人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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 ゲイザー

「キファちゃんと何があったのよ?」

 ルヴァは断じて見ていないが、色々あったらしい。

「いたらいたで挨拶はするけど……。
 でもわたし気分屋だし。気分屋は幸せじゃない人を幸せにするって設定だから不幸そうな人に寄って行くんだ。誘蛾灯の蛾みたいにね。」

 当分どこかに行く気はなさそうだ。


髪の→髪に

ルヴァ

「……。キファさんとは、その……。沢山喧嘩しました……」

ヤベー女レズバトルキャットファイトが行われていた。色々あった。そこだけばつが悪そうに更に声量が落ちた。

「……幸せじゃない人を幸せに、ですか。それなら私一生幸せになりませんよ。ルヴァさんはさっさと見限るべきです。商人なら目利きできるでしょう?

もう私には自分がどうやったら幸せになるのか分かりませんし、そもそも要りません」

へんなひと、と最後にぽつりと落とされる。貴方が当分このままなように、女も今のところは当分このままだろう。

シトゥラ
(アンカーミスのカバー、ありがとう!)


 されるがままに抱き寄せられ、口を塞がれる。
 そのあいだもどこか、微睡む瞳のまま。
 
 強請るように縋りついて――

(→)

シトゥラ

 ぱち、と瞬く。
 薄紫が揺らいで、見開かれる。

「〜〜〜〜〜ッ!」

 声は青年の口内に飲み込まれる。
 抵抗のように、ぐい、と髪を引っ張った。

 ヘイズ

覚醒……?
 成長って点ならそうかもね。
 何でもできるには理由が存在した方がすっきりするし」

「黒い星ができる理由は……うーん、ヘイズ。
 演技以外にやりたいことや、好きな色とか
 みんなと出会って変わったこととかを
 イメージしながら今度星を作ってみるといい。
 自分一人では星は輝かないんだ、ヘイズならできるよ。
 人、増えてくるだろうしこっちも。一つ一つを積み重ねていって」

今度は声を出して、準備運動をしながら語らう。
余計な私語で集中を乱してしまうかもしれないが、ヘイズなら頑張るだろう。

すでに"設定"は歪んでいるのが見えている。
それぞれの性格や過ごした世界に違いが見える。
何ができるだろう、何も変わらないのだろうか。
どこか一抹の不安が離れず見つめていることになった

「ギルドのみんなはもしかしたら、会えないかもしれないけど。
 寂しくない?」

 キファ

「かわいいね、キファ。
 もう自分はあのときみたいに
 みっともない姿を見せるつもりは無いから覚悟をしていて?
 馬鹿になってくれるなら、それは歓迎するよ
 ……それでも泣かないで欲しいけど」

「これでも、【一応】誰にも体も唇も許さなかったんだから、ね?」

一度考えて。
どこかそっぽを見てから、再び胸元の彼女に視線を落とし

「うん」

頷いた。笑顔を見せるキファに同じように笑顔を返す。
ようやく純粋な心で接することができる、誰かのために笑うことができた。
今だけは役者のサダルがそこにいる、ここは自分たちの舞台なのだから。

だが実は自分が純粋な男では無いような気がすると言ったらキファはきっと驚くだろうか。
今は体も心も正真正銘の男ではあるのでその言葉は飲み込むことにした。

「せっかくだし、デートでもしようよ。
 みんながいないところで、恥ずかしいから…本当に。
 "こっち側"二アもシトゥラもいるし……自分の予想ならまた一日が過ぎたら死んだ人がこっちにきてしまうもの」

 二ア

サダルは二アの髪を拭こうとする仕草に驚きつつも、ゆっくりと上半身をかがませて好きにさせてやる
どこかくすぐったそうに見守っている。

『嫌われちゃったか それは自分の役割が損だったな
 変えられたら良かったんだけど まだお眼鏡にかなっていない?』

『自分はそんな人が好きでも嫌いでも無いけど 必要だとは思っているかな 一人居ればいい人間はね 誰でもいいんだよ二ア』

『本当に求められる存在っていうのは便利な存在じゃ無い』

『誰かの唯一であれる 素敵な存在だ 自分のことは嫌いになってもいいから二アのことは責めないであげて欲しいな それだけ』

雰囲気のおかしい彼らの横を通りかかってぎょっとした

ハマルはどうしているだろうか、と頭の片隅で一瞬考えた。

キューは、アンチクショウに虐められていないか、一瞬心配した。

暫く泣いてようやく、隣にいる人に聞きたいことを思い出し始めた。

「(なんかあの一角くっっっっっらい)」


スケッチブックを片手に、
サダルは生者が近寄らない場所を歩いてる。

彼らも生前の自分が告げた"死の先"に来てしまったのだろう。
ここがどこかを自覚している存在なのかはわからない。

彼らの舞台は見ていたが、そこの含まれた何かを知ることは少ない

「(恋バナはしたい)」

でも恋バナはしたいな……
それだけを思ってルヴァとゲイザーを眺めていた。
すごくじっとしてる二人をじっと眺めるだけの人をプレイ中

いつもの調子だったのなら「サダルさん主張激しいですね」と毒づいている。今、それは叶わないけれど。


「メレフ。
 ブラキウムを知らないか」

 それはルヴァの遺体を見つけた後のこと。
 薬指にはめた魔道具を介して通信が入る。

「ルヴァがいないから彼女が困る。
 早く見つけてあげなければ」

 あなたには尋ねたいことがある。
 しかしそれよりも優先するべきことが起きてしまった。

 それはブラキウムがあなたより大切なのではなくて、
 自分より他者を優先する、ラサルハグの性質によるものだ。

サダルに手を振った。ニコ!!!!


「ブラキを?
…いや、まだルヴァとゲイザーの遺体しか見ていない。
 
あの日、俺も混乱していてブラキについて詳しく聞けなかった。
ブラキは、どの様にして今になったんだ。
彼女に何か変化が起きたりはしたか?

ルヴァがいないと困ると言うからには理由があるんだろ?」

『       』

白紙のスケッチブックに文字は何も書かれない。
上手くもない下手でもない羊の絵を描いては消せないことに少しだけ落ち込む。

ホワイトボードに一緒に落書きをしてみたかったのは、少しだけ、ほんの少しだけ寂しく思った

ルヴァに手を振った。ニコ!!!! あれが自分の首を切った手かあ

(ウソ……自分いないと困るの……?
 何か……ごめん……)

 申し訳ないと思っている。

 ニアPL様、他PL様へ
 
/*
今ご連絡を確認してしっかりと検索をかけてきたわ。
PLの目とパソコンの調子がわるくてしばらくニアが漢数字二+アになり続けていたそうね、ごめんなさい。
明朝体の皆さんごめんなさいね!!
サダルが毎回漢数字の二を書いてから丁寧にアを添えているという事実はないわ。
サダルは丁寧な走り書きと汚い走り書きの使い手であり、名前を真面目に漢数字の二を明朝体で書いてからカタカナのアを併せ持つような器用なまねはできないの。
ということで、カタカナのニアと書かれていたことにして頂戴、迷惑かけたわね kiss……

「そうか……。
 彼女が死んでいることはないと思いたいが」

「……? 神祓衆は死をもって生まれ変わると、
 そう教えてくれたのはあなたじゃないか。
 彼女は悩みを解決し、
 安らかな今に変わったんだ。メレフ」

「ブラキウムは人が死ぬと悲しむ。
 涙をたくさん流して、とても苦しそうだ。

 それをルヴァは助けてくれた。
 彼は気分を吸い取ってくれるから。

 ……だからルヴァがいないと困る。
 俺が彼女の傍にいてあげないと。

 彼女の『相棒』だから」

>>ルヴァ

「…………ルヴァさん。いますか」

おもむろに俯き続けていた女がぼそぼそと喋った。
顔をずっと伏せている為、貴方が隣にいるかも分からない。
衣ずれの音が耳に入っていたかもしれないが、本当かどうかそれは彼女しか分からない。

かすかな声で呟いた。「最期どころか死んでからもお世話になってしまいましたね、メレフさん」

PLから。を読みました。大丈夫よ。

 ゲイザー

「……いますよ。なあに」

 ルヴァは返事をする。
 さきほどからずっとそこにいる。

絶望≠フ気配を感じた。

ルヴァ

「聞きたいことがあるんです。あの死に方でよかったですか?

ルヴァさん、死ぬ前に何か言ってましたけどよく聞こえなくて……なるべく希望に沿えたらと思っていましたけど、もししてほしかった事をやり切れていなかったら、申し訳ないなと」

答えをきちんと聞きたかったからなのだろうか、さっきよりは少し聞き取りやすい声量で問いを投げた。

ブラキウムの壊れた天秤を見た。

それを直すことが出来ない。

彼女の絶望≠買い取ることができない。

その天秤に罅を入れた人間を知っている。


「……ブラキを殺したのは、
 ルヴァと『ラサルハグ』だったのか。」

そう。彼に知識を教えたのは自分だ。

自分だって当時、ブラキがこちら側に来てくれればと。
そう願っていたはずなのに、この不快感は。
不安は、罪悪感は、……後悔は、誰に向かられている?

「まだ悲しんでるなら、俺もそばに──
相棒?


ピタリと、声が止んだ。
確かに『ラス』はブラキを気にかけていたし、
ブラキもラスに懐いていた。それは知ってる。

「……待て。『相棒』って、なんのだ。何の話だ。」

知ってた、つもりだっただけで、
俺は二人のことについて何も知らないと、
明確に動揺を滲ませた声でそう尋ねた。

なんで、自分は今こんなにも嫌な気持ちになったんだ?

多分、これは罰なのだ。

生きていられると驕った罰。
生きていたいと望んだ罰。
その驕りと望みで、未来を語った罰。

自分のしたことがどんな結果を出そうと、
後悔しない覚悟。
分不相応にも未来を目指した少年が、
自分で選び、行い、出した結果が今である。

もう、何もかもなくなってしまった。
悪趣味な痕の浮かんだ頸のみを残し、
【宝物】の古びた本──少年の【夢】も、
全て、この世界から消え失せてしまった。

「……あー、気分わる」

目覚めた時の少年は、
この会合に、初めて顔を出した時のような
そんな、荒んだ瞳をしていた。

自分一人を──それすらも、
もう信じていないと、そんな眼をしていた。

(全部ニセモノ、か。
 ああ、バカは俺も同じだったんだな)

本当に、最悪だ


少年はひとり、呟いた。

を見ている。見ていた。

 ゲイザー

「死ぬ前?
 ああ……首絞めるの上手だねって言おうとした。
 俺は満足だったよ。100点って感じ」

 恐らく、彼女が訊いているのはそこではない。
 だけど、意図的にずれた回答をする。

もどかしさ≠ェ芽生えた。

 ──ルヴァが借りていた星見杯亭のゲストルーム。誰もいなくなった部屋。
 テーブルの上に手紙が置いてある。
 手紙はカウスに宛てたものだ。ルヴァがギルド『絹ノ道』を脱退したことと、ギルドの所有権をカウスに譲りたいという旨が書かれている。
 が、譲渡先の人間が死亡した今、その手紙はもはや意味を持たない。
 恐らく、ギルドメンバーの誰かが繰り上げでマスターを務めるだろう。
 世界は今日も明日も、何事もなく回って行く。

ルヴァ

「 そうでしたか。それはどうも。苦しまない絞殺なんて殆どした事ありませんでしたから、それは何より。

……。いや、聞きたいのはそれだけじゃなくて。何か言いかけたでしょう。『あのね』って。言った後、確かに何か喋ってたでしょう」

案の定、聞きたかった部分が聞けず不満そうな色がわずかに滲んだ。俯いていても分かりやすい。

 ゲイザー

「言ってない。……というか、言ってないことにされた。
 そういう設定だから」

 やっぱり突っ込まれるかあ。でも言えないものは仕方ない。
 気分屋は不本意そうに答えた。

「このテストが終わるまでは言えないんじゃないかなあ。」

メモを貼った。

 ニア

「──痛た」

青年は少女の抵抗に、唇を離す。
すぐ傍にいつもの紫の瞳が見える。
先程までの硝子玉のような濁りは失せていた。

「なんですかァ、目ェ覚ましちゃったんですか?
折角可愛い顔してたのに勿体ないですね。

アンタが欲しがったんですよ、傷付いちゃったなァ。
おはようございます、ニア」

ルヴァ

「……?言ってないことにされた?あ〜……」

ここに来た瞬間嫌でも理解してしまった事を思い出す。
理解してなお出てくる感想は、世界への憎悪だった。

「あのクソッタレなAI、随分融通ききませんね。腹立たしい。終わったら廃棄処分の嘆願でもしましょうか」

俯いたまま毒づき始める。それくらい世界が嫌いだった。

「……そう思うと。私の恋も愛も、やっぱり設定でしかなかったのかな。
ここ来た直後、『また』結ばれなかったって思ったんです。既に失恋をしたわけでも前世の記憶があるわけでもないのに。でも『また』と思うってことは……やっぱり……」

言葉尻が萎み、そして。

「この感情、全部設定なんでしょうか。
……『また』を感じたことのない、ルヴァさんへの信頼も?
……………いやだな

怒り≠ェちょっと湧いてきた。

電波を出す。「サルガスの馬ーーー鹿ッ!!!」

サダル

 どんどんと手の動きが鈍っていき。

「…………、」

 口を引き結び、もどかしげに視線を彷徨わせる。
 それから、きっ、と睨みつけ、
 ちょうど掴んでいたタオルでぐいと彼の目元を隠して。

「……あんたが嫌いとは、言ってないわ」


 頼りない声で、小さく呟く。
 その続きは胸のうちにしまい込んだまま。

 ――わたし、誰でもいいような、
 他に代わりがいるようなひとにこんなことしないわよ。

なんか電波が流れてるのを眺めた

 ゲイザー

「僕も署名しとこ」

 署名が集まった。AIサルガス、リコールの危機!

「え? 嫌なの?? そっかあ〜〜〜。

 でも私もせっかくゲイザーちゃんの信頼得たのがリセットされるのは勿体ないと思う」

 耳ざとく突っついてくる。

「……また? 何だろうね。
 私は何となく『今度こそ救えた』って思ったのよね。
 元になる何かがあるとか……うーん……」

 首をひねった。何も分からない。終了を待つしかない。

思わず顔を上げてルヴァを睨んだ。

 




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