![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
203 三月うさぎの不思議なテーブル
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― そして、朝 ―
[ 仕事柄、朝には強い──つもりだったのだけれども。
急遽の休日出勤や速崎への蟠りへの疲労ゆえか
それとも好きな人と手を繋いで眠ることへの、安心感か。
今日も夜シフトだということもあって
結論を言えば、大咲は盛大に体内時計が狂っていた。
起こしてくれる声がする。
夢心地の中──というか実際に夢だと思い込みながら
寝ぼけた顔でのんびりと起き上がった。 ]
……ん、む……?
[ 無意識に繋いで寝たはずの手の温もりを探し、
数瞬だけ指先を彷徨わせ。
あれ、私今起こされた? と思い至った瞬間
大咲の意識はすぐさま覚醒した。 ]
── … お、はよ、ございます
ぇと もう起きます……。
[ お願いしてお泊りしたことは覚えている。
だから思わず声に滲んだ戸惑いは、この状況にではなく
誰かが一緒にいる朝の慣れなさへ。
顔を洗い、まだ眠りたいと訴える頭も起こし
朝食が並べられたテーブルを見ては、ぽかん、と。 ]
…………作ってくれたんですか?
私のために、……一緒に食べるために……?
[ 結んだ約束がまたひとつ、叶えられていく。
朝起きた時、ひとりじゃなくて。
昨日作ったままの状態で残されたご飯ではない、
特別な人が、自分の為に用意してくれた、温かいご飯。 ]
はじめて、です
朝起きた時ひとりじゃないのも、朝ごはんがあるのも
一緒に食べてくれる人がいるのも。
……それが、夜綿さんで、うれしい……。
ありがとうございます、夜綿さん。
[ 気付けば目元が熱くなって、頬が濡れていた。
揃いではない食器が何故か逆に愛おしく映って
そこからは少しだけ、泣き止むのを待ってもらう時間。
彼の家、彼のスウェット、彼が作ってくれたご飯。
程無くして泣き止んだ大咲は照れたようにはにかみ
いただきます、と一緒に手を合わせた。 ]
─────── …おいしい、
[ いつもの、静寂で空虚な味ではない。
玉ねぎと新じゃがという素材に、春、を感じたり。
……それに、いつか聞いた速崎の
スターゲイジーパイ伝説が頭を過るお味噌汁。
敏い彼にはきっと何かしら悟られている、と分かっては
けれど"料理"で示すことへの心遣いも理解っている。
ふわふわの、真っ白な卵白も用意されているとなれば。
──導かれた脳内での答えに、また滲みかけた涙を
さっぱりとした味付けのきゅうりを噛んで、
どうにか泣かないよう努め また「おいしい」と咲った ]
[ 彼のように豊富な語彙も、表現する言葉もない。
何せ自分の感じていたことさえ碌に形作れない体たらくだ。
代わりに、彼の想いとこころと温もり
全てを受け取るように、愛おしさを声音に込めて。
今日の更新されたSNSのことは知らずとも
目に見える今が、大咲にとっての全てだ。 ]
……好きな人がいて、美味しいご飯を作ってくれて。
なんか、そんなの一度経験しちゃったら、
帰りたくなくなっちゃいそうです。
[ なんて。
でも、いつか、帰る場所が同じになればいいだとか。
そんな話は気が早いと思われてしまうでしょうか。 ]
![](./img/madparty/92.png) | [ところでパクチー食べた事ありません。]
パクチー食べた事ないなぁ。 貝沢さん好きなら、俺も食べてみたい。
[因みにこの後初めて食べたパクチーについて。 俺は感想を述べなかったし。完食した。 もしも感想を求められたら『次は抜こうかな。』とだけ答えただろう。*] (259) 2023/03/10(Fri) 21:05:58 |
[ けれども今日は夜からシフトがあるし、
フリーのライターとはいえ彼にも納期やらがあるのでは?
突然我儘で泊まらせて貰ったのもあって
あんまり長居するのも気が引けた。 ]
夜綿さん、あの
一着だけ……スウェットとか、貸してくれませんか。
家で、ひとりで寂しくなった時とかに
……夜綿さんを感じられたら、いいな、とか……
その あの 思っちゃった、というか……
[ もちろん、余裕があればで良いんですけど!!
……そんな必死の補足は
照れ隠しなのは、多分、もうきっとバレてしまうかも。* ]
![](./img/madparty/260.png) | [3人前のフォーをサーブして落ち着いたところで、そのフォーのオーダー主のひとりたる栗花落をカウンター越しに見遣って――。 いつも通りのゲイザーの明るい笑顔のまま、話を切り出す。] あのさ、ツユリん。 この前貰ったシュネーバル、どっちも美味しかったです。 チョコレートのほうも美味しかったし、 スタンダードのやつも――…うん、好きな味。 [粉砂糖がけの方の感想を告げようとした時、少しだけ言葉に詰まってしまったけれど、なんとか胸中の平静を保つ。 それを口にした時の記憶 >>47>>48が過るも――。 たとえ栗栖の目の前で泣き出した時程にならずとも、客の目の前で「あんな風に取り乱したり」しない、と店長に告げたことは守ろうと意志した。] (260) 2023/03/10(Fri) 21:09:11 |
![](./img/madparty/260h.png) | ツユリんにも、うちらのクッキー 美味しく食べて貰えましたし、 なんだか、美味しいものシェアし合ったみたいで 嬉しいですね〜、なんて。
[お代の有り無しや、自家製か市販品か、といった相違はあったわけだが、それは置いて。]
チケットのほうも、ありがとうございます! あの監督の最新作めっちゃ見たかったんですよね〜。 公開期間過ぎちゃわないうちに、なんとか観に行きます。 そうだ、チケット2枚、貰ったから―――…
(261) 2023/03/10(Fri) 21:12:19 |
[二人きりの部屋にケトルが沸騰間際にがたがた揺れる音。
駅にも程近い自宅には、遠く電車の音も聞こえる。
それよりも小さな筈の彼女の呼吸音が耳に絡んでくらくらする。
「神田さん」と呼ばれた時には、名前呼びの約束のことは頭から抜けていた。
だから完全不意打ちで、心の準備もあったものでもない。
身体の内側に真っ白な閃光が走り抜ける。]
……心臓、もたないから、不意打ちは控え目で。
[此方がこんなお願いをすることになろうとは。
大げさではなく早鐘を打つ鼓動は、離れ切っていない胸板から伝わるだろう。]
[懺悔しよう。
杏仁マンゴータルト、食べた筈なのに味を殆ど覚えていない。
カメラロールを見返してみたら写真は残っているから食べたのは確かなのだけれど。
薄い素材は心許ないだろうと自分にも少しオーバーサイズのスウェットを準備したら、入浴後の彼女はワンピース姿だった。
狙った訳ではないとわかっていても、余った袖や裾から伸びた足にぐっときてしまうのは赦してほしい。
真っ赤な顔、ああ漸く気づいたのかな、と苦笑する。]
「まだ」って何?
今日だけでもー何回も理性ごりっごりに削られてるよ。
[リュックからはまだドラッグストアの不透明袋を取り出していない。
一応、と自分に言い訳をして買うくらいには、抑えておく自信なんてなかった。
けれど。]
……すっごい殺し文句だなぁ。
うん、そう思ってくれてるの、嬉しい。
[続いた言葉の最初は、とんでもなく煽られるものだったけれど。
「それ」を前提として、彼女には希望があって。]
僕はね、マシロちゃんを幸せにしたいんだ。
[自分を一番幸せにしてくれる彼女に、一番の幸せを。]
![](./img/madparty/260b.png) |
( 2枚貰ったから、……どうする? )
[言い出してから、急にその先の言葉が出て来なくなった。]
( どうしたいん、だろ。私。 2枚。 誰に。 誰と。 …… )
[招待券という形でチケットをくれた、その映画の出演者である「セロ」を目の前にして――「出演されてるんですよね」とも言えぬまま。 栗花落を見つめたまま、一瞬だけ、迷いを示すように笑顔は弱まって――]
(262) 2023/03/10(Fri) 21:14:58 |
![](./img/madparty/260.png) |
―――とにかく、観ちゃいますね!
[ぱっといつも通りの明るい笑顔に戻してから。 チケットの託し先をごまかす形で、これだけの返答に留めた。**]
(263) 2023/03/10(Fri) 21:15:28 |
![](./img/madparty/92r.png) | [海老とジャガイモのオーブン焼き。 マヨネーズの味が美味しい!! マヨネーズって魔法の調味料だよね? 幸せそうに顔が綻んで。 鴨のローストはねぇ。 もう本当にねぇ。ねぇ。 感想を求められたら? >>234] うまい。幸せ。 ……今ね。俺の中で戦いが勃発してる。 牛肉と鴨肉どっちが一番うまいか戦争。 ……どうしよう? [いや本当に困った。どうしよう。 俺はアホな悩みを吐露して。 それから幸せそうに肉を食んだ。*] (264) 2023/03/10(Fri) 21:16:39 |
今日が「その時」じゃないって思ってること、
教えてくれてありがとう。
割と、こう、ぶっちゃけ、
今の格好だって最高に可愛いから正直グラグラしてるけど、
僕が君を一番幸せにする日は今日じゃないって、
ちゃんと言ってくれたからね。
嬉しいよ。
[所謂「据え膳」のシチュエーションであることに気づいても、「嫌われたくないから」と男の意のままになることを選ぶ子ではなくて良かった。
「今は違う」と言っても、自分が彼女を嫌わないと信じていなければ出ない言葉だと思う。
こんな甘え方を彼女が他ならぬ自分にしてくれるのが嬉しい。]
[宣言通り手を繋いで寝ようと手を差し出そうとしたところで、指先が引かれる。
ああその「少しだけ」で終われると思われている自分の信頼が首を絞める音がする!]
ああもう、敵わないな。
なんでこんな可愛いかなあ?!
[勇気を長引かせるつもりなんてない。
瞼を軽く伏せながら顔を近づける。
シャンプーの香りに喉が鳴ったのは気づいても気づかない振りをしていてほしい。
合わせた目線でそっと同時に閉じるように合図をして。]
![](./img/madparty/203.png) | [自分で欲しいと思う服を >>242言われて考える。 お下がりでなく自分で買ってきたもの。 最低限顧客の目に適う清潔感があり、何より動きやすく、できれば丈が寸足らずでない服。──そう言うことじゃない気がする。 パーカーは好きだ。少しゆったりとしたフォルムだけど、袖丈がちょうどなのにダボダボではないお気に入り。 急いでいる時はフードをかぶってマスクをしていれば殆ど誰にも話しかけられずに街を踏破できる。 そう言うことでもないのかも知れない] あ。 [考えていて気づいた。 見てもらいたいものがあったのを] 見せるね、後で。 服じゃないんだけど 組み合わせとかあると思う、し [写真撮ってある、と頷いた] (265) 2023/03/10(Fri) 21:18:35 |
![](./img/madparty/203.png) | …… [これ、食べ専のつもりだったな >>243バックヤードの方へ視線をやり、戻して、少ししてから微笑う] 水切りヨーグルトのシャーベット? 蜂蜜って、冷えるとシャリシャリしていいよね メロンは余るかな、どうかな (266) 2023/03/10(Fri) 21:18:58 |
[触れた先の柔らかさを、自分はきっと一生忘れないだろうと思った。]
……マシロちゃんのうさぎクッキー、
粉砂糖が白くて、「白うさぎさん」だなって思ったら、
キスしたくなったこと思い出した。
[触れ合わせた後の空気がくすぐったくて、くつくつと笑ってしまう。
数秒触れていたのに離したら寂しくて、何度かつい啄んでしまった。
先程より赤味が増した唇に、「味見が大口でごめんね?」と親指で触れて艶を拭う。
おやすみ、と手を繋ぎ直して布団に入った。
眠れたかは、自分だけの秘密だ。*]
| (a51) 2023/03/10(Fri) 21:22:36 |
![](./img/madparty/203.png) | ─ ピンクのサンダル ─ [その写真を見せたのは『Madam March Hare』のクローズ後。 ブックマークしてあるというチエおすすめの服を見せてもらう前か、後だったか] この靴なんだけど…… [履いた状態で、鏡越しに撮影した画像。 サンダルの全景がわかるように脚の角度をずらしているけれど、肉付きの薄い脛の上方に部屋着のハーフパンツが見切れていて、背景は玄関。 靴下は履いてない。散々検索したけどアリと言う意見もダサいと言う意見もあってわからなかった >>53>>54] デートにも履いていっていいと思う? [とりあえず、試しに歩いてみた感じ靴擦れはしなさそうだった。と報告**] (267) 2023/03/10(Fri) 21:24:05 |
― ところでうさぎのじゃれ合いは続く ―
[ アリスブルーの新人うさぎと事故物件(疑惑)の話は横目。
すみません白状します、混ぜてほしかったです。
だって私、そんな風に言われたことないもん!
とは、問われない限り出て来ない本音だが。
時折スタッフ同士で飲みに行くことも、
グループチャットで会話することもあった三年間の中。
茶化さず、素直に心情を吐露したのは
そういえばこれが初めてのような気がした。
数度瞬いて自分を見つめる瑞野に返す視線は、
完全に兄を取られた妹気分の拗ねた色。
じきにその対象はひとり増えることになる。
]
[ ぽん、と置かれた手の先は。
あの騒動の時みたいに肩ではなく、今度は頭。 ]
……えへ。
はぁい、瑞野お兄ちゃん。
代わりに妹の大咲にも、相談とか
してくれていいんですからね?
例えば…………恋とかの……?
[ 速崎から既に話を聞いているとは知らないけれど。
「オニイチャン」という自称へ満足げに笑い、
お返しとばかり投げた言葉は
つい、MVを何気なく見せた時の瑞野の顔を思い出して。
言い詰まったのは、わざとじゃないです、本当に。
大咲はしれっとした顔を貫き通しました。えらい。 ]
[ 続けられた言葉と、流された視線の先。
入社早々、既にある意味大物の気配がする新人うさぎ。 ]
……もしかして、カクテル教育係、私ですか?
ちょっと……いや、うん、頑張りますけどね……?
[ 足すか掛けるかじゃなく割ることを覚えて頂きたい。
早速頼られますよ、ええ、任せてくださいお兄ちゃん。
しかし大咲も谷底に子ライオンを落とす親ライオン。
教育方法はしっかり兄の背を見て育つので
後日、 徹底指導した後輩くんの縋りには
にこにこ、教育の成果を見せて貰うことになった。* ]
![](./img/madparty/92.png) | [遠藤さんのお料理は。なんでいっつも胸が熱くなるんだろ。 豆腐のハンバーグ。でも我が家のとは少し違う。 表面がカリカリだし。可愛いうさぎは家では出ない。 喜ぶ貝沢さんに目を細めて >>235。] 俺の家で、ハンバーグって言えば、豆腐だったんだ。 ……これも美味しい……。 作り方聞いたら、教えてくれるかな? [コンソメスープの作り方を教えてくれた。 同じ味が作れるなんて、全く思わないけど。 母親からも聞くつもりだけど。 ……お弁当 >>2:237>>2:324にさ。入れて見たいって思った。] (268) 2023/03/10(Fri) 21:39:45 |
![](./img/madparty/92r.png) | [全部のソースを食べて見て。 貝沢さんと笑い合った。 >>235] 俺も山葵が一番好き!! 美味しいね。 [こんなことで嘘を吐いても仕方ないから。 きっと本当に食の好みが合ったんだろう。 彼女は良く魚貝を食べていて。 自分とは異なる事も多いから。 こういう些細な『同じ事』が嬉しかった。*] (269) 2023/03/10(Fri) 21:39:52 |
![](./img/madparty/203.png) | ─ イチゴのショートケーキ ─
[フィエが焼いて、寝かせておいてくれたふわふわのスポンジ。 ナッペを行ったのは誰だったろう。真白だったとしたら、それはうさぎ達にとって嬉しい出来事なのだけど。
どこまでも正統派の、イチゴショートと聞いて誰もが思い浮かべるだろうあの形。 スポンジにしっとりとアンビベしたシロップは、バニラエッセンスのあの香り。
少し違うのは、水切りヨーグルトがホイップクリームに加わっていて、 少しだけ後味の甘さ控えめ、さっぱりしていることくらい。
乗せてあるのは中央の艶やかな宝石のようなイチゴに、小さなスミレの花の砂糖漬け。 後は挟んであるイチゴでいっぱい楽しんでね**] (270) 2023/03/10(Fri) 21:40:07 |
![](./img/madparty/92.png) | [ところでさぁ…… 佑一。俺に一切話しかけて来ないよね。 こりゃ。ゲイザーとの会話聞かれたかなぁ。 初めて佑一にやらかした日の事を思い出す。 『オレ、オマエ、キライ』 >>0:329だったっけ? こりゃまた嫌われたかね…… しかしまあなんだ? 嫌われて妬まれて恨まれるくらいされてやるよ。 俺が佑一を好きなのは変わんねーしな。 気が向いたら、話しかけて来てくれりゃぁいい。 それまでまた、笑って手を挙げるくらいしよう。 俺の方が気が向いたら、また俺から話しかけるかもしれないしね。 店を出る時、一瞬だけカウンターの佑一を見て。 もし目が合ったら、小さく笑って手を振って。 それから貝沢さんと店を出た。**] (271) 2023/03/10(Fri) 21:50:45 |
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