人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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 なおひ〜!
「美味しそうなものならここにあるじゃん。
 そんなに驚くことぉ?」

にゅっ
したらトモダチでも人は驚くものです。

「うん。欲し〜!」

そう言ってスッ……と椅子に座った。好意に甘えて持ってきてもらうのを待つ構えだ。

 ハメ撮り発表の翌日、食堂を出た所で素崎に声を掛ける。そのまま医務室のひとつへと向かって行った。

 清潔感のあるその場所は、普段の医務室と違い、学校の保健室や病院の診察室に近い配置になっていた。白衣や聴診器、実験用のプラスチック注射器なんかの、それらしい物も分かりやすい位置にある。

 普川がナース服を見つけ、元の場所に戻した。ぶかぶかの白衣を纏い、袖を遊ばせながら素崎を見ていたりいなかったりする。たのしそうでもなんでもなく、虚無をプレイしていた。

 なおひー笑って〜
「ツッキーとかぁ。外の食べ物、まだ恋しいもんねぇ。
 はぁい。次は先に声掛けるよ〜」

反省しているのかしていないのか、ニコニコ顔であなたの問い掛けに答えて見送る。
誰かになにかをしてもらう事に慣れきっているのだ。此処に入って数ヶ月が経った今も。

「ありがとう、なおひ〜。いただきまぁす」

手を合わせて運ばれてきた料理を食べる。
暫く黙々と食事を続け、皿の上のものが粗方無くなった頃、口を開いた。

「なおひーはさぁ。もう、誰かとやったぁ?」

ぎこちない手付きで普川の頭を撫でた。

少し明るさを取り戻したらしい。
少年は湿気ったポップコーンを片手に廊下を歩いていた。
小腹が空いたものの、どうせなら美味しく頂きたいという魂胆だ。
食堂にいけば誰かしらいるだろう。彼らなら、このポップコーンを復活させる術を知っているかもしれない。

「……案外食えたりして」

カラメルの絡まったひとつを、歩きながら口に放った。

62



少年は異能の影響で、効く薬と効かない薬がある。毒などは殆どが効かない。
それ故に、傷んだ食べ物も平気で口にする慢心が常にあった。

「……ぇ、あ?」

手から皿が滑り落ちる。遠くで皿の割れる音を聞いた。

「なん、……ッ、はぁ」

衣擦れさえ気持ち良い。足から、腰から力が抜ける。
薬を盛られたとすれば、偶々効く方の薬であったというだけ。
誰かの異能であるとすれば、偶々効く方の異能であったというだけ。
その場に蹲り、床に爪を立てる。がりがりと引っ掻けば、指先から甘い痺れが伝わった。

迷彩

また別室に居る時の事。
ガラスの割れる音を聞いた。
何か何かと廊下へ顔を出し、貴方の姿を見つける。



「めいさ、……
リョウ!!


───貴方のために、咄嗟に体が動く。

側に寄れば、一先ず肩に手を添えるだろう。
それから現場を確認しようとする。
ぽろぽろと床に落ちるポップコーン。割れる皿。何?

コーヒー粉をフィルターから全て零した。どうして?

闇谷

「ッ、あ、?」

手を添えられれば、びくりと肩が跳ねる。
熱を孕んだ虚ろな瞳が貴方に向けられた。
喉が鳴る。
以前ならば何もわからず狼狽えていただろう。
今はもう、燻る熱の燃やし方を知ってしまった。

「……にげ、て」


考えるよりも身体が先に動いた。
言葉とは裏腹に貴方の肩口を掴み、壁に押し付けた。
そのまま這って近付く。ズボン越しに、貴方の足に硬くなった性器が当たった。

メモを貼った。

迷彩


「リョウ………?」

見覚えのある目だと思った。
欲に支配され、熱を燃やし尽くす方法のみを求める色だ。
散らばる菓子を一瞥。すぐに理解出来た。

    「───
お前まさかッ!?




気付いた頃には既に背は壁にあって、
布越しに擦り寄る貴方の昂り。

「逃げ……ないよ。お前からは、逃げない。
 ……辛いよな、それ。」

貴方の頭上へ手を伸ばす。
よしよし、と子供にするように優しく撫でて
それから貴方の衣服を寛げていく。

ネクタイを解き、首元を開いて、
ズボンのベルトへ手を伸ばし……
 手が震えた。不慣れからの緊張だ。

闇谷

優しく頭を撫でられた途端、ぼろぼろと涙が溢れてしまう。
こんな『お客さん』みたいなこと、誰にもしたくなかったのに。

古傷ひとつない肌が、ボタンを外す度に晒されていく。
朦朧とした意識の下でベルトに手を伸ばす。震える手の上から熱い自分の手を重ね、乱雑にベルトを外した。

「……、取って」

貴方のズボンへ手を伸ばす。軽くベルトの革を爪で掻いた。
脱いでほしいのだろう。

迷彩


そっと手を伸ばし、指で涙を拭ってやるが
いくら拭っても止むことがないので、次第に手を下ろす。

こういう時は泣くなよ、ではなく、
泣いてしまえの意を込めて「いいよ」と囁く。



貴方の手が熱い。



「取って………?
 取るって………なに………」


迷彩


    「…………………、
       ………、……………、」





迷彩


ここは廊下。
人目があっておかしくない。


   ここで? 取る?
   ベルトを? ズボンを?


えっ
あっ、えっ、えーと、…………」


………
……


両手を空に彷徨わせて、
暫くしてから自ら衣服を寛がせる。
ベルト。次にズボンのファスナーを下ろす。

それ以上は……それ以上は………



視線が彷徨い始めた。

闇谷

貴方がベルトを外し、ファスナーを下ろす間。
少年は落ちていた鞄から、潤滑剤を引っ張り出していた。鞄の中から冷たいレンズが顔を出す。元々電源を入れたままだったのか、それとも落とした拍子に入ったのかはわからない。

「ぜんぶ、」

少しでも早く昂りを収めたい。ここが廊下であることなど、忘れていた。
潤滑剤の蓋を開ければ、貴方の下着とズボンの上に中身を垂らした。蓋を開けたままの容器が床に落ちる。
液体が衣服に染みていく様子を、数秒眺めていた。
……こうすれば自ら脱ぐのではないだろうかと、熱に浮かされた頭で考えた。
自分の力では貴方の腰を持ち上げ、服を脱がすことは難しいから。

「脱いで」
「……ねぇ、」

身体を乗り出し、耳元で囁いた。抑揚には苛立ちと焦燥がはっきりと滲んでいる。
粘つく貴方の下腹部をなぞり、指で僅かに押した。
この内側に、早く入りたい。

迷彩

躊躇っている間にほとほと潤滑油が落とされ
それは次第に中まで染みてきて不快感に変わる。
                
本当に不快感だけ?


鼓膜を声で刺激されれば、下腹部を指で押されれば
これから行われる行為に期待で震える。

「全部、ここで、脱ぐって………」

無理だ。
ここを何処だと思っている。
いつ人が通るかも分からない。
普段なら絶対にしたくない。




       そう、
普段なら。


「……待っ、て、」

膝で立ち、腰を上げれば弱々しく指先で衣服を摘み、下ろしていく。
脱ぎきれば、シャツを引っ張り細やかな抵抗を見せた。

「………………」

色欲に濡れた視線に、声に弱い。
自分に欲を教えた小豆色の瞳が浮かんで、すぐにかぶりを振った。

 なおひーファンサして〜
「わぁ。普通に返ってきた。
オレ? ……この前の結果見たでしょ?ヤッたよ」

いつもなら間延びした声をどこか吐き捨てるように返す。
手元の杏仁豆腐はぐちゃぐちゃにかき混ぜられた。
※このあとちゃんと綺麗に食べます


「……なおひー、こういうのあんまり得意じゃなさそうかなって、思ったからさぁ。聞いてみただけ」

 投げ返された端末を掴み損ねる。
 ごと。指先で弾かれて、床へ落とされた。

「――……何かあったか。良い事でも」

 拾い上げ、画面を確認しながら尋ねる。
 視線も寄越さずに放られたそれは、どう考えても皮肉だった。

闇谷

……少年はおねがい≠フ仕方を知った。
貴方の片脚を膝裏から抱えると、折りたたむように押し付ける。抱き締めるように距離を詰め、やはり先程と同じ場所へ。
辿り着けば柔く耳を喰み、縁を舌先で擽った。

「……怒って、いい」


再び下腹に触れ、性器を通過し、指は後孔へ真っ直ぐに向かう。
潤滑剤で湿るそこに、つぷ、と水音を立てて指先が侵入した。
慣らすような動きには程遠い。

「ゅ、ゆるさ、……ッ、ないで、ね」

肉の壁に締め付けられる度に、指先からじわりと快楽が滲む。
性急な、前戯ですらない行為が続いた。
……このまま少年が挿入すれば、相応の痛みが伴う筈だ。

 なおひーがつめたぁい……
「んん、いや……
その前も、ヤった。結果出た後が二回目


もにょ、と答える。自分から言い出した事だぞ。
他人の回数なんて数えようとは思わないけれども、もしかしたら少ない方だ。たぶん。カガミンむずかしいことわかんない。

「暴力ってさぁ、痛いじゃん。オレ、痛いのも我慢するのも好きじゃないんだよね。
気持ちイイとかワルイとかそういうのも、よくわかんなくなるからイヤ。
……ぐちゃぐちゃになって、自分がなんだかわかんなくなるの。怖くなぁい?」

たぶんへーき、とへらりと笑う。
原型を留めぬ程ぐちゃぐちゃにかき混ぜられた杏仁豆腐も、口の中に入れてしまえば貴方の食べたものと何も変わらない。

迷彩

その熱の苦しさは理解しているつもりだ。
だからこそ大切な弟分を、拒めない。放ってはおけない。

             
「、ひっ」


体勢が変えられ、耳を、本来受け入れる場所ではないそこを弄ばれれば小さく声が漏れて、慌てて唇を噤む。


「────怒らない。
 それ、苦しい……よな、早く楽になりたいよな………。」

貴方の頬へ手を伸ばし、
ゆるりと撫ぜれば、許す、と囁いて
水音を立てる自らの窪みへ指を挿れる。動かす。
増やして、広げて、WいいところWを探るように。
                
あいつはもっと、こう、


痛みへ対する防衛本能か、
快楽の貪り方を覚えた身体が疼いたのか───

  それとも貴方の熱に、当てられたのか。



暫くはそうして、水音だけが廊下に響いた。

次第に瞳が緩み、甘い吐息が漏れ始めれば指を引き抜く。
誘うように、貴方へ熱のこもった視線を向けた。

 
現場からは以上ですのつもりが思ったより続いていました。


 この後食堂に行って、一緒に飲み物を飲みながらお話していたわよ。リョウちゃんが普川の分のコーヒーを淹れたけど、フィルタはお湯を素通しするだけになっていました。つまりそういうことです
(カップに直接全てのコーヒー粉が入れられたコーヒーが爆誕した)
。リョウちゃんはココア。

 段々コーヒーの味に疑問を持っていって、最終的に粉でむせる普川の姿がそこにあった。それ以外は終始穏やか和やかな平和風景でしたのわよ。

闇谷

頬に手を伸ばされれば、甘えるように涙を擦り付ける。
同じ孔を共に弄り、水音と荒い吐息だけを鼓膜に入れた。
指を引き抜く感覚に気付き、上体を起こす。

自分と同じ、熱を孕む視線を覗き込む。
自分がそうさせた。させてしまった。
知っているくせに!


「……はぁ、」

ズボンと下着を中途半端に下ろし、とっくに勃ち上がっていた性器を露にする。
先日遊び道具にしていた避妊具のことなど、すっかり忘れていた。

濡れそぼった孔に先端を当てがう。
衝動を必死に堪え、震える唇で言葉を作る。

「────、ごめん」


言うが早いか、一気に最奥を穿った。

普川と内緒話をした。

結局普川が咽せた理由を知らぬまま席を立った。

 オレにはもっとあったかくしてなおひ〜
「そっかぁ。皆同じくらいなんだねぇ」

安心しているがこうしている間にも回数増やしてるよ皆。ぜったいそう。

「痛いの、好きな人なんていないよぉ。ふみちゃんはいるって言ってたけどさぁ。
……えぇ?嫌がるのにも需要あるの?ヘンなヒト多いなぁ」

カメラが回っているのを覚えているのか忘れているのか、堂々のディス。

「うんうん、嫌だよねぇ。なおひーがいっぱい早口で喋っちゃうぐらい嫌だよねぇ。
……やっぱり怖くなるよね?よかったぁ。オレ、『普通』だ」

へらりと笑って大きな口でどろぐちゃな杏仁豆腐をきちんと食べた。ごちそうさまでした。

迷彩

自分達が今何処に居て、何をしているのかなんて
最早考えられない程に思考は蕩けていた。


「ぁ、────ッ!」

はく、はく、と口を開閉する。
勢いよく挿入された性器が、やけに熱い気がする。
薄い壁がないせいだと知るのは、きっと互いの熱が燃え尽きてからだ。

内側から揺さぶって、焼き割かれてしまいそうな感覚。
何度受けても慣れようが無い。

「ッ、……んぅ、………!」
             
がぶ、



漏れる自分の嬌声が、吐息が鼓膜をくすぐって、かっと赤面する。
反射的に己の手の甲に歯を立て、声をくぐもらせれば
内心でほっと胸を撫で下ろした。


誰にも見つからないように、
このまま誰も通り掛からないように。
紫の瞳は貴方を通して、貴方以外に意識を向けている。


鞄の中のレンズが、まるで二人を煽るかのようにちかりと光った。

【人】 4432 貴戸 高志

ここ最近、用意してもらってばかりだ。
だからたまには自分でも準備しようと思って、部屋を出た。

彼はいつも美味しいお菓子を手に戻ってくる。外れだった事なんて一度もない。
自分は果たして彼のように二人とも気にいるような菓子を見繕うことができるだろうか、なんて甘いふわふわとした計画を立てながら歩く。

なんてことない、ここに来て、闇谷と同室になってから幾度となく行ってきた楽しい時間の一つだ。自分にとってはすっかり日常として組み込まれている。

今現在自分が過ごしている日常は、いとも容易く崩れ去るような脆いものへと変わっているというのに。
(13) 2021/09/23(Thu) 2:57:38

【人】 4432 貴戸 高志

かん、と革靴の音が一つ。

「……?」

すっかり見慣れた景色となった廊下。それなのに、どこか違和感を抱いてしまうのは何故だろう?
靴音が引っ込んだ空間に耳を傾ける。

誰かの声。
それにしては、まるで内緒話をするかのように声を潜めているような気がするが……。

先ほどよりは落ち着いた足取りで声のする方へ。
声を潜めたくなるような話をするのであれば、こんな廊下なんて開けた場所で行うべきではない。そう言ってやろうなんて思いながら曲がり角を曲がって──


──重なり合う影が、二つ。

「……っ」

小豆色の瞳がかすかに揺れながら、その姿を見てしまった。

「迷彩…………と、暁……」
(14) 2021/09/23(Thu) 2:59:14

【人】 4432 貴戸 高志

>>15 普川

「……ッ!」

声を上げることはなかった。だが、唐突に背中にかかる重みに少年は激しく体を跳ねさせる。
首を少しだけ回し──それでも声と話し方で誰かは瞬時に分かっているのだが──やってきた相手を確認すると、「ふ、かわ……せんぱい?」とかすれた声をどうにか紡いだ。
貴方が背中にくっつくような真似をするとは思っておらず、普段あまり動かない表情筋はこれでもかとよく動き心底驚いた様子を浮かべていた。

「……いえ、あの。俺の用事は後回しでもいいんです。
それよりも普川先輩、あの、聞きたいことが……」

しなだれかかる貴方に肩を置いて申し訳なさそうに体勢を変える。
向き直ってから、ずいと顔を近づけた。

「…………先輩。あの──」

(16) 2021/09/23(Thu) 4:12:19

【人】 4432 貴戸 高志

>>15 普川

「他人の性交渉現場見た時ってどうしたらいいですか?」


本人は至って真面目である。

本人はそれはもう本当にすっごくしっかりばっちりとんでもなく真面目なのである。
(17) 2021/09/23(Thu) 4:12:46

【人】 4432 貴戸 高志

>>18 普川

「悪いご冗談を。そういったことはよくないです普川先輩」

真面目堅物人間はそう答えた後、唇をきゅっと結んで首を横に振った。NOだそうです。

「……キスと性交渉は違うでしょう。それに、相手は……その、俺の知人友人ですし……見て見ぬふりをしていいものかどうか……。

……あの、毛布とか水とか用意したり「立ち入り禁止」の看板立てた方がいいのではと考えているのですが、どうですか?」


もしかして:AVスタッフか何か
(20) 2021/09/23(Thu) 5:32:12


「んー……?」

 インスタント、ドリップするだけのやつ、豆を挽くとこからするやつ。それらを飲み比べて、普川は首を斜めに傾けた。

「美味しいんだろうけど、なんかちがう・・・・・・・・・・・」

 普川がこれまでに水筒に入れてきたコーヒーはずっと、インスタントコーヒーだった。知識としては、豆から淹れる方が普通は美味しいはずなのだが。

「…元々別に、好きくはなかったしなぁ………慣れかぁ…………」

 一応、その日は豆を挽いたコーヒーを冷やし、翌日水筒に入れていた。飲んでやっぱり、インスタントが好きなんだなと再認識した。

 




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