しない。 ] (245) 2021/12/17(Fri) 0:10:18 |
【人】 箱庭の雛 フェレスあっ、えっと……はい? [ 少女にとっては一瞬の出来事で、 魔術師の言葉に驚愕と、安堵の感情。 長く苦しまれた、呪いがあっさりと解決されたこと。 そのことに実感がわいていなかった。 それこそ、人魚の彼に見送られた後に、 やっとこそその事実を理解したくらいには。 ] (246) 2021/12/17(Fri) 0:10:33 |
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